
2018/07/12 - 2018/07/21
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akikoさん
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この旅行記スケジュールを元に
今年は北イタリアの湖水地方を主に巡る旅をすることになりました♪
きっかけは、昨年キャノンのCMで流れていたコモ湖の美しい景色にとても心惹かれ、是非訪れたいと思っていたことと、今年は夫が同伴のヨーロッパ旅で、混み合う人気都市よりのどかなヨーロッパのリゾート地が適しているように思えたからです。
旅をプランニングしていると、ついつい欲が出て、湖水地方に加えて人気のチンクエ・テッレとパドヴァだけは追加で行ってみたいと思うようになり、最終的には、ミラノ→チンクエ・テッレ→コモ湖→マッジョーレ湖→オルタ湖→ミラノ→パドヴァという旅程になりました。
移動は主としてイタリア鉄道<トレニタリア>を利用しましたが、ダブルブッキング・大幅な遅滞・ドアが開かないなどの数々のトラブルに遭いました。でもそのせいで素敵な人々と出会うことができ、結果的には良い思い出になりました。
<旅程>
□ 7/12 夕刻、アムステルダム経由ミラノ到着
□ 7/13 チンクエ・テッレ向けて出発 ヴェルナッツァ・マラノーラ・リオマッジョーレ観光
□ 7/14 ポルトフィーノからミラノへ 聖マウリツィオ教会・ドゥオーモ見学後、2日遅れでミラノに来た夫と合流
□ 7/15 コモ湖へ向けて出発 ヴァレンナ観光後 ベラージオへ移動
□ 7/16 マッジョーレ湖へ ストレーザ観光
□ 7/17 ボッロメオ諸島観光 オルタ湖へ移動 オルタサンジュリオ観光□ 7/18 ミラノへ 市内街歩き&ナヴィリオ地区
□ 7/19 パドヴァへ日帰り旅行 スクロヴェーニ礼拝堂など訪問
□ 7/20 帰国の途へ
□ 7/21 関空着
- 旅行の満足度
- 4.5
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7月12日、夫に先立ち一人でKLM便にて10:20に関空を出発し、アムステルダム・スキポール空港経由、ミラノ・マルペンサ空港に夕刻18:50頃到着。
パスポートチェックはすでにスキポール空港で受けていたので、スーツケースを受取り後、すぐ空港正面出口 (Uscita4)より出て、ミラノ中央駅行きのプルマンバスに乗車(8ユーロ)。バスに時刻表はなく、ほぼ満員になるまで30分ほど待たされ、ようやく出発し、1時間ほどで中央駅に着きました。
この日の夜は、中央駅すぐの所にあるホテル・フローラに宿泊予約をしていました。ここはとてもリーズナブルで、寝るだけには十分でした。(1泊朝食付き 55ユーロ) -
ホテルは小さめですがロケーションは抜群で、一人旅にはぴったり。
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翌朝食べた朝食はいたってシンプルでしたが、宿泊費に含まれていて、時間節約にもありがたかったです(笑)
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さて、夕刻ミラノに着いた後、ホテルでチェックインを済ませて、地下鉄3号線で4駅目の"Duomo"にやってきました。
地下鉄の出口の階段を上がると、すぐにミラノを象徴するゴシック様式の大聖堂の姿が目に入ってきました。2度目に見る大聖堂でしたが、夕闇に浮かび上がるその姿を眼の前にし、感激もひとしお、ミラノにやってきた実感が湧いてきたのでした。 -
ドゥオーモ広場には、統一イタリア初代国王 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像が夕焼け空をバックに立っていました。
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広場から見た『ジュレコンスルティ宮』方面。
午後9時半過ぎだったと思います。空がピンク色に染まっていてとてもキレイでした♪ -
大きなドゥオーモ広場の端から大聖堂を眺めると・・・
エマヌエーレ2世の騎馬像がまるで大聖堂に向かって今にも走り出すかのようでした。 -
ドゥオーモに近づいて、細かな装飾のファサードを眺めてみることにしました。
この時間になると、ブロンズ製の門が閉められ人も少なめで、ファサードをゆっくり鑑賞することができました。 -
このドゥオーモの正式名称は「サンタ・マリア・ナシェンテ教会」。“生まれつつある聖母のための教会“という意味なんだそうです。
その名の通り、尖塔の一番高いところで黄金に輝くマリア像がミラノの町を見守っていました。 -
中央大扉から上を眺めてみました。首が痛くなるほどの圧倒的な高さです!
この中央ブロンズ大扉には、「聖母マリアの生涯」が描かれています。以前に訪れた時は昼間で扉の装飾は見ることはできませんでしたが、今回はゆっくり眺めるのを楽しみにしていました。 -
ファサードに5面あるブロンズ扉は細かな浮き彫りの装飾がびっしりとなされていました。
中央大扉の真ん中あたりに、左右対称に、4つ葉のような枠の中に印象的な聖母マリアが描かれていました。右は聖母マリアがイエスキリストを抱いている場面です。 -
母子像がよく見えるように斜めから撮ってみました。
聖母マリアは優しい微笑みを浮かべ、我が子イエスキリストを抱いていました。そして周りの天使も笑顔で二人を見守っているようでした。 -
左側は、十字架から降ろされたイエス・キリストの亡骸を抱こうとする聖母マリア。
聖母マリアはもちろんのこと、天使たちもこの場面では、悲痛な表情でイエス・キリストに触れようとしていました。
扉にこのような繊細で見事な装飾が施されているとは・・・想像以上の素晴らしさでした。ブロンズ製のこの扉だけでも素晴らしい芸術作品を見たという満足感を感じることができました。 -
薄灰と薄桃色の大理石の壁面に飾られた無数の聖人たちの彫像。
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中央の『聖母マリアの生涯』を中心に左右に2面扉がありました。
向かって左から1番目は、313年コンスタンティヌス帝がキリスト教の自由を認めた『ミラノ勅令』で・・・ -
そして左から2番目は、ミラノの守護聖人である『聖アンブロージョ生涯』が描かれているのだそうです。話があまりわからないので、写真だけ撮っておきました。
これらのほか、『ミラノの中世の歴史』&『ドゥオーモの歴史』というテーマを描いた扉もありました。 -
最後の扉を見終わって、ドゥオーモの右を見ると『1900年代美術館』が・・・。
ここには主としてイタリアの20世紀絵画や彫刻が展示されているそうです。
(ミラノには魅力的な博物館や美術館がいっぱいあって、全部入ってみたい誘惑に駆られました~~) -
ドゥオーモの左には、有名な『エマヌエーレ2世のガッレリア』(通称 "ガッレリア")があります。
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ライトアップされたガッレリアは金色に輝くように照らし出されていました。
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イタリア王国の初代国王エマヌエーレ2世にちなんで名づけられたこのガッレリアは、ドゥオーモ広場とスカラ広場を結ぶ美しいアーケードとなっています。
イタリアの建築家ジュゼッペ・メンゴーニにより設計され、12年の歳月をかけ1877年に完成したのだそうです。(皮肉なことに、彼はガッレリア落成式の前日に、不運にも建設現場の足場から落ちて亡くなってしまったそうです) -
左右を貫くポルティコ風通路には、アーチ状の柱列が並んでいます。
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通路はこのようになっていました。
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ガッレリアは4階建だそうで、引いて眺めるとこのように見えます。
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入り口上部を見ると、"A VITTORIO EMANUELE Ⅱ. I MILANESI" という文字が・・・。
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このガラス張りの美しいアーチ型の天井が、ロンドンの屋内型の市場『レドンホール・マーケット』に似ている気がして、夜に見るのを楽しみにしていました。
やっぱり想像していた通り美しい~~♪ -
アーケードの両側にはお洒落なカフェ、レストラン、高級ブティック、一流ブランド店などが並んでいます。
お店の写真を撮るのは気が引けますが、素敵だったので、知らないふりをして、パッパッと撮らせてもらいました。 -
レストランなどは、通路にテラス席を設けて賑わいをみせていました。
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夏のバーゲンでしょうか、"SALDI" と表示され60%や40%に値引きされていて、こちらはメンズ用で・・・
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こちらはレディース用のディスプレイ。
ミラノという先入観があるのかもしれませんが、垢抜けていてカッコいい!!
夫は、ミラノを行き交う男性は、紺のスーツやジャケットでビシッと決めて、シャツは青と白のストライプのロンドンストライプ調、靴は黒皮の紐靴を履いている男性が多く、『やっぱりカッコええなぁ~』と言っていました。
確かに、女性もおしゃれですが、男性は皆とってもおしゃれで、ヘアスタイルは、サイドで分けて分け目の短い方は刈り上げ。とっても決まっている人ばかり!!(#^.^#) 暑い夏でもおしゃれに手を抜くことはせず、スタイル重視のとても素敵なミラネーゼばかりでした。 -
グッチやルイ・ヴィトン、プラダなどの高級ファッションブランドのお店が中心部を占めていました。
これは、プラダ本店のものです。さすがに正面からは写真が撮れないので、ショーウインドゥだけ可愛かったのでパチリ!まるでスイーツショップのようですね~ -
アーケードの中央十字路の上には丸いガラス張りのドームがあり、ドーム下の半円アーチの壁には、4人の女神をモチーフとして、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの四大陸を表現したフレスコ画が描かれています。
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何度もご覧になったと思いますが、これはアメリカ大陸の女神ですよね。
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ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ、東西南北の4大陸の女神たちが描かれたドーム下の面々。
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美しいモザイクタイルが敷き詰められた床。この時は多くの人がモザイクタイルの上で写真を撮っていたので、他のイタリアの各州の紋章や一番有名な牡牛のモザイクの撮影は断念しました。・°°・(>_<)・°°・。
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楽しそうに食事をするミラノの人たち♪
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セットされたテーブルも様になっています☆彡
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丸いランプのアイアンワークが美しい~♪
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アーケードの端に「レオナルド・ダヴィンチ」展のエントランスがありました。
時間があったら、中に入ってみたかったな・・・。 -
ガッレリアの北側には『スカラ広場』があり、広場の奥にはイタリアを代表するオペラ座の『スカラ座』があります。
この場所にはもともとサンタ・マリア・デッラ・スカラ教会が建っており、その跡地に建設されたことでスカラ座と呼ばれるようになったのだとか。 -
スカラ広場の中央には、思考するように目を下向きにしたレオナルド・ダヴィンチの銅像が立っていました。
ダヴィンチは人生67年のうち、3分の1にあたる24年間をミラノで過ごし、いろんな形で街づくりに関わったそうです。 -
このあたりで、またガッレリアに戻り、あと2箇所だけ見て帰ることに・・・。
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人間の背の高さと比較すると、ガッレリアのアーケードの高さが分かると思います。
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2つのうちの1つは、ドゥオーモ横にあるデパートLa Rinascente(リナシェンテ)。
ここは、最上階の7階だけは24:00まで営業。正面の入口が閉ざされた後は、建物の両横の入口(Via Radegonda1、Via Raffaele2)から入ることができると聞いていました。 -
エントランス脇にあったBVLGARIのショーウインドゥ。綺麗ですよね!
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7階まで上がってきました。食料品が美しく並べられたフロアの先には、このようなドゥオーモの側面が見えていました(写真上)
多くの人たちがテラス席で盛り上がって食事やお酒を楽しんでいました。実は、密かに一人で席に座りドリンクでも飲もうと思っていたのですが、いざ盛り上がる人達を目にし、一人で入るには気後れし・・・(~_~;) 1枚だけ写真に収めてスゴスゴと引き返しました。
写真下は、お店のHPから拝借しました。このようなロケーション抜群のテラス席でお酒や食事を楽しめるのです。夫が来てからまた来ようと思っていたのですが、結局、ここには戻ってこれませんでした。あー残念!! -
最後に、『メルカンティ広場』を見て帰ろうと思いました。
これは隣接する『ジュレコンスルティ宮』です。 -
ここは歴史的建造物のようで、時計台があり、その下にどなたかわかりませんが、人物像がありました。
写真を確認して気付きましたが、この時点で22:40でした。 -
翌日のこともあるので、もうホテルに帰らないといけないのですが、どうしても『メルカンティ広場』だけは見ておきたいと思っていました。
「ヨーロッパ街並み散歩」というウェブサイトによると・・・
ーメルカンティ広場は、ドゥオーモの近く、ミラノ経済生活心臓部にあるこの特色ある広場は、中世から17世紀当時のミラノ文化を代表する歴史的建築物に囲まれています。すなわち、ラジョーネ宮、通称パニガローラの家と言われるノタイ宮、王立学校、そして、オシイ家の回廊など。この回廊の中心にある「パルレラ」と呼ばれるバルコニーから法令や裁判結果などが発表されたのでした。この広場は、商人、職人、商店主の集まる場所であり、日々の商いの繰り広げられる舞台であり、この広場にあった商品の交換場所を囲んでいた6つの門や、隣接する通りなどには、その当時の主な職業の名前がつけられています。すなわち、アルモラーリ(武器職人)、スパダーリ(刀職人)、カッペラーリ(帽子職人)、オレフィチ(金細工職人)など・・・ -
・・・広場はもともと四角形をしており、執政長官の建物、牢屋、裁判所、そして商業組合など、前面に柱廊のある建造物に四方を囲まれていました。広場を囲む6つの大きな門から市内の主要区域へと続く通り、あるいは田園への通りが出発し、田園からは農産物などが運ばれてきたのです。この広場は中世における商売や市民生活の心臓部であったのです。
広場の真ん中には16世紀の井戸がありますが、これはかって「破産の石」という石の置かれていた場所を示しています。当時は破産宣告を受けたものは公衆の前で、この場所に座って裁判官の宣告を聴かなければなりませんでした。井戸のすぐ前の建物であるオシイ家のロッジャのバルコニーからその宣言が伝えられたのでしたー -
夜だということと、一部修復中で広場を十分に見ることはできませんでした。
それでもドゥオーモやガッレリアなどの代表的な建造物の夜の美しい姿を見ることができたので満足でした。このあとホテルに戻りぐっすり休みました。
2日目は、楽しみにしていたチンクエ・テッレへのミニトリップでした。
続編に続きます・・・
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