2019/01/12 - 2019/01/13
86位(同エリア132件中)
タブラオさん
成人の日の連休に、高校時代の友人と一緒に西山温泉郷の名湯 老沢温泉旅館に泊まってきました。これだけでは物足りないと考えた私たちは、前から気になっていた会津のローカル線、只見線に端から端まで乗ってみることにしました。帰りには会津若松の市内観光も入れ、いつもながらの盛りだくさんな内容にしました。
でどうだったかというと、幸い2日間とも天候に恵まれ、無事に只見線全線を走破することができました。楽しみにしていた老沢温泉旅館も、期待以上の素晴らしいお湯で、ゆったり温泉を満喫できました。また会津若松は期待していませんでしたが、古い町並みとレトロなお店がとても気に入り、大満足の2日間となりました。
1日目:新幹線と在来線を乗り継ぎ新潟県の小出へ。小出より只見線に乗り福島県の滝谷へ。途中絶景を堪能。会津の名湯 老沢温泉旅館泊。
2日目:只見線で会津若松へ。会津若松でランチ。午後は会津若松市内観光。夕方発の東北新幹線で帰京。
①は1日目の旅行記です。
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目指すは老沢温泉旅館の最寄り駅である只見線・滝谷駅ですが、只見線を会津若松回りで行くか、小出(新潟)回りで行くか最後まで迷いました。せっかくですから、只見線を端から端まで乗ってみたいということになりましたが、初日に会津若松回りにすると、翌日は早朝に小出方面行きの只見線に乗らなければなりませんでした。小出回りにすると、もし運休や遅延したりすると、旅館に辿り着けないリスクもあり悩みましたが、結局、当日の朝7時に只見線の駅に電話で問い合わせ、運行状況を確認した上で、小出回りに決めました。
写真は、東京駅で購入した乗車券と特急券ですが、乗車券は初めて一周乗車券にしました(正確には一周ではなくPの字ですが)。この乗車券1枚で往復をカバーすることができ、長距離切符であるためお値段もお得でした。もちろん途中下車もOKでした。 -
8:52発のMaxとき309号で越後湯沢に向かいました。自由席にしましたが、余裕で座れました。この車両は1階と2階に分かれていましたが、せっかくですので2階に座りました。2階建ての新幹線は初めてでした。
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越後湯沢から只見線の始発駅である小出まで上越線の在来線で行きました。上越線に乗るのも初めてでした。11:12に小出駅に到着しました。
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小出駅と小出駅前です。始発駅にしてはちょっと寂しい感じでした。
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少し早めでしたが、行くとこもなかったため、早速ランチにしました。駅前にある「富貴亭」というこちらのお店に入りました。
お値段は1,500円と少し高めでしたが、写真の岩魚定食を注文しました。待つこと約40分、写真の水槽から岩魚を掬い上げ、1匹は焼き魚で、もう1匹は刺身で出てきましたが、岩魚のサイズも大きくて大満足の内容でした。
只見線の発車時間まで約2時間あったため、どうやって時間を潰そうかと考えていましたが、結局、ここに2時間近くゆっくり居られたため助かりました。 -
小出発13:11の只見線に乗りました。只見線は小出駅から1日4本出ていますが、滝谷まで行く最後の列車でした。2011年の豪雨で一部区間が不通となり、今も只見駅から会津川口駅間は復旧していません。その間は代行バスで結んでいます。
上の写真は隣のホームから撮ったものですが、綺麗に撮れました。会津地方には車で何度も行っているため、只見線が走っている姿は何度も目にしましたが、てっきり1両編成だと思っていましたので、2両であるのを見て意外に感じました。ちなみに電車ではなくディーゼル車です。 -
車内はこの通り空いていました。乗客のほとんどは、私たちと一緒で、只見線に乗るのが目的の人ばかりでした。会津若松まで行くには、只見駅でバスに乗り換える必要があり、事前に車掌さんが乗客一人ひとりにバスに乗るかどうか確認していましたが、バスに乗る人ばかりでした。オンボロ列車をイメージしていましたが、中にはトイレもありましたし、とても快適でした。
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小出駅を出て暫くは、雪原が広がっていました。雪景色に慣れていない私には、この景色が新鮮に感じられ、眺めていても飽きませんでした。
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途中から川沿いを走ったりで、目を楽しませてくれました。
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只見駅に近づくにつれ、川幅も狭くなり、トンネルの中を通ることが増えてきました。
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こちらは進行方向ではなく、後ろ側の車両です。前の方にも行ってみましたが、私の気配を感じた運転手さんが窓を閉めてしまい、進行方向の景色は眺められませんでした。
進行方向とは逆の景色でしたが、童心に帰って暫く線路を眺めていました。 -
只見駅に近づいた辺りです。
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只見駅に着いて、車両をもう一度パシャリ。他の皆さんも同じように写真を撮っていました。
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只見駅で待っていたのがこのマイクロバスです。通路の座席を倒すまでもなく、このバスで全員乗れてしまいました。事前に車掌さんが人数を確認していたのは、必要なバスの台数とかサイズを確定させるためだったようです。
只見駅から会津川口駅まで6つの駅がありますが、1つか2つの駅に寄っただけでした。マイクロバスの乗客には事前に終点の会津川口駅以外で降りる人がいないか確認していましたが、途中の駅で乗る人の有無も、何らかの方法で確認しているようでした。 -
会津川口駅には、定刻ピッタリの15:22に着きました。只見線の出発時刻が15:27でしたが、着いたときには既に停車していたので、急いで写真を撮りました。2両編成であるのは変わらずでしたが、車両のデザインが小出~只見間とは違っていました。
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会津川口駅そのものも只見川の真横にありますが、この後ずっと只見川に沿って走りました。
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会津川口駅を出てすぐの景色です。独特な造りの家が連なっていますが、この家並みを見ると会津に来たなあといつも感じます。
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小出~只見間と比べるとたくさんの人が乗っていました。ツアーで来ているお客さんも、通勤・通学等日常の足として使っている人もいました。ずっと川沿いを走るため、絶景の連続でした。途中何ヵ所か橋を渡りました。橋を渡る只見線の写真は有名ですが、列車から眺める只見川の景色もなかなかのものでした。只見線を端から端まで行く時間のない方は、会津若松~会津川口間だけでも充分だと思いました。
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通学中の学生さんの姿も。
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途中の駅で停まっているところですが、絶景スポットなのか、ここの駅で暫く停まっていました。
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こちらも停車駅から景色です。
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何度か只見川を横切りました。途中の駅で団体旅行客がどっと乗ってきて、近くの座席に座っていましたが、ツアーガイドとおぼしきオジサンが絶景スポットをツアー客に説明していましたので、色々観光情報が聞けてラッキーでした。
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滝谷駅に16:05に到着しました。滝谷駅は無人駅で、駅と言ってもこれだけしかありませんでした。事前に宿泊先に到着時間を知らせてありましたので、駅に着いたら宿の人が待っていてくれていました。送迎代が片道千円かかりましたが、他に交通手段がないため助かりました。
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滝谷駅から車で10分で本日の宿泊先、老沢温泉旅館に着きました。
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2、3日前に電話で聞いたときには、私たち以外に宿泊者はいないとのことでしたが、直前にもう1人宿泊が決まったようで、結局、私たち2人を含めて宿泊客は3人だけでした。幸い、お風呂で一緒になることはなく、温泉をずっと独占することができてラッキーでした。
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旅館の入り口の戸を開けてすぐに目に入ってくる光景ですが、まさに家族経営の旅館って感じでした。
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入り口に飾られていたちょうちん。「日本秘湯を守る会」のちょうちんかと一瞬思いましたが、「~守る会」の会員旅館よりもずっと秘湯感のある旅館でした。
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お世話になった旅館のご主人。滞在中ずっと気持ちよく接していただきました。ご主人のいるところの向こう側が温泉へ通じる階段です。
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泊まったお部屋は、8畳と6畳の2部屋ありました。こちらは8畳の方です。朝夕ともこの部屋で食事をいただきました。
石油ファンヒーターがありましたので、起きている間は暖かかったんですが、寝るときは切って寝ましたので、朝起きたら予想通り息が白くなる位、部屋の中が冷え切っていました。 -
6畳間の方ですが、こちらの部屋に布団を敷いてもらい寝ました。電気毛布がありましたので、夜間も寒く感じることはありませんでした。
部屋にタオルは置いてありましたが、バスタオルはありませんでした。歯ブラシセットはありました。まあそういったものを期待するところではありませんが。 -
部屋の戸を開けるとすぐに廊下でした。
お部屋は合計で5部屋だそうですが、温泉の湯量が豊富でないため、10人以上は泊まれないとのことでした。春、秋が忙しいとのことですが、夏はそれほど混んではいないそうです。 -
お風呂に通じる階段です。階段にはドアがあって、ドアには上のような看板がかかっていました。お風呂は1ヶ所しかありませんので、混浴ということになりますが、実際には女性が入っている間は、下のように「只今女性入浴中ですので…」側の看板にし、女性専用として使っています。女性が入っていないときには、看板を反対の「ゆ ゆ」の方にしています。
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トイレも洗面台ももちろん共同です。この水道から出るお水が冷たくてとても美味でした。
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階段を降りていくと着替えスペースです。シャンプーとボディシャンプーは中に置いてありましたが、ドライヤーはありませんでした。
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左の写真は着替えスペースにあった室温計です。夕食後に入った時には氷点下でした。着替える時には当然ですがとても寒いです。
立ち寄り湯もやっているようですが、とても良いお湯ですので、泊まってゆっくりと入ることをお勧めします。
「…近くにほしい 老沢の湯」→ 全く同感です! -
お風呂への扉を開けると、最初に見えるのがこの光景です。奥に見えるのが温泉神社です。湯気が充満していたため、綺麗に撮れませんでした。
ご主人によると、温泉旅館としてスタートしたのは明治の始めとのことで、その頃から3つの湯船と温泉神社があったそうです。150年前と変わらないんだ! と思うだけでワクワクします。 -
温泉神社です。湿気から守るためなのか、ドアが閉まっていました。開けるとこんな感じです。
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温泉神社側からお風呂を撮ったものです。どのお風呂も2人が入っても充分な広さですが、1人で足を伸ばして縦に入ると気分も最高です。
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温泉神社側から別の角度で撮ったものです。お風呂には、夕食前、夕食後、朝食後と3回に亘り、トータルで3~4時間入っていたと思います。他にもう1人宿泊客がいましたが、幸いかち合うこともなく、友人と二人だけでゆったり入ることができました。
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温泉神社側から出入口側を撮ったものです。
お湯は無色透明でしたが、どのお風呂にも湯の花が浮いていました。強くはありませんが硫黄の臭いがして、いい感じでした。お湯は少しヌルヌルしていて、表現が難しいですが、とても濃いお湯だと感じました。もちろん100%源泉掛け流しです。
いいお湯だったということはもちろんですが、他に人がいなくて、ゆったりとリラックスできたことが大きかったのか、好印象度、満足度はこれまででナンバー1だと思いました。 -
温泉神社側から窓の外を撮ったものです。露天風呂ではありませんが、窓越しに雪景色も見られ、露天風呂気分も味わえます。
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外には小川が流れています。小川のせせらぎを聞きながら、ゆったり湯船に浸かっていると、風情もあるし、本当にリラックスできます。
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ここから下は、3つのお風呂の違いをご主人に聞いてきましたので、簡単に説明したいと思います。
まず写真で、上から下に通っている溝ですが、ここを源泉が流れます。元々は一ヶ所(出入口寄りの方。写真だと上部)からのみ源泉が流れ込んでいたのですが、湯量が減ったため、別のところからお湯を引いてきて、反対側(温泉神社寄りの方。写真だと下部)からも流し込むようになったそうです。ご主人曰く、両方とも大元は同じ源泉のため、泉質も同じとのことですが、出入口側と温泉神社側のお風呂に浮いている湯の花の色が違うことからも、泉質は少し違うような気がします。真ん中のお風呂には、両方からお湯が入るためミックスって感じです。 -
ちょっと見づらいですが、こちらが出入口に近い方の源泉の流れ口です。元々はこの源泉だけだったそうです。
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こちらは、温泉神社寄りの源泉の流れ口です。別の場所から引いたお湯だそうですが、大元の源泉は出入口側と同じだそうです。両方ともとても熱いです。
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3つの湯船に流れ込むお湯の量をこの布でせき止めて調整しています。3つのお風呂の温度が違うのは単純に流れ込むお湯の量が違うためです。この布を取り除くと、無茶苦茶熱いお湯になってしまい、とても入れた物ではありません。
私たちは、他の入浴客がいなかったこともあり、この布で流れ込む湯量を調整し、熱いお湯と中くらいのお湯とぬるめのお湯の3種類を作って、それぞれのお風呂を楽しむことができました。 -
こちらが出入口寄りのお風呂ですが、黒っぽいヌルヌルとした藻のような湯の花がたくさん浮いていました。
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こちらが温泉神社寄りのお風呂です。白くて細かい湯の花がたくさん浮いていました。
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真ん中のお風呂です。こちらは両方からお湯が流れ込んでいるはずなんですが、白っぽい湯の花だけが浮いていました。
旅館の奥さん曰く、温泉は生きているとのことで、今は透明なお湯も、時には白かったり、また時には黒っぽかったりもするそうです。入る時々で色んなお湯を楽しめるというのも、それはそれでいいかもですね。 -
夕食は全く期待していませんでしたが、大満足の内容でした。魚の煮付け、美味しかったです。ソースカツ丼のソースカツですが、下の卵焼きと一緒に食べるとマイルドな味となりグッドでした。ソースカツ丼は随分昔に食べて、その時はお味がイマイチだったので、それ以来食べていませんでしたが、このソースカツはなかなか行けてました。それから赤いのは馬刺しですが、こちらも美味しかったです。男の夕食って感じではありましたが、ガッツリいただくことができ、大満足でした。
朝食・夕食付で税込9000円。送迎の往復1000円を含め、一人当たりちょうど1万円でした。お湯よし、食事よし、宿よしで、超が付くほど大満足でした。 -
こちらは朝食ですが、全部食べたら、朝からお腹いっぱいになってしまいました。
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旅館の前ですが、朝出たら、カチカチに凍っていました。
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出てすぐのところに「旅館新湯」という旅館がありました。付近には他にも幾つか温泉旅館がありました。みんな立派な旅館ばかりでしたが、次に来るときもまた老沢温泉旅館に泊まりたいと思いました。
ちなみにこの辺りは西山温泉郷といいますが、会津若松の東山温泉に対して西山温泉なのか? 確かに東山温泉からだと西側ですし。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 万歩計さん 2019/01/18 09:48:43
- 行ってみたくなりました!
- タブラオさん
秘湯ムード満点ですね。家族経営的な雰囲気もいい。
雪の季節に同じコースで行ってみたくなりました。
秘湯ファン 万歩計
- タブラオさん からの返信 2019/01/18 20:41:19
- Re: 行ってみたくなりました!
- 万歩計さん、どもです(^_^)v 似たようなところに行ってらっしゃるなあと思ってました。
超オススメのコースです。天候が気になるところですが、小出市役所の方に只見線のある駅の電話番号を教えてもらい、そこに運航状況・天候を確認してから行きました。ご希望でしたらいつでもお伝えします。
秘湯感満点の最高の宿です。温かくなると混むみたいですので、雪の季節に是非行ってみてください。
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