金沢八景でも咲いていた紫陽花

2018/08/09 - 2018/08/09

　国道16号線沿いにある金沢区の行政機関が建ち並ぶ場所から、裏の旧道沿いに面して寺社が並んでいる。その一つ、天然寺の門前のお宅の紫陽花が開花していた。額紫陽花で、日当たりの悪い場所にももう1株植えてあったが、こちらは開花する気配はない。
　紫陽花の開花には陽の光が必要とされ、秋に開花する紫陽花は日当たりの良い場所にあるものばかりである。
　また、紫陽花は驚くほど多くの水分を必要とする。雨が降り続く梅雨時に開花し、梅雨明けすると雨が極端に少なくなり、紫陽花の開花は見られなくなる。しかし、今年は梅雨明けが異常に早く、咲き出せないままに真夏を迎えてしまった枝も多かったはずだ。それが7月下旬の台風12号の影響でたっぷりと雨が降ったことがあり、今年の8月の紫陽花の開花に繋がっているのかも知れない。
　紫陽花には秋に開花し易い品種とそうでない品種がある。
　「雨に唄えば」は秋に開花し易い紫陽花の品種で、流通量が極端に少ないために、町中では梅雨時でも花を見ることはない。しかし、近年では50％を超える株で開花が確認された秋もある。
　Webからは「ダンスパーティ」も秋に開花し易いことが伺える。私も今年の盛夏に2株の開花を確認している。
　一般的には額紫陽花が秋に開花し易い。おそらくは10%を越える程度であろうか？
　秋に開花し難い紫陽花は姫紫陽花（西洋紫陽花）である。日当（ひなた）に植えられているものも多いが、手入れがなされていない場合が多いように見受けられる。どこの町中にでも非常に多く植えられているが、秋に開花するものは非常に少なく、せいぜい数%程度の株が1輪とかせいぜい2輪程度咲く場合が殆んどであろうか。この状態では見逃す人が殆んど全員で、いても極々僅かの人であろうか。
（表紙写真は自然寺門前の紫陽花）

エリア 八景島(神奈川)

自然寺門前のお宅の紫陽花。枯れた花が残っており、梅雨時に開花したようだ。隣の家との間にもこれと同じ品種の紫陽花が植えられているが、開花してはいなかった。栽培環境が異なるということだろう。

自然寺門前のお宅の紫陽花。

自然寺門前のお宅の紫陽花。