荒天の新千歳空港から十勝へ、そして小樽へ その1

2024/01/16 - 2024/01/17

娘が２年前まで住んでいた、第二の故郷のような帯広へ３泊４日の冬の旅です。
久しぶりの帯広への旅行でしたが、初日の天候は千歳で大雪。搭乗便からバスに乗り込むまでの顛末を披露します。
２日目はピーカン天気の十勝をバスで音更神社と道の駅おとふけを訪問しました。車を使わない北海道の旅は雪の車道を歩いて大いに体力を消耗しました。
３日目は小樽への移動日。ポテトライナーとＪＲを使って。
４日目、午前中は小樽の街を散策して夕方帰途につきました。
一口に北海道と言っても、道東ま道央は大違いということを体感する旅となりました。
まず初日新千歳空港から２日目の音更神社までです。

エリア 北海道

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新千歳空港が混雑しているため伊丹空港を約30分遅れで離陸した飛行機です。北海道が見えてすぐ、陸からちょこんと頭を出した半島は、函館ではありませんか！遅れたもののここまではまだ順調。
と喜んだのも束の間、新千歳空港は吹雪のため、２本ある滑走路のうち、除雪に励んで使えるのは１本のみで、その１本に離着陸が集中するので、噴火湾上空を旋回して待機すると告げられます。目一杯燃料を積んできたのでご安心を、と機長からアナウンスあり、それから２時間、機内で我慢の子となりました。

刻々と入る管制からの連絡を機長から聞きながら、上空から低空に段階を踏んで旋回すること２時間、ついに着陸許可が下りて吹雪の中を無事に着陸できました。
機長曰く、視界があと50メートル短ければ着陸できなかったと。結局予定より３時間遅れたけれど、それでも新千歳空港に着陸できただけでラッキーなのかもしれません。

やっと着陸できたのに、前に下りた飛行機が雪で立ち往生して進めません。前の飛行機が動くのを待つ間にも機体に雪が降り積もります。
結局前の飛行機は牽引車に引かれて進むことになり、当機も後に続いてようやく駐機場に着きました。
後のニュースで大韓航空機とキャセイパシフィック航空機の衝突事故を知りましたが、あの視界の悪い状況では、さもありなん、と妙に納得することしきり。

飛行機に搭乗する前の10時半頃に軽くサンドイッチを食べただけでお腹がすいたので、帯広行きのバスを待つ間に空港３階の三木珈琲店でオムライスを食べました。
ふわふわの卵の下にチーズが糸を引いて隠れていて、デミグラスソースも味が濃くなくてあっさり目。酸味の効いたケチャップライスと相性もよく、美味しくいただきました。

予約していたバスには当然乗り遅れてしまい、新たに予約した３時間後のバスに乗り込みます。
札幌方面行きのの交通機関はバスも含めてほぼ全滅している模様。帯広に向かうミルキーライナーだけが動いてるのがありがたかった。

この便の乗客は５人のみ。無断キャンセルもあれば私たちのように予定の便に乗り遅れて新たに予約した人もあり。飛行機に乗ってる間は連絡も入れられないので、来てない人は容赦なく？置いていくルールのようです。

空港を出発してしばらく走ると雪も止んできました。
暗くなった道東道は車もまばらです。対向車もほとんどなく、雪道をひた走るバス。
ここはトイレ休憩に立ち寄った占冠のパーキングエリア。駐車場もパキパキに凍っています。

占冠パーキングエリア 道の駅

いろいろあったけど、なんとか宿泊先のふく井ホテルにチェックインできました。千歳とは積雪量が全然違って、20センチ程度、晴れ。
今回は節約してダブルのシンプルな部屋で連泊です。
不規則な時間にオムライスでお腹を満たしたのと、帯広到着自体も大幅に遅れたため、予約しておいた居酒屋もやむなくキャンセルして、駅前のご当地コンビニ、セイコーマートで飲み物とデザートを買い込んで夜食を済ませました。北海道限定の商品も数多く、全国展開のコンビニより明らかに地元民らしき客に愛されてる?印象です。
ホテルに着いての楽しみは温泉。駅前のビジネスホテルでは唯一、源泉かけ流しのモール温泉のある老舗ホテル、湯船から溢れる茶褐色のモール温泉、さすがでした。

翌朝の朝食はホテル内のレストラン、バイプレーンで。４種類のセットの中から、今日は和食をチョイスしました。
サラダや納豆、卵、飲み物、ヨーグルト等はブッフェ形式で自由に取ってきます。

レストラン バイプレーン グルメ・レストラン

こちらは洋食。可愛らしく並んだ３種類のジャムはラズベリー、栗、リンゴ。パンをお代わりしてしまいそう。

マイナス12度の朝のバスターミナル。今日はここから音更神社に向かいます。

帯広バスターミナル、拓殖バスの４番乗場から31番のバスを待つ。
バスは帯広市街を抜けて音更町内の住宅地を縫うように走った後、家もまばらになってきました。改善センター前で下車。

バス停を下りて角を曲がれば音更神社。リス横断にご注意を、の交通標識。

音更神社には入口が2ヶ所あり、バス停から近いこちらから入りますが、正面の参道にはもっと立派な鳥居がありました。

音更神社では、リスの他にもモモンガやエゾフクロウも見られるらしいです。

参道の石に刻まれた｢音更神社｣の文字。
境内の木立の中を散策して野生動物を探します、

頭上の木立にスマホのカメラを上に向けてしばらく歩いていると、突然野鳥達が寄ってきました。もしかして、餌付けされてる?
幹の左下、ゴジュウカラがとまってるの、わかります？

大変見づらいですが、幹の左側にお尻をこちらに向けているのはゴジュウカラ。グレーの背中はかろうじてわかるのですが。
他にもシジュウカラ、ミヤマカケス、ヤマガラなど遭遇多数。しかし動きが素早すぎて撮影不可能。姿は見えなかったものの、ケラが幹をつつく音もこだましていました。

あ、エゾリス、走ってます。

雪に頭を突っ込んで何を探しているのか？

左奥の木の根元にいるの、見えにくいかな。

頭隠してお尻隠さず。

今度は画面左上で探し物?

立ち止まって向こうを見てる。

この子、明らかに食べ物ねだってますね。野生動物に餌付けは良くないから、何も持ってきてないよ。

拝殿はこちらから。参拝して、お守りも購入しました。
エゾリスにも、野鳥達にも会えて満足です。
次は道の駅おとふけに向かいます。