麗しき田舎バルト三国＆ついでのフィンランド（６）　杉原千畝に感動するカウナス

2018/09/22 - 2018/09/30

ヨーロッパの田舎が好き！
昨年の夏休みはモロッコ、今年はインドに韓国と続いたので、ヨーロッパ成分が不足気味
そこで毎年恒例の夏休みの海外旅行は人気だと聞いたバルト三国に決定
調べてみると、治安もいいし、距離的にも夏休みの日数で縦断するのにピッタリだし、訪問国数も稼げるし、良いこと尽くめ
成田から直行便のあるヘルシンキからフェリーでアクセス可能ということで、フィンランドも追加し旅程決定！

9/22（土）　成田→ヘルシンキ
9/23（日）　ヘルシンキ　https://4travel.jp/travelogue/11415083
9/24（月）　ヘルシンキ→タリン　https://4travel.jp/travelogue/11415112
9/25（火）　タリン→リガ　https://4travel.jp/travelogue/11418589
9/26（水）　リガ　https://4travel.jp/travelogue/11425866
9/27（木）　リガ→シャウレイ→カウナス　https://4travel.jp/travelogue/11426150
〇9/28（金）　カウナス→ビリニュス
9/29（土）　ビリニュス→トラカイ
9/30（日）　ビリニュス→ヘルシンキ→成田

エリア カウナス(リトアニア)

9/28（金）
今日はカウナスを回ってから、ビリニュスへ向かう予定です

カウナスといえば日本のシンドラーと呼ばれる杉原千畝氏が執務していた場所
杉原氏はナチスに迫害されるユダヤ人に日本の通過ビザを発給し、多くの命を救った正義の人
当時の領事館が今も現存し、今は記念館として見学することができます

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ドイツと同盟を組む日本政府はビザ発給を認めてはいなかったのに、その命に反して杉原氏は時間の許す限り発給し続けたそうです
杉原氏が発給したビザのおかげで、たくさんのユダヤ人が救われました

ちうねっていうのは海外の人たちには発音しにくいので、せんぽって呼ばせていたそうです
なので、戦後に感謝を伝えようと助けられたユダヤ人たちが外務省にセンポスギハラの所在を尋ねたら、該当者無しと答えていたそうです
同盟国のドイツが敵視していたユダヤ人を日本政府の人間が救っていたという事実を公にできなかったとのこと
ですが、もちろん現在は杉原の名誉回復されて、その功績は多くの人々に広く知られることとなったそうです

記念館は大きくはありませんが、感動すること間違いなし！ぜひカウナスにお越しの際はお立ち寄りください

先ほどの杉原記念館は新市街のバスターミナル裏の山の上、次は旧市街を目指します
少し距離があるので、トロリーバスに乗ってを目指します
旧共産圏って感じの無骨なデザインがステキ！
日本じゃトロリーバスは残り1つですが、ヨーロッパでは結構見かけることがあります

前乗りで乗り込むときに運転手に支払うスタイル
検札はありませんでしたが、降りるまでしっかりチケットをもっておくのが安心です

10分ほどで旧市街の最寄りのバス停に到着
中心の広場へはバス停から少し歩きます

地元の人はどこに行くのか、不思議なんですが結構人通りがあります

教会は入場無料のところが多いので、気軽に立ち寄れるのが良いですよね
ヨーロッパ旅行の定番です
ヘルシンキでは入場料を取られましたが・・・

こちらは旧市街の中心にある聖ペテロ＆パウロ大聖堂

聖ペテロ ＆ パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)大聖堂 寺院・教会

どれがテペロで誰がパウロか、全く分かりません
人が多すぎます！

教会かと思いきや、旧市庁舎
今は観光施設で内部見学可能です

陶器博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ここカウナスはもともとリトアニアの首都、日本でいえば京都のようなところだそうです
このお城は首都だった時のものではなく13世紀ごろのものだそうです

カウナス城 城・宮殿

入場料を取るけど、あんまり充実していません

騎士の銅像に虹が掛かりました
今回の旅行では虹を見る機会がたくさんありましたが、日本と気候が違うからでしょうかね？

旧市街の南、ネムナス川を渡った対岸の崖の上に展望台があります
短い距離ではありますが、ケーブルカーで登れます

が、ケーブルカー昼休み！

でも大丈夫！
ケーブルカーに平行して階段があります
ゆっくり歩いても10分かからず頂上に着いてしまいますので、足腰丈夫な方なら問題ありません

展望台からの眺めはこんな感じ
イマイチだっ！

カウナスで一番有名なレストラン、ベルネリュ ウジェイガでお昼にします
リトアニア名物が食べられるとガイドブックに載っていたので、こちらのお店を選択

ベルネリュ ウジェイガ 地元の料理

観光客だけではなく子供を連れた地元の方もいたり、きちんと地域に根付いたレストランのようです
可愛いポットが天井に飾ってあるなど、可愛らしいお店です

まずはキノコのスープ（4.5ユーロ）
黒パンをくり抜いた容器でサーブされ、パン部分も食べられます
今日は寒かったので温かいものを、と思って注文しましたがほのかに温かい感じ

食べたかったのはリトアニア名物ツェペリナイ（4.5ユーロ）
モチモチしたジャガイモの生地に肉まんの具を詰めたような食べ物
ベーコンのソースがかかっており少し脂っこかったですが、名物が食べられて満足
でも2個は多かったぁ

ツェペリナイにはいろいろな味の種類があって、ミックスを頼もうと思ったら、30分以上かかるのでこっちはどう？と店員さんが教えてくれました
電車の時間もあるので、スタンダードなお肉の具にしました

お腹パンパン
腹ごなしに歩いて駅に向かいます
歩いていっても電車に間に合う計算でしたが・・・

計算ミス！
汗をかきかき速足で歩いて、途中でトロリーバスに乗って35分ほど、もうギリギリです
切符を買ってホームへ急ぎます！

カウナス→ビリニュスはバスの方が高頻度で便があるので便利そうですが、乗ってみたかったという理由で電車を選択

カウナス駅 駅

滑り込みセーフ！
ビックな2階立て
もちろん眺めの良い2階へゴー

電車の時間や料金はこちらで確認できます
リトアニア国鉄HP（お洒落なデザインでカッコいい）
https://www.traukiniobilietas.lt/portal/en

2等の車内はこんな感じ
ボックス席は１人ずつ座っているくらいの乗車率

のどかな景色の中を各駅停車で進みます
途中の駅からボーイスカウトの子供たちがわんさか乗ってきて、まるで遠足に向かうバスのよう
大して値段も違わないので、一等にすれば良かったと後悔です

リトアニアの首都、ビリニュスの駅に到着
タリン、リガと貿易で栄えた海沿いの都市とは異なり、ビリニュスは内陸の都市

ビリニュス駅 駅

まずはホテルにチェックイン
駅から徒歩10分弱のイヴォリタ ビリニュス
お値段もお手頃で、今回の旅では一番居心地の良いホテルでした
荷物を置いたらさっそく散歩へゴー！

Ivolita Vilnius ホテル

夜明けの門
ここから先が旧市街
門というより建物を抜けるトンネルのようです

夜明けの門 史跡・遺跡

門をくぐるとガラッと雰囲気が変わります
道の両サイドを背の高い建物が

街では羊毛を使った製品のおみやげ物屋さんを多く見かけます
バルト三国は生産が盛んなようで、良質なニット製品が安く購入することができます
チクチクするのでセーターは好きではないのでパスですが

突然の大雨にカフェに避難
男一人旅には似合わないオシャレカフェヘ
Crustumというお店

ケーキとカプチーノで雨が止むまで粘ります
海外ではカプチーノを良く飲みます
どこでもカプチーーーノと、チとノの間を長めに発音すると通じるから
困ったときはお試しを！

パンやサラダ、ケーキなどがきれいに並んでいます
店は広すぎず狭すぎず、人も多からず少なからず
ちょうど落ち着く感じで良し！
店員さんも親切でオススメです

雨が止んだので散歩再開
光を反射する石畳がキレイです

ピリエス通り 散歩・街歩き

旧市街を抜けたところにある歩行者天国の大通り
ここで酔っ払いにバス代がないから恵んでくれ、と絡まれました
イヤだと答えると、f○ck you!と悪態をついて酔っ払いは退散
酒飲む金があるなら、バス代取っとけ！

ゲディミノ大通り 散歩・街歩き

新市街の北側を流れるネリス川を橋の上から
向かって左手が旧市街・新市街方面、右手は高いビルなどが立ち並んだ新都心といったところ
ここまでホテルから休まず歩いて45分くらいの距離なので、これ以上はちょっと無理
新都心の方へは諦めます

ピリエス通りをホテルの方向に戻ります
正面の神殿のような建物は旧市庁舎です

夜明けの門近くのクレープのお店、グスト ブリーニネで晩ご飯にします
昼食が重たかったのであまり食欲はありませんが、せっかくの旅行なので少しでも地元の食べ物を食べたい
クレープがリトアニアの食べ物なのかは定かではありませんが、ガイドブックに載っているお店なので行ってみましょう

グスト ブリーニネ カフェ

お店自体は新しく、森をイメージしたキッチンや重なったパンケーキのオブジェなど、ポップな感じです

まずはサラダ
日本ではサラダを好んで食べることはないんですが、旅行中はなぜか野菜が食べたくなります

クレープ生地もトラディショナル、そば粉、ホウレンソウ、スパイシーなど種類があって、ソースも甘いものからしょっぱいものまで30種類くらい
トラディショナル生地、チーズベーコンの具、マッシュルームソースを選択
クレープは注文のたびに焼いてくれるのでアツアツ焼き立てで美味しかった

あとはホテルに戻るだけ、今日はおしまい
（７）へ→https://4travel.jp/travelogue/11438993