2018/10/28 - 2018/10/29
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itaruさん
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この旅行記のスケジュール
2018/10/28
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10月は上旬に仕事が立て込み、下旬にまとまった休みで4連休。海外へのショートトリップでもしようかなと思ったものの、仕事の関係上、なんとなく国内にいた方がよさそうな気が。ならば、前から興味があった熊本の天草地方に足を伸ばしてみようか、ついでに期限が近付いているマイルを使って南の島に飛んでみようか。ということで、目的地は天草と鹿児島の離島に決定。楽天のJAL楽パックで熊本in鹿児島out、宿泊は天草の下田温泉1泊を手配(44000円)。さらに鹿児島からの「どこかにマイル 南の島」(6000マイル)を申し込み。喜界島、沖永良部島、屋久島と出た候補の中で当たったのは屋久島。ということで、世界文化遺産の島、天草と世界自然遺産の島、屋久島を巡ることに
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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前日は夜勤だったので出発は遅めの午前9時半。ラウンジで機体を眺めつつ一休み
羽田空港国内線ラウンジ 南ウィング (サクララウンジ) 空港ラウンジ
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今回は熊本直行便より乗り換え便の方が安かったので伊丹で乗り換え。そして伊丹のサクララウンジは改修中。ロビーに設けられた臨時のラウンジで次便を待つのだけれど、ちょっと落ち着かないなあ
大阪国際空港 (伊丹空港) 空港
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窓から眺める風景は瀬戸内海?
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熊本まであと少し
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熊本空港には13時過ぎに到着。ここからはレンタカーを借りて天草へ向かう。予約したのはバジェットレンタカー。13時30分から翌日20時までで返却は熊本駅、料金は9008円なり。送迎車で営業所に着くと、なかなか繁盛している様子。それも海外からの観光客のようで営業所内では英語が飛び交っている
熊本空港 (阿蘇くまもと空港) 空港
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なんだかんだで空港発は14時近く。そこから1時間半ほどのドライブでやってきたのが明治三大築港の一つ、三角西港。明治のころ九州有数の貿易港として栄え、三池炭鉱の石炭を輸出した港として「明治日本の産業遺産」の構成要素として世界遺産に登録された場所です。そして当時の面影を残す木造の建物が回船問屋の旧高田屋回漕店
旧高田回漕店 名所・史跡
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その隣にあるのがムルドルハウス。明治を思い起こさせる建物は三角西港の開発に携わったオランダ人技師のムルドルにちなんで作られた物産館
ムルドルハウス お土産屋・直売所・特産品
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観光を始める前にジェラートでエネルギーを補給。食欲の秋ということでマロンで
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オランダ人技師の設計と日本人の石工の技術が融合した近代的な港
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満潮時に海水を引き込み、干潮時に配水するようにつくられた排水路は重要文化財
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排水路を挟んでムルドルハウスの隣にある龍驤館は明治天皇即位50周年を記念して建てられたもの。今では三角西港の歴史が学べるガイダンス施設になっている。以前は無料ようだけれども、現在は絵葉書付で入場料200円
龍驤館 名所・史跡
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その隣にあるのが小泉八雲が立ち寄った旅館を写真をもとに復元した「浦島屋」。レトロな雰囲気が周囲とマッチしていて違和感を感じさせない。内部は休憩所でテーブルや椅子、それにピアノも置いてある。ここのピアノ、自由に演奏していいのかな、観光客の一人が弾いていた
浦島屋 名所・史跡
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100年以上前のものなのに全長756mの石積埠頭は今でも当時の美しさを保っている
石積埠頭 名所・史跡
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港から道路を渡り、階段を登ると明治35年に建設された宇土群役所庁舎。現在は船員養成のための海技学院として使われている
宇土郡役所跡(九州海技学院) 名所・史跡
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1992年まで裁判所として使用された旧三角簡易裁判所本館は
旧三角簡易裁判所(法の館、伝統工芸館) 名所・史跡
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今では法の館として法律に関する展示を行っている
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一通り観光したので展望所の案内に従って遊歩道を歩くと三角西港が一望できる。しかし、天気が良くてよかった
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ちょっとした数分のハイキングを終えて、ムルドルハウスの前まで戻ってきた。向かいにある土蔵づくりの建物は旧三角海運倉庫で、現在はレストランとして営業中
旧三角海運倉庫(三角築港記念館、西港明治館) 名所・史跡
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yそういえば、まともに昼飯食べてないなあ。ジェラート食べただけだし。熊本名物の馬刺し系の定食とかもいいかも。とも思ったけれど、先を急ぐので馬肉コロッケをいただいて
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1時間ほどの滞在の後、石畳の港に別れを告げて
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本日の宿、下田温泉までは70kmほどの道のり。快調にレンタカーを飛ばす。有明海を臨むこの辺りはタコで有名なところ。国道324号線は「ありあけタコ街道」と呼ばれているそうで、タコの供養塔や、ちょっとリアルなタコのオブジェが設置され、夏には干しだこが揺らめく姿が目立つとか
タコ供養塔 祈りダコ 名所・史跡
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タコ街道から海岸へ。この辺りは天草では有数の海水浴場で夏には多くの海水浴客が訪れるとのこと。ただ、秋も深まった10月末の夕暮れ、海岸に繰り出す人もなく
四郎ヶ浜ビーチ ビーチ
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400年前、島原の乱の際には天草四郎がここに上陸したという
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海辺で夕陽を眺めたら宿泊先の下田温泉へ、レンタカーを走らせる。この日の宿「くつろぎの宿マルコ」には午後7時過ぎに到着。熊本空港からトータルで3時間以上走った。思った以上に遠かった(写真は翌日)
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部屋はシンプルな和室。久々の畳の部屋でごろりと一休み、する前にお腹がすいた
下田温泉 くつろぎの宿 マルコ 宿・ホテル
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宿到着が遅くなると思っていたので、この日は夕食なしのプラン。宿の人に近くに食事のできるところがないか尋ね、居酒屋「とと源」を教えてもらう(写真は翌日)
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地元の人が集まるアットホームな居酒屋。メニューは一般的なものだけで、微妙かなと思ったけれど、刺し身を頼んだらびっくりするくらい大盛り。地元の米焼酎「天草」をいただきつつ、女将さんに昔の下田温泉の話を伺い、楽しい時間が過ごせました
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下田温泉は無色透明で無味・無臭の塩化物泉。ちょっと物足りない気がしないでもないけど湯量が豊富で源泉かけ流しなのはありがたい
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温泉宿らしい朝食をいただいて
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本日も快晴、移動する前に少し温泉街を歩いてみよう
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温泉街というより、のどかな田舎町と言った風情
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温泉街にある下田温泉神社。700年前、一羽の傷ついた白鷺が傷を癒やしていたところをみつけたのが起源とされるこの温泉。日本では珍しい非火山性の温泉で、そのメカニズムは不明なところが多いとのこと
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温泉街を流れる下津深江川にかかる湯の本橋には温泉改築記念碑。「大正二年七月建設村民一同」。当時はどんな賑わいを見せていたのかな
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温泉近くにあるのが「五足の靴碑文」。えっ、五足の靴って? ここに来るまで正直知りませんでした。歌人の与謝野鉄幹が学生だった北原白秋ら4人を連れてこの地を旅した時の紀行文なんだそう
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碑文のある丘から眺めるのは東シナ海
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記念碑から下田南までの3.2kmが「五足の靴 遊歩道」。時間がたっぷりあれば、歩いてみたい気もするけれど。往復しなきゃいけないので1時間はゆうにかかる。明治の歌人が歩いた道を少しだけ辿ったら戻るとしましょうか
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海岸沿いの道を走っていくと断崖絶壁の景色が続く。駐車スペースに車を止めて絶景を鑑賞。と思ったら残念なことが……。電線?が素晴らしい眺めを遮っている
妙見浦 自然・景勝地
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では電線を外して1枚。ここから海岸へ降りる道もある。青い海に魅かれたけれど、先を急ぐのでここはパス
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妙見浦から15分ほど。青い空に映える白い聖堂が何とも印象的、大江天主堂に到着
大江教会 寺・神社・教会
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1933年に長年この教会の司祭を務めたガルニエ神父が地元の人たちとともに建てた白亜の教会。観光客も中に入れるけれど、現役の信仰の場なので静粛に。堂内は撮影禁止だけれど、ステンドグラスや受胎告知の絵画などが美しい。1892年に来島し、長きにわたって天草に尽くしたガルニエ神父。戦術の五足の靴の5人たちの旅の目的の一つは神父に会うことだったとか
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教会の敷地の一角にはフランスの聖地ルルドを模した聖母の像も
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少しばかり厳粛な気持ちになったら、丘を降りて天草ロザリオ館(300円)で隠れキリシタンの歴史を勉強。マリア観音など、今まで知らなかったキリシタンの姿が分かって興味深い
天草ロザリオ館 美術館・博物館
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さて次はメーンの隠れキリシタンの里、崎津集落。ナビに従ってレンタカーを走らせる。集落内の駐車場は数が限られているのでガイダンスセンターの駐車場を利用して欲しいとの事前情報があったので、目的地に設定する。ところが、この時はガイダンスセンター周辺が道路工事中。おかげで曲がるべきところで曲がれず通り過ぎてしまい、時間をロスしてしまう。慌てて引き返し、道路工事の人に確認してガイダンスセンターへ
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穏やかな漁村の風景
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湾を隔てた先に崎津の集落が
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ちょうど時間はお昼時。できれば、天草の新鮮な海産物を使った海鮮丼などを食べたいところ。ただ崎津集落で軽食くらいしかない。この先、良さそうな店を見つけたらお昼をいただくことにして、ここでは小腹を満たすことにしよう。タコが有名な場所だし、タコ焼きもいいかなということで屋台で購入。大ぶりなタコが入ってて美味
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ひっそりとした漁村にたたずむ崎津教会。堂内が畳敷きというのが何とも趣がある。江戸時代のキリスト教禁止時代、ここは庄屋で踏絵が行われていた。その踏絵が行われていた場所は今は祭壇になっているそうで、何とも不思議な気分になる
﨑津教会 寺・神社・教会
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教会の敷地内の池の大きな鯉たち
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教会の斜め前にある崎津史料館みなと屋は昭和初期の旅館を改修したもの。崎津集落の歴史や漁村特有のキリシタン信仰などを紹介している
崎津資料館みなと屋 美術館・博物館
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10月の平日ということもあって、観光客はそれほどでもなく
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穏やかな天気もあって街歩きが楽しい
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船に乗ってゆっくりクルージングというのもいいかも
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崎津観光交流広場を抜けて
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崎津集落の先のきんつ市場の前にある神社、西宮宮、鳥居をくぐった先で恵比寿様が迎えてくれる
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さてこのきんつ市場から
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海に向かって佇むマリア像が見えるのだけれども、望遠なしのスマホでは……
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どこか、いい撮影ポイントはないかな、と先に進むもこれ以上近づくことはできない
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仕方ないので戻りますか
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さて崎津教会の前の道を海側から山側に向かって進んだ先にあるのが崎津諏訪神社
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ここは1805年に隠れキリシタンが発覚する「天草崩れ」の舞台になった場所。ただ、この時は厳しい弾圧とはならず、境内に設置された箱に信仰関連のものを捨てるように指示することで穏便に解決している。江戸時代って、キリシタンは常に厳しい弾圧に苦しんでいたイメージもあったのだけれど、時代とともに現実的な対応をしていたってのが何だか日本らしい
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さて神社から約500段の階段を登っていくと
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天草の島々、山々を見渡せるチャペルの鐘展望公園にたどり着く
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天草の海の絶景にしばし時を忘れるほど。登って良かったあ
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公園のわきには金比羅宮
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眼下に崎津集落を眺めつつ、そろそろ降りましょうか
チャペルの鐘展望公園 名所・史跡
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世界遺産にも登録され、静かな漁村の集落に観光客が押し寄せるようになった。さすがに海外からの観光客でいっぱいということは、ハイシーズンでもないようだけれども、マナーのなっていない人たちはいるようで、トラブルも時々おこるのだとか。自戒も込めて、地元の人の迷惑にならないように行動しないと
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時刻は午後1時30分、なんだかんだで2時間近くの散策となった。そろそろ移動しようか
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崎津集落から10分ほどで天草コレジョ館(200円)へ。ここでは戦国期の天草の状況、この地に伝えられた南蛮文化など紹介している。で、必見とされているのがローマ法王に謁見した遣欧少年使節が持ち帰ったというグーテンベルク印刷機(複製)や日本で初の活版印刷の天草本など。館内は撮影禁止の標識があったけれど、グループをガイドしていた博物館の人が「ここは撮影OKです」とのことで
天草コレジヨ館 美術館・博物館
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気がつけば午後2時をまわっている。どこかでお昼を食べるところないかな。と思い、やってきたのが天草上島と下島をつなぐ天草市本渡町。ここは古くから交易路として栄えた場所で、島原の乱ではこの祇園橋で一揆軍と唐津藩の軍勢が死闘を繰り広げたので有名な場所
祇園橋 名所・史跡
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昼飯ついでに橋を観て、島原の乱に思いを巡らそうか、と車を走らせたんだけど川の両側の道はとても狭くて車1台通るのがやっと。橋を見学するなら、近くに車を止めて歩いてきた方が無難だと思う
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残念ながら、お昼時を外していたこともあってランチの営業をしている店が見つからない。仕方ないので、島原の乱に関して系統だった展示が充実している天草キリシタン館(300円)へ。ここの目玉は一揆軍がシンボルとして使っていた国指定重要文化財「綸子地著色聖体秘蹟図指物」(通称・天草四郎陣中旗)。ふだんはレプリカ展示だけれど、実は年に4回(3、5、8、11月)の各1週間は本物が展示されている。もう少し訪れるのが遅ければ、本物が見られたのに残念
天草キリシタン館 美術館・博物館
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入り口には天草四郎の銅像も
天草四郎時貞像 (天草市立天草キリシタン館) 名所・史跡
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さて、思いの外じっくり鑑賞していたら時刻は午後4時少し前。そろそろ熊本に戻らないと。キリシタン館は小高い丘の上にあるので本渡の街が一望してから
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あとは熊本に戻るだけ。とすれば、熊本駅午後6時半発の鹿児島空港行きのバスに乗れる。費用も安くすむし、翌日の屋久島への移動も楽になる。この時点では、この日の宿の予約はしていないけれど、空港ホテルは十分に空きがある。のだけれど、せっかくだから、ぎりぎりまで観光しようという悪い癖がでてしまう。カッパ伝説にちなんだ銅像が並んでいるというので、ちょっと脇道にそれてカッパ街道へ
カッパ街道 名所・史跡
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ユーモラスなカッパが全部で27体。くつろいでいたり、逆立ちしていたり……。まあ、これだけなんですけどね。かわいいど、わざわざ立ち寄る必要あったかな、といわれると……。微妙かも
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いや、それでもカッパ街道から真っすぐに戻れば良かったんですが……
倉岳 自然・景勝地
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近くに天草の最高峰682mがあるっていうんで
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ここまできたら登っていくしかない、って細い山道を走り出してしまって。対向車にはほとんど出合わなかったけれど、曲がりくねった山道なんで、いやはや疲れる
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とはいえ、この絶景
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天草の島々が眼下に
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時間をかけて登ってきた甲斐がある
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しばし、時を忘れるほど
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結局、バスには間に合わなかったので九州新幹線で鹿児島へ向かうことに。博多~熊本は乗車経験があったけれど、熊本から先は初体験。意外とトンネル区間が長い。乗車中にネットでホテルを予約、鹿児島に着いたら早速チェックインです
鹿児島中央駅 駅
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せっかく鹿児島に来たのだから黒豚を外せない。黒豚のしゃぶしゃぶとさつま揚げをいただいて、明日は屋久島に飛びます
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