冬は温泉で温まろう！　四万温泉旅行2泊3日　その１積善館本館宿泊編

2019/01/24 - 2019/01/24

毎年、冬恒例の温泉旅。今年は11年ぶりに四万温泉に行くことにしました。人気の温泉地が多い群馬県では草津、伊香保の後塵を拝するものの、名の通った宿が多く、アクセスも良好。そして歓楽街的な要素が少ないのも自分達好みです。宿は1泊目は2008年も宿泊した積善館の本館。2泊目は長静館を予約しました。

その1。積善館本館宿泊編。四万温泉へは関越交通の四万温泉号で。東京駅八重洲口9時発で四万温泉には12時半に到着。積善館に荷物を預け温泉街へ。初日は日向見観音に行くので途中にあるカフェテラス摩耶にて昼食。日向見観音を参拝後、御夢想の湯で日帰り入浴。宿には3時に戻ってきてチェックイン。2008年は本館に宿泊し、部屋が寒かった記憶があるので、今回予約したのは壱番館の床下に源泉が流れる部屋。部屋もきれいで暖かく快適。お風呂は有名な元禄の湯の他、貸し切り風呂、佳松亭の杜の湯にもゆっくりと入り寛ぎました。夕食、朝食は大広間にて。湯治プランとは思えない十分な品数と量。味付けも良く大満足でした。

エリア 四万温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

早めに東京駅に向かい、八重洲地下街にあるアロマでモーニング。トーストが厚切りで食べ応え十分。
お店の近くの22番出口を登ると高速バスのバス停です。

アロマ珈琲 八重洲店 グルメ・レストラン

関越交通の四万温泉号で出発。

途中、上里SAでの休憩を挟み、12時半に四万温泉に到着。今日の宿である積善館に荷物を預け、温泉街を散策。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

落合通りをぶらぶら。

落合通り 名所・史跡

平日はスマートボールも休業中。人通りも少ないですね。

落合通り 名所・史跡

落合橋を渡り、

四万川 自然・景勝地

カフェテラス摩耶で昼食。

カフェテラス摩耶 グルメ・レストラン

ハンバーグステーキ摩耶風。

カフェテラス摩耶 グルメ・レストラン

ポークジンジャー。（共にライスは別）
味としてはまぁまぁ。前回、中島屋で蕎麦、あすなろでトンカツ、くれないで鰻を食べたので行ってない店という選択でしたが、四万温泉の中で洋食が食べられる店としては貴重かと。

カフェテラス摩耶 グルメ・レストラン

再び散策。すぐ奥にあるゆずりは飲泉所。ごく薄い塩味、出汁味で飲みやすいです。

ゆずりは飲泉所 名所・史跡

滝見園地から見ると、遠くに小泉の滝が見えました。

小泉の滝 自然・景勝地

日向見薬師堂。手前は御籠堂。
永延3年（989年）ころ、源頼光の家来、碓氷貞光が日向見で一晩中お経を読んでいました。夢の中に現れた一人の子どもから「あなたの読経の真心に感心し四万（よんまん）の病気を治す温泉を与えよう、われはこの山神である」と神のお告げを聞き、目を覚ますと温泉が湧き出ていたといいます。そこに祀ったのが日向見の薬師様。

日向見薬師堂 寺・神社・教会

この薬師堂は、慶長3年（1598年）時の領主、真田信幸の武運長久のために建立したもので、現在は国の重要文化財に指定されています。
参拝。茅葺屋根とこの素朴な感じがいいです。

日向見薬師堂 寺・神社・教会

そして四万温泉発祥の湯とも言われる御夢想の湯へ。

御夢想の湯 温泉

有難く貸切で入浴。少し薄茶色の湯の花が舞うお湯。石膏泉で源泉かけ流し。適温なのでゆっくりと湯に浸りました。

御夢想の湯 温泉

3時に積善館に戻ってきました。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

右側にあるのが有名な元禄の湯。外観もレトロ感に溢れ素敵です。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

正面が本館の入り口です。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

お世話になります。土足で上がりチェックイン。案内図で一通り説明を受け部屋へ。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

今回予約した壱番館の部屋。和室6畳で、トイレ、洗面は共同、布団はセルフ。
テレビ、冷蔵庫、茶菓子などもあります。床下に源泉が流れており部屋は暖か。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

窓側から。
基本プランで平日泊8100円＋入湯税150円＝＠8250円です。
ではお風呂へと参りましょう。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

館内の案内図。積善館は山の斜面に沿って建っており、本館、山荘、佳松亭の三層構造。初めは入りたい風呂がどこにあるか分かりにくいですが、すぐ慣れます。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

本館にある元禄の湯。飲泉所も併設。昔の作りなので中に脱衣所があり、仕切りがなく浴室になります。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

元禄の湯。アーチ型の窓などこのレトロ感が堪りません。
因みに現在浴室は撮影禁止。この写真は2008年に撮ったもの。殆ど変わってなかったと思います。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

浴槽は5つ。ナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫酸塩温泉で源泉かけ流し。
微妙に温度が違うので好みの温度を探すのも楽しみです。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

本館にもう一つある岩風呂。左側が少し熱め、右側は適温です。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

浪漫のトンネルの先からエレベーターで3階へ。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

山荘にあるのが貸切風呂。空いていれば自由に入れます。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

まず手前側。
脱衣所。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

浴室。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

奥側の脱衣所。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

浴室。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

エレベーターで4階に上がり、鏡の廊下の先にあるのが杜の湯。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

こちらには男女別の内湯と露天風呂があります。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

脱衣所。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

内湯。こちらも撮影禁止なので、2008年の写真。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

洗い場。ボディソープ、シャンプーはここにしかなく、体を洗うのはこちらで。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

露天風呂。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

反対側から。泉質は全てナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫酸塩温泉で源泉かけ流し。平日なので入ってきても2～3人。ゆっくりとお湯に浸かることができました。
この他有料の貸切風呂も2つあります。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

お風呂の帰りに佳松亭をぶらぶら。
フロント。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

入口。こちらは本館とは全く別の宿という感じ。ただ浴室はどこに宿泊しても全て利用できます。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

16時からある館主による「館内歴史ツアー」（無料）に参加しました。
スライドによる解説が約20分、その後少し館内を案内していただけます。
四万温泉の歴史などから始まるのですが、建物の解説より、温泉の本分とは湯治、つまり湯で治すという事で、それを忘れている温泉地（や宿）が多いという館主の思いが強くそちらの話が長かったです。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

本館3階から見た景色。こちらから見るのは新鮮。
昔は4時間歩いて四万温泉まで来たそう。それだけはっきり目的があって来たという事ですね。その中でいくつか興味深い話があり、昔はこの前の道は越後に抜ける街道だったそうで、宿場町としての役割もあったのだそう。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

本館2階裏側の廊下へ。この右側の手摺は昔、部屋が真ん中にあり回廊だった時のもの。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

1階の元禄の湯の前。この庇のように見えるのも、回廊だった時のものがそのまま残っています。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

本館1階の資料館の中。上段の間は天井が高く、身分が高い方が泊まった部屋だそうです。組子細工が見事。
歴史ツアーはここで終了。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

良く言われるのが「千と千尋の神隠し」のモデルの宿ではという事。最初のスライドの解説では、それはこちらから言い出したわけではなく、日本テレビの宮崎駿監督のドキュメント番組の中で、インスピレーションを受けた3軒の宿の一つとして紹介されたのだそうです。実際に泊まられたようですね。山荘のこの階段も映画のワンシーンに似ているという事でパチリ。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

夜にはライトアップ。また昼間とは違った風情です。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

夕食は18時から大広間で。テーブル席で頂きます。
本館のいいところは持ち込み可という事。相方に任せていたら「獺祭」を持ってきていました。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

弁当形式の夕食。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

刺身コンニャク、白和え、手羽中、肉団子、赤魚西京漬け、笹団子。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

湯葉、胡麻豆腐、豚角煮（餅麩の下に隠れています。）

四万温泉 積善館 宿・ホテル

海老しんじょう、くらげ酢の物、蕎麦。
品数も多く味付けの上品でおいしい。2008年は1泊＠5250円でもっと質素だったのですが、少しグレードアップ。自分達の年ではこれで十分です。
夜にもう一度元禄の湯に浸かり、就寝。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

朝風呂の後に朝食。
ご飯かお粥が選べ、肉じゃが、大根漬物はセルフで。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

おから、ほうれん草胡麻和え、卵焼き、納豆。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

サラダ、鮭塩焼き、切干大根煮物、炊き合わせ。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

肉じゃが、大根漬物、おかゆ、みそ汁、ヨーグルト。定番のものばかりですが、お腹は一杯で満足。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

10時前に本館でチェックアウト。荷物も預かっていただけました。
11年ぶりの積善館。本館や元禄の湯は少し古くなっている事が事実です。しかしそれを上回る趣き、風情がありいい宿でした。食事も良くなっているので、また来たい宿です。

四万温泉 積善館 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• 旅猫さん 2019/03/02 10:14:09

  積善館

  クリント東木さん、こんにちは。
  
  四万温泉は、変に繁華じゃなくて良いですよね。
  私は二回訪れましたが、また訪れてみたい温泉地の一つです。
  積善館は、建物が渋くて好きです。
  日帰り入浴をしましたが、元禄風呂の雰囲気は心に残りました。
  以前は、撮影が出来たのですね。
  四万温泉にも洋食が食べられる場所があったのですね。
  ハンバーグ、美味しそうです。
  日向見薬師まで歩かれたのですね。
  前に訪れた時、近くの中生館に泊まったので、歩かずに拝観できました。
  懐かしいです。
  積善館の本館は、持ち込みが可能なのですか？
  それはいいですねぇ
  いつかまた、のんびりと訪れたいものです。
  
  旅猫

  クリント東木さん からの返信 2019/03/03 11:01:28

  コメントありがとうございます。

  　旅猫さんへ
  
  　こんにちは。前回、四万温泉を訪れたのは2008年でその時は積善館本館に連泊しました。夕食は年配のご夫婦と私達の2組だけだったので、今回はアジア系の外国人を含め20組ほどが宿泊しており驚きました。値段も上がりましたがその分食事もよくなったので、それででしょうか。佳松亭と山荘は持ち込めないようですが、本館は食事処に持ち込んでもいいようです。これはいいですよね。以前は浴室を撮影しても問題なかったと思います。推測ですが、浴室撮影NGになったのはインスタが普及してからでしょうか。ただ積善館はHPのギャラリーの写真をダウンロード出来、無料で使っていいようです。やはり元禄風呂などは入った記念に撮りたい気持ちも十分わかるので、利用者の事を考えているなぁと感心しました。
  
  　中生館もゆっくりできそうな宿ですね。四万温泉は元々賑やかという感じの温泉街ではありませんが、中生館だと一段と静かで温泉をじっくり楽しむには良さそうです。私達も好きな温泉地なのですが、2008年より落合通りも少し寂れた感じがして大丈夫かなと心配になります。繁盛しているのは柏屋カフェだけという事にならないように頑張ってほしいものです。
  
  　クリント東木