2018/09/29 - 2018/09/29
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たびたびさん
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今日はアルペンルートの後半戦。室堂を出て、大観峰、黒部平、黒部ダムまで進んで、最後は扇沢に抜けるコース。天気が良くなかったのですが、その分、黒部ダム関係の資料は落ち着いて拝見。戦後の日本の高度経済成長を支えた大事業ということは理解していましたが、その難工事がこれほどのものだったとは知りませんでした。命を懸けての○○というのは言葉的にはなくはないのですが、この工事は本当に命の危険と隣り合わせの難工事。171人の尊い犠牲者を出しつつも固い信念を持った使命感と責任感で立ち向かっていったという重い事実はそんなに簡単なことではないでしょう。今の時代であれば、犠牲者が出た時点でもしかしたら工事は中止されるかもしれません。そのギリギリの現場で苦しい状況を味わった生の証言をビデオでも拝見すると、こちらも知らず知らず胸が熱くなってくる。石原裕次郎主演の「黒部の太陽」の描いた世界は、今でもその価値を失ってはいないように思いました。
その後は、扇沢に抜けて、大町温泉。疲れを癒しましたが、こちらも意外な施設を発見。今日は、昨日から一転。あれこれ知識を広げる旅にもなりました。
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今日は天気予報通りの雨。
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昨日の晴れやかな景色から一転、
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雨に煙る室堂です。
美しい眺望は昨日しっかり楽しめたので、問題なし。
今日の観光は黒部ダムの辺りが中心だし、雨なら雨で落ち着いて観光ができるでしょう。 -
室堂のターミナルに到着。ここから黒部方面に向かいます。
ところで、室堂は立山黒部アルペンルートの中では一番の人気スポットですから、いつも観光客で混雑。なので、室堂駅売店も他の売店と比べると充実していて、室堂だけで販売するお菓子「星の雫」なんかもあります。試食もバンバンやっていますので、是非お試しを。 -
立山トンネルトロリーバスで、まずは、大観峰へ。
トロリーバスは電気で走りますから、トンネルの中でもクリーン。環境にやさしい乗り物なのですが、電気が豊富な黒部だから、維持できるのでしょうか。 -
そして、バスとはいえ、何台も数珠つなぎで走りますので、輸送力は大きい。アルペンルートは、どうしても駅で待ち合わせ時間が長くなってしまいますが、トロリーバスは比較的余裕があるので安心。私は用心して早い時間から列に並んでいましたが、その必要はあまりなかったようです。
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ほどなく、大観峰に到着。ここは、黒部ダムと室堂の間に位置した地点。
室堂とはさっきのトロリーバス、黒部ダムとは立山ロープウェイで結ばれているだけなので、崖の中腹にぽつんとある中継地といった感じです。 -
イチオシ
到着して建物に入る前に見えるこの山肌。白っぽい岩に紅葉が進んでいい眺め。天気だったら、さぞ美しかったことでしょう。
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眼下には黒部ダム、黒部湖。
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周囲の急斜面にはタンボ沢とか黄色に染まった大紅葉が広がっていて、アルペンルートでもここしかないといったとてもダイナミックな景色が楽しめます。
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先を急ぐこともないので、少し気落ちを整えましょう。
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喫茶コーナーの窓から眺める景色だって、
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こんなにすごいですからね。
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落ち着いてきたところで、大観峰展望台へも上がってみましょう。
この施設の屋上にあるのですが、階段を何段も上がって、 -
出た先は手すりに囲まれたスタジアムの立ち見観覧席といった感じ。
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黒部ダムの方が眼下に小さく見えていますが、
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それと合わせて、ここからも両側の崖に見事な紅葉が眺められました。天気の悪かったこともあり、遠景より近場のそっちの方が印象に残りました。
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大観峰から次の目的地は黒部平。立山ロープウェイで向かいます。標高差488m、全長1.7キロを約7分で結びます。
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さらに、途中には支柱が一本もないのもあって、一気に到着するという感覚がより強い。黒部ダムや眼下のダンボ沢とか見ていると本当にあっという間です。
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これがタンボ平。立山ロープウェイから見下ろす一帯の樹林地帯をいいます。ちょうど紅葉の季節で、黄色に色づいていてその色合いがまた特徴的。
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大観峰から急斜面を下った先にあるので、
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イチオシ
それとの対比で平らな地形が明確です。
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雨の中、
辺りはもやがかかって、ちょっと幻想的な感じになってます。 -
黒部平駅に到着。
その後、構内売店内の椅子で休憩していたら、なんか皆さん黒いソフトクリームを食べています。何?何?
これは立山ブラックという人気のソフトクリームなんですね。さっそく、私もいただいてみると、 -
イチオシ
真っ黒な見た目のインパクトとビターなチョコレート味がいいじゃないですか。これは黒部平限定。なるほど、名物に間違いはありません。
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黒部平駅を出て、
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すぐの平地が黒部平庭園。庭園と言うか公園のような場所で、団体さんとかがここで周囲の山をバックに記念写真を撮るといった場所になっています。ナナカマドとか室堂や弥陀ヶ原にはないくらい色が鮮やかでしたが、そこより低地なので少し種類も違う。そういう意味では、アルペンルートの植生の変化もなにげに感じます。
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イチオシ
その植生をさらにしっかり確認できるのが高山植物観察園。黒部平庭園の裏手の方に回った先で、
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一段低い場所に降りて、大観峰の方を見上げる一角です。
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ちょうどナナカマドが見事に色づいていましたが、実だけ赤いのや実も葉も赤いのやいろいろバリエーションがある。建物に近いと周囲の温度が高くなって違いが出るということもあるんだそうで、人間が種をまいたりして育てたもの。
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室堂や弥陀ヶ原ではそうした行為は一切行われていないので、
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ちょっと違和感を感じなくもないかな。
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ただ、植栽には変化もあるし見応えあり。意外に楽しめました。
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黒部平から黒部ダムへは、黒部ケーブルカー。
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イチオシ
標高差約400m、最大勾配31度の急斜面を5分で結びます。
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最大の特徴は、日本で唯一の全線地下式ケーブルカーであること。景色が見えないので車内ではひたすら到着するのを待つだけなのですが、風の影響を受けたりしないので、その分、安心感があるような気がします。
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さて、黒部湖駅に到着。ここから先は、もう扇沢に抜けることになるので、残された時間いっぱいをここで使って、あれこれの観光をしてみます。
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黒部ダムの観光施設は、ここから黒部ダムを渡った先の方に集中しています。
とはいえ、まずこの黒部ダムの道の広さはどうでしょう。大型トラックが難なく交差できるくらいの幅があって、普通のダムの道のスケールではないですよね。 -
黒部ダムによってできた巨大な人造湖が黒部湖。大観峰から見下ろしたり、こうして黒部ダムを渡る際に眺めたりして楽しめます。
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少し青く光っているのは温泉成分が混じっているとかなにかだと思いますが、それによって、周囲の景色からちょっと浮き出るような感じ。それも含めて、人間の英知が造り出した美しさでしょう。
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正面の岩山は、ダムを支える固い岩盤。この後、知りましたが、大発破という大ばくちの成功も黒部ダム建設のハイライトの一つです。
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イチオシ
ダムを渡ってすぐの広場に建つのは黒部ダム建設の犠牲者を祈念するモニュメント。171人もの尊い犠牲者を出してしまった、比類ない大工事。竣工は7年の歳月をかけた1963年。東京オリンピックの3年後です。
ちなみに、この辺りでの大工事といえば、東京タワーに関門トンネル1958年、青函トンネル1961年、東海道新幹線1964年。日本が高度経済成長に沸いた時代です。
他方、考えてみれば炭鉱の事故も珍しくなかった時代。戦後最大の死者458人を出した三井三池炭鉱の爆発事故も1963年。当時、今では想像もつかないような厳しい現実がありました。 -
ここから黒部ダムレストハウスの3階に上がって、くろよん記念室へ。
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ここでは、黒四ダム建設のビデオが放映されていて、改めて、関西電力が社運をかけて取り組んだ世紀の大工事。当時の社長、太田垣の断固とした決意と命をかけて工事にあたった現場の労働者たちの熱い戦いに思いを馳せました。関西の電力需給ひっ迫の状況があったにせよ、これは生半可なことではない。間違いなく戦後日本の復興における金字塔の一つだと思います。
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くろよん記念室を出たところが黒部ダムレストハウス。窓からは黒部ダムを望むという快適な場所です。
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イチオシ
ダムカレーというのが名物で、それをいただきました。くろよんの壮絶な物語を知った後に少しでもそれに関わりたいみたいな気持ちもあっていただくと、ちょっとスパイシーな味わいがちょうどいい。黒部ダムに来たら、外せないメニューでしょう。
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少し落ち着いたところで、黒部ダムの新展望広場のレインボーテラスに向かいます。
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こちらは、黒部ダムの正面の方に整備された場所。
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レストハウスからは崖沿いに整備された階段を下っていくようにしてつながっています。
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レインボーテラスの方からは
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正面に黒部ダムの放水が見えて、
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これはさっきの黒部ダムレストハウスから見たよりもさらに見応えあり。ダムから吹き出した大量の水の塊りがスローモーションでも見ているようにゆっくりと落ちて行く。そのダイナミックさはやっぱり半端ではありません。
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他方、新展望広場の方には、黒四のトンネル工事関係の展示。
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パネル展示も含めて
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黒部ダムでは実はここが一番充実しています。
石原裕次郎主演の「黒部の太陽」の関係もあって、ここで拝見するとまた実感が湧いてくる。 -
イチオシ
このトンネルを象った展示場の雰囲気も含めて、想像以上の迫力がありました。
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広場の奥に移動すると、黒部峡谷の眺め。黒部渓谷は、黒部ダムのさらに奥の方だと思っていましたが、ここなんですね。
下手の方を眺めると、これがまた厳しい黒部渓谷の雰囲気がよく伝わってくる。岩の崖に張り付いて荷物を運ぶ姿とかの映像を思い出すような感じでした。 -
広場から見上げると黒部ダム展望台が見えていて、前回もあそこには行っていない。
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広場からは、崖沿いに階段があって、上ろうとしたのですが、この透けて下が見えるのはなんですか。高所恐怖症の私にはとても無理。上るのは諦めました。
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黒部ダム展望台は、私には縁がないみたい。まだ時間は早いのですが、扇沢の方に帰りますか。
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関電トロリーバスの乗り場の方に向かいます。
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と、その途中。
黒部ダム展望台の入口があるじゃないですか。
諦めていたんですが、これなら行けるでしょう。 -
ただ、トンネルを階段で延々と上って行く。しかし、これならOKです。
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さて、黒部ダム展望台に到着です。
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こちらも明るい喫茶スペースがあって。
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上から眺めると黒部ダムはダムを歩いている人の姿が豆粒みたいに見えていて、これは想像以上の迫力ですよ~
また、黒四ダムの工事に携わった笹島氏のインタビューを中心に構成されたプロジェクトXのビデオも流されていて、これはすごい。命の危険があるにもかかわらず、最後まで現場を捨てないで、休日を終えて帰ってきた労働者たちに涙する笹島氏の話が特に圧巻。ここまでで頭がかなりの黒四モードになっていたこともあるでしょうが、その証言は真に迫るものがありました。
観光客は少なめですが、やっぱり価値ありの施設です。 -
黒部ダム展望台には屋上もあって、最後にそっちの方も確認します。
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雨の中、観光客はほとんどいませんが、
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イチオシ
改めて、下界を確認。
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ただ、この放水は観光用のもの。これがあることでたくさんの観光客を呼んでいるのですが、大きな犠牲の上にできたダムの歴史を考えると、一面ちょっと複雑な思いも湧いてきます。
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さて、これで黒部ダムはいいでしょう。
関電トロリーバスで扇沢に向かいます。 -
トロリーバスは、黒部ダムと扇沢を結ぶ6.1キロの路線。途中はすべてトンネルです。
少し進むと青いライトの場所があって、それが難工事だったという大破砕帯の跡。ビデオとか散々見た後だったので、ちょっと緊張してしまいました。 -
扇沢に到着。
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やっと下界に戻った感じですね。
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扇沢駅の施設はとても大きい。
レストラン扇沢は、セルフサービスの食堂。広々とした店内にはテーブル席がいくつもあって、アルペンルートを降りてくるとこの広い施設を見るとちょっとほっとする気持ちになるでしょう。
休憩だけでもOKですが、ふと見るとここにも黒部のダムカレーがある。黒部ダムで食べ忘れた人が食べるんでしょうか。確かに、内容は同じものです。 -
扇沢駅前に扇沢の総合案内センターがあって、バスの時間がまだあったので、寄ってみました。
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展示は「黒部の太陽」。少し余韻に浸ります。
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扇沢から大町に向かいますが、途中下車して大町温泉に寄ってみたいと思います。大町温泉は、アルペンルートの扇沢駅からJR信濃大町駅に向かうちょうど中間あたりなんですよね。
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バス停辺りに限って飲食店が集まる賑やかな通りがあって、ここだけは温泉地の雰囲気が感じられます。
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アンマリーレはその通りの中心といった存在。
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しっかりした構えのおしゃれな洋菓子屋さんです。
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プリンをいただきましたが、食べ始めると生クリームを食べているようなおいしさ。体がとろけてしまいそうですね。個性のある味わいだし、とってもいいと思います。これで完全に元気回復です。
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そして、日帰り温泉は、そこから歩いてすぐのアルプス温泉博物館が便利。
ここは、温泉に関する資料館が併設されているので博物館となっていますが、基本は日帰り温泉の施設というもの。地元の人も大勢来ていて普通に利用しています。
なお、私はさっきの扇沢の総合案内センターで割引券付の観光パンフレットをゲットしています。
ただ、ここで周辺をもう少し歩いてみたくなりまして。 -
まずは、アルプス搗精工場を目指します。これって、何でしょうねえ。搗精というのは、つまり精米という意味なんだそうで、ここは酒米を専門に扱う精米工場です。
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ロビーに入るとこんな具合。係の女性がいて、何かと説明をしてくれました。
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説明によれば、酒蔵はそれぞれで精米を行うのでは効率が悪くなってきて、今では信州の酒蔵のほとんどがここで精米を頼んでいるのだそうです。
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建物は巨大。二階の広々した展示スペースからは精米工場の内部が見下ろせるし、県内各地のここを利用している酒蔵の紹介もあって、ちょっと不思議な感覚。
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帰りにちょこっと甘酒をいただきました。
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ここも私一人のために、係の人が親切に対応してくれます。ありがとうございました。
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さらに今度は劇団四季記念館の方へ。
これは途中の寺。佐々成政がサラサラ越えの際に残して行った仏像がお祀りされているのだとか。ひょんなところで、面白いものに出会いました。 -
しばらく歩いて、劇団四季記念館に到着。こちらは、劇団四季の歴史や功績を総合的に紹介する施設なんですが、なんでここに?
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尋ねると長野オリンピックの総合プロデュースをした縁などもあって、こちらに施設が出来たよう。
展示内容はなかなか充実。ミュージカルが事業として成り立つために重ねてきた努力がやっと結ばれていく。そんな経緯も実感をもって理解できたような気がします。舞台演出のセットや衣装などもけっこう豊富で、本格的な内容を楽しめます。 -
上原遺跡は、劇団四季記念館から上原の湯を過ぎて、大町温泉の市街に向けて少し進んだところ。田んぼの中のようなちょっとした一角に囲いがあって、説明板が建っていました。
縄文前期の遺跡で、地元ではパワースポットとされているようですが、ちょっと荒れた感じは否めない。囲いの中に入るのもちょっと躊躇するような感じです。 -
上原の湯は、大町温泉で源泉かけ流しはここだけというので利用してみました。ただ、かけ流しといってもそんなに豪快なものではない。普通の日帰り温泉と感覚は変わりません。バス停から遠いので、やっぱりそれは難点かなと思います。
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今夜の宿は大町です。
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昭和軒は、大町商店街の中ほどにあるソースとんかつのお店。晩飯はこちらです。
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イチオシ
しっかりソース味の乗ったトンカツには千切りキャベツが敷いてあるタイプ。駒ヶ根のソースかつ丼と同じですね。味的には明治亭を彷彿とさせるくっきりした味わい。それもまったく遜色ないレベルだと思います。みそ汁にはもうちょっと工夫の必要があるかなと思いますが、このソースかつ丼自体はとってもいい。価値ありのソースとんかつだと思います。
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百瀬慎太郎記念碑は、信濃大町駅前。交番の向かい側のちょっときれいに整備された一角です。碑文は、「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」。若山牧水を愛した登山家で、歌人でもあったそうですが、登山家の心情をよく表しているような歌だなと思います。
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今夜の宿の竹乃家は、信濃大町駅近くの老舗旅館。建物は古いかもしれませんが、広さが十分あるし、男性スタッフの対応がとても気持ちいい。雨の中を歩いたので、靴がビチョビチョだったんですが、靴に新聞紙を詰め込んでくれたり、とても親切にしてもらいました。
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10年以上前にも利用したことがあったようで、それを言われて思い出したり。そんなところも老舗の所以かなと思いました。
さて、明日は最終日。安曇野の観光で締めたいと思います。
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