2018/03/10 - 2018/03/19
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HOUKOUさん
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「旧家保存館」を見学の後ロンビエンバスターミナルから古都「コーロア」へ。
ハノイに戻り「ハノイ博物館」を見学。
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(2018/3/15 旅行6日目)
ダムセルズブティックホテルで初めての朝食。
食堂は最上階にあり,ホンキエム湖も見渡せる。 -
ここも半オーダー式のビュッフェであった。
テーブルが狭くて料理の置き所に苦労する。(欲張っていろいろなものを注文したせいもあるが) -
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今日は午前中ハノイ近郊にある古都コーロアに行くことにしている。
バスはロンビエンターミナルから出ているが,途中「旧家保存館」に立ち寄る。
今回利用しているホテルの作りなどからもわかるが,ハノイの旧市街というのは土地割が間口が狭く奥行が深くできている。
京都の「ウナギの寝床」と似ている。 -
この古民家にしても同様で奥の方へ空間が展開している。
マジきりを極力さけ,何より風通しを最優先にさせたような作りである。 -
この木のベッドなど,昼寝したらさぞ気持ちよさそうだ。
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さらに北方向へ歩いて行くと城門(東河門というらしい)らしきものが見えた。
どれぐらいオリジナルに近いのかわからないが,随分つつましいものだ。 -
ロンビエンバスターミナルから17番バスに乗る。
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田園風景が広がる中をバスは走っていくが,運転手との意思疎通に失敗したようで,その田園風景の真っただ中でバスを降りる羽目になってしまった。
まわりに遺跡らしいものや案内板など全く視界にない,観光地オーラゼロな場所だった。
こうしたことは中国で何回か体験したことがある。
結局どうにかなるものだ。
「窮地からの脱出劇」を楽しむ余裕さえ感じる。 -
本業なのか素人なのかよく分からない通りがかりのバイクのおっさんにいくばくかの金を渡し,コーロア遺跡に2ケツで乗せて行ってもらう。
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コーロアとは安陽(アンズオン)王によって建てられた古代オーラック国の都だったとされる場所だ。
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この地図のように3重の環濠に守られ,その形がタニシ(螺)に見えることから「螺城」そして「古螺(コーロア)」と呼ばれるようになったとのこと。
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安陽(アンズオン)王の祠と思われる建物。
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こちらは同じくお寺。
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お寺の前には古池があり,そこに建つ像も安陽王に違いない。
伝説によれば亀の姿をした神様から亀の爪を与えられ,それで弓をつくったところ一本の矢で千人を倒すことができたという。 -
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小さいが博物館もある。
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青銅製の矢じり。
2000年~2500年前というから安陽王の時代の可能性もある。 -
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五百羅漢堂。
さすがに表情が南国的だ -
大きな広場にプリミティブな小屋が立ち並んでいる。
ローカルな民家の再現なのだろうか,一部売店になっていたりしてよく分からない。
あまり「やる気」を感じさせないのが,また異国情緒である。
観光客もほとんどいない,のんびりしたローカル色豊かな史跡見学に満足できた。 -
さてハノイに戻らないといけないのだが,読みが外れてバス停を見つけるのにえらく苦労した。
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やっと見つけたバス停には46番という唯一の路線表示があるだけであった。
「MY DINH」というのがおそらくハノイのバスターミナルで,タブレットの地球の歩き方で確認してみると,これが好都合なことに,見学を予定していた「ハノイ博物館」があるハノイ市西部に位置している -
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ミーディンバスターミナルは,中国の新市街地によく似た高層ビル街の一角にあった。
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さすがに歩いては遠すぎるので確かマリリンタクシーでハノイ博物館へ移動する。
ところでこの「ハノイ博物館」は驚くべき「ゆるい」博物館であった。 -
ます博物館のすぐ前の広場ではコンサートみたいなものが開かれていて,ステージが正面玄関をふさいだ格好になっている。
あきらめがよい人なら,「閉館中か」と引き返すぐらい開館中オーラが感じられない。 -
その特設ステージの裏に回ってみると,なんとか中には入れそうだ。
しかし中へ入ってみると,照明は半分以上消されていて,職人が立ち働いている内装工事の真っ最中であった。 -
この博物館はそんなに古いものでも手抜き建築でもなく,本来はいい加減な施設ではないはずだ。
外観も奇抜だし内部も吹き抜けをスロープ状らせん回廊を登って行く(どこかで見たような)構造になっている。
そのらせん回廊の入り口は当然閉鎖されていると思いきや,入ろうと思えば入れるようになっている。
呼び止められるのを半分覚悟しながらそのスロープを歩き始めたが,誰も止めない。
どうも工事中個所以外は見学してもいいという,おおらかな構えのようだ。
一階の工事現場の状況のありさまとは違って,上層階は(やはり中国風のものがほとんどだが)展示品も展示方法もしっかりしている。 -
と思っていたら,どういうわけか展示ケースの前に謎のように靴が脱ぎすててある。
まるでミステリードラマである。
近づいてみると,立派な展示ケースの裏で母子が昼寝していた。(笑)
おそらく1階で働いている職人の家族なのであろう。
あえて展示ケースの前に靴を脱ぎすてているのは,観覧者がいきなり人が横たわっているのを見て驚かないようにするための彼らなりの智慧なのであろう。
こういうおおらかさは大好きだ。(自分に害がない限り)
何かと息苦しい日本を出て海外を旅行し,こういうとぼけたシーンを見ることは旅のだいご味の一つだ。 -
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近現代の展示物では,おそらくアメリカ空軍の爆撃にそなえてのサイレンの不気味な造形が目を引いた。
ベトナム人のおおらかさみたいなものにあらためて触れることができ,その展示品の何倍もの感銘を受ける体験であった。 -
さて,かなりハノイの西側よりのこの地点からホテル付近まで戻るのには,ちょっとタクシー料金が気になる。
できれば市内バスで帰りたい。(笑)
ところでハノイの市内バスは本やネットで調べても利用難度が高いと聞く。
これまで2回利用した郊外バスは出発地も目的地もはっきりしていたので難なく乗れたのだが,市内バスの場合バス停名がほとんどなじみがない地名で,しかも当然ベトナム語で書かれているため利用がぐっと難しくなるのだ。
このバス停にはガラスケースに収められた路線図があるのだが,印刷も荒くかなり見づらい。
標識看板で路線を見ていたら,50番バスの行き先が「ロンビエン」になっているのを見つけた。
この路線であれば,最低ロンビエンバスターミナルにたどり着けるし,うまくいけばもっとホテル寄りで降車できるかもしれない。
バスはハノイの街を西から東へジグザグに走って行く。
やがて見覚えがある国会議事堂付近を通り,やかてタイ湖東側を横断する道路に差し掛かった。
これはうまい。運が向いてきたようだ。 -
実はこの狭い堤式道路の脇に湖に張り出すようにたっている「鎮国寺」があって,行ってみたいところに一つだったのである。
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再び50番バスに乗り,ロンビエンバスターミナルまで乗り,そこから歩いてホテルに戻る。
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途中「鳥屋」で鴨(?)を買って帰る。
中国であれば鳥の種類など漢字で間違いようがないのだが。 -
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ホテル戻ると,乱雑に脱ぎ捨てていたはずのジャンパーがきれいに畳まれている。
私は長年男の一人暮らしなので,こんなことにもひどく感動する。 -
さてハノイ滞在も残すところあと3泊である。
移動時間が長いため行くかどうか迷っていたハロン湾ツアーは明日参加することにした。
「本物の」シンカフェツーリストに出向き,879,000ドンで予約する。 -
もう一つ迷っていた水上人形劇は,ホテルから至近にあるので様子を見に行ったのだが,人気が高いようで今日の席は売り切れ。
それにつられる様に,明後日のハノイ最後の夜の8時開演の席がうまいこと空いているようだったので,そのチケットを買った。 -
ホテルに戻り,買ってきたローカル酒「ネップモイ」を飲む。
私は癖がある酒が大好きで,これまでにも数多くの世界のローカル酒を飲んできたが,これはかなり上位の味だ。
原料は主にもち米らしいが,少し焦げたとうもろこしみたいな甘い芳香がする。
非常に口当たりがよくて,口の中でふわっと味が広がる。
この感覚が独特だ。 -
再び街に出て夕食を取る。
フォーとブンチャ以外意味が分からないメニュを避けて中華料理屋でチキンライスを食べる。 -
隣でメガネをかけた西洋人が,同じように一人さびしく食事をしていたので声をかける。
男はイタリア人それもナポリ出身らしい。
何かの芸人らしくて,最近あまりいいことがないようで,少ししょぼくれたように見える。
イタリア人らしくない。
「おまえナポリ人だろうが」と肩を叩いて励まし,景気づけにオーソレミオをでたらめな歌詞で歌ってやったら少し喜んでいた。
酔っていたとはいえ,芸人の前で慰みにオーソレミオを歌う・・一か月前には考えられなかったことだ。
ナポリ人の心はともかく,私の心の傷はかなり癒された? -
旅も完全に後半になってきたので,こまめにお土産物屋を物色する。
ホテル近くのお土産物屋で,ハノイに来て初めて日本語で呼び掛けられる。
声の主はかわいい店員さんだった。
もうすぐ留学で東京へ行くという。
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