2018/03/10 - 2018/03/19
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HOUKOUさん
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ホテル近くのツアーデスクで前日申し込んだホアルー/タムコック現地バスツアー($35)に参加する。
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(2018/3/12 旅行3日目)
朝方雨が降った。
ホテルロビーで迎え待っていたら,フロントに電話があって,迎えが少し遅れるので部屋で少しまっていてくれとのこと。
実際はそんなに待つこともなくバスに乗りこむ。 -
客はほとんどが西洋人。
東洋系の顔立ちの人も数人いたが,日本人は私だけのようだ。
途中土産物屋で休憩。 -
店内は一部刺繍工房になっていた。
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図柄が素朴で,色彩感覚がちょっと日本人とは違っていていかにも南国的だ。
しかしタイなどとも少し違い,茶色や紫色の色使いや物語性豊かな図柄に,ほのかにメランコリーが潜んでいるのを感じたりする。
見ているとなんだか癒される気がする。
何枚か気に入ったものがあったが,まだお土産物の相場感がつかめていないので今は下見の段階だ。
どうせハノイの街じゅうで売っているだろう。 -
到着したところは「ホアルー」。
ベトナム最初の統一王朝ともされる「ディン朝」とそれを引き継いだ「レー朝」前期まで都が置かれた場所である。
周りを山々に囲まれたこの地に都をおいたのは,防御のためであろう。
両王朝とも長くは続かず,その後都はハノイ(タンロン)に移される。 -
案内されたのは2つの小さな祠であった。
「丁朝」初代皇帝「ディン・ティエン・ホアン」と「黎朝」の「レ・ダイ・ハイン」を祭っている。 -
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「レ・ダイ・ハイン」の像が祭られていたが,水上人形劇の人形のように素朴で慎ましい。
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昼食はビュッフェスタイルだった。
日本人も見当たらず,英語も苦手なので孤立しがちである。 -
次に用意されていたのはサイクリング。
車庫に自転車が並んでいて,各自で選ぶようになっている。 -
ここは「陸のハロン湾」と呼ばれるように,特徴的な切り立った小山が平野のあちこちにニョッキリそびえている。
桂林,陽朔で見た風景を少し荒くしたような景観である。 -
自転車隊はガイドの指示でいくつかの撮影スポットでストップする。
近くにいた東欧系のおばさんに写真を撮ってもらう。
旧共産圏つながりでベトナムに来ているのだろう。 -
団体行動でビュースポットも効率的まわれるし,道に迷う心配もないのはいいのだが,あの未知の進路に踏み進むというハラハラ感には乏しい。
陽朔でレンタルサイクルを借り,次第に空気が抜けていくタイヤを気にしながら気の向くままペダルを漕いで行ったあの解放感を懐かしんだりした。 -
サイクリングの次はボートでの遊覧だ。
お一人様同士で二人乗りボートに乗りこむ。
ボートと言っても,漕ぎ手のおばさんがいて,手で(または器用にも足で)漕いでくれて船は軽快に進む。
乗り合わせたのはシンガポールの若い女性。
女性の職業をあててみると正解だった(銀行員)。
ひょっとして私が口座を持っているHSBCシンガポールかと聞いてみたが,それははずれでシンガポール有数の別な銀行,しかもそのプライベート部門に勤務しているという。
シンガポールのしかもエリート銀行員なので英語はもちろん中国語などもできるようだ。 -
ボートに乗っている時間は思ったより長くて,本当はもっと世間話でもして気まずくならないようにしなければいけないだろうが,情けないぐらいに私の英語は拙い。
それでも,その情けない英語を使って,結局取りやめたリタイアを前にして感じた私の心境などを話してみたが,はたしてどれぐらい理解してもらえたか。
ボートからの眺めも陽朔からの「筏登り」ほどでもなく,英語の勉強を怠ってきたことへの一人反省会じみた遊覧であった。 -
2時間ほどでツアーバスはハノイに戻ってきた。
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仁川空港で買ったオールドパー1Lを大事に飲むため,旧ソ連がらみなのであろう,ベトナム名物だというウォッカを買ってきた。
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夜は鉄道のガード沿いにあるという焼肉屋台街に行ってみるが,どの屋台もほぼ満席だし注文の仕方も簡単ではなさそうだったので,ホテル近くのレストランで名前もよく分からないまま麺類を食べる。
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夜ホテルでブルックナー交響曲7番を聞く。
ここ2か月間の苦悩の期間,音楽と言えばほとんどこの曲(1楽章,2楽章のみ)ばかり聞いていた。
そして聞けばほとんど涙が出た。
この曲との出会いは高校生のときだ。
底知れぬ深みということでは8番・9番にやや譲るかもしれないが,無骨なブルックナーの交響曲のなかでは,例外的といってよいほど魔法のように優美で含みのある旋律,ハーモニー。
巨大な翼をもつなにか神々しいものの目覚めで第1楽章が始まる。
その巨大な「清き蔭に庇ばわれ」私は泣いていたのだ。
突然鳥の声が響いてくる。
鳥の声はブルックナーの交響曲に付き物だ。
まるで三星堆の神樹を飾る鳥かパウル・クレーの鳥のような不気味な,運命の時を刻むような鳥の声。
第2楽章で2回繰り返さえる民謡風の,まるで人間のすべての苦悩を慰めるかのような旋律。
私の痛んだ心は,この音楽とどれだけ溶け合ったことか・・。
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