2018/04/23 - 2018/04/23
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motogenさん
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紀伊熊野は巨岩・奇岩のオンパレードです。
それらは、日本列島の誕生の謎を秘めた岩石てす。
学生時代には、地質や岩石のことをかじったことがあるのですが、今日の地球科学は当時に比べて数段レベルに上がっていて、雄大な地球のドラマを生き生きと描きます。
ここに来て、もう少し熱心に勉強しておくべきだったと後悔します。
鬼ヶ城に向かいます。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
獅子岩の脇を走り過ぎます。
獅子の横顔に似ていると、観光スポットになっています。
しかし駐車場がなく、ちらっと眺めて終わりてす。獅子岩 自然・景勝地
-
やって来たのは「鬼ヶ城」。
子どもだましの名の付いていて、半分ばかにしていましたが、駐車場があるので見学します。 -
見回すと、岩でできた小さな半島です。
鬼ヶ城センター グルメ・レストラン
-
おやっ、海が綺麗です。
真っ青な海です。
小ばかにしていたことを反省します。 -
この景色を見て、さらに反省し、懺悔します。
-
他では見ることのない、奇怪な崖が続いています。
気持ちがフワフワしています。
遊歩道の長さは1km以上もあるようで、スケールも雄大です。
岩は強く固まった凝灰岩(火山灰や火砕流生成物)で、これも1400万年前の火山活動の残したものなんでしょう。 -
一気に数メートルも隆起する大地震が、分かっているだけで6回以上はあって、海の中から飛び出した岩石が、その後波や風で浸食され、このような地形ができたのだそうです。
ここは千畳敷と呼ばれる海岸段丘です。 -
下をのぞけば身が震えるような断崖で、思わず座り込んでしまいます。
波の様子は動画でご覧ください。
https://youtu.be/ckEBZsFQxGg -
断崖はまだまだ先に伸びています。
巨大さに人の無力を感じます。
金持ちも貧乏人も、美男美女もぶ男も、地位も名声も、ここでは関係ありません。
宇宙の「無」があるだけです。鬼ケ城 自然・景勝地
-
沖に島が浮かんでいます。
多分これが、伝説の魔見ガ島なんでしょう。
次のような話が書いてあります。
「昔々、坂上田村麻呂が鬼ヶ城に住む鬼(海賊)退治にやって来ましたが、岩が厳しくそびえ、磯は波が激しくとても侵入できません。
その時、魔見ガ島に童子が現れて舞い唄い、鬼たちが油断して岩戸を開く一瞬に、田村麻呂が神通の矢を放ち、鬼を一矢でしとめました。」 -
エンターテイメントの少なかった昔には、こんな話が人々の娯楽だったのでしょう。
おじいさん、おばあさんが、孫に聞かせる話です。
しかし権力者を神格化する話となってくると、ひねくれ者の私は首をかしげてしまいます。 -
そんな伝説よりも、この大自然の造形美をめでましょう。
大地の神秘に思いを馳せましょう。 -
この断崖と岩をぼ~っと眺めているだけで、煩悩を吹き飛ばしてくれます。
-
案内板を見ると、ここはまだまだ鬼ヶ城の序の口です。
いくぶん疲れました。
「どうしよう?」
「せっかく来たんだから、最後まで行こう!」
と予想外に元気な女房ですが、 -
進んで行くと、よじ登るような急傾斜となって、ロープ頼りの足場の悪い場所もありました。
引き返します。
軟弱な私たちですが、引き返す人がほとんどで、挫折感はありません。
ここまで見れば、大満足です。 -
尾鷲の手前までは、高速自動車道のトンネルの連続で緊張しましたが、
-
どうにかこうにか「道の駅・海山」までやって来ました。
海山(みやま)?
「かいざん」「うみやま」と読んでいましが、その昔、手紙の住所に書いた覚えがあります。
ここだったのか・・
ドキドキします。道の駅 海山 道の駅
-
ここで昼食にしました。
久しぶりの食事らしい食事です。 -
熊野古道・馬越峠を歩きます。
熊野古道とは何ものなのか・・
よく分っていないのですが、この名前に特別な吸引力があって、訳も分らずここまでやって来ています。
峠の入口に車を停めさせてもらって、 -
憧れの古道に踏み込みます。
最初は石というより岩が転がるでこぼこ道で、歩きにくいこと・・・
道は尾鷲の町まで続いていますが、峠で引き返す予定です。 -
地図では何ともない短い古道ですが、
-
勾配がきつい。
それは予想したことで、持参してきたトレッキングポールの出番です。
こんなものを持って、トレッキングをした気分になりたかった私たちです。
しかしかっこうはつけたものの、峠までは50分だと言うのに、息を切らして休み休み登る女房の体力では、1時間以上はかかりそう。
神倉神社の山登り、鬼ヶ城でのウォーキングに続きこの山道で、ふくらはぎがへばっています。 -
「夜泣き地蔵」まで来ました。
静岡県の小夜の中山峠には「夜泣き石」があって、殺された妊婦から生まれた赤子の代わりに石が泣いて・・・
という伝説があります。
これも同じかな・・と思ったら、子供の夜泣きが治るようにお祈りする地蔵でした。
見れば、綺麗に刻まれたものではなく、地蔵に似た石に赤い帽子が乗っているだけで、でもこれがまた素朴で良いのです。 -
雨水の流れる水路です。
これがネット情報に載っていた石橋??
小さな橋で、なくても簡単に飛び越えられます。 -
道は歩きやすい石畳となったり、
-
石段となったりしていますが、なかなか峠が見えてきません。
-
樹木に覆われた日陰の道でしたが、途中から樹木が伐採されて、直射日光に射られます。
ゼンマイが群がっています。
食べれそうなものを採っていこうか・・? -
木の椅子の休憩所がありました。
車の通れる道もあります。
馬越峠だと喜びましたが、林道との交差点で、峠はまだ先でした。 -
気を取り直し、急な山道を登ります。
時折すれ違う人と出会い、
「もう少しですよ・・」
と声をかけてくれます。 -
出発してから1時間と15分、ついに峠に到着しました。
しかし案内板以外には何もありません。
見晴らしも何も、ただの山の中で、ここから先は尾鷲に続く下りの道です。世界遺産熊野古道 馬越峠 名所・史跡
-
このまま引き返しては、苦労が実りません。
尾鷲の町が一望できる天狗倉山まで行くことに、女房も賛成します。
片道30分と言いますが、危険を伴う急な場所もあると聞きます。 -
さて、この道で良いのだろうか?
通りかかった人に確認して、山を登り始めました。 -
聞いた通りの急坂です。
何度も立ち止まって息を整えます。 -
そんな時出会ったのは、この山を毎日の往復すること数10年、新聞や地元のテレビでも紹介されたおじいさん。
80歳にもなろうかというのに若々しく、痴呆症などとは無縁のスーパーマンです。
神倉山でもそうでしたが、地元の山々をこよなく愛する人がいて、私たちのようなよそ者にも、丁寧なアドバイスをしてくれます。
そして延々と話をしてくれるのです。
「この先に左右に別れる分岐点があるけど、左だよ。右じゃだめだよ!」
この言葉を胸に刻んで、お別れしました。
-
その分岐点を左に進みますが、厳しい岩場です。
岩にしがみついて登ります。 -
もう少しで頂上だ・・と目を上げると、巨大な岩が立ちふさがっています。
またしても巨岩です。 -
声が聞こえてきました。
先客たち帰るところです。
こんな場所で人に出会うと嬉しいもので、明るく挨拶を交わします。 -
岩をよじ登って頂上に到達、
小さな祠の前に立って、天狗倉山 自然・景勝地
-
巨岩を見上げると、登るためのはしごが架かっています。
危険なので登るのはあきらめて、 -
岩の淵から身を乗り出して、恐る恐る下をのぞき見ます。
-
尾鷲です。
特別な思いのある町で、忘れていた40年以上前の記憶が押し寄せてきます。
黙って見続けます。 -
当時のことは長い話となるので省きますが、きざな言い方をすれば、青春の秘めたページがここにあるのです。
人に言えば笑われてしまうような、純情そのものだった時代の思い出・・です。
このまま何も言わず、あの世に持っていきましょう。
と思いながらも動画も撮る、未練な私でもあります。
https://youtu.be/WQWMp0xuCDw -
馬越峠まで戻って来ると、地元の高校生に再会しました。
この若者と声をかけ合うのは、これで4度目です。
最初は天狗倉山に出発する場所で、次は登り坂で追い越された時、3度目は山から走り戻ってきた若者とすれ違った時・・
そして今です。
私たちが天狗山から降りてくる間に、道の駅海山まで往復してきたのだそうです。
急坂も岩場の道も、ひょいひょいと走るように飛び越えていくのですから、天狗です。
それにも増して驚くのは、単語でしか話せない若者でなく、礼儀正しく清々しい行動が身についている高校生で、
このような若者を育てたこの地への思いを、ますます深めるのでした。
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