南紀へ遠乗りドライブ④　中辺路を通って熊野本宮へ

2019/01/02 - 2019/01/02

南紀へのドライブ最終日は、田辺から熊野古道のメインルートだった中辺路を通り、熊野本宮へ向かいました。
前日、ＮＨＫで黒木華さんとむろつよしさんが熊野古道と熊野本宮を案内する番組を見たので、同じルートです。
その後熊野本宮から「日本一広い村」・奈良県十津川村を通り奈良に抜けました。
十津川村の谷瀬の吊り橋はホントに怖かった・・・

エリア 熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

国民宿舎の「ホテルシラハマ」を出発。
昭和レトロのような古い国民宿舎でしたが、値段は安かったし、まずは満足できました。

白浜温泉　国民宿舎ホテルシラハマ 宿・ホテル

白浜から無料の紀勢道に乗ります。
紀勢道にある「道の駅　くちくまの」。
上富田町の道の駅です。
上富田町は熊野古道・中辺路ルートの入り口です。
ここで熊野古道・中辺路ルートの情報を確認しました。

道の駅 くちくまの 道の駅

上富田町には世界遺産が２か所あります。
まず１つ目の八上王子跡。

八上王子跡 名所・史跡

「王子」とは熊野の神々の王子が宿った場所とされています。
熊野参詣が盛んだったころは、ここで多くの儀式が行われたり、参詣者のための宿などが整備されていました。
今では神社になっています。

八上王子跡 名所・史跡

平安時代末期の歌人・西行も熊野参詣の際、ここに立ち寄り歌を残しています。
その石碑がありました。

上富田町のもう１つの世界遺産、稲葉根王子跡。
王子は最盛期には熊野古道には９９あったとされていますが、そのうち特に格式が高い王子は「五体王子」と言われました。
この稲葉根王子はその「五体王子」の１つです。

稲葉根王子跡 名所・史跡

稲葉根王子からさらに熊野大社に向けて北に向かうと、田辺市（旧　大塔町　中辺路町）に入ります。
旧中辺路町にある「五体王子」の１つ、滝尻王子。

滝尻王子 寺・神社・教会

滝尻王子から熊野の神々の世界に入るとされます。

ＮＨＫの番組もここから熊野古道を歩き始めることになっていました。

熊野古道中辺路が世界遺産であることの石碑がありました。

滝尻王子にある後鳥羽上皇の歌碑。
「おもいやる　かものうはげの　いかならむ
　しもさえわたる　山河の水」
後鳥羽上皇は熊野参詣に熱心な人で２８回も御幸を行いました。

のちに鎌倉幕府打倒を目的に挙兵しましたが、敗北、隠岐の島に流されました（１２２１年　承久の乱）　

滝尻王子には熊野古道のビジターセンターがあります。
さまざまな資料が展示されており、ここで熊野古道について少々お勉強を。
熊野参詣がもっとも盛んだったのは平安時代末期から鎌倉時代初め。
特に後白河天皇や後鳥羽天皇は何十回も熊野参詣をしています。
そのころの衣装が展示されていました。

今回は車ですが、いつか徒歩でこの熊野古道・中辺路ルートを歩いてみたいと思いました。

車でそのまま北へ向かいます。
熊野参詣者でにぎわったとされ、日本で一番古い温泉とされる湯の峰温泉。
風情のある町並みです。

湯の峰温泉 温泉

せっかく世界最古の温泉に来たので、公衆浴場でひと浴び。
普通の温泉は２５０円、源泉１００％の「くすり湯」は３９０円、貸切の「つぼ湯」は７７０円。
せっかくなので、源泉１００％の「くすり湯」に。

湯の峰温泉公衆浴場 温泉

ここは源泉。
沢山の人が温泉卵をゆでていました。

唯一の世界遺産の温泉、つぼ湯。
公衆浴場の個室となっており、３０分ほど貸切になります。

湯ノ峰温泉 つぼ湯 温泉

熊野本宮に到着。
まず車を熊野本宮館に停めます。
熊野本宮館には世界遺産ビジターセンターになっており、熊野参詣、熊野古道に関する資料が多く展示されていました。

世界遺産熊野本宮館 美術館・博物館

熊野本宮館からまずは大鳥居へ。
日本で一番大きな鳥居とか。

世界遺産熊野本宮館 美術館・博物館

大鳥居から参詣道を通ると、「大斎原（おおゆのはら）」。
明治時代まで熊野本宮があった場所で、この一帯ではもっとも神聖な場所とされているところです。

旧社地 (大斎原) 名所・史跡

熊野本宮館にあった大斎原に熊野本宮本殿があったころの模型。
明治時代の大洪水で被害を受けて、現在の高台の場所に本殿が移転されました。

旧社地 (大斎原) 名所・史跡

さて、熊野本宮大社へ。
今年の初もうでは熊野本宮になりました。

熊野本宮大社 寺・神社・教会

１月２日ですが、初詣の人が行列を作っていました。
立派な社殿です。

熊野本宮大社 寺・神社・教会

徒歩での熊野古道とは順番が逆になってしまいましたが、熊野本宮から車で北に向かったところにある五体王子の１つ、発心門王子。

発心門王子 名所・史跡

熊野古道を歩いてくると、ここから熊野本宮大社の領域に入るとされました。

熊野大社から国道をさらに北に向かいます。
和歌山県から奈良県・十津川村に入ります。

十津川村は奈良県の３分の１近くの広さを占める村。
また十津川は古代より尊王の意思が強く、幕末にも多くの勤王の志士、十津川郷士が活躍しました。
坂本龍馬が宿所・近江屋で暗殺されたときも、刺客は「われわれは十津川郷士」と名乗って面談を求め、龍馬を油断させたと伝えられています。
また西村京太郎さんのトラベルミステリーの主役・十津川警部もこの村の名前が由来だそうです。

十津川バスセンター。
広い村ですが、人口は少ないので、バンでバスが運行されています。

十津川（村） 名所・史跡

まだまだ整備されていない道路を山の中をひたすら進みます。

十津川村の一番の観光地、谷瀬のつり橋。
観光用のつり橋ではなく、生活の橋として対岸の村民のカンパで作られた橋です。

谷瀬の吊り橋 名所・史跡

この橋はマジで怖かった。
高さが５０ｍ近くあるうえに、橋の幅が広いので手すりにつかむことができません。
風が吹いてくると結構揺れます。
２０歳くらいの女の子の６人くらいのグループは橋の真ん中で風が吹いてきて橋が揺れると、「キャーキャー」言いながらしゃがみこんでいました。

こんな恐ろしい橋を小学生がわたって通学しているなんて信じられない！

十津川から奈良に抜けて、無料の高速道路・名阪国道で東京へ向かいます。
途中忍者で有名な伊賀の定食屋に立ち寄りました。
忍者風の定食でした。

ニカク食堂 グルメ・レストラン