箱根湯本温泉旅行記(ブログ) 一覧に戻る
(2020年12月6日新規投稿)<br />11月の週末、親を誘ってのんびり温泉でもと思い、強羅の温泉宿を予約していた。<br />ところが、直前になって急用ができ、中止となってしまった。<br />しかし、せっかく取れたロマンスカーの展望席を取り消すのは忍びなく、日帰りで箱根湯本を訪れることにした。

箱根湯本の歴史を歩く旅

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2018/11/17 - 2018/11/17

10位(同エリア719件中)

旅行記グループ 【相模国】箱根

2

40

旅猫

旅猫さん

(2020年12月6日新規投稿)
11月の週末、親を誘ってのんびり温泉でもと思い、強羅の温泉宿を予約していた。
ところが、直前になって急用ができ、中止となってしまった。
しかし、せっかく取れたロマンスカーの展望席を取り消すのは忍びなく、日帰りで箱根湯本を訪れることにした。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 今回は、新宿駅を8時ちょうどに出る小田急の特急ロマンスカー『はこね3号』で出発。<br />週末と言うのに、車内は結構空いていた。<br />秋晴れの相模路を駆け抜け、終点の箱根湯本駅には9時23に到着した。

    今回は、新宿駅を8時ちょうどに出る小田急の特急ロマンスカー『はこね3号』で出発。
    週末と言うのに、車内は結構空いていた。
    秋晴れの相模路を駆け抜け、終点の箱根湯本駅には9時23に到着した。

  • 駅から早川に架かるあじさい橋を渡り、川沿いの遊歩道へと入る。<br />その細い道は、箱根登山鉄道の前身である小田原馬車鉄道の軌道跡で、明治43年8月の大洪水で流失した落合橋で左岸へ渡り、現在の河鹿荘の辺りにあった旧箱根湯本駅へと続いていた。

    駅から早川に架かるあじさい橋を渡り、川沿いの遊歩道へと入る。
    その細い道は、箱根登山鉄道の前身である小田原馬車鉄道の軌道跡で、明治43年8月の大洪水で流失した落合橋で左岸へ渡り、現在の河鹿荘の辺りにあった旧箱根湯本駅へと続いていた。

  • その軌道跡を進むと、道は行き止まりになっていた。<br />ただ、地図を見ると、早雲公園へと登れるようになっている。<br />探してみると、廃墟の裏手に獣道のようなものがあったので思い切って登ってみると、途中から整備された道になった。<br />ところが、登り切った所は尾根道のような場所で、道が途中で別れたりと公園内とは思えないほど自然のままだった。

    その軌道跡を進むと、道は行き止まりになっていた。
    ただ、地図を見ると、早雲公園へと登れるようになっている。
    探してみると、廃墟の裏手に獣道のようなものがあったので思い切って登ってみると、途中から整備された道になった。
    ところが、登り切った所は尾根道のような場所で、道が途中で別れたりと公園内とは思えないほど自然のままだった。

    早雲寺庭園 公園・植物園

  • 何とか早雲公園を抜け出したが、少し東に戻されてしまっていた。<br />住宅街の中をしばらく歩くと、目指す早雲寺が見えてきた。<br />早雲寺は、後北条氏歴代当主の菩提寺として栄華を誇った寺で、豊臣秀吉による小田原攻めの際に焼失。<br />江戸時代の寛永年間に再建され、今に至ってる。<br />その本堂の屋根には、北条氏の三つ鱗の紋が光っていた。

    何とか早雲公園を抜け出したが、少し東に戻されてしまっていた。
    住宅街の中をしばらく歩くと、目指す早雲寺が見えてきた。
    早雲寺は、後北条氏歴代当主の菩提寺として栄華を誇った寺で、豊臣秀吉による小田原攻めの際に焼失。
    江戸時代の寛永年間に再建され、今に至ってる。
    その本堂の屋根には、北条氏の三つ鱗の紋が光っていた。

    早雲寺 寺・神社・教会

  • 境内にはモミジが多いようだが、まだ色づき始め。<br />青葉のほうが、まだまだ多かった。

    境内にはモミジが多いようだが、まだ色づき始め。
    青葉のほうが、まだまだ多かった。

  • 本堂の裏手には、伊勢宗瑞(早雲)の4男である北条幻庵の作と伝わる庭が残されている。<br />幻庵は、作庭だけではなく、和歌や有識故実などに通じた文化人であるとともに、後北条氏の長老として、所領の経営や戦までをこなす人物であったそうだ。

    本堂の裏手には、伊勢宗瑞(早雲)の4男である北条幻庵の作と伝わる庭が残されている。
    幻庵は、作庭だけではなく、和歌や有識故実などに通じた文化人であるとともに、後北条氏の長老として、所領の経営や戦までをこなす人物であったそうだ。

  • その境内の一角には、北条5代の墓もあった。<br />現在の墓は、4代氏政の弟で韮山城主であった氏規の子孫で、狭山北条氏5代の氏治により、寛文12年(1672)に建てられたものだそうだ。<br />近くには、箱根湯本で客死した室町時代の連歌師宗祇の供養塔もあった。

    その境内の一角には、北条5代の墓もあった。
    現在の墓は、4代氏政の弟で韮山城主であった氏規の子孫で、狭山北条氏5代の氏治により、寛文12年(1672)に建てられたものだそうだ。
    近くには、箱根湯本で客死した室町時代の連歌師宗祇の供養塔もあった。

  • さらに、この寺の梵鐘は、元徳2年(1330)の鋳造で、秀吉の小田原攻めの際、石垣山一夜城で使われたと伝わるものだそうだ。<br />後北条氏に興味がある者として、一度は訪れてみたかった寺なので、今回立ち寄ることが出来て良かった。

    さらに、この寺の梵鐘は、元徳2年(1330)の鋳造で、秀吉の小田原攻めの際、石垣山一夜城で使われたと伝わるものだそうだ。
    後北条氏に興味がある者として、一度は訪れてみたかった寺なので、今回立ち寄ることが出来て良かった。

  • 早雲寺から旧東海道を挟んで南側には、白山神社が鎮座していた。<br />その境内は自然豊かで、御神水が湧き出している。<br />広い境内の奥には、大岩と呼ばれる巨大な岩があり、これが元々のご神体なのだろう。<br />いかにも神が宿りそうな岩だった。

    早雲寺から旧東海道を挟んで南側には、白山神社が鎮座していた。
    その境内は自然豊かで、御神水が湧き出している。
    広い境内の奥には、大岩と呼ばれる巨大な岩があり、これが元々のご神体なのだろう。
    いかにも神が宿りそうな岩だった。

    白山神社 寺・神社・教会

  • 旧東海道から見える早雲寺惣門の近くには、かなり風化してしまった石像が建っていた。<br />延命地蔵尊とのことだ。<br />この日は、散策の催しがあるらしく、年配者を中心とした大勢の人が歩いていて、人の波が駅の方からずっと続いていた。<br />あまりに人が多いので、しばらく時間を潰し、やり過ごすことにした。

    旧東海道から見える早雲寺惣門の近くには、かなり風化してしまった石像が建っていた。
    延命地蔵尊とのことだ。
    この日は、散策の催しがあるらしく、年配者を中心とした大勢の人が歩いていて、人の波が駅の方からずっと続いていた。
    あまりに人が多いので、しばらく時間を潰し、やり過ごすことにした。

  • その時間潰しに利用したのが、すぐ近くにあった弥坂湯。<br />看板建築のような建物に、紺色に白地で『ゆ』と染め抜かれた暖簾が掛かっている。<br />中へ入ると正面に番台があり、その両脇に男女の入口がある、まさに銭湯の形そのものだった。

    その時間潰しに利用したのが、すぐ近くにあった弥坂湯。
    看板建築のような建物に、紺色に白地で『ゆ』と染め抜かれた暖簾が掛かっている。
    中へ入ると正面に番台があり、その両脇に男女の入口がある、まさに銭湯の形そのものだった。

    弥坂湯 温泉

  • 浴室はタイル張りで、湯船は微妙に歪んだ円形だった。<br />その湯は、湯本温泉の源泉のひとつらしく、無色透明。<br />微かに硫黄臭が漂い、温泉好きには堪らない。<br />湯温は、40℃そこそこでちょうど良い湯加減だった。<br />この湯は、今回の旅での一番の発見だった。

    浴室はタイル張りで、湯船は微妙に歪んだ円形だった。
    その湯は、湯本温泉の源泉のひとつらしく、無色透明。
    微かに硫黄臭が漂い、温泉好きには堪らない。
    湯温は、40℃そこそこでちょうど良い湯加減だった。
    この湯は、今回の旅での一番の発見だった。

  • 弥坂湯から西へ50mほど歩くと、正眼寺と言う寺があった。<br />旧東海道に面した墓地の入口には、仇討ちで有名な曽我兄弟の供養が建っていた。<br />この寺は、曽我兄弟所縁の寺のようだ。

    弥坂湯から西へ50mほど歩くと、正眼寺と言う寺があった。
    旧東海道に面した墓地の入口には、仇討ちで有名な曽我兄弟の供養が建っていた。
    この寺は、曽我兄弟所縁の寺のようだ。

    正眼寺 寺・神社・教会

  • その境内には、曽我五郎が槍で突いたという槍突石なるものもあった。<br />以前は、旧東海道筋の槍突沢にあったそうだ。

    その境内には、曽我五郎が槍で突いたという槍突石なるものもあった。
    以前は、旧東海道筋の槍突沢にあったそうだ。

  • そして、本堂裏手の小高い場所には、曽我兄弟を祀るという曽我堂も建っていた。<br />堂内には、曽我兄弟の立像が安置されているそうだが、公開されるのは春と秋の彼岸の時だけだそうだ。<br />その立像は、菩薩の姿をしているらしい。

    そして、本堂裏手の小高い場所には、曽我兄弟を祀るという曽我堂も建っていた。
    堂内には、曽我兄弟の立像が安置されているそうだが、公開されるのは春と秋の彼岸の時だけだそうだ。
    その立像は、菩薩の姿をしているらしい。

  • さらに旧東海道沿いに歩いて行くと、双体道祖神が祀られていた。<br />茶屋の道祖神と呼ばれ、隣には祠型の道祖神も置かれていた。

    さらに旧東海道沿いに歩いて行くと、双体道祖神が祀られていた。
    茶屋の道祖神と呼ばれ、隣には祠型の道祖神も置かれていた。

    仲睦まじい道祖神 名所・史跡

  • ほど近くには、一里塚跡の石碑も建っている。<br />そこは、日本橋から22番目の湯本一里塚があった場所だそうだ。<br />江戸時代は、ここから箱根越えに挑んだのであろう。<br />道は、この先から険しくなっていく。

    ほど近くには、一里塚跡の石碑も建っている。
    そこは、日本橋から22番目の湯本一里塚があった場所だそうだ。
    江戸時代は、ここから箱根越えに挑んだのであろう。
    道は、この先から険しくなっていく。

  • 石碑から少し歩いた民家の玄関脇に、何か展示のようなものがあった。<br />説明板によれば、18,000年前の火山噴火により蒸し焼きにされた炭化木と火山流堆積物とある。<br />覗いてみたが、結露していて何も見えなかった。<br /><br />※民家の敷地内(駐車場奥)のため、見学には注意してください。

    石碑から少し歩いた民家の玄関脇に、何か展示のようなものがあった。
    説明板によれば、18,000年前の火山噴火により蒸し焼きにされた炭化木と火山流堆積物とある。
    覗いてみたが、結露していて何も見えなかった。

    ※民家の敷地内(駐車場奥)のため、見学には注意してください。

  • 近江屋旅館を過ぎると、車道から分かれる細い道がある。<br />これが旧東海道であり、その先に石畳の道が残っていた。<br />この石畳は、今から340年前の延宝8年(1680)に、幕府によって整備されたもので、約255m残されているそうだ。

    近江屋旅館を過ぎると、車道から分かれる細い道がある。
    これが旧東海道であり、その先に石畳の道が残っていた。
    この石畳は、今から340年前の延宝8年(1680)に、幕府によって整備されたもので、約255m残されているそうだ。

    旧東海道石畳 名所・史跡

  • その敷き詰められた石に、秋の柔らかな木漏れ日が当たり、そこだけ時が止まったような感覚を覚えた。<br />江戸時代の旅人も、この石を踏みながら箱根を越えていたのだなと思うと、とても感慨深いものがある。

    その敷き詰められた石に、秋の柔らかな木漏れ日が当たり、そこだけ時が止まったような感覚を覚えた。
    江戸時代の旅人も、この石を踏みながら箱根を越えていたのだなと思うと、とても感慨深いものがある。

  • 沢を渡ると、急な坂道となった。<br />石畳に落ち葉が積もり、とても風情がある。<br />湯本の温泉街からかなり離れているので、歩いている人もいない。<br />静かで、歴史を感じながら歩くにはちょうど良かった。

    沢を渡ると、急な坂道となった。
    石畳に落ち葉が積もり、とても風情がある。
    湯本の温泉街からかなり離れているので、歩いている人もいない。
    静かで、歴史を感じながら歩くにはちょうど良かった。

  • 石畳が終わり、国道に戻る手前に箱根観音と言う寺院があった。<br />正式には、福寿院と言う曹洞宗の寺だそうだ。<br />須雲川を挟んで向かい側には、湯坂山が綺麗に見えていた。<br />以前、その山の尾根に付けられた湯坂道と言う古道を歩いたことがあるのを思い出した。

    石畳が終わり、国道に戻る手前に箱根観音と言う寺院があった。
    正式には、福寿院と言う曹洞宗の寺だそうだ。
    須雲川を挟んで向かい側には、湯坂山が綺麗に見えていた。
    以前、その山の尾根に付けられた湯坂道と言う古道を歩いたことがあるのを思い出した。

    箱根観音 (大慈悲山福寿院) 寺・神社・教会

  • 箱根観音から須雲川の畔まで下り、川沿いに戻ることにする。<br />すると、道沿いに蕎麦屋があったので、そこで昼を食べることにした。<br />注文したのは、1日限定15食と言う『彦(げん)』。<br />蕎麦の実を殻ごと石臼挽きした蕎麦粉を使った二八蕎麦だそうだ。<br />蕎麦の香りが感じられて美味しかった。

    箱根観音から須雲川の畔まで下り、川沿いに戻ることにする。
    すると、道沿いに蕎麦屋があったので、そこで昼を食べることにした。
    注文したのは、1日限定15食と言う『彦(げん)』。
    蕎麦の実を殻ごと石臼挽きした蕎麦粉を使った二八蕎麦だそうだ。
    蕎麦の香りが感じられて美味しかった。

    手打ち蕎麦 彦 グルメ・レストラン

  • 蕎麦を食べた後、利き酒セットを注文。<br />4種類の箱根の地酒に、焼味噌が付いていた。<br />焼味噌を舐めながら、ちびちびと酒を呑むのは至極の時間だ。

    蕎麦を食べた後、利き酒セットを注文。
    4種類の箱根の地酒に、焼味噌が付いていた。
    焼味噌を舐めながら、ちびちびと酒を呑むのは至極の時間だ。

  • 食事をした後、駅の方へと戻る。<br />その途中で、箱根ベーカリーと言うパン屋があった。<br />美味しそうだったので、ひとつ購入することにした。<br /><br />※箱根ベーカリー箱根湯本本店は、現在、閉店となっています。

    食事をした後、駅の方へと戻る。
    その途中で、箱根ベーカリーと言うパン屋があった。
    美味しそうだったので、ひとつ購入することにした。

    ※箱根ベーカリー箱根湯本本店は、現在、閉店となっています。

    箱根ベーカリー 箱根湯本本店 グルメ・レストラン

  • そこから少し歩くと、懐かしい天成園が見えて来る。<br />就職したばかりの頃、職場の旅行会で訪れたことがある宿なのだ。<br />その時は幹事だったのだが、夜中まで見回りをして、廊下で倒れている奴などを回収するなど大変だったのを思い出す。<br />この宿の庭には滝があり、そのひとつが飛烟の瀧だ。<br />滝の水が流れ込む池はとても清らかで、まるで鯉が空を泳いでいるようだった。

    そこから少し歩くと、懐かしい天成園が見えて来る。
    就職したばかりの頃、職場の旅行会で訪れたことがある宿なのだ。
    その時は幹事だったのだが、夜中まで見回りをして、廊下で倒れている奴などを回収するなど大変だったのを思い出す。
    この宿の庭には滝があり、そのひとつが飛烟の瀧だ。
    滝の水が流れ込む池はとても清らかで、まるで鯉が空を泳いでいるようだった。

    玉簾の瀧/飛烟の瀧 自然・景勝地

  • 庭には玉簾神社と言う立派な社も建っている。<br />祭神は箱根大神だが、神山を神体山とするのが本来の姿だと思われる。

    庭には玉簾神社と言う立派な社も建っている。
    祭神は箱根大神だが、神山を神体山とするのが本来の姿だと思われる。

    玉簾神社 寺・神社・教会

  • さらに奥には、玉簾の滝がある。<br />滝自体もご神体のようなので、本来はこちらが祭神なのかもしれない。<br />古代日本では、山や岩、水が湧き出る場所に神が宿るとされるので、ここは祭祀の場であった可能性が高い。<br />久しぶりに観たが、相変わらず涼し気な滝である。

    さらに奥には、玉簾の滝がある。
    滝自体もご神体のようなので、本来はこちらが祭神なのかもしれない。
    古代日本では、山や岩、水が湧き出る場所に神が宿るとされるので、ここは祭祀の場であった可能性が高い。
    久しぶりに観たが、相変わらず涼し気な滝である。

  • 天成園を出て、須雲川沿いにさらに歩いて行く。<br />川向うには、以前泊まったことがある吉池旅館がある。<br />川岸では、アオサギが獲物を狙っていた。

    天成園を出て、須雲川沿いにさらに歩いて行く。
    川向うには、以前泊まったことがある吉池旅館がある。
    川岸では、アオサギが獲物を狙っていた。

  • 早川との合流点の手前に架かる弥栄橋を渡り、箱根湯本温泉の発祥の地へと入って行く。<br />この辺りが箱根湯本の本来の温泉場であり、箱根温泉発祥の地の石碑も建ち、連歌師宗祇が亡くなった湯宿も、ここにあったそうだ。

    早川との合流点の手前に架かる弥栄橋を渡り、箱根湯本温泉の発祥の地へと入って行く。
    この辺りが箱根湯本の本来の温泉場であり、箱根温泉発祥の地の石碑も建ち、連歌師宗祇が亡くなった湯宿も、ここにあったそうだ。

  • 石碑の先の石段の上には、熊野神社が鎮座していた。<br />その社殿の下からは、箱根で最も古い源泉である『惣湯』が今も自然湧出しているそうだ。<br />背後の湯坂山は、湯の湧き出る急坂がある山が由来とも云われている。

    石碑の先の石段の上には、熊野神社が鎮座していた。
    その社殿の下からは、箱根で最も古い源泉である『惣湯』が今も自然湧出しているそうだ。
    背後の湯坂山は、湯の湧き出る急坂がある山が由来とも云われている。

    湯本熊野神社 寺・神社・教会

  • その『惣湯』に浸かれる場所があるというので、行ってみることにする。<br />途中の街並みには、古い湯宿が並び、温泉場の風情が感じられる。<br />老舗の旅館も多く、まさに箱根湯本の発祥の地と言った感じだ。

    その『惣湯』に浸かれる場所があるというので、行ってみることにする。
    途中の街並みには、古い湯宿が並び、温泉場の風情が感じられる。
    老舗の旅館も多く、まさに箱根湯本の発祥の地と言った感じだ。

  • 『惣湯』に入れるのは、『和泉』と言う日帰り温泉施設だった。<br />浴室にはいくつかの湯船があり、そのひとつ『古来湯』が『惣湯』を利用している湯船だった。

    『惣湯』に入れるのは、『和泉』と言う日帰り温泉施設だった。
    浴室にはいくつかの湯船があり、そのひとつ『古来湯』が『惣湯』を利用している湯船だった。

    早雲 足洗の湯 和泉 温泉

  • 内湯の外には、洞窟風呂のような『つづみの湯』と言うものもあり、湯の注がれる音が鼓のように反響することから名付けられたそうだ。<br />この施設には7つの源泉があり、すべてを混ぜた湯船もあった。

    内湯の外には、洞窟風呂のような『つづみの湯』と言うものもあり、湯の注がれる音が鼓のように反響することから名付けられたそうだ。
    この施設には7つの源泉があり、すべてを混ぜた湯船もあった。

  • その入口脇は、自然の岩盤がむき出しになっていて、そこには横穴式源泉跡と言うものがあった。<br />江戸時代までは、そこかしこから湧き出していた温泉も少なくなり、明治期になり、湯坂山直下の湯脈まで手掘りで56mも掘り進み、湧き出す湯を集めていたそうだ。

    その入口脇は、自然の岩盤がむき出しになっていて、そこには横穴式源泉跡と言うものがあった。
    江戸時代までは、そこかしこから湧き出していた温泉も少なくなり、明治期になり、湯坂山直下の湯脈まで手掘りで56mも掘り進み、湧き出す湯を集めていたそうだ。

  • 外に出ると、他にも横穴式源泉の跡が残っていた。<br />現在は、地下の湯脈からポンプで揚げているため、歴史的遺産として残されているだけである。

    外に出ると、他にも横穴式源泉の跡が残っていた。
    現在は、地下の湯脈からポンプで揚げているため、歴史的遺産として残されているだけである。

  • 『和泉』の前には早川が流れ、そこには旭橋が架かっている。<br />昭和8年に造られたアーチ構造の橋で、土木学会選奨土木遺産にも選定されている優美な姿の橋である。<br />上流にある福住楼の手前にも、同じ構造の千歳橋が架かっている。

    『和泉』の前には早川が流れ、そこには旭橋が架かっている。
    昭和8年に造られたアーチ構造の橋で、土木学会選奨土木遺産にも選定されている優美な姿の橋である。
    上流にある福住楼の手前にも、同じ構造の千歳橋が架かっている。

    旭橋 名所・史跡

  • 駅へと戻り、13時55分発の特急ロマンスカー『はこね20号』に乗車。<br />車両は、今年の3月に運転が開始されたばかりのGSE車。<br />ローズバーミリオンと言う鮮やかな薔薇色の車体が斬新な車両だった。<br />運良く取れた展望席に座り、車窓を楽しみながら新宿駅へと向かう。

    駅へと戻り、13時55分発の特急ロマンスカー『はこね20号』に乗車。
    車両は、今年の3月に運転が開始されたばかりのGSE車。
    ローズバーミリオンと言う鮮やかな薔薇色の車体が斬新な車両だった。
    運良く取れた展望席に座り、車窓を楽しみながら新宿駅へと向かう。

  • 車内で、箱根ベーカリーで買い込んできたパンをいただく。<br />ふわりとした食感で、なかなか美味しい。<br />もうひとつ買ってくればよかったと後悔した。

    車内で、箱根ベーカリーで買い込んできたパンをいただく。
    ふわりとした食感で、なかなか美味しい。
    もうひとつ買ってくればよかったと後悔した。

  • そして、15時27分に終点の新宿駅に到着。<br />予定変更で日帰りとなってしまった旅だったが、早雲寺を見学し、旧東海道の石畳を歩き、箱根湯本の貴重な源泉にも浸ることが出来た。<br />次の機会には、泊りがけでのんびりしたいものである。

    そして、15時27分に終点の新宿駅に到着。
    予定変更で日帰りとなってしまった旅だったが、早雲寺を見学し、旧東海道の石畳を歩き、箱根湯本の貴重な源泉にも浸ることが出来た。
    次の機会には、泊りがけでのんびりしたいものである。

    小田急ロマンスカー 乗り物

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 墨水さん 2020/12/08 23:32:39
    旅。
    旅猫さん、今晩は。
    何時もながら、良い旅してますね。
    水は、天と地、両方に有る。
    「天に雨降り、地に湧き出でて、海に至る。」と、いにしえの書に有る。
    近頃では、パワースポット為る物が流行りですが、水のパワーは人が受け止められるほど、生やさしい物では無いんですよ。(笑)
    「圧倒的パワー。」が水。
    水なしでは生きられない、そして圧倒的力で流れていく。
    水は、命を育むが、その力は制御できないと、古人は怖れてる。
    其所から、行場(斎場)が産まれた。
    墨水。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2020/12/10 08:16:49
    RE: 旅。
    墨水さん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    水は、古の時代から、生き物にとって最も重要なものですからね。
    水が湧き出でるところは、一番大事にされ、そこに神が宿ると。
    水神様は、どこにでもいる。
    2年前に訪れた安房神社には、磐座があり、水が湧き出る場所があり、そして森と山がありました。
    まさに神様がいる場所と言った感じでした。

    旅猫

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