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7月最後の週末は、箱根の温泉宿に泊まり、箱根を横断する旅を計画した。<br />ところが、今年は梅雨が長く、例年ならとうに夏旅のはずが、今回も梅雨旅となった。<br />しかも、西からは台風が接近。<br />出発直前まで気を揉んだが、何とかなりそうなので、予定通り出発した。

梅雨旅・箱根~苔の庭園と強羅の濁り湯~

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2019/07/26 - 2019/07/27

9位(同エリア985件中)

旅行記グループ 【相模国】箱根

8

46

旅猫

旅猫さん

7月最後の週末は、箱根の温泉宿に泊まり、箱根を横断する旅を計画した。
ところが、今年は梅雨が長く、例年ならとうに夏旅のはずが、今回も梅雨旅となった。
しかも、西からは台風が接近。
出発直前まで気を揉んだが、何とかなりそうなので、予定通り出発した。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
4.0
グルメ
3.0
交通
4.0
同行者
その他
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
近畿日本ツーリスト

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  • 今回は、小田急新宿駅を11時ちょうどに出る特急『スーパーはこね17号』に乗車。<br />金曜日と言うことで、車内は観光客で混み合っていたが、中でも6人連れの高齢女性の一団の賑やかさには閉口した。<br />列車は、黒い雲が広がる西の方へと走って行く。<br />そして、1時間半足らずで、箱根湯本駅に到着した。

    今回は、小田急新宿駅を11時ちょうどに出る特急『スーパーはこね17号』に乗車。
    金曜日と言うことで、車内は観光客で混み合っていたが、中でも6人連れの高齢女性の一団の賑やかさには閉口した。
    列車は、黒い雲が広がる西の方へと走って行く。
    そして、1時間半足らずで、箱根湯本駅に到着した。

  • 箱根湯本駅からは、箱根登山鉄道に乗り換え、箱根の山懐へと入って行く。<br />7月も末なので、沿線の紫陽花はすでに終わりかと思っていたが、登って行くにつれ、まだ多くの紫陽花が綺麗に咲いていた。<br />今年は、梅雨が長かったので、花が長持ちしたのだろう。<br />思わぬところで、紫陽花をたくさん観ることが出来てこれは嬉しい。

    箱根湯本駅からは、箱根登山鉄道に乗り換え、箱根の山懐へと入って行く。
    7月も末なので、沿線の紫陽花はすでに終わりかと思っていたが、登って行くにつれ、まだ多くの紫陽花が綺麗に咲いていた。
    今年は、梅雨が長かったので、花が長持ちしたのだろう。
    思わぬところで、紫陽花をたくさん観ることが出来てこれは嬉しい。

  • 40分余りで強羅駅に到着。<br />昼時なので、とりあえず食事をしようと探したが、これはと思った店は無く、閉まっている店も多かった。<br />それどころか、金曜日の箱根にしては、観光客の姿がかなり少ない。<br />せっかく紫陽花が咲いていても、これではちょっと寂しい。

    40分余りで強羅駅に到着。
    昼時なので、とりあえず食事をしようと探したが、これはと思った店は無く、閉まっている店も多かった。
    それどころか、金曜日の箱根にしては、観光客の姿がかなり少ない。
    せっかく紫陽花が咲いていても、これではちょっと寂しい。

  • そんな時、手作り餃子の文字が目に付いた。<br />ラーメン屋だったが、餃子は好物なので、そこに入ることにした。<br />注文したのは、ラーメンと餃子。<br />出て来たそれらは、まさにラーメンと餃子そのもの。<br />特徴的は無いが、個人的には飾り気のないごく普通の方が嬉しい。<br />味わいも優しく、美味しくいただいだ。<br />これで餃子がもう少し美味しければよかったのだが。

    そんな時、手作り餃子の文字が目に付いた。
    ラーメン屋だったが、餃子は好物なので、そこに入ることにした。
    注文したのは、ラーメンと餃子。
    出て来たそれらは、まさにラーメンと餃子そのもの。
    特徴的は無いが、個人的には飾り気のないごく普通の方が嬉しい。
    味わいも優しく、美味しくいただいだ。
    これで餃子がもう少し美味しければよかったのだが。

    山ろく グルメ・レストラン

    手作り餃子の店 by 旅猫さん
  • その後、強羅駅に戻り、今度は箱根登山ケーブルカーに乗り、公園上駅へと向かう。<br />箱根登山ケーブルカーは、途中に4つも駅がある珍しい路線である。<br />沿線には、紫陽花が多くあり、ここでも、まだ元気に咲いていた。

    その後、強羅駅に戻り、今度は箱根登山ケーブルカーに乗り、公園上駅へと向かう。
    箱根登山ケーブルカーは、途中に4つも駅がある珍しい路線である。
    沿線には、紫陽花が多くあり、ここでも、まだ元気に咲いていた。

  • そして、二つ目の公園上駅で下車。<br />これから立ち寄る箱根美術館は駅のホームから見えていた。<br />庭園で有名な箱根美術館だが、ここは初めて訪れる。<br />入館券は900円だったが、300円足すと茶室で抹茶と和菓子がいただけるというので、迷わず追加した。<br />中へ入ると、すぐに美しい庭園が現れた。

    そして、二つ目の公園上駅で下車。
    これから立ち寄る箱根美術館は駅のホームから見えていた。
    庭園で有名な箱根美術館だが、ここは初めて訪れる。
    入館券は900円だったが、300円足すと茶室で抹茶と和菓子がいただけるというので、迷わず追加した。
    中へ入ると、すぐに美しい庭園が現れた。

    箱根美術館 美術館・博物館

  • 後で知ったのだが、ここは、世界救世教と言う宗教の聖地で、『神仙郷』と呼ばれているらしい。<br />美術館の見学は後回しにして、とりあえず、雨が降る前に庭園を散策することにする。<br />太鼓橋を渡ると、そこは苔が美しい庭園だった。

    後で知ったのだが、ここは、世界救世教と言う宗教の聖地で、『神仙郷』と呼ばれているらしい。
    美術館の見学は後回しにして、とりあえず、雨が降る前に庭園を散策することにする。
    太鼓橋を渡ると、そこは苔が美しい庭園だった。

  • その庭園は『苔庭』と呼ばれ、約130種類の苔と200本ほどのもみじが織り成す、繊細で淡い色合いが美しい。<br />散策路が、まるで苔に覆われた森の中を流れるせせらぎのようだ。

    その庭園は『苔庭』と呼ばれ、約130種類の苔と200本ほどのもみじが織り成す、繊細で淡い色合いが美しい。
    散策路が、まるで苔に覆われた森の中を流れるせせらぎのようだ。

  • 庭のあちらこちらで、山百合が大きな花を咲かせている。

    庭のあちらこちらで、山百合が大きな花を咲かせている。

  • さらに、オカトラノオたちが寄り添うように咲いていた。

    さらに、オカトラノオたちが寄り添うように咲いていた。

  • 苔庭から、通常は非公開と言う石組みが特徴的な『石楽園』へと入る。<br />石組みの先には、観山亭と呼ばれる建物があったが、中へは入れなかった。

    苔庭から、通常は非公開と言う石組みが特徴的な『石楽園』へと入る。
    石組みの先には、観山亭と呼ばれる建物があったが、中へは入れなかった。

  • 他にもいくつかの建物が建っていたが、どれも立ち入り禁止だった。<br />この敷地は、多くの別荘地を買収したらしく、その別荘の建物が残されているのだろう。

    他にもいくつかの建物が建っていたが、どれも立ち入り禁止だった。
    この敷地は、多くの別荘地を買収したらしく、その別荘の建物が残されているのだろう。

  • 苔庭と石楽園の境では、桔梗やギボウシが競い合うように咲いている。<br />白い花も桔梗のようだが、少し背が高いようだ。

    苔庭と石楽園の境では、桔梗やギボウシが競い合うように咲いている。
    白い花も桔梗のようだが、少し背が高いようだ。

  • 一端に苔庭へ戻り、美術館の本館へと向かう。<br />それにしても、苔庭は見飽きない美しさだ。<br />手入れが大変なことだろう。<br />この時も、2,3人の方が苔の手入れをしていた。

    一端に苔庭へ戻り、美術館の本館へと向かう。
    それにしても、苔庭は見飽きない美しさだ。
    手入れが大変なことだろう。
    この時も、2,3人の方が苔の手入れをしていた。

  • 苔庭の一角には、山月庵と言う茶室もあり、その塀と庭の織りなす風景も綺麗だ。<br />八ツ橋を渡り萩の道と言う、その名のとおり両側が萩に覆われた道を登る。<br />もう、ちらほらと花も咲いていた。<br />

    苔庭の一角には、山月庵と言う茶室もあり、その塀と庭の織りなす風景も綺麗だ。
    八ツ橋を渡り萩の道と言う、その名のとおり両側が萩に覆われた道を登る。
    もう、ちらほらと花も咲いていた。

  • 萩の道の先には、竹庭もあった。<br />趣のある山月庵の塀が、また違った顔を見せてくれる。<br />今は緑が主役だが、もみじが色付くころも素敵だろう。

    萩の道の先には、竹庭もあった。
    趣のある山月庵の塀が、また違った顔を見せてくれる。
    今は緑が主役だが、もみじが色付くころも素敵だろう。

  • そして、美術館の本館に辿り着いた。<br />創立者の岡田茂吉が自ら設計したという建物は、昭和27年(1952)の築。<br />古さを感じさせない洗練された佇まいだ。

    そして、美術館の本館に辿り着いた。
    創立者の岡田茂吉が自ら設計したという建物は、昭和27年(1952)の築。
    古さを感じさせない洗練された佇まいだ。

  • 館内には、縄文時代から江戸時代ごろまでの陶器が展示されていた。<br />庭の美しさと比べると、かなり簡素な内装で、展示品も地味な感じだった。<br />二階の大きな窓からは、正面に明星ヶ岳が望め、山頂近くには、大文字焼の『大』の字がくっきりと見えていた。

    館内には、縄文時代から江戸時代ごろまでの陶器が展示されていた。
    庭の美しさと比べると、かなり簡素な内装で、展示品も地味な感じだった。
    二階の大きな窓からは、正面に明星ヶ岳が望め、山頂近くには、大文字焼の『大』の字がくっきりと見えていた。

  • その窓に近づいて外を眺めると、遠く小田原の市街地や相模湾も薄らと見える。<br />こうして見ると、やはり箱根は山深い。

    その窓に近づいて外を眺めると、遠く小田原の市街地や相模湾も薄らと見える。
    こうして見ると、やはり箱根は山深い。

  • 美術館から、石楽園を通り再び苔庭へ。<br />庭の奥には、茶室『真和亭』と富士見亭が並んでいる。<br />富士見亭は、世田谷区の上野毛にあった住居を移築したものだそうだ。<br />こんな平屋の家に住めたらいいだろうな。

    美術館から、石楽園を通り再び苔庭へ。
    庭の奥には、茶室『真和亭』と富士見亭が並んでいる。
    富士見亭は、世田谷区の上野毛にあった住居を移築したものだそうだ。
    こんな平屋の家に住めたらいいだろうな。

  • そして、隣の『真和亭』で一休み。<br />この茶室からは、苔庭の美しい景色が窓越しに楽しめる。<br />磨かれたテーブルに緑が映り込み、とても綺麗だ。<br />他に客は一人もいないので、貸切でその素晴らしい景色を堪能できた。

    そして、隣の『真和亭』で一休み。
    この茶室からは、苔庭の美しい景色が窓越しに楽しめる。
    磨かれたテーブルに緑が映り込み、とても綺麗だ。
    他に客は一人もいないので、貸切でその素晴らしい景色を堪能できた。

    茶室 真和亭 グルメ・レストラン

    緑の季節もおすすめ by 旅猫さん
  • 見事な景色を眺めながら。抹茶と和菓子をいただく。<br />お菓子は、あずき月福だった。<br />これが水羊羹とは違う上品な甘さで、とても美味しかった。

    見事な景色を眺めながら。抹茶と和菓子をいただく。
    お菓子は、あずき月福だった。
    これが水羊羹とは違う上品な甘さで、とても美味しかった。

  • 外へ出ると、鶯と油蝉の合唱が聴こえる。<br />さらに、涼し気な蜩の声も。<br />春から夏の終わりまでが、ここでは同居していた。

    外へ出ると、鶯と油蝉の合唱が聴こえる。
    さらに、涼し気な蜩の声も。
    春から夏の終わりまでが、ここでは同居していた。

  • 美術館を出て、再びケーブルカーに乗る。<br />これから向かうのは、早雲山駅。<br />そこには、今宵の宿があるのだ。

    美術館を出て、再びケーブルカーに乗る。
    これから向かうのは、早雲山駅。
    そこには、今宵の宿があるのだ。

    箱根登山ケーブルカー 乗り物

  • その宿『強羅花扇 早雲閣』は、駅から歩いてすぐの場所にあった。<br />落ち着いた佇まいの外観が好印象だ。<br />宿の方が、駅と宿の間くらいまで出迎えてくれた。

    その宿『強羅花扇 早雲閣』は、駅から歩いてすぐの場所にあった。
    落ち着いた佇まいの外観が好印象だ。
    宿の方が、駅と宿の間くらいまで出迎えてくれた。

    強羅温泉 強羅花扇 早雲閣 宿・ホテル

    かなり質の高い宿でした。 by 旅猫さん
  • 館内は思いのほか洒落ていて、なかなか良い。<br />庭に面した広い空間にソファや囲炉裏などがある。<br />そこに座ると、抹茶と秋田銘菓のもろこしでおもてなし。<br />美術館でも抹茶をいただいたばかりなので、ここでは冷たいものをいただいた。

    館内は思いのほか洒落ていて、なかなか良い。
    庭に面した広い空間にソファや囲炉裏などがある。
    そこに座ると、抹茶と秋田銘菓のもろこしでおもてなし。
    美術館でも抹茶をいただいたばかりなので、ここでは冷たいものをいただいた。

  • そして通されたのは、一階の12畳和室。<br />山側の10畳和室をお願いしていたのだが、一番安い部屋でがっかり。<br />窓からは駐車場の車の屋根ばかり見えていた。

    そして通されたのは、一階の12畳和室。
    山側の10畳和室をお願いしていたのだが、一番安い部屋でがっかり。
    窓からは駐車場の車の屋根ばかり見えていた。

  • 座卓の上には、三角形のおにぎりのようなお菓子が置いてあった。<br />強羅の小さなお菓子屋で造られる『箱根強羅餅』と言うものだ。<br />刻んだ羊羹を求肥で包んだもので、柔らかくてとても美味しかった。

    座卓の上には、三角形のおにぎりのようなお菓子が置いてあった。
    強羅の小さなお菓子屋で造られる『箱根強羅餅』と言うものだ。
    刻んだ羊羹を求肥で包んだもので、柔らかくてとても美味しかった。

  • 部屋で一休みした後、早速、自慢の温泉へ。<br />内湯はこじんまりとしていたが、薄く濁った湯が魅力的だ。<br />湯温はやや高めの42度弱。<br />夏には少し熱いが、湯は悪くない。<br />この宿の湯は、56度ほどの自家源泉を掛け流しで利用しているそうだが、新湯投入量は少ないので、微妙な感じ。

    部屋で一休みした後、早速、自慢の温泉へ。
    内湯はこじんまりとしていたが、薄く濁った湯が魅力的だ。
    湯温はやや高めの42度弱。
    夏には少し熱いが、湯は悪くない。
    この宿の湯は、56度ほどの自家源泉を掛け流しで利用しているそうだが、新湯投入量は少ないので、微妙な感じ。

  • 露天風呂は屋根付きで、湯船は二つに分かれている。<br />温泉と冷泉と書かれていたが、冷泉のほうの温度は38度ほどで、大好きな温湯だ。<br />泉質は、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム - 硫酸塩・炭酸水素塩泉で、旧泉質名だと含重曹・土類 - 石膏泉だ。<br />温湯の方に浸かり、しばしまったり。

    露天風呂は屋根付きで、湯船は二つに分かれている。
    温泉と冷泉と書かれていたが、冷泉のほうの温度は38度ほどで、大好きな温湯だ。
    泉質は、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム - 硫酸塩・炭酸水素塩泉で、旧泉質名だと含重曹・土類 - 石膏泉だ。
    温湯の方に浸かり、しばしまったり。

  • そして、いよいよ夕食の時間。<br />食事処は、個室でゆったりとした雰囲気。<br />どんな料理が出てくるか楽しみにしていたのだが、やはり、前菜から美味しそう。<br />特にジュンサイのもずく酢と金目鯛の酒蒸しが良かった。

    そして、いよいよ夕食の時間。
    食事処は、個室でゆったりとした雰囲気。
    どんな料理が出てくるか楽しみにしていたのだが、やはり、前菜から美味しそう。
    特にジュンサイのもずく酢と金目鯛の酒蒸しが良かった。

  • お供は、地元神奈川の『丹沢山 秀峰 純米吟醸』を。<br />洒落た器に硝子の徳利が載って出て来た。<br />吟醸香は控えめで、旨みのある味わいだ。

    お供は、地元神奈川の『丹沢山 秀峰 純米吟醸』を。
    洒落た器に硝子の徳利が載って出て来た。
    吟醸香は控えめで、旨みのある味わいだ。

  • 椀物は、湯葉真丈だ。<br />これを食べて確信した。<br />ここの料理は、出汁が旨い。<br />

    椀物は、湯葉真丈だ。
    これを食べて確信した。
    ここの料理は、出汁が旨い。

  • お造りの代わりに出て来たのは、なんと湯通し。<br />これまで、宿によっては、豪華に鮑だったり、簡単に刺身こんにゃくだったりした。<br />しかし、刺身の食材が、そのまま湯通ししてされて出て来たのは初めて。<br />しかも、これが何とも言えず美味しかった。

    お造りの代わりに出て来たのは、なんと湯通し。
    これまで、宿によっては、豪華に鮑だったり、簡単に刺身こんにゃくだったりした。
    しかし、刺身の食材が、そのまま湯通ししてされて出て来たのは初めて。
    しかも、これが何とも言えず美味しかった。

  • 続いて出て来たのは、丸茄子のみぞれ煮。<br />旨い出汁の浸み込んだ茄子に蟹が載っていて、美味し過ぎる。

    続いて出て来たのは、丸茄子のみぞれ煮。
    旨い出汁の浸み込んだ茄子に蟹が載っていて、美味し過ぎる。

  • どの料理も美味しくて満足していると、いよいよ主菜がやって来た。<br />それは、飛騨牛の陶板焼きだった。<br />この宿は、本店が飛騨にあるため、やはり肉は飛騨牛だと思っていた。<br />量は少ないが、焼いてもとろけるように柔らかく、肉の旨みもたっぷりだった。

    どの料理も美味しくて満足していると、いよいよ主菜がやって来た。
    それは、飛騨牛の陶板焼きだった。
    この宿は、本店が飛騨にあるため、やはり肉は飛騨牛だと思っていた。
    量は少ないが、焼いてもとろけるように柔らかく、肉の旨みもたっぷりだった。

  • 美味しい肉の後には、焼き物が登場。<br />そして、これが今回の食事の中で一番の絶品だった。<br />それは、蟹と鱸と鮎の塩焼き。<br />中でも鮎の塩焼きは、これまで食べた鮎の塩焼き史上、初めての姿で、また食べやすかった。<br />なんと、鮎が半身におろされていたのだ。<br />正直、姿焼きは個人的には食べにくかったので、これはありがたい。<br />しかも、お味も良かったので最高だった。

    美味しい肉の後には、焼き物が登場。
    そして、これが今回の食事の中で一番の絶品だった。
    それは、蟹と鱸と鮎の塩焼き。
    中でも鮎の塩焼きは、これまで食べた鮎の塩焼き史上、初めての姿で、また食べやすかった。
    なんと、鮎が半身におろされていたのだ。
    正直、姿焼きは個人的には食べにくかったので、これはありがたい。
    しかも、お味も良かったので最高だった。

  • 大満足の料理の〆は、ご飯と味噌汁。<br />赤味噌仕立ての味噌汁も、やはり出汁が旨い。<br />さりげなく、しらす干しが付いていたのも嬉しい。

    大満足の料理の〆は、ご飯と味噌汁。
    赤味噌仕立ての味噌汁も、やはり出汁が旨い。
    さりげなく、しらす干しが付いていたのも嬉しい。

  • ただ、最後に出て来た果物が個人的には駄目だった。<br />メロンと西瓜は、ちょっと苦手なのだ。<br />とは言え、結局、完食してしまったのだが。<br />それにしても、久しぶりに宿で美味しい料理が味わえた。

    ただ、最後に出て来た果物が個人的には駄目だった。
    メロンと西瓜は、ちょっと苦手なのだ。
    とは言え、結局、完食してしまったのだが。
    それにしても、久しぶりに宿で美味しい料理が味わえた。

  • 食後に、館内を散策。<br />この宿は、畳敷きなので、素足でどこへでも行けるのが良い。<br />変に飾ったりしていない内装も印象が良かった。

    食後に、館内を散策。
    この宿は、畳敷きなので、素足でどこへでも行けるのが良い。
    変に飾ったりしていない内装も印象が良かった。

  • 流行りの和モダンとは一線を画す、大人の宿だ。<br />部屋に戻り寛いでいると、何やら大きな音が聞こえる。<br />まさかと思い外を見ると、大雨になっていた。<br />ついに台風の影響が出て来たのか。<br />明日は、どうなることか。

    流行りの和モダンとは一線を画す、大人の宿だ。
    部屋に戻り寛いでいると、何やら大きな音が聞こえる。
    まさかと思い外を見ると、大雨になっていた。
    ついに台風の影響が出て来たのか。
    明日は、どうなることか。

  • そして翌朝。<br />7時頃に起きると、外は光が差していた。<br />やれやれと思い、とりあえず朝風呂へ。<br />露天風呂には、爽やかな風が吹き、とても気持ちが良かった。<br />

    そして翌朝。
    7時頃に起きると、外は光が差していた。
    やれやれと思い、とりあえず朝風呂へ。
    露天風呂には、爽やかな風が吹き、とても気持ちが良かった。

  • 朝食も、同じ場所。<br />夕食と比べると、少しあっさりした感じ。<br />それでも、脂の乗った鯖の塩焼きがあり、個人邸には嬉しかった。

    朝食も、同じ場所。
    夕食と比べると、少しあっさりした感じ。
    それでも、脂の乗った鯖の塩焼きがあり、個人邸には嬉しかった。

  • 部屋に戻り、さてどうしようかと考えていると、またも嫌な音が。<br />見れば、やはり雨が強く降っている。<br />あの晴れ間はどこへ行ったのか。<br />仕方が無いので、早目に山を降りることにする。<br />精算の時、近くの売店で烏骨鶏のかすてらがあったので購入。<br />帰ってから食べてみたが、しっとり感がいまひとつ。<br />でも、味は濃厚で美味しかった。

    部屋に戻り、さてどうしようかと考えていると、またも嫌な音が。
    見れば、やはり雨が強く降っている。
    あの晴れ間はどこへ行ったのか。
    仕方が無いので、早目に山を降りることにする。
    精算の時、近くの売店で烏骨鶏のかすてらがあったので購入。
    帰ってから食べてみたが、しっとり感がいまひとつ。
    でも、味は濃厚で美味しかった。

  • 霧雨になった時を見計らって早雲山駅へ。<br />ケーブルカーと登山電車を乗り継ぎ箱根湯本へと向かう。<br />ところが、下って行くにつれ、天気が良くなっていく。<br />これは早まったかもしれないと思ったが、もう戻るのも面倒なので、そのまま帰ることにする。

    霧雨になった時を見計らって早雲山駅へ。
    ケーブルカーと登山電車を乗り継ぎ箱根湯本へと向かう。
    ところが、下って行くにつれ、天気が良くなっていく。
    これは早まったかもしれないと思ったが、もう戻るのも面倒なので、そのまま帰ることにする。

  • 箱根湯本駅で指定券を変更し、11:06発の特急『はこね10号』で箱根を離れた。<br />列車が箱根から離れていくにつれ、どんどん天気は回復し、新宿に着くころには晴れてしまった。<br />まあ、温泉で寛げたし、料理も美味しかったし、結局、傘も使わずに済んだので、良い旅だったと思う。<br />これで、今年の梅雨旅もようやく終わりだ。

    箱根湯本駅で指定券を変更し、11:06発の特急『はこね10号』で箱根を離れた。
    列車が箱根から離れていくにつれ、どんどん天気は回復し、新宿に着くころには晴れてしまった。
    まあ、温泉で寛げたし、料理も美味しかったし、結局、傘も使わずに済んだので、良い旅だったと思う。
    これで、今年の梅雨旅もようやく終わりだ。

    小田急ロマンスカー 乗り物

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この旅行記へのコメント (8)

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  • 前日光さん 2020/04/23 00:07:48
    梅雨時の苔はきれいですね!
    こんばんは、旅猫さん。

    強羅温泉!
    いつかは行ってみたいと思いつつ、年月が流れました。
    箱根美術館の庭園が、雨を含んでしっとりときれいですね。
    この庭園の散策路は、静寂に包まれていて、いいですね。
    世界救世教が関わっているというのは、少し引っかかりますが。
    これとは違ったと思いますが、新興宗教に関するあまりよくない思い出がありまして(^^;)
    でもそんなことを忘れさせるいいお庭です。
    お抹茶と和菓子がおいしそうです。
    静かな場所で美しい庭園を眺めながら、お茶を頂くというのは最高の贅沢だと思います。

    箱根はずいぶん昔、毎年のように訪れていましたが、結局東京を通過するのが大変で、いつの間にか疎遠になってしまいました。
    強羅も、温泉がいかにも良さそうで、一度は行ってみたいです。

    このコロナ騒ぎで客足が遠のいた温泉や食事処の経営が、立ちゆかなくなることが心配です。
    また普通に旅行ができるようになった頃、ぜひ同じ所に残っていてほしいです。

    強羅では、いつもの旅猫さんとは違う雰囲気の宿にお泊まりだったのですね(^_-)
    露天風呂や食事がよかったようで、なによりです。
    「蟹と鱸と鮎の塩焼き」って、凄い組合せですね!
    鮎が半身におろしてあるのって、食べたことがありません。
    実は私は川魚が一尾、串に刺して出て来るのは得意ではないのです。
    半身におろした鮎だったら、おいしいかも。
    この辺りだと飛騨牛が出て来るのですね。
    量は少なくても、おいしくて柔らかいお肉がいいですね。

    夏旅でも良い頃なのに、まだ梅雨の風情が漂う箱根、強羅、天気の方は後から良くなってきたようですが、傘をささずに済んで何よりでした。


    前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2020/04/23 07:05:22
    RE: 梅雨時の苔はきれいですね!
    前日光さん、おはようございます。

    書き込みありがとうございます。

    箱根美術館の庭は綺麗でした。
    宗教がらみのようですが、所謂新興宗教とは違うようですね。
    紅葉の季節は、恐ろしいほどに混むそうですが、この日は空いていました。
    静かに愛でるなら、新緑の季節が一番良いかもしれません。
    強羅は、濁り湯の宿もいくつかあるようなので、おすすめです。
    この時泊った宿は、去年秋の台風による土砂崩れで被害を受けてしまい、現在も残念ながら休館中です。
    この宿の食事は、なかなか良かったです。
    私も、川魚の串焼きは苦手で、いつも綺麗に食べられません。
    なので、鮎の半身は食べやすく、身だけなのでありがたかったです。
    この宿の本店が飛騨高山にあるそうで、食材は飛騨のものがありました。

    箱根も今は空いているのでしょうかね。
    箱根には、飲食店や土産物屋が多いですが、首都圏から近いので、コロナ騒ぎの中でも行く人は行くので、どんな状況なのでしょうかね。
    公共交通機関で行く人は大幅に減っていますが、自家用車で行く人はあまり減っていないようですので。
    鎌倉や江の島も、先週末はいつもの週末よりも混んでいたそうです。
    大渋滞だったそうですよ。
    鎌倉、藤沢、逗子、葉山の首長が、来ないで欲しいと会見するくらい。
    だんだん、気が緩んできて、関東周辺の観光地が賑わい始めているようですね。
    GW、大丈夫でしょうかね。

    旅猫
  • momotaさん 2019/08/19 01:16:23
    近くて遠い温泉地
    旅猫さん、こんばんは♪

    お天気に振り回されながらも雨に当たらずゆったりと温泉宿楽しまれましたね。
    箱根って近いので泊まりで行くことがなく一昨年初めて強羅に一泊しましたが
    老舗温泉が多いからなのか全体的にお値段は高めですよね。

    旅猫さんも温いお湯派ですか。
    うちの母達は熱くないとは入った気がしないとよく言いますが私も38~40℃
    くらいのぬるめが好きです。
    温泉だとゆっくり入るんですけど家の浴槽にじっとしているのがなんだか
    苦手ですぐ上がりたくなるのはなんなんだろう~

    旅館のご飯今回は高評価ですね~
    わりと辛口の旅猫さんが満足するほどだからよほどだったんだろうなぁ。
    ご飯がアタリだともうその宿選んだ価値ありですね。

    箱根美術館は紅葉で人気ですよね。
    新緑のこの季節も美しいですね~。なにより貸し切りなのがいい。
    行ったことがないので一度訪れてみたいです。




    旅猫

    旅猫さん からの返信 2019/08/20 20:31:37
    RE: 近くて遠い温泉地
    momotaさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます!

    この時は、何とか台風の影響には会わなくて助かりました。
    早目に退散してしまったのは残念でしたが。
    箱根は、やはり宿が高いですよね。
    この時は、2万円ちょっとくらいの宿が1万5千円そこそこだったので、思い切って泊まりました。
    でも、料理も美味しかったですし、宿の方も丁寧でとても良かったです。
    何しろ、温湯の濁り湯と言う、私にとって御馳走のような温泉もありましたし。
    そう、温湯派なんです(^^)
    ゆっくり長湯がしたいので。
    でも、長く入るには、やはり広い湯船じゃないと駄目ですね。
    実は、うちの母もチリチリするくらいの熱い湯が好きなんです。
    なので、親を連れて行くときは、なかなか選ぶのが難しくて(笑)

    箱根美術館は、やはり紅葉ですよね。
    でも、緑の季節もとても綺麗でした。
    新緑の頃は、もっと綺麗だと思いますので、ぜひ訪れてみてください!

    旅猫
  • hot chocolateさん 2019/08/05 14:01:16
    箱根美術館と宿の食事が素晴らしい♪
    旅猫さま

    こんにちは。ご無沙汰しています。
    毎日暑いですね。

    未読の旅行記もありますが、まずは新着の旅行記から。

    以前、紅葉の箱根美術館に行ったことがあります。
    真っ赤に染まった庭園が見事だった記憶があります。
    梅雨時のしっとりしたお庭も、緑が鮮やかで素晴らしいですね。

    >強羅の小さなお菓子屋で造られる『箱根強羅餅』と言うものだ。
    刻んだ羊羹を求肥で包んだもので、柔らかくてとても美味しかった。

    市川の名物に、「ちもと」の「手古奈の里」というのがあます。
    箱根にも、同じ商標で、「湯もち本舗 ちもと」という店があり、これも刻んだ羊羹を柔らかい求肥で包んで、ほのかにゆずの香りがしてとても上品で美味しいお菓子です。
    軽井沢にも「ちもと」があるので、のれん分けでしょうか・・・?

    「強羅花扇 早雲閣」のお部屋は、「駐車場の車の屋根」ビューで残念でした。(笑)
    でも、お料理はどれも美味しそうです。
    旅に出て、美味しいお料理に出会うと嬉しいですよね。

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2019/08/05 22:34:40
    RE: 箱根美術館と宿の食事が素晴らしい♪
    hot chocoさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    こちらこそ、ご無沙汰しています。

    紅葉の季節の箱根美術館に行かれましたか!
    やはり、素晴らしいのでしょうね。

    市川にも似たようなお菓子があるのですね。
    「ちもと」と言うのが有名なのですかね。
    一度食べてみたいものです。

    強羅花扇 早雲閣は、とても品名のある良い宿でした。
    安いプランだったので、一番悪い部屋だったのが残念でしたが、それを差し引いても、かなり良かったです。
    料理も美味しかったですし。
    あの鮎の塩焼きは、絶品でした。
    またゆっくり訪れたいのですが、普通のプランだと、同じ部屋で平日でも21.000円。。。
    泊りたかった箱根連山側だと、平日でも28,0000円。
    なので、諦めています(笑)

    旅猫
  • たらよろさん 2019/08/03 21:24:31
    箱根美術館☆
    こんばんは、旅猫さん

    箱根美術館、良いですねー♪
    苔庭が素晴らしい…
    今度、箱根に行くんです…
    でも、あまり何処の行ったら良いのかわからなかったんですが、
    だから、あまり出歩かずお宿でゆっくりしようかなーとも考えていたのですが、
    ぜひぜひ、箱根美術館行ってみたいです。
    そして、お茶代もしっかりプラスして、優雅なお抹茶頂いて来たいなぁ。

    って、まだまだ先のことですが…(笑)

    毎日暑い日が続きますが、お体ご自愛くださいねー

    たらよろ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2019/08/03 21:56:34
    Re: 箱根美術館☆
    たらよろさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    箱根へ行かれるのですね。
    おすすめは、十国峠と駒ケ岳かな。
    晴れれば、綺麗な景色が望めますよ。
    箱根美術館は、美術館自体は大したことはないですが、庭は一見の価値があります。
    紅葉の季節が有名ですが、無茶苦茶混むらしいです。
    緑の季節の平日がおすすめです。

    旅猫

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