2018/07/08 - 2018/07/08
210位(同エリア439件中)
滝山氏照さん
小幡陣屋(おばたじんや、群馬県甘楽郡甘楽町小幡)跡は織田信長二男織田信雄(おだ・のぶかつ、1558~1630)が小田原北条氏滅亡後に戦功として、関東入府した家康旧領への転封令を「祖父の地を離れたくない」として拒否、天下人秀吉の逆鱗に触れ尾張・伊勢・南伊賀の所領を全て失い、以降家臣従うこと許されず下野国烏山に流され、更に出羽国を経て伊予国に移されますが信雄はかつてのプライドに拘らず、秀吉と家康の間を巧みに立ち回り、大坂の陣では家康陣に属した結果豊臣家滅亡後には家康より大和国宇陀(うだ)郡・上野国甘楽(かんら)郡を合わせて5万石を与えられた小幡藩の政庁で、御殿を兼ねた藩邸の南側に信雄らが造った風雅な庭園「楽山園」は国指定の名勝公園として著名です。
観覧料支払い時に入手したパンフレット「国指定名勝 楽山園」には下記の如く書かれています。
「楽山園(らくさんえん)は、江戸時代初期に織田氏によって造られた小幡藩邸の庭園です。池泉回遊式(ちぜんかいゆうしき)の借景庭園で、「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園と位置付けられ、京都の桂離宮と同じ特色があります。
「景石」の置かれた池を中心として、、「中島」や「築山」を築いて起伏ある地形を造りだし、「梅の茶屋」や全国的にも珍しい五角形の形状をした「腰掛茶屋」など複数の茶屋を配し、それらを巡る園路にも工夫を凝らしています。借景庭園としても秀逸で、庭園の西側にある雄川(おがわ)を挟んで紅葉山、南方の連石山、熊倉山などの山並を借景として取り込み、豊かな広がりを演出している空間構成は、「庭園美」の極みといえます。さらに、複数の茶屋を配していることから、「織田氏と茶事」との関連も深くうかがうことができ、歴史的・文化的にも高い価値がある庭園です。
楽山園という名前の由来は、「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という『論語』の故事から名付けられたと言われています。群馬県内に唯一存在する貴重な大名庭園で、国の名勝に指定されています。」
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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上信電鉄沿線の社寺案内図
JR高崎駅に隣接する上信電鉄(高崎-下仁田)高崎駅から上州福島に向けて発車します。高崎駅構内に掲示の「沿線の社寺案内一覧」が掲示されています。 -
上信電鉄沿線の社寺案内図(拡大)
案内地図によれば上州福島駅から高速道路を越えて南下するようです。 -
上信電鉄上州福島駅舎
当駅にてレンタル自転車を借りて楽山園(小幡陣屋跡)に向かいます。無人駅あるなかで当駅は女性駅長が対応、バスはなくタクシー利用とのことですが、レンタル自転車が配されています。 -
小幡陣屋中小路(なかこうじ)入口
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小幡陣屋中小路(なかこうじ)説明板
大手門から陣屋藩邸までの700m、道中の道幅は往時は14~15mだったそうで、陣屋の基準をはるかに超えた、織田氏の格式の高さが窺えます。 -
城下町小幡案内板
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城下町小幡案内板(拡大)
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江戸時代の甘楽町小幡の風景
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中小路(なかこうじ)説明板(拡大)
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江戸時代の武家屋敷(高橋家)玄関
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江戸時代の武家屋敷(高橋家)説明板
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楽山園(らくさんえん)入口
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番所(模擬)
ここで入場券(300円)を購入します。関係のパンフレットの入手可能です。 -
イチオシ
楽山園中門(らくさんえんなかもん)
かつては武士たちの公式な出入口であった、高さ7m、門柱間4.5mの壮大な門であったそうです。 -
楽山園の見どころ説明板
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石垣
石垣の内側には「拾九間長屋」が控えています。 -
枡形虎口
中門を入ると枡形虎口が配され、陣屋といえども城郭として機能を備えています。 -
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楽山園説明板
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楽山園説明板(拡大) 楽山園見取図によれば内側の土塁により内廓と外廓に分離され、内郭は藩主のエリアに、外郭は使用人のエリアとなっています。
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土塁と空堀(復元)
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庭門
石垣に挟まれた大道を経て庭門を捉えます。 -
玄関前門
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藩邸・御殿跡
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庭門
内郭と庭園は壁にて仕切られ、中央部に庭門が設置されています。 -
昆明池と中島
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昆明池(こんめいいけ)
池の向こうには「腰掛茶屋」が見渡せます。 -
庭門
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御殿部屋割り説明板
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藩邸・御殿跡
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井戸(金明水)
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庭門・塀壁
北裏門側から庭門と塀壁を捉えます。 -
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土塁
「橘屋長屋」跡からL字形状の土塁を捉えます。 -
拾九間長屋(じゅうけんながや)
土塁のはずれから井戸(銀明水)を経て拾九間長屋方向を捉えます。 -
作事小屋跡
藩邸・御殿跡と一段低くなった地に作事小屋が配されています。 -
六間長屋跡
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土塁
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「格式を示す広さの陣屋地区」等説明板
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藩邸・御殿見取図
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「昆明池」ジオラマ
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藩邸ジオラマ
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小幡藩織田家 社代藩主 織田信雄説明板
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織田信雄座像
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小幡藩史年表
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小幡藩主系譜一覧
初期藩主としては奥平(信昌)-松平-水野-井伊(直孝)-永井(直勝)が25年にわたって短命で交代、続く織田氏は信雄を初代とする八代が続き、更に譜代松平氏が四代支配します。 -
小幡藩藩主一覧表
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織田信長像
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土塁と六間長屋跡
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北裏門(出口専用門)
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