秋の東北旅：遠野編

2018/10/05 - 2018/10/06

秋の東北旅、２日目は念願の遠野へ。
遠野は「民話の里」とも呼ばれるほど古い言い伝えがたくさん残る町。
柳田國男による「遠野物語」の舞台でもあります。
そんな心のふるさとを旅しました。

エリア 岩手

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

田沢湖駅から盛岡駅に着きました。

盛岡駅 駅

盛岡フェザンにある大同苑さんで、盛岡冷麺を頂きました。
コシのある麺、コクのあるスープ、やはり変わらぬ美味しさです。

大同苑 盛岡フェザン店 グルメ・レストラン

快速はまゆりで遠野へ向かいます。

快速はまゆり (盛岡駅 - 釜石駅) 乗り物

車窓に広がる黄金色の景色が綺麗です。

遠野駅に着きました。

遠野駅 駅

カッパがお出迎え。

ポストもカッパ。

池にもカッパ達、ちょっと妖怪っぽい。

遠野物語碑です。
碑文には「此話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり・・」の序文の一節が刻まれています。

遠野物語碑 名所・史跡

駅前にある「旅の蔵遠野」に寄ります。

旅の蔵 遠野 名所・史跡

土産物が豊富です。

中に観光案内所があります。

遠野市観光案内所 名所・史跡

施設利用共通券を購入します。

カッパ捕獲許可証も記念に買いました。

レンタサイクルを借りて観光に出かけます。

遠野かっぱロードを通って伝承園へ、田園風景に癒されます。

周辺の観光スポット。

カッパ淵へ。
この先にはカッパさんはいないようです（笑）

伝説では、かつてこの淵にはカッパが多く住んでいて、人々を驚かし、いたずらをしたといわれています。

カッパ淵 自然・景勝地

かっぱ釣りができるようです。
エサはキュウリ。

伝承園で許可がいるようです。

遠野物語の中にも、小川に水を飲みに来た馬を引き込もうとするいたずら好きなカッパが登場します。

川辺には「カッパ神」を祀る祠があります。

カッパの神は乳の神であり、乳児のある母親が母乳の出がよくなるよう祈願するとか。

今にもカッパが出現しそうな怪しい雰囲気。

物語の世界感を満喫しました。

カッパ淵の近くに安倍屋敷跡があります。
遠野物語68話には「土淵村には安倍氏と云ふ家ありて貞任が末なりと云ふ。
昔は栄えたる家なり」とあります。

安倍屋敷跡 名所・史跡

遠野伝承園は、昔ながらの遠野の風景を再現した観光スポット。
乗込長屋は、1850年頃に建てられた農家の納屋を移築したもの。

伝承園 名所・史跡

案内図です。

両陛下もお越しになったのですね、記念碑があります。

日本の原風景ですね。

コスモスが似合います。

菊池家住宅は、1750年頃に建てられたといわれる最も古い時期の南部曲り家です。

南部曲り家(菊池家) 名所・史跡

国の重要文化財に指定されています。

人と馬が共に生きた遠野の文化を伝えます。

オシラ堂では、農業や馬の神様と言われる「オシラサマ」が千体展示されており、神秘的な雰囲気が漂っています。

雪隠

井戸と湯殿

遠野物語の話者佐々木喜善氏の記念館です。
遠野物語は、若き日の佐々木喜善が柳田國男に語った遠野の話がもととなっています。

心がほっこりする一時でした。

遠野城下町資料館では、江戸時代の城下町遠野の姿を紹介しています。

遠野城下町資料館 美術館・博物館

遠野南部家が使用した刀や兜などの調度品をはじめ、商家に残された生活用具などが展示されています。

この素敵な建物は「とおの物語の館」です。

とおの物語の館は、「遠野物語」で知られる遠野地方の民話を後世に伝承することを目的の一つとして開設されました。

とおの物語の館 美術館・博物館

昔話蔵では、遠野で語り継がれてきた昔話の世界を見たり触れたりしながら体験・体感できます。

オブジェに触れると、昔話が影絵で飛び出します。
時を忘れて楽しめました。

懐かしい昔話、童心にかえります。

柳田國男が定宿としていた旧高善旅館が「柳翁宿」として移築、公開されています。

生涯と功績を紹介しています。

神棚のあるお座敷、囲炉裏もあって趣がありますね。

この部屋で「遠野物語」を書いたのでしょうか。

敷地の一角に「旧柳田国男隠居所」があります。

夫人とともに過ごした最晩年の住み家を世田谷区成城から移築したものだそうです。

とても見応えのある施設でした。
心豊かな時間が過ごせました。

側を流れる来内川、清らかな流れです。
水中に見えるのは梅花藻？

流域の湧水が豊富で、流れ井戸とも呼ばれているとか。

こんなお魚が生息しているのですね。
山女は夕食にでました。

遠野市立博物館に行きます。

遠野市立博物館 美術館・博物館

遠野の人々の自然や暮らし・文化・歴史を、遠野物語を軸に多彩な映像や展示で紹介しています。

遠野では馬は農家の宝として貴重な存在です。
人と馬が一つ屋根の下に暮らす南部曲屋をみてもわかりますね。

東北ではオシラサマは家の守り神、桑の木などに男女や馬などの頭部を彫り、衣装を着せた30センチほどの偶像です。
遠野物語ではオシラサマ伝説として、馬に恋をした娘の物語があります。

南部神社は、鍋倉城跡にあります。
遠野南部家当主を祀ります。

南部神社 寺・神社・教会

長い階段が続きます。

お宿は、あえりあ遠野。
語り部の聴ける宿ということで選びました。

語り部の聴ける宿 あえりあ遠野 宿・ホテル

綺麗なホテルで、お部屋も広く大浴場もあって寛げました。

夜６時から語り部さんのお話が聴けます。

囲炉裏を囲んで、和やかな雰囲気です。

「むかしあったずもな」から始まり、「どんどはれ」で終わる遠野の昔話。
素朴で温かい遠野の方言で語られ、ほっこりします。
遠い昔の童心にかえったようで、心豊かな時間が過ごせました。

夕食はレストラン銀杏で南部御膳を頂きました。

小鉢

お造り

焼物（山女）
柔らかくて、頭から尻尾まで食べれて、とっても美味。

煮物が最高でした。

天ぷら

蒸し物

だしご飯・ひっつみ汁

どれも美味しいですね、大満足です。

朝食は、約40種が並ぶ和洋食バイキング、どれもいいお味です。
地元の農家さんが作ったお野菜が新鮮でシャキシャキ、とても美味しかったです。

お蕎麦もホッとするお味。

まつだ松林堂さんは明治元年創業の老舗です。
遠野銘菓「明がらす」の伝統のお味を１００年以上も守り続けておられます。

まつだ松林堂 グルメ・レストラン

明がらすとは、米粉、ごま、くるみを用いたお菓子。
くるみの切り口がからすの飛んでいる姿に見えることから「明がらす」と名付けたとあります。
噛み締めるほどに素材の旨みが広がって風味豊か、特に胡麻のお味が活きてます。

ぶどう飴は、天然やまぶどうを手絞りして作ったゼリーのような食感のお菓子。
爽やかなお味がいいですね。
どちらも初めて頂くお菓子でしたが、とても美味しくてリピートしたいです。

まん十やさんは、遠野名物 醪饅頭（さかまんじゅう）の専門店です。
醪饅頭とは、生地に自家製の醪（もろみ）を混ぜているお饅頭。
お酒独特の香りと豊かな風味が広がります。

醪饅頭をこんがりときつね色に揚げた揚げ饅頭も人気です。
カリッとした食感、香ばしい味わい、餡子も甘すぎません。
クセになる美味しさで、何個でもパクパクいけそう。

まん十屋 専門店

初めての遠野でした、満喫するには１泊では足らないほどでした。
奥深く魅力ある場所ですね。
快速はまゆりで新花巻へ向かいます。

JR釜石線 乗り物

この旅行記へのコメント （2）

• OHBYさん 2018/11/08 22:52:16

  一度行ってみたい

  夏ミカンさん、こんばんは。
  
  岩手県の小京都で民話のふるさと遠野は、以前から角館とともに行ってみたいと思っていました。結局、今まで行くことができず、今後行けるかどうかも分からない状態なので、この旅行記で楽しむことにします。
  遠野といったら、カッパが有名ですよね。カッパ釣りはしなかったのですね。せっかく許可証を取得したのにねぇ。
  あと、驚いたのは朝食です。相変わらず食べていますねぇ。
  尊敬（？）します。
  

  夏ミカンさん からの返信 2018/11/10 10:29:29

  もう一度行きたい

  
  遠野は良かったです、私の好みにピッタリでした。
  それこそ車で周ればもっと楽しめたと思います。
  やはり２泊は必要でしたね、リサーチ不足で反省しています。
  カッパ釣りは、一人でするのはちょっと恥ずかしくて・・・
  許可書は記念になりました。
  バイキングだと食べ過ぎてしまって（笑）