2018/09/01 - 2018/09/01
1859位(同エリア6659件中)
みーみさん
この旅行記スケジュールを元に
2018年の京の夏の旅。
以前から見たいと思っていた祇園閣と、島原にあるお茶屋・輪違屋行ってき
ました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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まずは、祇園閣へ。
祇園閣は現在、大雲院というお寺の所有となっていてます。
大雲院は昭和48年に現在地に移転してくる前は四条寺町(現在の高島屋)付近にありました。 -
南門から入ります。
南門は四条寺町にあったものを移築して来た江戸時代のもの。 -
南門を入ると、見えてくるのが鐘楼です。
豊臣秀頼が北野神社に奉納したもの。 -
鐘楼には細かい彫刻が。
元々は彩色されたいたのかもしれません。
見えませんでしたが、中にある梵鐘は室町時代の作で、八坂神社にあったものだそうです。 -
鐘楼の横にある石碑ですが、「佐土原藩戦没招魂塚」とあります。
戊辰戦争で亡くなった佐土原藩士を弔うため、佐土原藩主・日向島津家が、明治の神仏分離で、それぞれの神社で不要になった鐘楼、梵鐘を引き取り、大雲院に寄進したそうです。 -
総門。
パンフレットによれば、ある宮家の門を東京から移築したということですが、
どの宮家なのかは不明です。 -
本堂。
本堂内ではガイドさんによる寺院や本尊、本堂に掛けてある仏画の説明がありました。
この寺院は正親町天皇が織田信長・信忠親子の菩提を弔うため建立した寺院で、
大雲院の「大雲」は織田信忠の戒名から取ったものです。 -
イチオシ
この場所は元々大倉財閥の大倉喜八郎の別荘で、祇園閣も喜八郎が祇園祭の
山鉾を模して作らせたもので、設計は伊東忠太です。 -
残念ながら、祇園閣は内部も、それから展望台からの写真撮影も禁止です。
晴れた日には、大阪のあべのハルカスはじめ、大阪の高層ビル群が見えるそうですが、当日は霞んで見えませんでした。 -
入り口前にはライオン像。
内部は階段があるだけで、最上階にも展望室といった部屋のたぐいはありません。
周囲にめぐらしたバルコニーから眺望を楽しみます。
二段あるうちの、下段にあるバルコニーには出られませんでした。 -
館内には壁や天井に壁画が描かれていますが、これも、この地が大雲院になってからのもの。中央アジアの石窟寺院のような雰囲気でした。
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ガイドさんによれば、地下はシェルターになっているとか。
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扉には鶴の模様。
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屋上にも鶴。
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喜八郎の時代には祇園閣には宗教的な要素はなく、入り口入ってすぐにある阿弥陀如来像も大雲院が移転してから安置したものです。
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敷地内には同じく伊藤忠太が設計した書院(真葛荘)も残っています。
木々で隠れてよく見えませんでしたが、登録有形文化財に指定されています。
残念ながら、この書院は特別公開の対象ではありませんでした。 -
和風建築ですが、八角形に突き出た部分は応接間だそうです。
また、木造ですが、一部は鉄筋コンクリート造りになっています。
祇園閣のシェルターといい、財閥の当主が身の安全には細心を払っていた
ということでしょうか。 -
寺宝展。
雪舟の絵がありました。
祇園閣だけでなく、本堂や寺宝展も見ることができてよかったですが、いずれも
写真撮影が禁止なのが残念なところ。 -
次は島原へやってきました。
祇園閣からは東山安井停留所から市バス206に乗ると直通で島原口まで行くことができました。
島原といえば、この大門ですね。 -
輪違屋さん。
ここはなんと現役のお茶屋さん。
京の夏の旅の施設の最終受付が他の所は4時なのに、こちらだけ3時半と早いなあと思っていたら、夜の準備のためだとか。 -
屋根の上には大きなランプ。
輪がふたつの輪違屋さんの紋が入っています。 -
一階は写真OKですが、二階は撮影できません。
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実際に今も使われている主の間。
割合、シンプルな印象。
畳には太夫の顔見せの儀式「かしの式」の際に使う灯りのろうそくのろうの跡がいくつも付いていました。 -
丁寧な仕事の天井。
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イチオシ
一階の主の間には新撰組の近藤勇の書を屏風に仕立てたものがありました。
輪違屋は江戸時代は置屋だったので、近藤勇が輪違屋に来る機会はありませんでしたが、どこかの宴席でもらってきたものではないかということでした。 -
島原 浪士 近藤勇藤原昌宣とあります。
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庇が深い。
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灯篭を利用したつくばい。
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キリシタン灯篭
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イチオシ
2階への階段。さるすべりの曲がった木をそのままつかったてすりがおもしろい。
とても幅の広い階段です。
2階には部屋が9つ。そのうち、襖に道中傘を貼った傘の間、本物のもみじで
型を取った壁のあるもみじの間、太夫の控えの間の3部屋が公開されていました。
階段は全部で5つもあるそうですが、お客さんどうしが鉢合わせしないためでしょうか。
この階段を上がったところにはミラーボールのようなものも取り付けられていて
これもお客さんが顔を合わさないように店側が人の動きを見ていたものだそうです。そのミラーボールが新しいものではなくて、江戸時代のころからずっとあった西洋渡りの商品というのにも驚きました。
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