ロヴィニに別れを告げてスロベニアのピランへ移動しました。<br />ピランの絶景と言えばユーリ教会の尖塔からの眺めと城壁からの眺めが有名ですが、私はもう一ヶ所眺めたい景色がありました。今回のやりなおしはその絶景ポイントを探す事です。

やりなおしの旅私的ロマンチック街道7ロヴィニからピラン編

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2018/09/09 - 2018/09/09

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ピラン(スロベニア)

ロヴィニ最終日の朝が訪れました。
今日も良い天気です。
ロヴィニ滞在最後の日となりました。
毎朝の様に眺めたこの風景達とも今日でお別れです。
お世話になった風景達に感謝とお別れを告げに行きましょう！
私をやりなおしの旅へと導いたロヴィニ北岸の眺めを脳裏に嫌と言う程焼き付けましょう！
今朝の朝食はホットドッグです。
Fast food Alibiさん
とっても眺めが良く、気さくな店員さんの気持ち良いお店です。
プレジャーボートがギッシリ並ぶ港をすり抜けて…。
再び、初めてロヴィニを訪れて、心をカモメさんに鷲掴みにされてしまった場所にやって来ました。
昨日見つけたその先にある、船やヨットに邪魔されずロヴィニを眺められる場所も訪れました。
後ろ髪を引かれつつ、ロヴィニへと引き返します。
昨日、昼食、夕食共にお世話になったレストランMaestralの前を通ります。
防波堤まで来ました。
初日はあそこの海辺のレストランでイカのグリル食べたっけ。柔らかくて美味しかったなぁ…。
洗濯物シオシオのパーにならないのかなぁ？
嗚呼…。
半島の先端に建つ灯台からアドリア海を眺めます。
聖エウフェミヤ様
本当にありがとうございました！
忘れられない思い出をありがとう！
教会の下、お土産屋さんが連なるメインストリートの最上段が溜まり場の猫ちゃん達ともお別れです。
達者でにゃ～！
石畳の階段を一つ一つ踏み締めて…。
楽しかった時を噛み締めて…。
勝手口を使った八百屋さん？
また後ろ髪を引っ張るんだから！
北側の通りに戻ってきました。もうすぐお散歩もおしまいです。
窓から眺める風景も、これが最後です。
鍵を机に置いて…
さようならApartment Stella Marina!
クーナを使いきる為、朝食を食べた軽食屋さんでエスプレッソを頂きました。
海から眺めるApartment Stella Marinaもこれでお別れ。
三日間ありがとう！
旧市街からバスターミナルへと続く道。
往きと帰りしか歩きませんでしたが、ディズニー・ファンがディズニーランドのメインストリートを歩く時抱く想いと同じ様に、ロヴィニ到着にワクワクする、そんな道でした。
ロヴィニにありがとう！
さようなら！ロヴィニ。
ロヴィニのバスターミナルからフリックス・バスでピランに向かいます。ピランまでは行きませんがピランに程近いポルト・ローズに停車します。
一日3～4本運行している様です。
フリックス・バスは予約、チケット購入からチェックインまで全てスマホのアプリで行える便利なバス会社でヨーロッパ全土を網羅しています。
ポルト・ローズからはバスも出ていますが、天気も良いので歩いて向かいました。難点は心臓破りな坂道がある事。
ピラン湾が見えてきました。
反対側にはトリエステ湾。私がこれから進むべき方角が見えてきます。
ピランに到着です。
ピランの中心タルティーニ広場です。
ピラン出身の作曲家タルティーニの銅像が立っています。
ロヴィニ同様細い路地裏を歩き、本日の宿へと向かいます。
本日のお宿はTraditional Piran House。タルティーニ広場と聖ユーリ教会の間くらいに位置します。屋上から聖ユーリ教会を見上げました。
大事件発覚です！
尖塔の上にいらっしゃった聖ユーリ様がいません！
お出掛けでしょうか？
失踪しちゃったのでしょうか？
二ヶ月前はちゃんといらしたのに…。
さて、宿に荷物を置いたら早速聖ユーリ教会に向かいます。
ピランでも街の中心となる教会は、ロヴィニと同様ひときわ小高い丘の上に建っています。
教会が見えてきました。
教会の内部です。聖ユーリと聞くと、誰でしょう？となってしまう人も多いと思いますが、聖ユーリはスロベニア地方の呼び方で、日本で一般的には聖ゲオルギウスとか聖ジェルジオと呼ばれる事が多いです。ドラゴン退治で有名な殉教者です。
聖ユーリ教会の尖塔もロヴィニの聖エウフェミヤ教会と同じくヴェネツィアの鐘楼を模して建てられており、木製の螺旋階段を登るのも聖エウフェミヤ教会と同様ですが、修復が完了し出来立てホヤホヤの階段を登れます。
先ずは何と言っても岬側の眺めです。
ロヴィニが丸っこい半島状の形だったのに比べピランは鋭角な岬状をしています。
此処でもカモメさんが絵になってくれてます。
岬の先端部分をアップしました。
灯台の様に見えるのは、実は灯台と並んで建つ聖クレメント教会の尖塔なのです。
タルティーニ広場を見下ろしました。
その向こうに見える丘の何処かから、私のピランでのやりなおし”ピランの第３の絶景を眺める”を叶える事が出来る場所がある筈なのですが、此処からでは特定できません。
城壁側の眺めです。その下にフランシスコ会修道院の尖塔が見えます。
視線を海側にずらしました。
此処から眺めるトリエステ湾の色が大好きです！
ヨットがプカプカ浮いています。
その先に、きっとヴェネツィアが！
教会を後にして旧市街へと下ります。
何処の南国でも見受けるこの美しいお花は何と言う名前でしょう？
石の塀に囲まれた狭い階段を下ります。
なんかワクワクします。
そして…結局聖ユーリ様の消息は掴めず、消息不明と言う結果に。
タルティーニ広場へと戻ってきました。
インフォメーションで翌日の岬を一周するボート・クルーズを予約しました。前回風の影響でボートが出航出来なかったので、これもまたやりなおしのひとつです。
港まで歩いて、明日のボートの出発地点を確認しました。街の中心の広場からすぐに港があるのはロヴィニも同様、港がある方角も同様、同じヴェネツィア統治の街だからでしょうか？
さて、ピランでの最初のやりなおし、第３の絶景を探しましょう。
旅行記では一直線に向かう様に進みますが、実は苦労しました。と言うのも予め想定していた場所は、眺めが良い事もあり、現地のお金持ちさんの豪邸がギッシリと建ち並び、そこから絶景が見えるのは確実と解っていながら、旅人が臨めるスペースが全くありませんでした。
ああだこうだした後、結局城壁から少し進んで右折した、想定よりもっと城壁に近い位置で、私はその場所を発見しました。
絶景ですから高いところにあるのは間違いないので、見当をつけた方角の坂道を登っていきます。
昔の城門でしょうか？
振り返れば聖ユーリ教会が！
近づいてきた予感です！
旧市街の橙色の屋根が絨毯の様に広がっています。灯台の様に見える聖クレメント教会の尖塔もちょっぴり見えています。
大分高いところまでやってきました。ニアピンです！が、でも未だ角度が今一美しくありません。
今度は糸杉が邪魔をしてくれます。
遂に見えてきました！
此処です！
此処です！
岬の先端から聖ユーリ教会、城壁まで一直線に眺められます。城壁や教会からだと岬をまっすぐ眺める構図ですが、此処からだと斜めに眺めるので立体感が伴うと思うのです。
此処は場所が確定していた訳では無く不安要素もありましたが、無事やりなおしを達成できました。勝手にピランの第３の絶景と名付けさせて頂きます。
やりなおしを達成して満足気分で旧市街をお散歩します。ピランの旧市街はロヴィニ以上にトンネルが多いです。昔はきっと扉が取り付けられており、有事の際には扉を閉めて城門代わりになったのでしょう。これだけの数の扉があると敵も侵入に時間がかかります。
一定間隔をおいて必ずトンネルが出現します。
ピランでも可愛いお土産屋さんを発見しました！
再びトンネルを潜って…。
昔の貯水施設がある広場に出ました。
二ヶ月前はこの近くの宿に泊まりました。
このトンネルはお家の扉に続く階段の下にあります。
またまたトンネルがありました。
そしてトンネルを抜けると海がありました。
ほとんど灯台と一心同体の聖クレメント教会です。
聖クレメント教会からピラン湾沿いはレストランがギッシリ並びます。
マジで綺麗なピラン湾。
ブイが動いてる！
って良く見たら泳いでる人の頭でした(笑)
再び旧市街に入って…。
トンネルを抜けて…。
小さな街なので、結局辿り着くのはタルティーニ広場です。
陽が傾き暑さも引いてきたので先程より広場が賑わっています。
サンマルコちゃん発見です！
元ヴェネツィア共和国の街巡りはサンマルコちゃん探しも楽しみのひとつです。
港から聖クレメント教会を眺めました。
バスターミナルから眺めたピラン旧市街。
太陽が傾き始めたので坂を登って城壁へと向かいました。
実は城壁に登る直前にも眺めの良いスポットがあります。
城壁の上に登りました。先程の写真より少し高度が上がっています。
雲があるので今日の夕焼けも溶ろけるチーズです。
溶けて無くなっちゃいました。
城壁を引き返しがてらにもう一枚！
城壁を降りてすぐの展望スポットより。
日没後も美しいピランの夕景。
前回もそうでしたが、ピランのマジック・アワーは妖しさを感じる程美しいです。
ダルマチアのプドヴァやコトルも美しかったけれど、お膝元の街のロヴィニやピランは更にヴェネツィアらしさが加わって…。
なんでヴェネツィア共和国の率いた街はロマンチックな街ばかりなのでしょう？
信心の全く無い私でさえ神聖な気持ちになってしまうじゃないですか！
陽も沈みきって、ピランに夜が訪れました。
トンネルを潜って夜の旧市街散策です。
結局聖ユーリ様は夜になってもお帰りになりません。夜遊びしているのかな？
トンネルは二輪の格好の駐車場所となったりしてます。
夜の街角にまるでブロンズ像の様に貫禄のある猫ちゃんがいました。
ブロンズ大王の奥方でしょうか？
とっても気品に満ちた猫ちゃんでした。
旧市街を夜歩けば、遠い時代にタイムスリップが叶います。
今宵はどの時代を旅しましょうか？
次のトンネルを潜ったら、もう元の世界に戻れないかも？
今夜のシーフードはスカンピのグリルを頂きました。
悪戦苦闘してしまいましたが美味しかった！
レストランの灯りが煌々と灯るピラン湾沿いの沿岸部。
ピラン湾から夜のタルティーニ広場を眺めました。
夜のタルティーニ広場です。
そして最後のトンネルを潜って…。
宿に無事戻ってきました。
イストラ半島の美しい街。
クロアチア代表ロヴィニ。
スロベニア代表ピラン。
一日で二粒美味しい贅沢な一日となりました。
ロヴィニに、ピランに、ありがとう！
そして最後までご覧になってくださり、ありがとうございました！

次回はピランからイゾラを経由しコペルに向かいます。
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