リヨン 「街を歩けば、だまし絵に当たる」「デモ隊にも当たる」　＜ フランス・スイス・ドイツ鉄道の旅　5日目 ＞

2019/02/02 - 2019/02/02

9日間のフランス鉄道旅行も、ちょうど中日。
疲れがピークに達していた。
日本で鉄道の切符をすべて買っていたので、疲れていても旅は予定通り続ける。

この日もジュネーブに続き、横着にも地図を持たず、大まかな地理を頭に入れて街を歩いた。

エリア リヨン(フランス)

郊外高速地下鉄RERのオーベール駅。
ホテルからここまで、この日も歩いてきた。
連日3万歩前後歩く、健康的（？）な日々が続いていた。

この前夜に行ったレバノン料理店の写真の次に撮ってあったのが、この写真だった。
その間の、写真もなければ記憶もない。

前々日にも来たリヨン駅。
リヨン行きの列車が出るから、リヨン駅なんだろうな。
東京に大阪駅があるみたいで、ちょっと面白い。

何番ホールから乗ったのか、記憶がない。
プラットホームが23番だから、ホール2なのだろう。

９時59分発の、リヨン行きTGV。

リヨン行きの車内。

11時56分にリヨン・パールデュー駅に到着。
道中の写真もなければ、記憶もない。
相方によると、私は寝ていたそうだ。
寝ていた自覚もない。

リヨンと前々日に行ったジュネーブとの距離は、おおざっぱに見て約100キロと近い。
パリ・リヨン間とパリ・ジュネーブ間の距離も、ほぼ同じくらい。
パリ・ジュネーブ間が約3時間かかるのに、パリ・リヨン間は約2時間。
山を越えるから、ジュネーブ行きは時間がかかるのかな？

リヨン パールデュー駅 駅

リヨンの街は、思ったより大きかった。
今思えば、地下鉄でエノン(Henon)駅まで出て、そこから観光しつつ、リヨン・パールデュ―駅に引き返すコースを取ったらよかったなと思う。

列車を降りて取りあえず西に向かって歩き、ローヌ川に出た。
対岸に立派な建物があった。
昔の宮殿か、国か市の建物だろうと思ったが、グーグルマップによるとショッピングセンターらしい。
なんとまあ、ご立派なショッピングセンターだこと。
（◎o◎）
あの建物の中で、キャベツやカブなどが売られているのか～。
へ～～、おっしゃれ～～。

ローヌ川に沿って、露店がいっぱい並んでいた。

リヨンの人たちが、どのようなものを食べているのかが分かって楽しい。
相方が嫌いなオリーブが、山盛りにして売られていた。
あっ、あのトラック、ベンツだわ。

ヴィルソン橋を渡る。

セルスタン広場と、セルスタン劇場。
広場の中央に、カメラみたいなものがあった。
防犯カメラにしては場所が変だな…。
この時はそれくらいに思っていた。

帰国後これが望遠鏡で、ここをのぞくと特殊な形をした、地下駐車場が見えることを知った。
特殊な形って、どんなんだろう？


こんなのらしい。
　　　↓
https://www.buildingconstructiondesign.co.uk/projects/park-de-celestins-lyon/

へ～、おっしゃれ～～。

ソーヌ川に出た。
丘の上にノートルダムが見える。
右のエッフェル塔みたいなのは、「エッフェル塔より高い」とリヨン市民が自慢するテレビ塔。
ただし、海抜基準。

ソーヌ川に沿って北上する。
パセレル・デュ・パレ・ド・ジュスティス橋。

ここでも川に沿って、露店が出ていた。

サンニジエ教会。

パセレル・サン・ヴァンサン橋の北詰で、第一だまし絵を発見！
Fresque des Lyonnais Cerebres。

建物の向かって右端に、切り取られた壁があるのが気になる。
かつては今よりも、もっと大きな建物だったのだろう。

Fresque des Lyonnais Cerebres 観光名所

これは一目で、だまし絵とわかる。

でもベランダは、本物そうに見えた。
人物が手すりに手をかけたり、カーペットを干したりしているので、絵だとわかる。

1階の絵は、ち密に描かれていた。

ここには地元の有名人が集結しているらしい。

星の王子様を発見！！
そのとなりは、作者のアントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ。
リヨン生まれの作家で、飛行機も操縦できた。

その下の階には、リュミエール兄弟。
世界で初めて実写映画を作った 。
部屋の中で映画を上映しているのまで描かれている。
（◎o◎）
素晴らしい完成度！

一階のお店には、リヨンの三ツ星シェフのポール・ボキューズさんがいる。

お店のお客さんは、推理小説家のフレデリック・ダールさん。

窓ガラスのところどころに、外の風景が写り込んでいる。
芸が細かい。

その向いにあった建物。
こざっぱりと描かれている。

どれが本物の窓で、どれが偽物か判別しにくい。

ホンマにだまされるわ。

上の写真の建物の、となりの建物。
画家が絵を描いて、売っている。
完成度、高し！！

路上美術館は、韓国でも盛ん。
韓国のは一般市民が描いてほのぼのしたもので、こちらはきちんとした芸術だわ。

急坂を上って、高台に出た。
ソーヌ川の向こうの高台に、先のエッフェル塔もどきが見える。

ルヴィル広場から見た風景。
あの茶色いタワービルの向こうにある駅から、ここまで歩いてきた。
直線距離で、3キロくらい。

真ん中あたりにサンニジエ教会の、二つの塔が小さく見える。

右の高い塔がセントポール寺院で、そばの白い建物がセントポール駅。
セントポール寺院の塔の右後ろに、かすかに大観覧車が見えた。

屋根の色と壁の色が、統一されて美しい。
屋根には、あかり取りの窓が多く見受けられる。
どうやってあんなところに…って思う場所に、落書きもあった。

リヨンに来たら、多くの観光客はあの丘に登るらしい。
丘の上に、ノートルダム寺院。

丘を下りて、テロー広場まで歩いてきた。
道に迷っていたら、偶然ここに出た。
広場から見た市庁舎。

テロー広場 広場・公園

またまた歩いていたら、だまし絵を発見。
街を歩いていたら、次々に現れる。

Fresco "The library of the city"を発見。
実はこのすぐそばを、ちょっと前に歩いていたのだが、その時は気が付かなかった。

右に見える川沿いの道を、素通りしてしまってた。
f(^^;

建物の内部まで、きちんと描かれている。

中途半端な描き方を許さない気質が、フランス人にはあるのかな？

星の王子様の本もあった。

リヨンで一番見ごたえのあるだまし絵は、エノン駅の前にある。
それはここから北に１キロ以上の所にあって、しかもソコソコ急な坂を上る。
それは次回リヨンに来た時に見ることにしよう。
…次回があるかどうか、大いに疑問だが。

Place des Jacobins。
ジャコバン広場の噴水。

ジャコバン広場 広場・公園

突然、大勢の機動隊がいる場所に出た。
恐ろしくて撮影はできなかった。
物々しい雰囲気。
広場に続く大通りには、外部から車両が出入りできないように、高さが3メートル以上もある可動式のバリケードが築かれていた。

一般人の姿も多い。
人の流れに押されて少し歩くと、観覧車のある広場に出た。
高速で回転する観覧車。
丘の上から、これが見えたっけ。
小雨が降っているのに、乗っている人がいた。

ベルクール広場 広場・公園

ここはベルクール広場。
あっ！
あの黄色いベストを着ているのは、もしかしたらデモ隊か！？
今のフランスで、一番出遭いたくない人々に出遭ってしまった。
(;'∀')
それで機動隊が出動していたのか！
どうか暴徒化しないで！！！

幸いなことにデモはちょうど終わったところで、三々五々に広場から姿を消すところだった。
よかった～～。

小雨が止まない。

駅まで戻り、駅前のカルフールに入る。
そこで食事をしようと思っていたのに、買い物に夢中になり時間が無くなってしまった。
帰りの車中で食べようと、大きいキッシュを買い込んだ。

この日の写真は、この一枚が最後。
17時4分発のパリ行きに乗る。

2時間後にリヨン駅で降りる。
この日は先日のように、リヨン駅からオーベール駅経由でホテルには帰らず、地下鉄でパリ北駅に向かった。
この次の日に北駅から列車に乗るので、ホテルと北駅間の道順を確認しておくためだった。

リヨン パールデュー駅 駅

この旅行記へのコメント （4）

• のんき茂野さん 2019/02/27 10:53:21

  おはようございます！

  おはようございます・・・
  
  日中は少しあたたくなりましたねぇ～
  日差しが差し込むと屋内も暖かく感じ、ファンヒータも
  暫し休息の時間が長くなりました。
  
  このたびの『だまし絵道中記』沢山の題材を並べて
  頂きありがとうございました。
  久しぶりに悪戯をするも感覚が鈍く思ったように
  作業が進みませなんだ・・・
  ありきたりで申し訳けありません・・・
  https://ssl.4travel.jp/img/tcs/t/pict/lrg/58/59/72/lrg_58597281.jpg?20190227101459
  
  昨日、所用のために古き友人の土地家屋調査士事務所を
  訪ねる機会を得ました。友人は現役の先生ですが
  当方は元々動きが鈍かったのですが、リタイアして
  早や７年の月日が流れ錆付いてしまい会話中もなかなか
  話題にスムーズに対応できませんでした。
  
  友人に、建築士の資格を持っているのに勿体無いと
  励まされ、『建築ブームなのか？仕事はしなくても
  在職してくれる建築士を探している企業も多くあり、
  なんなら紹介してやろうか？』と
  まで言ってくれ、厳しい生活の身の上ながら
  現代建築のデザインや工法には自信がなく話題を変えて
  しまう始末で情けない思いでした。
  
  これでも現役時代は少し自信があったのですが・・・
  ネェ～
  
  今回の旅日記のような題材は嬉しい楽しい面白いで
  いっきに拝読させて頂きました・・・のんき
  
  

  ホーミンさん からの返信 2019/02/27 22:19:09

  RE: おはようございます！

  のんきさま
  
  こんばんは。　
  だまし絵の旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。
  
  日が長くなってきましたね。
  花粉が飛び始めていると、長男が教えてくれました。
  
  > https://ssl.4travel.jp/img/tcs/t/pict/lrg/58/59/72/lrg_58597281.jpg?20190227101459
  
  久しぶりの芸術作品をありがとうございます。
  あそこまで行ったら、絵の一部のようにして記念撮影をしないといけませんよね。
  うっかりしておりました。
  カバーしてくださってありがとうございます。
  
  一時的に職場を離れると、復帰には勇気がいるみたいですね。
  産休中の看護師さんが、そういっていました。
  若くないと、なおさらでしょうね。
  私も今度退職したら、もう二度と履歴書を書くつもりはありません。
  まあ、どこも雇ってくれないから、その心配はないですけど。
  
  のんきさまが気にって下さるような場所に、また旅行にいけたらいいですね。
  

  のんき茂野さん からの返信 2019/02/28 09:23:53

  RE: RE: おはようございます！

  
  >
  > 一時的に職場を離れると、復帰には勇気がいるみたいですね。
  
  ・・・そうですねぇ〜　いまさら、またぞろ責任を被るのも考えてしまいます。
  　　　建築設計も簡単そうで規制が複雑ですから・・・
  
  　　　少しだけ手を加えてみました・・・
  https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/58/61/66/src_58616675.jpg?1551312937
  >
  > のんきさまが気にって下さるような場所に、また旅行にいけたらいいですね。
  
  ・・・宜しくお願いしますねぇ〜楽しみにしております。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　のんき
  >

  ホーミンさん からの返信 2019/02/28 21:32:09

  RE: RE: RE: おはようございます！

  > 　　　少しだけ手を加えてみました・・・
  > https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/58/61/66/src_58616675.jpg?1551312937
  
  まあ！
  素晴らしい！！
  オーベール駅にほんとにこれが描かれていると面白いですね。
  酔っ払いが絵に激突しかねません。(*´艸`)