2018/06/10 - 2018/06/17
35位(同エリア170件中)
ひよどりさん
鳥栖に所用があり、4泊。
東京への帰り道、下関で途中下車、物見遊山で3泊。7泊8日の道中となりました。
鳥栖では、ホテルの自転車を利用して、空いた時間に、市内を駆け抜け、下関では、唐戸を中心に、対岸の門司まで足を伸ばして、ぶらぶらしてきました。
今回の旅行記は、遠回りして、所用のある田代とは反対方向の轟木宿に立ち寄った、道中4日目の街道風景と、鳥栖市内3箇所(元町・鳥栖本町・曽根崎町)の老松神社の報告です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 交通手段
- 自転車
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-
鳥栖も4日目、明日は、当地を離れるので、その前に、もう一度、八起のアイスキャンデーを食べたくて、ホテル近くの京町店に行きました。
残念なことに、お留守です。 -
京町店から300~400m、
大正町店に行ってみよう! -
閉店、更地になっていました。
行き当たりばったり、路地に入って、小さなお堂を探しながら、京町店の開店を待つことにしました。 -
道端の小祠・小堂 1
1つ目。何が祀られているか、覗き込むのが楽しみです。 -
道端の小祠・小堂 2
弁財天です。
弁財天は、初めて見ました。 -
道端の小祠・小堂 3
2つ目。 -
道端の小祠・小堂 4
恵比寿様です。 -
道端の小祠・小堂 5
3つ目。 -
道端の小祠・小堂 6
こちらも恵比寿様です。鯛の頭が欠けてしまっています。 -
道端の小祠・小堂 7
4つ目。 -
道端の小祠・小堂 8
地蔵尊です。 -
鳥栖中央公園
12:00まで、まだ少し時間かあります。
八起の近くの鳥栖中央公園の池の周りを一巡りします。隣接の大型ショッピングセンター「フレスポ鳥栖」で時間調整。 -
定番のミルク味。
鳥栖でしか食べられないアイスキャンデー。
満足。
鳥栖を輪行できるのも、今日が最終日。長崎街道轟木宿まで行ってみます。 -
妙善寺 1
長崎街道轟木宿は、鳥栖駅から1km程の距離にあります。
頭に、地図を焼き付けて、ペダルを漕いでいたのですが、一つ手前の角で曲がってしまいました。
気付かずに進み、なかなか川に差し掛からないので、おかしいなあ→スマホで確認、引き返しました。
この通りは、長崎街道ではありませんが、妙善寺、老松宮等もあり、佇まいには、歴史が感じられます。
写真左側の木々は老松宮。寺と大木の間にJR長崎本線の高架が覗きます。(南から撮影) -
妙善寺 2
山門。 -
元町老松宮 1
写真は、老松宮の鳥居です。
天保十三(1842)年とあります。 -
元町老松宮 2
本殿。御祭神は、菅原道真公。
風で揺れる紙垂を、ぼーっと眺めながら、ふと、大袈裟だけど、太古より、その藁や布や紙の動きに、自然に宿る神を感じていたのではと、思いました。
そういえば、随分昔に行った伊勢神宮の白い御幌(みとばり)も、風にはためいていたことを思い出しました。
風によって、神域との境界が曖昧なる、そんな効果があるのかな?と考えていました。
-
元町老松宮 3
石厨子の中には自然石が祀られています。
道祖神? -
少し遠回りをしましたが、轟木宿に到着しました。
時間にゆとりもなくなってしまったので、長崎方面に街道を下って行くことは、できなくなりました。
番所のあった辺りを散策して戻ります。 -
菅公史跡 姿見池
長崎街道、轟木宿を目指して進みます。
番所川の手前に、菅原道真伝説にまつわる史跡がありました。
解説板によると、太宰府左遷に従った三澄時遠が、年老い、この場所に隠居。子供がいなかったため、道真の子息長寿丸を養子。長寿丸に会いにきた道真が、この池に姿を映し、自画像を描き、長寿丸に与えた、という話が伝わっているそうです。 -
番所川
案内板によると、この川は、対馬藩領の田代と鍋島藩領の轟木との国境でもあり、番所が置かれました。
橋は架けられず、写真に映る飛び石で両岸を行き来したをしていたそうです。
本旅行記表紙の轟木番所の案内杭は、この場所で撮影しました。 -
日子神社 1
番所跡から200m程の所にある神社です。
田代に戻らないといけないので、じっくり見られなかったのが残念です。 -
日子神社 2
拝殿。御祭神は、天之穂耳尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊。
また、注連縄に目が止まってしまいました。
鳥栖に来てから、どうも、注連縄が気になって仕方が無いのです。
鳥栖の神社の注連縄は、建物そのものでは無く、前方に注連縄の為の柱を設け、そこに付されています。
この社殿と注連縄の距離感から、伊勢神宮の御幌が思い浮かんだのだと思います。
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日子神社 3
境内の小祠。右の燈籠には、寛政八(1796)年とあります。
田代に戻ります。
昨日は、長崎街道を途中で離れ→古墳群→田代宿というコースをとったので、昨日通らなかった長崎街道の鳥栖八坂神社→田代外町追分石間を通りたいと思います。 -
鳥栖村老松神社(水影天神社) 1
鳥栖駅の北西、昨日訪れた鳥栖八坂神社とは、約500m程の距離にあります。
燈籠には、天保八(1837)年、狛犬には、天保九年、手前の石柱には、「戦役記念」と刻まれています。
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鳥栖村老松神社(水影天神社) 2
明治30年、里道開墾之碑。
前の写真の「戦役記念」を始め、明治から昭和にかけての石碑が目につきました。 -
鳥栖村老松神社(水影天神社) 3
「御昇格並社号變更記念碑」
社殿前の縁起が記された石碑によると、延喜年間(10世紀初)に、菅原道直筆の水影天神の画を祀る為に創建され、その後、鳥栖村の産土神となり、更に、慶長年間(16世紀末~17世紀初)、老松神社となったそうです。
そして、大正13年、村社に昇格、老松神社から水影神社に社名変更、記念碑が建てられました。 -
鳥栖村老松神社(水影天神社) 4
昭和3年の御大典を記念して奉献された手水鉢。
旧宿場町(田代宿、轟木宿)の神社境内に比べると、昨日訪れた鳥栖駅に近い(旧瓜生野界隈)、鳥栖八坂神社や本社には、印象に残る近代石碑が多いように思えます。
最も、旧宿場町で、私は、江戸の年号と注連縄に夢中になっていましたので、見落している可能性も高いのですが・・・
明治22年に、鉄道が敷かれ、明治37年には、現在の駅舎が建設、町の賑やかさも、旧長崎街道の宿場町から駅近に移っていったことと、この界隈の神社に近代石碑が目立つことには、相関性があるのかなって思いました。 -
長崎街道も田代外町追分石まで来ました。石には、「右さか 左くるめ」(右佐賀 左久留米)とあります。
街道輪行も、ここで終わり、「左くるめ」への道を通って田代駅方面に向かいたいと思います。 -
曽根崎町老松神社 1
所用を終え、ホテルへの帰路は、鹿児島本線の東側を輪行しました。
まだ明るいですが、20:00に近い時刻です。
曽根崎町老松神社に寄り道しました。
鳥栖市ホームページで紹介されていた楠の木を見てみたかったからです。
木立の中の一の鳥居。誘われるように、参道を進みます。
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曽根崎町老松神社 2
とても景観の良い神社です。
一の鳥居、神池、神橋、二の鳥居、社殿まで一直線に参道は続きます。 -
曽根崎町老松神社 3
一目見たかった、ご神木の楠の木です。
樹齢は推定500年、佐賀県の名木にも選ばれています。
ご神木にふさわしい風格があります。 -
曽根崎町老松神社 4
ご神木は、境内絶妙な位置にあり、360度どの位置からも眺められます。
歳月を物語る幹、大地を掴むような根、見上げれば広がる枝と木漏れ日、雄大な姿を全望できる境内の空間、楠の木とともに視界に入る社殿や鳥居・・・いい神社です。 -
曽根崎町老松神社 5
本殿。御祭神は、菅原道真公。 -
曽根崎町老松神社 6
弘化四(1847)年奉献の狛犬。 -
曽根崎町老松神社 7
神使牛像。 -
曽根崎町老松神社 8
牛蒡締めの注連縄。 -
曽根崎町老松神社 9
境内の天満宮。鳥居の先に、小さな石厨子があります。 -
曽根崎町老松神社 10
天神像は、ガラスケースで守られ、台座には、明治二十八年とあります。 -
曽根崎町老松神社 11
最後にもう一度、楠の木を見上げて、ホテルに戻りましょう。
そろそろ20:00です。東京なら、もうとっくに日は暮れ、夜になっていますね。
この4日間、鳥栖の史跡を巡りました。
町中には、明治に建てられた駅舎、江戸の年号が記銘された石造物が残る神社、数多の路傍の小さな祠堂、丘陵には、古墳群が、大切に遺されていました。
鳥栖と聞いて、サッカースタジアムしか思い浮かばなかった私にとって、大発見続きの4日間でした。
(参考:鳥栖観光コンベンション協会作成冊子「鳥栖の長崎街道」)
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