2018/04/28 - 2018/04/30
334位(同エリア1260件中)
群青さん
この旅行記スケジュールを元に
2013年10月以来4年半ぶりに宮城三陸沿岸を旅してきました。
前回は時間的余裕が無くて回れなかったものの、ずっと気になっていた場所にも訪れることができ、また前回見た場所に関してはこの間の復興の様子の濃淡が如実に感じられて、ハンドルを握りつつ様々な感情が浮かんでは消えの旅でありました。
2018年の現在の姿を自分なりに書き記してみたいと思います。
時刻はもうすぐ16:30。
2日目の宿のチェックインの時刻まで早々猶予はない!
石巻港ICから三陸道に乗り、目指すは松島。
ところが・・・
本来ならば松島海岸ICで降りてそのまま宿までの一本道だったはずが、何をどう勘違いしたのか?自分でもわからんが。
松島北ICで降りてしまったため、国道45号線の、それも松島のメインエリアの渋滞の中にわざわざ飛び込んでしまう失態。
あ~ア。
おまけにナビに間違って誘導されて迷子になる始末。トホホ・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2日目の宿は松島の高台に建つ 旅亭 雲静庵。
今回の旅は当初の予定を変更して、1ヶ月前に急遽、日程を練り直し行くことになった行程。
松島周辺に泊まると決めても、当然のことながら「みどりの日」と重なるその日はどこも皆いいお値段。
そりゃそうだよね。
そんな中で、いろいろ調べている中で料理のクチコミ評価がやたらと高く、値段的にも想定内の宿だったので選んだのがこの宿。旅亭 雲静庵 宿・ホテル
-
そう大きくもないその宿には既にその日の客の多くがチェックイン済みのようで、僕らなんぞ完全に遅い部類。
(といってもチェックインしたのは17:15なのだけどネ)
フロントの女性はきびきびと説明してくれるものの、どうもこの宿、つかず離れずのスタイルを踏襲しているらしい。
部屋の場所を案内され鍵を渡され、自分で荷物を担いで部屋に向かう。
ドアを開けた途端、ウソだろッ!・・・と、思った。
マジかよ!
しくじった!!(涙)
暗雲たる思いが僕を包んだ。
そう、あまりにもシンプル過ぎて。
それは別に構わないのだけれど・・・
あまりにも狭すぎるその部屋に、いったい自分は何をどう間違えたんだか混乱した。
それは宿の公式ホームページにも掲載されていた写真と同じ姿なのだけど、写真で見るよりもはるかに狭苦しく何もない部屋だった。
僕の陳腐な喩えで表現するならば、ビジネスホテルのシングルルームに敢えてベッドを2台詰め込んでみました!的なお部屋。
ビジホ仕様だから当然のことながら備品もそのクラス。
冷たい水を入れたポットとか部屋にあるはずはないし・・・
宿は決して僕を騙したりしたわけではないけれど、見抜けなかった僕は釈然とできるはずもなく・・・
一気に旅行気分が霧散した。
まさかここ松島でビジホかよ!
自分の選択を呪いたくなるほどダウンな気持ち。 -
窓の外からは松島の風景が見えます。
-
夜の帳が下りればこんな風に松島と月を愛でることの可能な宿。
だけど現実は。大人2人がくつろぐには不十分な狭苦しさで、ベッドに腰かける以外、居る場所のない部屋。
一風呂浴びに行く気力も失せ、口数が減った。 -
18:30の5分前、食事処へ向かった。
こじんまりとしたこの宿、確かに部屋にいる時からやたらと美味しそうな香ばしい匂いが部屋にまで漂ってきていたけれど・・・
その理由を知ってギョッとさせられた。
普通の宿だったら、フロントの近くにはラウンジがあり思い思いにくつろいだりするスペースが食事処になっていて、既に多くの客が食事しているのだ。
あんな開放的な場所が食事するスペースの一角なんだ!
という衝撃。
まるで玄関先で食事させられているみたいに思えて、僕は心の中で叫んだ。
「ありえない!」と。
と同時に、部屋にまで漂ってきていた美味しそうな匂いの正体とこれからご対面できるのだ!
という嬉しさの方が勝っていたかもしれない。
だって、すっかり空腹だったから(笑)
どういう事情か知らぬが、僕と母はそこではなく畳が敷かれた和室の食事処での夕食・そして朝食となった。
(コースの違いによって提供される料理が異なることが関係しているのかしら?)
僕ら以外の他の4組は18:00からの食事だったらしく、いい塩梅で食事を堪能する空気ができあがっていた。 -
上から時計回りに
前菜 シャコ絹田巻 辛子酢味噌
海老甘酢
諸胡瓜
生ハムクリームチーズ
ホタテ貝燻製
花みょうが
水雲 おろし芋 オクラ
姫サザエ -
左下から時計回りに
食前酒 山桃酒
逸品 ずわい蟹 甲羅盛り
香の物
ずわい蟹甲羅盛りにはバジルソースが添えられていて、初めて食べる組み合わせだったがとても美味しい! -
お造り 塩釜港から本日の水揚げ
切り身は分厚く新鮮さが口の中を迸る! -
小鍋 和牛しゃぶしゃぶ
肉が加わることでバリエーションが広がり、かつ美味しいものを惜しげもなく提供するこの宿の心意気がニクイね! -
煮魚 石巻港から特選きんき姿煮
1人1尾ですぞ!
贅沢極まりないなぁ~!!
ほろほろとした柔らかさ。
やや甘みの強い味付けなので、その点がもうちょっと控えめだった方がより美味しかったかもしれないが・・・
十分に堪能させていただきました。 -
食事 海鮮釜めし
汁 浅利うしを汁
すっかり満腹!
最後の方はかなりきつかったけれど、こんな美味しい料理を残したら罰が当たる! -
デザート アイスクリーム
ストロベリープリン
チョコレートケーキ
ストロベリープリンなんて結構な量なので、こりゃ絶対ムリだ!
と最初は思ったのだが・・・
「甘いものは別腹」の意味を今更知ってどーするんよ!って感じ(笑) -
美味しいものをたらふく食べて、狭いとクチコミに書かれていた風呂場は特に他の客とかち合わなかったため、ゆっくりと湯に浸かり・・・
2日間の運転の疲れも相まって、早々に就寝。
ただ、やはりこの宿のこの部屋の狭さだけは馴れることができないなぁ~!
朝5時過ぎに起床。
窓の外には朝の松島が広がる。
朝風呂もほぼ貸し切り状態。
朝食の時間までの長さよ! -
一品一品きちんと手作りされた和朝食。
小鉢に少しずつの量入っていて、かなりの食材が見た目にも美しく、食欲をそそります。 -
-
豚肉の朴葉みそ焼き
御飯が進む進む!
クチコミに違わず、夕食・朝食の美味しい宿だった。
食材費だけでもかなり占めているんだろうなぁ~!
どうも元々は別の経営母体が運営していた宿を引き継いで、今の宿の形態になったらしいので・・・
どうしても建物の構造上の諸問題を抱えつつ、絶品料理に特化した宿を目指したのだろう!
と思います。
部屋の狭さには、あんまりだ!と感じるものの、接客もつかず離れずのいい按配を保っていて、いい意味での”ほっとかれ感”も気楽でした。
とにもかくにも美味しいものをたくさん頂けて、いつまでも舌の記憶に残るであろう一夜でした。 -
せっかくの松島。
混みあう前に観光しましょう!
とはいえ、周辺一帯が改良工事をあちこちで行っている松島。
渋滞も始まりつつあり、駐車場も滑り込みセーフで止める場所を確保でき・・・ -
朝9時の松島遊覧船に乗ってみた。
松島島巡り観光船 乗り物
-
外海に出てからの揺れはハンパなかったなぁ~!
あんなに揺れるものだったっけ?
と思いつつ、以前と違って今はカモメへの餌やりが厳禁となったせいか、船内の椅子に座って大人しく車窓を眺めている人が多かった印象。
50分間のクルージングを終えて桟橋に辿り着くと、10時就航の瓶を待つ人々の大行列にビックリ! -
五大堂。
何度渡っても、やはりあの足元が透けて見える橋は怖いなぁ(汗)
10時を回ってどこもかしこも混雑度が増して来たので、土産物を買い求め早めに松島から退散した。
さて、早めの昼食を取って、今回の旅の最後の訪問地を目指すとしましょう!五大堂 名所・史跡
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2021/02/08 10:55:11
- お久しぶりです
- 群青さん ご投票ありがとうございます。
客室と食事の好対照(・□・;)、群青さんのエスプリきいた文章、笑ながら読ませていただきました。宿では食べて寝るだけだった群青さんたちには、結構良い宿だったのでは?と思います。
松島は大昔に行ったきり。典型的な観光地ですが、やはり一見の価値はあるように記憶しています。
- 群青さん からの返信 2021/02/08 21:02:29
- Re: お久しぶりです
- ねもさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
改めて久しぶりに文章を読み返してみると、何とまあ浅ましいというか食い意地が張りすぎというか・・・(汗)
エスプリと書いてくださって恐縮なのですが、完全に”暴走”しておりますね、3年前の自分は(苦笑)
フォートラベルにデビューしたての頃の文章ゆえ、こっ恥ずかしい面も多々ありますが、熱情の迸りという意味でそのまま残しておきますね。
料理がとにかく美味しかったこの宿ですが、昨年来のコロナ禍の中で、今は営業してないような・・・
思い切ってリノベーションすれば、立地的にも十分勝負できるような気がしますので頑張ってほしいです。
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