2019/02/27 - 2019/03/03
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FUKUJIROさん
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ハノイに行った訳:今回のハノイ旅は昨年末のさる忘年会からはじまりました。取引先の社長が「FUKJIROさんがホーチミンの道路をスイスイと渡っていたと聞きましたけど、本当ですか?」、私「ええ、まあ」。
社長「それは良かった。2月に社員をハノイに出張させるので、同行してくれませんか?」、私「ベトナム語はわかりませんよ」。
社長「二人ともベトナム行ったことないので、アテンドしてくれるだけでいいんですよ」、私「私でお役に立つならいいですよ」。
ということで、私の仕事も昔から2月8月は暇な時期なので、喜んでお引き受けした次第でした。こんなことで今後もお付き合いできるなら喜ばしい限りです。
ここまではトントン拍子に進んでいたのですが、突然、米朝会談をハノイで行うことになり、しかも日程がまるまる被っているではありませんか!
今回はキャンセルしようかという話も出たのですが(まともな会社ならリスクは負いたくない)、こういう経験も貴重ですからと説き伏せて、ハノイに行ってきました。
1日目:午後便でハノイへ移動するだけ。
2日目:昼間はフリータイム(社員さんはたぶん仕事)、夕方から一緒に会食。
3日目:一緒にハロン湾観光。
4日目:昼間はフリータイム(社員さんはたぶん仕事)、夜は一緒に会食。
5日目:朝便で帰国。
けっこうフリータイムが多いので、もっぱら徒歩で観光しました。
本編は、1日目と2日目です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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今回は羽田空港を16:40に出発するので、13時過ぎに空港へ行き、遅めの昼食です。第1ターミナルの「あずさ」で天ぷら蕎麦。
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ベトナム航空VN385。B787-9。
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18時過ぎ、座席41Gなのでメニューは一択。今日の夕食はチキンソテーご飯。
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ベトナム時間20:15到着。入国審査は空いてました。
中に両替所は3カ所あって、1万円に対してそれぞれ204万VND、205万VND、206万VNDでした。因みに2日後に街中のお土産屋さんのレートは200万VNDでした。
空港の両替レートは悪いと言われますが、実際に調べていない人が多いのではないかと思います。 -
ノイバイ空港出口付近。
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ノイバイ空港出口付近。ハノイはどこへ行ってもお花が咲いています。
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ムーンビュー1ホテル。正面(翌日撮影)。
バスに同乗していたどなたかが「小さい」と感嘆してました。 -
部屋は13階建ての10F(日本では11階)。各階4室の全40室。
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広くて綺麗でした。ただ、照明が暗くて資料を読むのがちょっと大変でした。この写真は昼間撮影。
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バスタブが大きい。お湯の出も良いので毎日お風呂に入りました。
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ホテルの朝食です。フォーはセルフ、オムレツはその場で作ってもらいました。
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前日の送迎バスのガイドさんによると、市内は至る所で交通規制されているとのことなので、徒歩で文廟を目指します。
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レーニン広場です。
阮朝時代には象湖と呼ばれた池があり、後のフランス占領時代にはフランス人兵士の追悼碑があった場所です。 -
ソビエト連邦が解体されたときに各国のレーニン像は破壊されてしまいましたが、ハノイのレーニン像は健在です。
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レーニン像(横姿)。
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レーニン像(後姿)。やっぱり北の方を向いています。
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フラッグタワーが見えています。
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文廟に行くにはこの通りを渡らなければなりません。
さすがに渡るタイミングが難しい。 -
文廟(ヴァンミウ)の入り口は敷地の南側にあるので、西側の道路を半周しました。
長い柱の上にいる動物は、善悪を判断するといわれるリー。この4本(2対)の柱の内側は聖域を表しています。 -
入り口の左右には祠がありました。
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祠の中には下馬の石碑が祀られています。1771年に建立。
左右の碑の間を通る際には、皇帝であっても乗り物から降りなければなりません。 -
柱廊(文廟門)。17世紀に建てられた石造りの門。
中央の門の右側(白い幡の後ろ)には龍、左側(青い幡の後ろ)には虎の彫刻。ハノイはかつてタンロンと呼ばれ、その意味は「昇り龍」です。 -
柱廊に向かって左手にチケットブースがあります。チケット30,000ドン。
各国語のオーディオガイドがあり、日本語を借りました。50,000ドン。 -
柱廊を抜けると真っ直ぐな道があります。かつては高貴な方だけが通ることのできた「皇帝の道」です。この道にはバッチャン焼きのレンガを敷き詰めています。
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柱廊(内側)。
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拡大してみると、入り口の上に人型が見えます。
孔子と4人の偉い弟子の姿だそうです。 -
大中門。木造。儒教経典の四書(論語、孟子、大学、中庸)から、大学と中庸のそれぞれ一文字を使っています。
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屋根の飾りになっている鯉は、鯉の滝登りの逸話に因んでいます。
大中門を通れるのは高貴な方だけ。 -
普通の人は左右の門から。右の門には「成徳」。
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左の門には「達才」の文字が書かれています。
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奎文閣(けいぶんかく)。1805年、阮朝時代に建立。
ハノイのシンボルといわれています。100,000ドン札に描かれています。 -
2階の丸窓は、奎星(けいせい)をシンボライズしたもので、科挙の受験生が信奉したといわれています。
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奎文閣を抜けると天光池があります。この池を囲む広場は博士庭。
日光を池面に反射させ、両側に立つ石碑を照らしています。 -
池の両側には82の石碑「進士題名碑」が立っています。
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進士題名碑は、亀の形をした台座・亀趺(きふ)に置かれています。
2010年世界記憶遺産に登録されるまでは、受験シーズンになると亀の頭を撫でて合格祈願したそうです。 -
石碑には科挙に合格した人(進士)の名前が刻まれています。
ベトナムでは、1075年から1919年まで科挙制度が続いていました。 -
石碑が並ぶ中央の建物には1442年に合格した進士の碑があります。
碑文には、国家が栄えるためには人材が大切であると刻まれているようで、昔も今も何も変わっていないですね。 -
天光池の反対側から見た奎文閣。
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大成門。
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大拝の庭、拝堂。
大成門の先にある広場が「大拝の庭」で、祭祀が執り行われた場所です。
今は、広場の両側にはお土産屋さんがあります。 -
拝堂の屋根の上には龍。
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本殿の前にはヌイノンボ(仮山)があります。
今まで、単なる盆景だと思っていました。 -
囲碁をしている人形。
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拝堂には立派な祭壇があります。祭壇の両側に立つ鳳凰は亀に乗っています。
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祭壇の上には「萬世師表」と書かれていますが、これは「永遠に人々の模範を示す先生」という意味で、孔子を表す言葉です。
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拝殿のすぐ後ろに大聖殿があります。
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大聖殿の孔子像。
中に入るには、高い敷居を跨ぎます。このとき体が前に自然に倒れ、まるで中央に鎮座する孔子像にお辞儀をするように造られています。 -
黄金色の亀。
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黄金色の亀。顔はちょっと怖い。
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啓聖門。
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左右に小さな門衛が立っています(右側)。
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左右に小さな門衛が立っています(左側)。
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大聖殿の奥に建つ国子監。ベトナム最古の大学です。
1076年、李朝第四代皇帝の李仁宗によって建てられましたが、1946年の抗仏戦争で破壊され、現在の建物は2000年に再建されました。 -
庭の花。
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庭の花。
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国子監の向かって右側には重さ700kgの大太鼓のお堂。
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国子監の向かって左側には鐘堂があります。高さ2.1m、直径0.99mのこの鐘は2008年に設置されました。
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国子監は前堂と後堂と二つの建物がつながっています。
正面にある「前堂」は文化的な行事を行う場所です。 -
後堂の1階中央には国子監の教師だった朱文安の木製座像が祀られています。
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その左側には文廟の模型があり、この施設の全体像を把握することが出来ます。
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2階から見た前堂の屋根。所々にある白いものは紙幣や硬貨です。
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2階には国子監の建立、儒教と科挙制度の発展に貢献した三人の皇帝が祀られています。中央は1070年に文廟を建立したリー・タイントン(李聖宗)です。
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向かって右側は1076年に国子監を建立したリー・ニャントンです。
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向かって左側は1484年に進士の碑を建立したレー・タイントンです。
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国子監の前では、様々な「書」が展示されていました。
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鯉の噴水。出口は東西にありますが、西の出口から出て庭を歩きました。
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蛙の噴水。
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レーニン広場の裏手に来ました。バス停がありました。
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飲料の自動販売機がありました。この後も市内数ヶ所で見ましたが、ハノイは治安が良いんでしょうね。
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交通事故です。すでに警官が来ています。少し経ったら倒れていた人が起き上がったので、大事には至らなかったようです。
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フラッグタワーが見えました。
目の前のディエンビエンフー通りを北へ向かうとホーチミン廟があります。 -
バーディン広場。フランス植民地以前にあったハノイ城(タンロン城)の西門付近だった所です。
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1945年8月15日に日本が大東亜戦争に敗れるとベトナムを支配していた国がなくなり、ベトナム民主共和国臨時政府が樹立しました。
ホーチミンが国家主席となり、9月2日、このバーディン広場で独立宣言の演説を行いました。 -
下水道の蓋。ベトナム国花の蓮が描かれています。
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ホーチミン廟やホーチミン博物館がある地区に入るには、セキュリティチェックがありました。写真は出口から。
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セキュリティチェックを抜けて真っ直ぐ進むと、左手にホーチミン廟です。
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一柱寺。正式には延祐寺(ジエンヒウ)の楼閣です。
池に浮かぶ蓮の花のような建築と形容され、1955年に阮朝時代の様式で再建されました。 -
一柱寺が浮かぶ池は霊沼池(リンチエウ)。
楼閣を支える柱は、地上からの高さが4m、直径が1.2mです。 -
階段の手前にも祭壇がありました。
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楼閣は約1坪の小さなものです。
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黄金の八手観音菩薩像。楼閣の中には蓮花臺という扁額が掲げられています。
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仏塔。
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暑くなって人通りも少ないですが、お土産屋さんが並んでいました。
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大きな岩。写真を撮ったら、なぜか警備員に睨まれました。
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真横から見るホーチミン廟。
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ホーチミン廟。底辺30メートルの正方形の基壇の上に6本の柱が立っています。
この中の、ホーチミン国家主席が独立を宣言した演壇の位置に、ご遺体が安置されています。 -
国会議事堂。ホーチミン廟の向かい側に建てられました。
地下にはタンロン城関係の博物館があるそうです。 -
大統領官邸。フランス領だった1906年にフランス領インドシナ総督官邸として建てられました。
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立派な門扉。一般公開されていません。
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4階建ての30室。現在は国賓との謁見場として使用されています。
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ベトナム共産党中央委員会事務局。
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鎮武観(クアンタン寺)。チュックバック湖の南端に建つ道教の代表的寺院。
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北方(中国)からタンロン城を守る鎮守として11世紀頃に建立されました。門の上方、真武観とあります。
拝観料は10,000ドン。入り口のおじさんに払いました。 -
お参りする人も少なく、境内はひっそりしていました。
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マンゴーの木の下で地元の人がおしゃべりしてました。
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参道の両側に象がいます。
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本殿の前にはヌイノンボ(仮山)があります。これは悪い気を本堂に入れないために作られています。
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若い女性(たぶんベトナムの方)がお参りしていました。
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正面にある8本の槍のようなものはバット・バオといい、権威の象徴なんだとか。
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玄天上帝という北方を守る道教の神様をお祀りしています。
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玄天上帝の像。
元は木像でしたが1677年から4年をかけて修復を行い、高さ3.72m、重さ4tの銅像が鋳造されました。ハノイで最大の銅像と言われています。 -
銅像を作ったチュム・チョンの像。チュックバック湖畔のグーサー村の人々が協力したそうです。
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1470年に作成された「洪徳版図」が本堂に掲示されていました。
この図を見ると、昇竜城(タンロン城)の北壁は2重になっており、北の脅威を感じさせます。その壁の北側に真武観(鎮武観)があります。
城の南には國子監があります。午前中に拝観した文廟です。
また、当時はホアンキエム湖が紅河(ソンホン)と繋がっていた様子もわかります。ホアンキエム湖の西側にある宝天塔は、たぶん李国師寺に建っていたバオティエン塔(報天塔)でしょう。この場所には、現在ハノイ大教会が建っています。
その南にある王府は、皇帝・黎思誠に対して反旗を翻した一族が造った宮殿と思われます。 -
鎮武観は小さいながらとても興味深い場所でした。
チュックバック湖畔に立つ豚の飾りもの、亥年ですから。 -
チュックバック湖。
西湖の東側にあります。元々は西湖でしたが、17世紀に堤防で仕切りチュックバック湖となりました。
南北400m、東西300m、面積9ヘクタール(約27,000坪)。
写真は南西端から北東方向を望んでいます。中央左の建物はパンパシフィックホテル、中央右の建物はEVNツインタワー。 -
タイ湖(西湖)。
ハノイ最大の湖で面積は約526ヘクタール、一周約17km。水深は最も深い場所で3m。タイ湖畔の不動産は大変な人気で、裕福なベトナム人や海外駐在員の建物が多いそうです。 -
タインニエン通り(タイ湖とチュックバック湖の間の道路)を北上すると、キムグー(金魚)島が見えてきます。
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鎮国寺。ハノイ市最古の仏教寺院で、6世紀の創建と伝わっています。
元は別の場所にありましたが、1616年、紅河の土手が崩れてきたため、村人たちが現在の場所に移しました。ここは、李朝時代には翠華宮という皇帝の離宮があった所です。 -
有名な観光スポットなのでタインニエン通りには大型バスの駐車場もありました。
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タインニエン通りからキムグー島へ渡る道。
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鎮国寺の仏塔がきれいに見えました。
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鎮国寺(チャンクオック寺)の入り口です。右の小さな扉から入ります。
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本堂は島の反対側にあります。島の外周が参道です。
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菩提樹。
1959年にインドの大統領・ラージェーンドラ・プラサードが植樹しました。 -
本堂。
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中央の仏様が3体縦に並んでいますが、一番奥が阿弥陀如来様(過去仏)、中央が釈迦如来様(現在仏)、手前が布袋様(弥勒菩薩(未来仏)の化身)です。
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ベトナムの人も記念写真を撮っていました。
右端に写っている徳翁は土地神様です。 -
関羽(中央)。中華圏のスーパー神様ですね。
周倉(向かって左)と関平(向かって右)。 -
この参道を戻り、途中で島の中央に向かいます。
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この入り口から、仏塔のある中央部に行きます。
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仏塔。高さ15m、2004年に再建された11層の塔です。
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阿弥陀仏が納められています。
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ヌイノンボ(仮山)。
仏教界で中心と考えられている須弥山を表現しているとも言われます。 -
水牛に乗った若人の焼き物。
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祖師堂。
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祖師堂には、達磨大師(中央奥)と歴代住職の像をお祀りしています。
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たくさんの塔が立っていますが、これは歴代住職の墓塔です。
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この碑亭の中には、寺に寄進した人々の名前が記された石碑があります。
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ホテルまで歩いて戻ります。街角の変電所。
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街角の公園。大人が体を動かすための体操器具ですが、暑くて誰も使ってませんでした。この後ホテルに戻り、シャワーを浴びて昼寝しました(なんと贅沢なこと)。夕方から食事会です。
この日の朝は街に緊張感がありましたが、昼過ぎからは緩い空気に変わりました。米朝会談が決裂し、金委員長がホテルに引き籠もったことを後から知りました。
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