2018年10月 タリス・ICEで行くフランス・オランダ・ドイツ・ベルギー鉄道の旅(11) ベルギー・ブルージュ後編

2018/10/05 - 2018/10/15

毎年恒例の凱旋門賞観戦の後はタリス・ICE、ICを乗り継いで
オランダ・アムステルダム、ドイツ・ケルン、ベルギー・ブリュッセル・
ブルージュを観光しました。

第11回目の今回は、ベルギー・ブルージュの観光です。
13年前初めてヨーロッパ旅行で最初の国がここベルギーでした。
その時ブリュッセルから日帰りで観光した街がブルージュ。
中世から時間が止まったような世界文化遺産の街を初めて訪れた時、
世界遺産の素晴らしさを知った街です。
次回訪問する時はこの街に宿泊してゆっくりと観光をしたいと願って
いた街。その念願がかないました！
この世界遺産の街を前半と後半２回に分けてブルージュの魅力を
紹介したいと思います。

後半はブルージュ運河のボートクルーズ見学。
　　　　　　　　　　　
今回の旅行の目的
（１）香港から深圳まで開通したばかりの広深港高速鉄道に乗車。

（２）凱旋門賞観戦　パリロンシャン競馬場・芝2400ｍ

（３）国際高速列車、タリスとドイツの誇るICEに乗車。

（４）オランダ・アムステルダム市内観光。

（５）ドイツ・ケルンで定番のホーエンツォレルン橋とケルン大聖堂
の夜景を撮る。

（６）ベルギー・ブルージュに宿泊し世界遺産の街を観光。

今回の旅の世界遺産
登録名：ケルン大聖堂
登録年：1996年
分類　：文化遺産

登録名：アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域
登録年：2010年
分類：文化遺産

登録名：ブリュッセルのグランプラス
登録年：1998年
分類　：文化遺産

登録名：ブルージュ歴史地区
登録年：2000年
分類　：文化遺産

登録名：ベルギーとフランスの鐘楼群（ブルッヘの鐘楼）
登録年：1999年
分類　：文化遺産

登録名：フランドル地方のベギン会修道院群
登録年：1999年
分類　：文化遺産

-全日程-
◎が今回の旅行記
10月5日（金）　
広島駅19:31分発（のぞみ188号）品川23:22分着

10月6日（土）　
大崎25:00分発　（WILLER EXPRESS）　成田26:20分着　
成田10:40分発　（CX501)　香港14:40分着
香港駅15:00　（香港エアポートエクスプレス）九龍駅15:15分
西九龍駅16:45分発　（広深港高速鉄道）深圳北駅17:04分着
深圳北駅　（地下鉄4号線）福田口岸ー落馬洲駅
落馬洲駅　（MTR)　上水駅　上水　（エアポートバスA47）空港

10月7日（日）　
香港0:05分発　（CX261）　パリCDG　6:35分着　
パリCDG7:38分発　（RER)パリ北駅8:15分着
オルセー美術館を鑑賞後、凱旋門賞観戦

10月8日（月）　
パリ北駅8:25分発　（タリス9315)　アムステルダム　11:42分着
アムステルダム観光
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
10月9日（火）　
アムステルダム　風車　　午後アムステルダム観光

10月10日（水）　
アムステルダム10:02分発　（ICE123)　ケルン駅13:15駅
ケルン観光 　 　　

10月11日（木）
ケルン16:43分発　（タリス9472）ブリュッセル南駅18:35分着　

10月12日（金）
ブリュッセル観光
ブリュッセル北駅17:00分頃　（IC)　ブルージュ駅18:00分頃

◎10月13日（土）
世界遺産ブルージュ歴史地区観光

10月14日（日）
ブルージュ駅9:30分発　（IC)　ブリュッセル空港11:00頃
ブリュッセル13:10分発　（CX338)

10月15日（月）
香港6:35分着　　　　　　　
香港10:30分発　（CX520)　成田15:55分着
成田空港　（京成高速バス）　東京駅
羽田空港19:15分発　（JL267)　広島20:45分着

写真はマルクト広場

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2018年10月13日（土）
前編から続きます。前半は「ブルージュの鐘楼」「救世主大聖堂」
「聖母教会」をメインに観光。
午後（後半）に備えてホテルに小休憩でもどります。

マルクト広場に近いホテル アカシア（HOTEL ACACIA)です。
休憩で一旦戻りました。

マルクト広場を中心にブルージュを観光するので立地のいい
ホテルを選んで正解です。

後編もマルクト広場からスタートです。

ネオ・ゴシック様式の西フランドル州庁舎

マルクト広場のギルドハウス。
やっぱり朝見るより青空が映える時間に見たほうが綺麗で可愛いですね。

マルクト広場・ギルドハウスの前のレストランは大盛況！

人のいない早朝のブルージュもいいですが、観光客が大勢いる
賑わった風景の方が楽しいですね。

午後は運河のボートクルーズに決めていたので乗り場まで急ぎます。

この先がボートクルーズ船乗り場。

グルウザセ通りの橋から見えるBoottochten Brugge
というボートクルーズ会社

チケットは橋の乗り場にあるチケット売り場で購入。
（当時8ユーロだと思うのですが、ホームページを見ると
現在10ユーロになってます）
https://www.boottochten-brugge.be/en/

約20分ぐらいで運河クルーズ乗船できました。

ボートクルーズを楽しみたいと思います。

街歩きもいいですが、運河からしか見えないブルージュの景観を
見るのも楽しみのひとつでした。

遠くに見える橋（愛の湖の手前）で折り返します。
ここから片道を運河から見て行きます。

　

先に見えるのがボニファシウス橋。

ボートクルーズ乗り場に戻ってきました。　

ブルージュの観光スポット「ローゼンダッカイ」に差し掛かります。

ボートクルーズから見た「ローゼンダッカイ」

ブルージュの運河から見たこの景色は忘れる事はないでしょう！

マルクト広場のギルドハウスのようなギザギザの屋根が可愛い。

ん、前を見ると大きなクジラが？

大きなクジラの前で折り返し。
この大きなクジラ！後でここに来たいと思います。

まもなくボート乗り場に到着です。
ブルージュのボートクルーズに乗れて良かったです。

ボートクルーズの次はブルージュ市内をゆっくり散策します。

小さな門のある風景。旧市内に入る時はこのような
小さな門を通ります。
15年前に初めてブルージュの旧市内に入った時も小さな門をくぐりました。
そしてその先の風景は中世の街そのものだったのです。

ブルージュの運河に架かる橋で有名なボニファシウス橋
（Bonifacius Bridge)に来ました。

小さなボニファシウス橋（Bonifacius Bridge)
到着した時橋の上は人であふれていて「どれだけ有名！」
と驚いていたら目の前に新婚さんがいて更にビックリ！
新婚さんも撮影をするぐらいなのでやっぱり有名な橋なんですね！

新婚さ～ん！お幸せに。

ボニファシウスの橋から見た運河の景色。

こちらはマリア通りに架かる橋から撮影。

ランチ食べ損ねたので替わりにワッフルをいただきます。
来たのはTHE BEST BELGIAN WAFFLEというお店。

フルーツ系のワッフルが美味しそう！

ワッフル・ストロベリー＋フレッシュクリーム＋チョコレート
6,5ユーロ/878円

愛の湖公園

先ほど運河クルーズで最初に折り返した所です。
クルーズ船上と橋の上から写真が撮れました。

ミンネワーテル 愛の湖公園に来ました。

湖の北側から南側に沿って歩いて行きます。

愛の湖は縦長な湖。地図を見ればわかると思いますが湖というより
運河につながっているので広い運河の一部のような感じです。

ブルージュに来たらこの細長い湖沿いを散策する事をおすすめします。
この景色がほんとうに素晴らしくいつまでもこの場所に居たい気持ち
になります。

愛の湖公園内をもう少し散策しましたが、写真の枚数も多くなるので
次はこの近くにある世界遺産の場所に行きたいと思います。

☆ベギン会修道院
ガイドブックに正門がどこにあるかわからなかったのでこの門
から入りました。
ここベギン会修道院が「フランドル地方のベギン会修道院群」
として、1999年に世界文化遺産として登録されました。

前編で世界文化遺産「ブルージュ歴史地区」の中にマルクト広場の鐘楼
「ベルギーとフランスの鐘楼群」ともうひとつの世界文化遺産があると
紹介したのがこの「フランドル地方のベギン会修道院群」です。

ここを含めてフランドル地方にある13のベギン会修道院が世界文化遺産
として登録されています。

敷地内にあるバロック様式の小さな教会。

教会内部。主祭壇にはベギン会の守護聖人聖女エリザベスが祭られて
います。

世界遺産の名の通り、フランダース地方に残るベギン会修道院跡。
修道院の名が付いてますが当時は十字軍の遠征で家族を失った女性や
シスターではない独身の女性たちが共同で生活していた自立の場
だったようです。

現在はベネディクト派修道院のシスターが住まれているので
修道院のような感じになってますが、当時の生活様式を後世に
伝える事が世界遺産に推奨されたひとつの理由となってます。

白い壁の建物がならぶベギン会修道院の中庭。
落ち葉のじゅうたんがとても綺麗でした。ブルージュ旧市内とは
違って静寂な世界にいるような感じでした。
まさに世界遺産（ブルージュ旧市内）の中にある特別な世界遺産
に登録された場所と認識できるような所でした。

次は朝オープン前に行った聖血礼拝堂に行こうと思います。

お馬さんのお水飲み場。お馬さんのお顔が特徴的。

馬車がとても似合う街です。

マルクト広場に戻ってきました。

マルクト広場に近いブルク広場に来ました。
ブルク広場の片隅にあるのが聖血礼拝堂です。

「血」と聞くと生臭いような気がしますが、ガイドブックを見ると
十字軍遠征に参加したフランドル伯がコンスタンティノープルから
持ち帰ったキリスト様の血の付いた聖遺物が奉納されている事から
聖血礼拝堂と呼ばれる事になったようです。

残念ながら内部は一部だけしか撮影は許されていないので
キリストさまの聖遺物がある右側の部屋は撮影できませんでした。

扉はないのでカメラを右側に向ければ撮影できるのですが、
撮影する勇気はありませんでした。

聖血礼拝堂の主祭壇。
キリストさまの聖遺物を見るには並ばないと見れないので
見る事はできませんでした。

聖血礼拝堂を後にして先ほど運河クルーズの折り返し地点にいた
大きなクジラに会いに行きます。

ヤン・ファン・エイク広場（Jan Van Eyck Square ）
という所にいました。
この手前には初期フランドル派の有名な画家Jan Van Eyck 像が
建っておりますが、今回はそれ以上のインパクトのある大きなクジラが！
高さは10ｍを超えそうな感じです。実物大の大きさでしょうか？
よく見るとプラスチックの容器などで作られています。　　　　

アートのイベントである「ブルージュ・トリエンナーレ」
の期間限定の展示だそうです。

9月16日まで設置だったのですがまだ取壊されず
残っていたのはラッキーでした。

人と比べるとクジラの大きさがわかります。

ただ喜んでばかりいられません！よく見るとプラスチックなど
海洋ごみから作られているのがわかります。
たまたま隣にいた日本人二人組のお嬢さんと話をしていたのですが
日本の企業名入りの容器がいっぱいあって。

石巻など東北地方の水産会社のプラスチック容器が多数使用
されている事から、東日本大震災の大津波で流出した物でしょう。
海に流れ出たプラスチック物は海洋ゴミとなるのは理解できますが、
大津波による被災で流れ出た物が「海洋ゴミ」としてこのような形で
扱われるのはすごく悲しい気がします。

この作品を手掛けたのはニューヨークに拠点をもつ建築デザイン事務所。
海に漂う大量のプラスチックゴミ問題に関心を持ってもらうのがねらいで
ハワイの海岸などに流れ着いたプラスチックゴミを収集してできた作品の
ようです。
制作した理由は理解できるんですけどね！

夕暮れのマルクト広場
この後ホテルに戻り夕食のためレストランに出かけました。

明日はいよいよ帰国の日。パリの凱旋門賞から始まって
オランダ・アムステルダム、ベルギー・ブリュッセル
そして最後にブルージュと楽しい思い出がいっぱい詰まった旅行でした。

2020年8月3日 投稿

2018年10月 タリス・ICEで行くフランス・オランダ・ドイツ・ベルギー鉄道の旅(12) ベルギー・ブリュージュ帰国編に続きます。
https://4travel.jp/travelogue/11436481