シチリア再訪一人旅1 パレルモへ

2019/02/27 - 2019/02/28

シチリアに来たのは10年以上前。レンタカーで島を巡りシチリア大好きになりました。パレルモには滞在したけど行っていないところやクリスマスで入れなかった所などに行ってみたいと思い今回の旅となりました。
前回ローマに行った時と同様JALのヘルシンキ経由でローマまでのチケットを購入。パレルモまでのチケットを検索しても安いものがなかったのでまずはローマ行きのチケットを確保しその先を考えることにしました。鉄道や船でパレルモまで行くことも考えましたがフライトだと１時間程度なのに一日がかりです。そこで使ったのがデルタのマイル。日本500マイルキャンペーンで毎年5000マイル貯めてます。今までフランス国内線で使ったことがありましたが、今回は同じスカイチームのアリタリアの国内線をこれで発券することにしました。往復で2万マイル+52ドルですんなり取れました。有料チケットも考えましたが、安いものは荷物を預けられないなど制限があります。マイルを使うのが一番安上がりでした。同日乗継も出来ないわけではないですが到着が23時過ぎ。前回も夜中に到着してレンタカーで走った覚えがあります。ここはおとなしくローマで前後泊することにしてパレルモは5泊、新市街のポリテアーマ劇場近くのホテルにしました。旧市街にも徒歩で行け、バスを使ってモンレアールや中央駅に行って鉄道に乗るのも便利な立地。行かなかったけど地方へのプルマンバスも近くから出ているようでした。

エリア シチリア島(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空 JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

伊丹空港から成田へ向かいますが、今回クラスJに空きがあったので926円払ってアップグレード。国内線だと1000円ですが国際線乗継部分なので消費税免除になります。
国際線仕様の機材でこのままヘルシンキまで行けたらよいのにと思いつつ短いフライトで成田到着。

成田でいつものラウンジで食事して一休み。ラウンジ改修中で混雑していました。

エコノミークラスの食事は前回と似たようなものでサラダとデザートだけいただきました。ヘルシンキで乗り継いで順調にローマに向かいました。ヘルシンキはいつもながら同時刻に日本各地からフライトが到着するので通路は大混雑。11月より春が近づいて観光客が増えているのを実感しました。

ローマ到着後、空港から徒歩で行けるヒルトンに宿泊。ヒルトンは料金が高めですがローマ市内まで行くと電車代往復がかかる上に時間がかかります。空港周辺のホテルも安いように見えてシャトルバスが有料なことが多く意外と高いのとバスが頻発していないので費用はこの日はヒルトンと変わらなかったのでヒルトンにしました。
ターミナルに到着して荷物を受け取ってヒルトンマークに従って歩くと駐車場の上を歩いて行けて無事到着。ホテルまでずっと屋根があるので雨でも大丈夫。

ヒルトン ローマ エアポート ホテル ホテル

部屋は普通のヒルトン。

ロビーの一角にはパソコンとプリンターがあってWebチェックインして搭乗券を打ち出せるようになってます。デルタのサイトから入ると問題なく搭乗券をプリントアウトできました。

朝食はヒルトンにしては大したことがないブフェでコーヒーさえもセルフサービスです。でも野菜があったのが良かったです。

早朝便にせず午前中の便にしたのでゆっくりと出発。ホテルを出て通路を歩きエレベーターで空港への通路へ向かいます。

ターミナル3に行ってしまったので、インフォメーションで英語でターミナル1への行き方を聞くと「ドアデテヒダリ、アルイテ３フン」と日本語で教えられました。無事ターミナル１へ行けて荷物を預けられました。

フィウミチーノ空港 空港

搭乗口近くには充電ステーションがありました。多くの人が荷物をたくさん持ち込むため搭乗に時間がかかるため国際線搭乗時間は出発の３５分前でした。フライトは１時間ちょっと。ほぼ海の上でした。食べ物は有料、コーヒーやソフトドリンクは無料でした。

シチリア空港到着。搭乗口にでてくるとヤマハのピアノが置いてあり、弾いている人がいました。後で調べると「空港ピアノ　憧れのシチリア島」というNHKの番組があったそうです。ゆっくりしている時間がなかったから曲は分からなかったけど上手でした。

空港のインフォメーションでホテルの名前を言って尋ねるとバスで行くのが一番、地図に場所をマークしてくれました。隣のバスのチケット売り場に行くとポリテアーマ広場まで往復１０ユーロ。支払ってゆっくりしていると、あと３分で出発よ、と言われたので慌てて外に出て一番端のバス乗り場からバスに飛び乗りました。空港から出るときに見ると近くに山が見えました。

バスは大型で３０分ちょっとでポリテアーマ広場に到着。たくさんの旅行者がここで降りました。

横断歩道を渡って広場の北にあるプラダの店を目指し、お隣のルイヴィトンの店の角を曲がっていくとホテルが見つかりました。近くて良かった。治安もよさそうです。
４つ星でしたが５泊朝食付で３７０００円程度でリーズナブルに宿泊出来ました。

ホテル プラザ オペラ ホテル

エレベータで部屋に行くと眺望はないけど、清潔で広めのお部屋でした。クローゼットが広く引き出しもあって滞在するには良かったです。

少し休んだ後歩いて街を見て歩くことにしました。到着１日目はホテル周辺の様子を明るいうちに見て回るようにしています。歩いてすぐの広場にあるポリテアーマ劇場。パレルモではマッシモ劇場が有名ですがこちらも大劇場。凱旋門のように見える正面にはブロンズ像が見事です。ここには観光案内所があるはずですが午前中で終了していました。

ポリテアーマ劇場 劇場・ホール・ショー

賑やかなお店が連なる通りを歩いていくとマッシモ劇場を過ぎて旧市街に入ります。マクエダ通りとヴィットリオ・エマニュエーレ通りの交差するクアットロ・カンティにたどり着きました。

四つ辻という意味のクアットロ・カンティを構成するバロックの建物は角が丸くなって交差点が丸になるようになってます。それぞれが３段になっていて彫像と噴水があります。この辺りも警官が多く安心できました。

クアットロ カンティ 文化・芸術・歴史

少し行ってプレトーリア広場を過ぎ、インフォメーションのあるベッリーニ広場にやってきました。丸い赤いドームはサン・カタルド教会です。

右側の建物の１階に観光案内所があり、おじさんがいて、質問に答えてくれましたが、この人があまり役立たない。モンレアールに行きたいというと、ホテルからだと歩いてマッシモ劇場近くから無料バスに乗ってインディペンデンツァ広場に行きここから389番で行け、というのです。事前に389番は来ないことがあるという書き込みやわかり難いなどという情報があったので聞くと問題ないよ、と軽く答え。チェファルーは列車で行け、エリチェはトラパーニまでバスで行ってそこからロープウェイ、と知っている情報のみ。ロープウェイは冬の今はやっていないのでは？と言うとそんなことはない、というので調べてもらったらやはり運航停止中。このおじさんからは大した情報が得られないとわかったので無料バスの地図を貰ってこれで旧市街を一周してまわることにしました。

観光案内所の前にあったバス停は無料バスのバス停。旧市街をぐるっと一周しています。出発はフェリチェ門近くのサント・スピリト広場。結構たくさんのバス停があり狭い通りを回って行きます。14分おきに運航されているとのことですが、この日はなかなかバスが来ず30分以上待って諦めて帰ろうかと思った時に2台まとめてきました。

空港でもらった地図で薄茶色で書いてあるバス経路はこんな感じ。パレルモは市内バスの有料バスの時刻はGoogleマップで検索すると出てきますがこの無料バスは出てきません。観光案内所でもらった地図にはバス停の場所が書いてあってコンパクトなのでそちらを使いボロボロになりました。
調度真ん中にある交差点がクアットロ・カンティでそこから左に行ったすぐのところから乗車。ここからマクエダ通りをまっすぐ駅まで行きその後地図上では上に進んで王宮の近くを通って大聖堂、マッシモ劇場と回ります。
この無料バスで街を半分ぐるっと回ったか感覚ではパレルモが貧困と繁栄が同居する、と言われるイメージがちょっとわかりました。駅周辺には庶民的エリア、ちょっと怖いイメージもわきましたが、王宮からマッシモ劇場、その周辺は安全で中心部はブランド通りでたくさんの買い物客やレストラン、カフェなどで過ごす裕福そうな人たちが沢山います。マフィアのイメージはないけど格差社会は感じました。

私はマッシモ劇場で降りましたが、その後バスは港の方を回って行きます。バスは通常のバスと違い小型のバンですが、利用者は市民と観光客。そもそも渋滞解消のために旧市街に車を入れないために始まったと聞きましたが、車を利用できない階層の人たちや、バックパッカーなどが多いみたいです。街の様子を見るために乗ってみましたが、他のバスが大型で頻繁に走っているのに比べて運航頻度が少ないように感じました。またマッシモ劇場から乗り込めば港の方を回り終点で一度降ろされてバスを乗り換えなくてはならず、そこから再出発するので時間がかかり、近い場所なら歩いたほうがはるかに速いし、市内バスは一日券が3.5ユーロなのでこちらを利用する方がストレスがないと思いました。

マッシモ劇場からポリテアーマ劇場前を通ってリベルタ通りまで歩き、スーパーのカルフールまで行ってみましたが、このスーパーはあまり大きくなく水とちょっとしたものだけ買ってホテルに帰りました。

マッシモ劇場 劇場・ホール・ショー