一時帰国2018～鹿に追われ～古都奈良散歩　2日で40,205歩

2018/06/02 - 2018/06/03

なぜか奈良が好きで一時帰国の度にふらっと出かけます。
今回は従妹とちょっとゆっくりしようと一泊で計画しました。

エリア 奈良

近鉄電車で古都奈良へ。
古都ってなんかいい響きやねぇ。

奈良県のマスコットキャラクター『せんとくん』。

近鉄奈良駅 駅

奈良交通の1日券を買って、まずは東大寺へ。シカがいっぱいいてます。

一日券についてきた地図と割引券をシカに食べられました。
ほんまにしつこく追ってくる！

東大寺南大門から入ります。門の上に書いてある『大華厳寺』は聖武天皇の筆跡だそう。

東大寺 寺・神社・教会

門の下から見上げると、頑丈な造りがよーわかる。

おとなしそうなかわいいシカも、鹿せんべいを見るなり猛獣化します。十分注意しましょう。

東大寺 寺・神社・教会

朝ごはんには、茶粥を食べよう！と決めていたので、まっすぐ三月堂前の茶屋へ。

茶屋は１１時からとのことなので、３０分ほど周りをブラブラ。

三月堂(法華堂)。東大寺の中で一番古く、旧暦の三月に法華会が催されるので三月堂と呼ばれるようになったそうです。１０体の仏像が安置されています。
おなかがすいてるので中には入らず、前に座って楽しそうに観光する修学旅行の学生たちを観察していました。

東大寺 寺・神社・教会

東大寺内の別のお店にあったカレーライス。いろんなもんを考えるねぇ。

茶粥を食べた後は、予約していた写経場へ。
天気も良くて緑がきれい。

写経場は南大門を入って右手にあります。

時代劇でみたお屋敷に入っていくみたい。

奈良について調べていた時、写経ができると知った。
せっかくやから普段できんことやってみよかと、さっそく申し込んだ。
一人1,500円。現地で支払い。

写経の部屋には４０席ほどあるけど、この日は私ら二人だけ。

写経は二種類あり、東大寺の写経と般若心経から選べます。
東大寺に来たんやしと東大寺の方を選びました。
この封筒の中に写経セットが入っています。
初めての写経なので、写経の仕方を教えてもらって、だいたい一時間半ほどかかるそうです。

まずは墨をすって心を落ち着かせます。何年振りやろ、この墨のにおいが懐かしい。

二人とも筆の使い方を忘れて、最初はなかなかうまく書けん。
正座した足も痺れてきて、集中できない。

何とか一枚書き終えた。

下にお手本を置いて、上から写して書いていく。
最後の願い事のところには『世界平和』と書いてみた。

写経部屋前の廊下。静かで落ち着く。

反対側にはお庭も見える。

この襖の向こうには何があるんやろか？開けてみたいけど・・・。

外は暑そうや。

お庭のさつきの花の間を大きい真っ黒蝶々が優雅に飛んでた。

池には鯉も泳いでました。エサもらえると思てんのかすごい勢いでこっちに泳いできた。

暑いのでシカの親子も小川に入って水飲んでます。
奈良公園には1000頭ほどのシカがいるそうです。シカが芝を食べてふんをしてそれが芝の栄養となり育って、うまいこと循環してるわ。

鼻くそとかふんとかあんまりきれいなイメージとちゃうなぁ。

大仏とは関係ないけど、のどが渇いたのでこれ買ってみました。
ゆず風味のサイダー。甘すぎて余計喉乾いた。

修学旅行生でいっぱいやし、大仏は前にも見たからもうええな。

次は春日大社行こか。
国宝殿の近くにある奈良公園で最大のケヤキ。幹周りは4.86ｍで中は空洞。

祓戸神社（はらえどじんじゃと読むらしい)への分かれ道の敷石は剣形になっているので剣先道と呼ばれていて、その先端の石は踏んだらあかんと伝えられているそうです。
なんでかは知りません。

この青い部分が剣先。こんなん誰もわからんでー。みんな踏みまくってたよ。

こんなとこにもシカ出没。

青龍滝。水谷川から水を引いてきているそうです。

春日大社 寺・神社・教会

この朱色がきれいやねえ。
でも暑すぎて陰に座り込んだまま動けんようになりました。
人もいっぱいやし、ちょっと休憩。

興福寺の五重塔。
ここも前に入ったから、前を通って猿沢池へ向かいます。

興福寺 寺・神社・教会

猿沢池からみた五重塔。
子供の頃に来た時は、この池もっと大きいと思ってたけど。

猿沢池 名所・史跡

猿沢池のすぐ近くにある、率川地蔵尊。
幕末に河川工事中に出てきたお地蔵さんを集めてここに祀ったそうです。
船の中に並んでるのがかわいい。

ならまちの通り。

ならまち 名所・史跡

消火バケツが町の雰囲気に合ってるわ。きれいな水は毎日変えてるんやろね。

お米屋さんです。

屋根におるんは誰や？

中谷堂のよもぎ餅。ころころしてかわいい。５個は食べれるなぁ。

中谷堂 グルメ・レストラン

JR奈良駅前に温泉ホテルがあるなんて知らんかった。
フロントでチェックインしたあとは靴を下駄箱に預けて。

天然温泉 吉野桜の湯 御宿 野乃奈良 宿・ホテル

全館畳敷きで裸足で歩けて気持ちいい。

エレベーターも畳敷き。

お部屋に置いてある温泉セットのカゴがかわいい。
タオル、歯ブラシ、シャワーキャップ、髪留めのゴム、それに部屋着。
温泉は露天風呂もあってゆっくり入れました。
暑さと歩きすぎで疲れた体も休まりました。

ホテルは駅の真ん前。でも最初よー見つけんかったけど。

2日目は平城宮跡から始めます。
『なら平城京歴史ぶらり』アプリを入れておくと、広い平城宮跡を歩きながら説明を聞けます。各場所で藤原不比等や仲麻呂など当時の人が出てきて楽しく説明してくれます。

駅前から平城京跡へ行くバスはないみたいで、平城京跡の東の端っこのほうで降ろされました。田んぼや原っぱが続いているのどかな道を歩きます。

平城宮の正門の朱雀門。『朱雀』とは中国で南を守る伝説上の鳥のこと。

朱雀門 名所・史跡

所々にかわいい花が、でも暑いからかちょっと干乾び気味？

ふと振り返ると草の中に朱雀門。

平城宮跡の真ん中を近鉄電車が走ってます。

昔の人が電車見たらびっくりするやろな。

この辺も奈良時代の人たちが行き来してたんか・・・。

聖武天皇が都をあちこちに移し、再度奈良に戻ってきた時に作った第二次大極殿の跡。ここからは東大寺が見えるそうです。
アプリを開けると藤原仲麻呂が説明してくれます。

第一次大極殿。
朱色の柱は４４本、屋根瓦97,000枚が使われています。
天皇が中央にある高御座に座り、前の広場では重要な儀式が行われました。
この儀式には１万人の中から１５０人の上級役人だけが入れたそうです。

第一次大極殿 名所・史跡

『大極』は宇宙の根源の意味で、古代中国では『北極星』のことだそうです。

屋根の一番上につける鴟尾(しび)。
通常格の高い建物にはこれがあったとされていて、金属製だったため溶かして再利用されたことから、残されなかったと考えられています。

壁には十二支と四神の絵。

東西南北を守る四神。

天井には蓮の花

天皇が座る高御座。
記録が残っていないため、大正天皇の即位時のものや正倉院宝物などを参考に再現されました。

ここからも東大寺が見えるそうですが・・・双眼鏡ないとわからんな。

中国の五行思想（万物は木・火・土・金・水からできている）に基づき、五色の宝珠が並んでる。赤は火を意味する。

出土した瓦と同じ色合いを出すため、鉄分の多い黒い粘土の水溶液を塗って、1,100度で2日間焼いて復元します。

木組みの模型を解体して組み立てる体験もできます。

平城宮跡資料館 美術館・博物館

土を上から何度も何度もたたいて押さえつけて、コンクリートのように固い壁になります。
ほんまにカチカチやったわ。

当時と同じやり方で復元するため、まだまだ時間がかかるそうです。
あのクレーンど真ん中で邪魔やなぁと言うてたけど、重要な役目はたしてるんや。

天平うまし館でランチを食べて、横にある遣唐使船に乗りました。
船に行く橋の手すりには遣唐使に関するクイズがあって楽しめる。
案外知ってるようでもうろ覚えやったり。

遣唐使の船の資料は残っていないらしい。

平城宮いざない館では
平城宮に関するあらゆることが細かく説明されている。
体験できるものや模型などもあってなかなか楽しい。
大極殿前の儀式に参加してみた。

応募してみよかねぇ？

いつの時代もいっしょやな。

高層ビルもなく、広々とした道を行き来する人たちに混ざって、奈良時代を体験できました。