2018/03/20 - 2018/03/21
13位(同エリア51件中)
旅猫さん
13年前、日向路への旅を計画した。
高千穂と日南海岸を訪れる予定にしていたのだが、出発直前になり、大型の台風が九州を直撃。
高千穂へ向かう高千穂鉄道や、日南海岸へと向かう日南線が大きな被害を受け、旅は延期に。
その時には、一週間後に改めて出発となったが、結局、行き先は大幅に変更となり、宮崎から豊後大分へと城下町などを巡る旅となった。
高千穂へは、2年前の2017年に訪れることができたが、今回、ようやく日向路への旅を計画。
そして3月下旬、東京発の夜行列車に乗り、日向路へと旅に出た。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回は、東京駅を22時ちょうどに発車する寝台特急『サンライズ瀬戸』で出発。
定期運行する唯一の夜行列車となってしまったこの列車は、今となっては、旅人の心に灯りを点す、貴重な存在となっている。 -
乗り込んだのは、二階のB寝台個室シングル。
出発時間が遅いので、最近は車内でお酒を飲むことは無くなってしまったな。
夕方に出る夜行列車だと、食堂車でよく過ごしたものだ。
久しぶりの二階だったが、揺れも少なく、快適な一夜だった。 -
翌朝、6:27に岡山駅に到着。
岡山駅からは、6:51発の鹿児島中央行きの『みずほ601号』に乗り換える。
九州行きの夜行列車が姿を消した後、サンライズから九州新幹線の乗り継ぎは、九州への旅には欠かせない。 -
『みずほ601号』は、8:11に小倉駅に着いた。
この旅では、文庫本を忘れたので、小倉駅での乗り換え時間を利用して、駅構内にあった本屋を物色。
買い込んだのは、あの名著『日本百名山』だ。
ここで乗り換える日豊本線は、名前の通り、豊国と日向国を結ぶ路線だ。
乗り込んだのは、博多駅からやって来た特急『にちりんシーガイヤ7号』。
小倉駅を8:33に出発した。 -
列車は、九州の東側を南下していく。
途中、宇佐、杵築、日出、別府、大分、臼杵、佐伯、延岡などの懐かしい街を通り過ぎ、4時間50分ほどで、日向市駅に到着。
乗り継ぎ時時間があるので、ちょっと外へ出てみることに。
ところが、外は強い雨が降っていた。日向市駅 駅
-
仕方が無いので、駅前を少し歩いた後、構内にあった物産展を冷やかす。
そして、鶏のささ身燻製を買い込み、ホームの木製ベンチでつまみ食いを。
新宿にある宮崎県のアンテナショップで大きいものをよく買うのだが、やはりこれは旨い。 -
そして、13:02発の宮崎空港行き普通列車に乗り、今回の旅の最初の目的地である都農駅へと向かう。
これまた懐かしい美々津駅を過ぎると、車窓右手には、旧リニア宮崎実験線の高架が寄り添ってきた。
この効果の一部区間には、今、ソーラーパネルが並べられ、メガソーラー発千施設となっているそうだ。 -
雨の降り続く都農駅には、13:24に到着。
とりあえず、駅舎でどうしようかと考える。
しかし、雨は弱まりそうになかったので、タクシーで都農神社へ向かうことにした。都農駅 駅
-
駅前から乗ったタクシーは、5分余りで都農神社の鳥居前に着いた。
降りた時にはまだ雨が降っていたのだが、1分も経たないうちに、急に日が差してきた。
これは、日向国の神様が、歓迎してくれているのだろうか。日向国一之宮都農神社 寺・神社・教会
-
鳥居には、『日向国一宮 都農神社』の扁額が、誇らしげに掲げられていた。
-
鳥居を潜り境内へと入ると、広い参道が続いている。
人の影も無く、空気が澄んでいる感じがした。 -
参道の途中に、赤い小さなお社があった。
末社の愛宕神社だった。
愛宕神社と言えば、火伏の神。
とりあえず、火の用心と言うことでご挨拶を。 -
参道は、途中で直角に折れていた。
曲がった先には石橋があり、太鼓橋と呼ばれているそうだ。 -
その太鼓橋の袂に、『あぶら石』なるものがあった。
昔は都農川の対岸に置かれ、増水した折、そこに油を注ぎ火を灯し、遥拝所とていたそうだ。
その後、都農川に橋が架けられたため、今は神社に奉納されているとのこと。
願いを込めてこの石に触ると、願いが成就すると云われてる。 -
反対側の袂には、この神社の『石持ち神事』のための神石が置かれていた。
これに願いを込めてから参拝し、本殿裏に納めるという神事だが、すっかり忘れてしまった。 -
神門の右手に、ご神木らしき大きな楠があった。
その下にある祓い所が小さく見えるほどだ。 -
神門を入り、早速拝殿で参拝。
日向国一宮と言うことで、お邪魔する挨拶と、旅の無事を祈願。
残念だったのは、社殿に趣が無かったことだ。
社殿の周囲に鎮座する摂社・末社を参拝しながら本殿裏手へ。 -
その本殿裏手には、石持ち神事の神石を奉納する納所があった。
実は、ここへ来て、石を持ってこなかったことに気付いたのだった。。。
これだから、願いが叶うことが無いのだな(笑) -
日向国の神様へのご挨拶を終え、参道へと戻る。
東神苑の池の畔に、苔生した綺麗な道があったので、少し寄り道を。 -
境内の外れでは、すでに桜が満開だった。
と言うか、すでに散り始めていた。
さすが、南国だな。 -
時計を見ると、14時半近くになっていた。
まだお昼を食べていなかったので、境内脇にあった食堂へ。
うどんが美味しいみたいなので、肉うどんを注文。
これが素朴で、とても美味しかった。 -
お腹も満たされたので、駅へと戻ることに。
帰りは、のんびり街歩きを楽しみながら。
途中には、古い民家が残り、なかなか風情があった。 -
街の中心らしい場所に出た。
しかし、シャッターが閉まった店が多く、人影も無いので寂しかった。 -
駅の近くまで来ると、一面に菜の花が咲いている場所が。
今年一番の菜の花だな。 -
都農駅に辿り着くと、また雨が降って来た。
何だか、日向国の神様が雨を止めていてくれたみたいだな。
15:18発の普通列車に乗り、南宮崎駅を目指す。
この日は、これで宿に入る予定だ。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- 前日光さん 2018/07/31 22:50:39
- 日向国が歓迎してくれたのですね!
- 旅猫さん、こんばんは。
先週少し涼しくなったと思ったら、また暑さがやってきましたね(^^;)
今年の夏は、本当に酷暑ですね。
さて日向国へは「サンライズ瀬戸」で岡山まで。
そう、夜の10時発ですから、確かにお酒を楽しむ時間はあまりないかも。
いつまで存続しているか分からないこの夜行列車。
そろそろまた乗りたくなってきました。
日向国一之宮の「都農神社」、苔むした参道が趣き深いですね。
まるで旅猫さんの参拝を待っていたかのように雨があがり、
その後列車に乗り込むと再び雨。。。とは。
なかなか粋な都農神社の神様の計らいですね!(^^)!
幸先の良い日向国の入りでしたね。
前日光
- 旅猫さん からの返信 2018/08/01 18:17:37
- RE: 日向国が歓迎してくれたのですね!
- 前日光さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
この暑さ、8月上旬まで続くみたいですね。。。
今年は、かなりつらい。
『サンライズ』はとても便利な列車ですが、出発が遅いので、車内でのお楽しみが出来ないのが玉に瑕ですね。
『北斗星』は、夕方に出るので、夕食と晩酌の両方が楽しめたのが懐かしいです。
都農神社は、社殿は大したことは無いのですが、参道はなかなか風情がありました。
それまでかなり強い雨が降っていたのに、タクシーを降りたら陽が出ましたからね。
驚きました。
これは、歓迎してくれたのだなと。
おかげで、日向ではずっと良い天気でした。
旅猫
-
- hot chocolateさん 2018/06/17 23:37:42
- 日向の神様!
- 旅猫さま
こんばんは~
寝台特急「サンライズ瀬戸」から始まって、日本の景色を眺めながらの列車旅、
なんとも贅沢ですね。
日向の地に着いた途端、今まで降っていた雨が止み、参拝後駅に着くとまた雨が降り出すとは、まさに日向の国の神様のおかげかも。
苔生した道と桜に菜の花と、自然の美しさも堪能し、後は宿に向かって温泉に浸かるだけ・・・
後半も楽しみにしています。
Hot choco
- 旅猫さん からの返信 2018/06/20 21:39:27
- RE: 日向の神様!
- Hot chocoさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
列車の旅は最高です。
特に、夜行列車は旅情がたっぷりで。
都農駅に降りた時は、物凄い雨だったのですが、タクシーを降りたらぴたりと止んで。
そして、帰りは、駅が見えて来たらまた振り出して。
これは、日向の神様が歓迎してくれたのだなと思いましたよ。
まさに、奇跡ですね。
境内や街並みもなかなかでした。
日南の旅は、ちょっと長いですので、書き終えるのはいつのことやら。
すでに6月と言うのに。
旅行記は10冊以上溜まってしまっています。。。
旅猫
-
- 墨水さん 2018/06/06 20:49:39
- 賽銭次第。
- 都農神社の入り方としては、最高です。
タクシーの運ちゃんに、感謝ですね。(笑)
地図を見て感じた事は、都濃川が河岸段丘を形成している所を見ると、昔はかなりの暴れ川だったと思われます。
暴れ川は、実りも約束してくれるが、被害も多い。
痛し痒しですね。
そこで、一族を祭る神社を建立し、都濃川の暴れを沈めたかったと思われます。
「石を運ぶ。」のは、一理も二利も有る・・・。
護岸工事として「石を運ぶ。」(一理)、護岸が完成すれば、結果として収穫が約束される。(二利)
ただ、御利益と絡めるのはな~~っ。(笑)
オイラが神様なら、やっぱりお賽銭かな。(爆)
墨水。
- 旅猫さん からの返信 2018/06/08 18:13:49
- RE: 賽銭次第。
- 墨水さん、こんにちは。
タクシーの運転手さんが、一の鳥居の前に付けるかどうか訊いて来たので、迷わずお願いしました。
ほとんどの人は、駐車場から入るので、あの鳥居は観ていないでしょうね。
神社と集落は都農川で隔てられているので、増水時は対岸かお詣りしていたそうです。
石持ち神事は、護岸工事の名残なのでしょうかね。
旅猫
-
- salsaladyさん 2018/06/03 22:10:37
- ”みずほ”がまだ走ってる?
- ☆半世紀近く前の学生時代!横濱からk市営するときはブルートレインでした。
☆殆ど“富士”ですが、偶には“瑞穂”に乗れたかな?うろ覚えですが。。。
☆今のように学生でもフライトで一時間半なんて時代には却って贅沢な時間でしたね!
- 旅猫さん からの返信 2018/06/03 22:43:42
- RE: ”みずほ”がまだ走ってる?
- salsaladyさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
学生時代には、ブルートレインで帰省されていたのですね。
ある意味羨ましいです。
私は田舎が無いので、夏休みも正月も、ずっと東京でした。
友達が田舎の話をしているのが本当に羨ましくて。
富士もみずほも、夜行列車はすべて旅で利用しました。
今の学生さんは、飛行機で一っ飛びですか。
鉄道で帰省する方が贅沢なのかもしれませんよ。
旅猫
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