◆会津若松～長岡　只見線沿線の橋梁等を巡る旅◆その２ 本名～長岡

2018/09/04 - 2018/09/04

　会津若松から只見線の橋梁等を巡る旅の後半です。また、2011年の豪雨で被災した橋梁の復旧状況も観てきました。只見線の一日も早い復旧を祈ります。
　なお、只見線の橋梁については撮影場所の位置情報を登録していますので、撮影の参考にして頂ければ幸いです。


◆その１はこちら◆
https://4travel.jp/travelogue/11392070
◇磐越西線はこちら◇
https://4travel.jp/travelogue/11392069

エリア 只見(福島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

【霧来沢橋】
1986年竣工、吊橋。東鋼橋梁製。
新橋の施工中で近寄れませんでした。
どうやら国道２５２号は、上流の湯倉橋から下流の本名ダムの間で左岸にバイパスを作っているようです。新橋が同名なので、完成の暁にはこの吊り橋も撤去されるものと思われます。
2020年竣工予定、2径間連続非合成箱桁橋。

【湯倉橋】
1973年竣工、トラストランガー。新しい橋の橋脚・橋台施工中です。

【伊南川発電所橋】
下路式プレートガーダー＋上路式プレートガーダー。水圧管路を跨いでいます。
◆只見線の各橋梁については橋梁の位置ではなく、撮影場所の位置情報を入れておくので、参考にしてください◆

【熊野神社】
４種の山中踏切の先にあります。

【第七只見川橋梁】
1956年竣工、上路式プレートガーダー＋上路式ワーレントラス。2011年の新潟・福島豪雨で滝上工業製のワーレントラス等が流失。この橋の所で川幅が狭くなってるので、余計水嵩が増したものと思われます。

搬入路が整備されクレーンが来ているので、第６と同様プレートガーダーや橋脚は撤去されるかもしれません。

【四季彩橋】
2001年(平成13年)竣工、中路アーチ橋

第七のすぐ隣に架かっています。ポニーの中路、片側だけ側径間。なかなか挑戦的な橋です。これもバランストアーチでしょうか。橋名板には地元中学生の書いた文字を使っています。

この橋のすぐ近くの大塩第三踏切から小出方の風景です。奥に大塩駅が見えます。今のところ線路敷に木は生えていないように見えました。

【塩沢川橋梁】
1956年竣工、上路式プレートガーダー＋上路式RC桁。
橋側歩道の柵が水流でガタガタになっています。

【小塩沢橋 】
1956年竣工、上路式プレートガーダー＋上路式ＲＣ桁 。
こちらは中央付近の橋側歩道が流失しています。

【第八只見川橋梁】
1957年竣工、上路式ＲＣ桁＋上路式プレートガーダー＋上路式曲弦ワーレントラス、トラスは三菱神戸製。元は電源開発㈱の鉄道橋。
橋側歩道の柵に引っかかった流木も健在です。
寄岩橋から撮影しましたが、ここも歩道がなく危険です。

橋長371.1m！こっちの方が安全です。全てに共通しますが、山に登るともっと良い撮影スポットがあるんでしょうね。トラス２連は以前観てきた飯田線第四天竜川橋梁の旧橋からの移設です。どちらも電源開発が施主です。
◆飯田線の第四天竜川橋梁はこちら◆
https://4travel.jp/travelogue/11391486

【五礼橋】
2011年の豪雨で左岸（手前側）の堤防が流失し橋台裏が丸見えになっていましたが、護岸等は修復されていました。逆に反対側は特に被害を受けていないかと思っていましたが、橋台が撤去されトラスも２スパン長くなり、トラス上下に補強材が設置されています。
調べてみたら『五礼橋継足工』の施工中で、線形改良・川幅拡大の前段工事のようです。

【叶津川橋梁】
1957年竣工、プレートガーダー＋ＲＣ桁。全長372m。
元は電源開発㈱の鉄道橋。長大編成もすっぽり収まりそうです。

反対側より。

【C58 244】
只見町総合開発センター前に展示。どっちが主灯か分からない２灯が特徴。主灯がでっかいと格好良いんだけどな～　駐車場あり。

【只見駅 転車台】
17ｍ級下路式バランスト型、人力転車台（大友式）。2011年の新潟・福島豪雨による諸橋梁流失等の被災後、会津川口－只見間は不通となり代行バスが運行されています。

【只見ダム】
1989年竣工、ロックフィルダム。

只見ダム 自然・景勝地

【万代橋】
1955年竣工、下路式平行弦ワーレントラス+上路式プレートガーダー桁。2011年の新潟・福島豪雨で左岸橋台とガーダー等が流失したんですが･･･架替工事が始まり、残っていたトラスも既に撤去されていました。古いのを観たかったのですが、まあ施工中の方が貴重かも。Googleストリートビューでは、古い橋がまだ見られると思います。
2019年竣工、下路式平行弦ワーレントラス　になりそうです。

【田子倉発電所管理用通路橋】
吊橋。田子倉発電所管理の専用橋。近くから観たかったのですが、立入禁止で近づけませんでした。この橋が残っているので、田子倉ダムの緊急放流はなかったと思われます。叶津川等只見川北側の支流がやばかったのかもしれません。

【田子倉ダム】
1959年竣工、重力式コンクリートダム。
ここから先が立ち入り禁止エリアです。

田子倉ダム 名所・史跡

総貯水容量４.94億立方ｍは、国内では徳山ダム、奥只見ダムに次いで第３位。堤高は145m！ウォールマリアの３倍近い高さです。

堤頂から下流側の眺め。『会津のマッターホルン』も見えます。
発電所の先には田子倉発電所建設用専用鉄道の田子倉停車場があり、転車台や扇形車庫もありました。

【第十末沢川橋梁】
上路式プレートガーダー。Ｓ字がいい感じ♪田子倉ダムから先は保線区が代わるのか、橋桁は基本的に赤色で塗装するようです。

【29657】
守門温泉青雲館(閉館)に放置。最悪です。この前豊後森で観たピッカピカの29612と大違い、可哀想です。誰か引き取ってあげて。
◆豊後森の29612はこちら◆
https://4travel.jp/travelogue/11392603

誰か壊すのをライフワークにしてる輩がいるのでしょうか。
これほど酷いのは大井川鉄道が部品取りに保管してるC11 312位ではないでしょうか。
後ろのオロネ10は中に入れますが、小心者の私にはとてもそんな勇気はありません。来れば分かりますが、ミイラを発見しそうな雰囲気です。早々に引き上げました。

【C11 46】
上ノ原児童公園に展示。
黄色の縁取りと赤い動輪が特徴。すごいセンスです。
神岡鉄道の第二高原川橋梁と通じるものがあるかも。

【小出駅 転車台】
50ft上路式バランスト型。元々18ｍ級だったのをサイズダウンしたかのようなピットの造りです。

【只見線 魚野川橋梁】
1937年竣工、10連下路式プレートガーダー。
この後、長岡へ向かいます。

【長岡車両センター 転車台】
下路式バランスト型。20m級と思われます。

【ホテルアルファーワン長岡】
駅前でレンタカーを返却。晩酌セットで疲れを癒し、翌朝18切符で帰路につきます。
霧が深かったし雨にも降られ川の水もカフェオレみたいに濁っていましたが、予定していた橋や転車台はほとんど観られたので大満足の旅でした。全線復旧後にＳＬに乗りに、また来たいと思います。被災した橋がどんな橋に生まれ変わるか、期待しています！

これで只見線の旅は終了です。
▲トータル　橋33、転車台４、SL５、ダム６▲

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