2018/07/21 - 2018/07/27
78位(同エリア408件中)
サバーイさん
世界三大仏教遺跡のひとつ、ボロブドゥール遺跡を歩きました。
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ジョグジャカルタへ向かう機内の車窓から。
「火の山」と呼ばれる Gunung Merapi(ムラピ山)はインドネシアでも最も活動的な火山。 -
眼下にジョグジャカルタの街並みが。
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タラップを降りると、特に誘導もなくそのままターミナルまで歩いて移動。
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ジョグジャカルタは小さな地方空港。
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ここが到着ロビー。
この先でラゲッジを受け取り、街へ移動。 -
翌日の朝、ボロブドゥールのサンライズツアーに参加。
4時半に現地到着後、チケットと懐中電灯をもらい、遺跡までの道のりを歩く。 -
遺跡の階段を登り、最上段の場所を確保。
まだ周りは真っ暗。それでも続々と登ってくる人。
ここから1時間あまり、ひたすらサンライズを待つ。 -
やっと東の空が明るくなるのが5時半頃。
日の出前はぐっと冷え、半袖・短パンではかなりキツい。 -
空が明るくなり始め、朝の靄が少しずつ消えていく。
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ムラピ山の稜線もはっきり見え始めた。
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辺りでは盛んにシャッターを切る音が...
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6時少し前に待望の太陽が姿を見せる。
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朝靄が立ちこめる幻想的な景色。
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最上段の基壇は円形で、ぐるっと一回りできる。
最上基壇には72の最上仏塔(ストゥーパ)が並ぶ。
それぞれのストゥーパには仏像が納められている。 -
ストゥーパの外壁が外れてしまったもの。
(あるいは意図的にこれだけ壊したのかは不明) -
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朝陽を浴びた後ろ姿と目の前に広がる雲海が美しい。
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頂上部の大ストゥーパ。
ここまでの高さが33.5メートル。 -
ストゥーパは周囲を切石のブロックで格子状に積み上げて、丸い釣鐘のような形に覆っている。
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仏像の姿は格子の隙間から覗き拝することができる。
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明け方は分らなかったボロブドゥール寺院の全景。
約1200年前、780年~833年までの53年間かけて建築された、とされる。 -
ボロドゥール全体が須弥山(神の住む山)を体現しており、また仏界の宇宙観を表現しているとも言われる。
下から「基壇」、「方形壇」、「円壇」の3段で形成され、それぞれが仏教の三界である「欲界」、「色界」、「無色界」に相当するという。 -
欲界は人間界、色界は人と神が交わる世界、無色界は神の世界を表す。
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参拝者は、基壇から順番に上へと登っていくことで、欲深い世界から悟りの境地へと近づいていく巡礼体験をする。それゆえ巡路の回廊には仏教の教えがレリーフに図解されている仕組み。
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それぞれの祠に仏像が納められているのが分る。
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自然の丘を基礎とし、その上に盛り土されている。20センチ×30センチの石を煉瓦のように組み上げたのがボロブドゥールだ。基本的に接着剤の役割を果たすものは使われていない。
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接地している最下層の基壇は修復作業で補強のため石を組んでいる。
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しかし、もともとはここにもレリーフがあったことが分っている。
ここは基壇の石を取り除き、元あったレリーフ(底部)の姿を見せている部分。 -
ここに唯一古代ジャワ文字「カウイ文字」が残されている。
この発見により、遺跡の建築年が推定できたという。 -
カウイ文字を解読すると「醜い顔」と読めるらしい。
下層の基壇のレリーフは煩悩に支配された「俗界」に住む人間の姿を表した、とされる。 -
「飲酒と病」や「賭け事と貧富差」、「羨望・ねたみ」といった俗世間の欲望が表現されているという。
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基壇部分。
ここから第一回廊まで階段で登っていく。 -
基壇部分の彫刻の見事さに既に圧倒される。
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さて、いよいよ最初の回廊へ。
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第一回廊は上下二段のレリーフがびっしりと。
全部で120面のストーリーのうち、上段は釈迦の生涯を描き、下段は釈迦の前世を伝えている。 -
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釈迦が地上に誕生する以前、まだ天界にいて天人に説法をしている姿を描いたもの。
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釈迦の物語のレリーフ(全120枚)の第1枚目。
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釈迦が天界から地上へ降臨する場面。
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摩耶夫人(釈迦の生母)の霊夢。
白い象が降り、胎内に入る夢をみる。 -
釈迦の誕生を説いたバラモン僧に施しを与える。
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病人に薬を渡す摩耶夫人。
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摩耶夫人が大子を生む前に起こる数々の奇跡。
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出産に際し、馬車で庭園に向かう摩耶夫人。
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大子の誕生。
七つの蓮華の上を歩いたとか、七歩歩いた跡に蓮の花が咲いたとかいわれ「七歩蓮華」と呼ばれている。 -
第一回廊のレリーフは遺跡側の主壁の上・下段 120 枚。
さらに壁面側に上段372枚と下段128 枚。
巡礼者は時計回りに、それぞれの説話を見ながら釈迦の生涯や仏教の教えを学んだ。 -
釈迦の出家「四門出遊」のうち、東門を出る場面。
宮殿で不自由ない生活をしてい釈迦は、城外へ散策した時に「生・老・病・死」という苦しみを、それぞれの門で体験する。
東門を出たところで老いた人間の姿を見る。
お付きの者から、生身の人間である以上、老いの苦からは逃れられないと教えられる。 -
別の機会では東門を避け、南門から浄賀へ出ようとしたが、そこで病人と出会い、人間は病の苦からも逃れられない、と教えられる。
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次に西門を選ぶと、今度はそこで死者に会う。
今度は死の苦しみについて教えられる。 -
ついに最後に北門から出ようとすると、そこで修行者に出会い、その言葉に感銘をうける。釈迦自身も出家を決意する場面。
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出家を決意した釈迦は自身の髪を丸める。
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出家を決意した釈迦が馬に乗って宮殿を出る場面。
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仙人との問答。
釈迦は出家後、最初にこのアーラーラー・カーラーマという仙人を訪ね、生・老・病・死の憂いについて尋ねた。 -
(上段)釈迦は6年にわたる激しい苦行を続けたが、苦行のみでは悟りを得ることができないと理解する。修行を中断し、身体を清めるためナイランジャナー河に沐浴をした。
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苦行で疲弊しきった釈迦に乳粥を差し出し、釈迦の命を救った娘スジャータ。
因みに、日本の乳製品の「スジャータ」の名はここから。 -
釈迦に新しい衣を進呈する天人ヴィマラブラバ。
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宝座で残りの乳粥を食べ、心身ともに回復した釈迦は悟りを開くことになる。
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粥の黄金の鉢をナイランジャナー河に捨てる。
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天界から天人たちが降臨し、苦行を達成した釈迦に敬意の礼を示す。
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菩提樹の下で瞑想する釈迦。
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悟りを開く直前、悪魔が化身し美女が釈迦を誘惑。
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聖水を注がれる釈迦。
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釈迦が本格的な伝道を始める場面でこのレリーフの物語は終わる。
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釈迦の生涯以外にも、下段や外廊にも釈迦の前世や仏教説話を描いたレリーフが四面を囲む。
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精巧に彫られたレリーフは美しい。
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修復がなされたレリーフや...
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欠損が残ったもの...
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レリーフの状態はまちまちだが、どれも見飽きない魅力がある。
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物語に登場する動物を彫ったレリーフも多い。
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階段を登り、第二~四回廊まで順々に登る。
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やはり壁面はレリーフで埋め尽くされている。
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第三回廊まで登ると見晴らしも良くなる。
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時代はずっと後になるが、アンコールの遺跡のレリーフと比べてしまう。
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回廊の仏像の頭部が欠落したものも少なくない。
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損傷や盗掘にあったものも多い、というのはアンコールの場合と同じ。
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排水口のレリーフはマカラ(海竜)という、ヒンドゥー教由来の動物。
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遺跡の中に、このマカラはよく見かける。
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正面から見ると、なかなかユニークな顔面相。
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こちらは仏陀が極楽へ登るときに乗っていたとされる獅子の像。
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第4回廊から上層(円壇)へはカーラ(鬼面)のアーチがをくぐる。
カーラの口を通ることによって、巡礼者の過去のあやまちが飲み込まれるという。 -
カーラ(語源は「暗黒」)はヒンドゥー教の破壊神シヴァに由来し、破壊と創造の神。守り神として入り口や門柱の上に飾られる。(日本では「大黒天」となった)
この祠の天辺にもカーラが。 -
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最上部の円壇。
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最上部には巨大ストゥーパ。
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再度、基壇部から眺めた全景。
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マノハラホテルまでもどり、スナックとドリンクをもらい、早朝のボロブドゥール歩きはここまで。
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この旅行記へのコメント (1)
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- TOKOMASさん 2019/01/03 14:08:58
- 荘厳なボロブドール
- 初めまして、TOKOMASと申します。
ボロブドールは荘厳ですね!
30年前に行きました。
スラバヤ→ソロ→ジョグジャカルタ→チレボン→バンドン→ボゴール→ジャカルタの工程でした。
ところで、ストーバに手を入れると願い事が叶うと云われているようですが、ご存じですか?
最近はインドネシアはもっぱらバリ島です。ジャワ島の旅行記を期待してます。
これからもよろしくお願いします。
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