2018/04/12 - 2018/04/12
43位(同エリア133件中)
solさん
アラゴン王国のフェルナンドの城を見たい!
スペインドラマ、『イサベル~波乱のスペイン女王~』を見て、すっかり虜になってしまったわが夫婦。
イザベル1世と結婚し、スペイン建国にいたった、アラゴン王国の王、フェルナンドのいた城がドラマを見てる最中に気になり、いつかこの目で見てみたいと思っていました。
実際は外観は同じでも、内部の美しさはドラマに反映されていなくて、うれしい訪問となりました。
4/09 マドリード着
https://4travel.jp/travelogue/11351658
4/10 → クエンカ
https://4travel.jp/travelogue/11352096
→ バレンシア
https://4travel.jp/travelogue/11352099
4/11 → エル・パルマールへパエリア食べに
https://4travel.jp/travelogue/11352321
4/12 → タラゴナ
http://4travel.jp/travelogue/11352334
→ サラゴサ
https://4travel.jp/travelogue/11352686
4/13 → パンプローナ
https://4travel.jp/travelogue/11353025
→ サン・セバスチャン
https://4travel.jp/travelogue/11353078
4/14 → フランス サンジャン・デ・リュスへ日帰り
https://4travel.jp/travelogue/11353782
4/15 → ブルゴス
https://4travel.jp/travelogue/11353735
→ マドリード
4/16~4/22 マドリード散策
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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サラゴサに着いたのが夕方の17時ごろ。
大急ぎで行ってきました、アルハフェリア宮殿。
11世紀前半・サラゴサ王国(タイファ・サラグスタ)時代に建てられました。
当時、イスラムのアル・ムクタディルは、カトリック勢のレオン・カスティーリャ連合王国のフェルナンド一世、サンチョ二世、アルフォンソ六世などの侵攻に苦しみ、貢納金を納めるための追加税により民衆より非難されたりもしながら、文化人を擁護し、アルハフェリーア(アル・ジャアファリーヤ)宮殿を造ったとのことです。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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ここにくるためにサラゴサ行きを決めたのだから、絶対に入らなければ!!
ちなみに、20時までやっています。
シエスタがあるおかげです。割とどこでも遅い時間までやっています。
ありがたい。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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キリスト勢のアラゴン王国が攻め入るたび、イスラム勢は貢納金を納めながら、生きながらえていましたが、1118年、アラゴンのアルフォンソ一世、大量の南フランスの騎士の援軍を得て、ついに サラゴサを占領。
首都をサラゴサに。
このアルハフェリア宮殿はベネディクト派の修道院としてしばらく使われていましたが、14-15世紀にアラゴンの王宮となりました。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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門を入ると、パティオになっています。
中世、イスラム勢力が支配していたこの地を キリスト教勢のアラゴン王国が支配するようになりました。イスラム勢が建てたイスラム建築がそのまま取り残され、そこに増築などして、今の姿になったということです。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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アルハフェリア宮殿は ムハデル様式です。
ムデハル様式とは、キリスト教の建築様式にイスラム文化の要素を取り入れた、中世スペインの建築様式のことを指します。レンガや彩色パネルを多用し、幾何学模様を施すなど、随所にイスラム文化を感じさせられます。
(https://worldheritagesite.xyz/aragon/ 引用)アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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さて、イスラムの地をのっとったアラゴンでしたが、ムスリムの人口が多くて追放しきれず、国王直接の臣民としてキリスト教徒の迫害から保護しました。
ムスリムたちは サラゴサなどの都市の他、川の流域の農村で人口の多数を占めました。一部のエリートムスリムはアラゴン全土の終身のカーディー(裁判官)として任命され王の恩恵を受けたりもしました。
(http://hikakukentiku.web.fc2.com/memo/memo34.htm 引用) -
ここから入ります。
アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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宮殿内には、イスラム様式の幾何学模様や草花模様などの細かい彫刻が施された柱や壁が残っています。アルハフェリア宮殿は、その後のイスラム建築にも大きな影響を与えており、同じくスペイン・グラナダにある世界文化遺産「アルハンブラ宮殿」も影響を受けた一つです。(https://worldheritagesite.xyz/contents/aljaferia-palace/ 引用)
おお、すごい!この建物は300年後に建てられる、かのアリャンブラ宮殿にも影響を与えたのか・・・。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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グラナダのアリャンブラは行った事はありませんが、セヴィリャのアルカサルへは去年行きました。
セヴィリャのアルカサルの細かい模様やタイルとは違って、レースのような模様の柱で、なんとも美しい。
イスラムの影響を受けた建物でも、時代や場所が違うと、ずいぶんと違うのですね。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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中庭。
恒例のオレンジの木が植えられています。
真ん中の細い溝には水が流れています。アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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アルハフェリア宮殿 城・宮殿
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差し込む光、緑の色彩、オレンジなどの暖色とのコントラスト、青空、そして、流れる水の音・・・我々の全ての感覚を刺激して、これ以上ないほどのやさしい快感を与えてくれます。
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繊細なレリーフ模様と、粗野な石のアーチ、植物の直線の葉。
ハーモニーがたまらない。 -
アラゴン王国の国章
左上の木はソブラルベ王国の伝説話から。(人々が国を勝ち取った的な。正義の象徴)
右上の青い部分は ピレネー山脈とアラゴン君主制
左下の4つの顔のものは 現イタリア・サルデーニャ自治州の旗。イタリア・サルデーニャはコルシカ島の南にあります。14-15世紀にアラゴン王国はこの地を占領したことがありました。(今でもサルデーニャの一部ではカタルーニャ語の方言を使うところがある)
右下の縞は アラゴン連合王国のもの。、アラゴン王国とカタルーニャ君主国を中心とし、いくつかの君主国の同君連合として構成された中世南ヨーロッパの国家。西地中海の島々や南イタリアを領有するなど、地中海国家としても発展した。 -
二階から見た中庭。
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四角い塔はムスリム、丸い塔はカトリック建築。
広いお堀と、頑強に建てられた城壁の内部には楽園がある、アルハフェリア宮殿。 -
アルハフェリア宮殿の後ろの部分は政府機構として使われています。
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宮殿を見学した後はいったんホテルへ。
旧市街などがある川の内岸から外岸へ渡ると、だだっ広い大通りやモダンな建物、アパートなどがぎっしり建っています。
その建物の一階は お店などに使われていて、この写真に見えるように、ほんっと楽しそう。
野外のテーブルで皆談笑しています。
こんな楽しい午後の使い方ができるとこ、見習いたい。 -
ホテル前に旧市内へつなぐこの橋があります。
最高の立地ですが、IBISだったので、安かったです。
駐車料金は10ユーロだったかな。 -
橋から撮ったBasílica de Nuestra Señora del Pilar
ピラール聖母教会
前日大雨が降ったようで、川の水位がめっちゃ高かったです。後でニュースで言っていたのは、パンプローナで大雨が降り、川が決壊したとのこと。パンプローナから流れているこの川の水位が上がっているのだとか。 -
Cabildo Metropolitano De Zaragoza
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ゴヤの銅像
サラゴサはフランシスコ・デ・ゴヤの故郷です。
ゴヤ美術館もあり、ぜひ行きたかったけど、観光できる時間が限られているので、泣く泣く断念。 -
ピラール聖母教会前は大きな広場になっていて、気持ちのよい空間。
が、労働組合かどこかの政党のデモ隊を見ました。
景気が悪く、失業率も高いこの国だから、市民の不満が爆発しているのかと思いきや、これから訪れるどこの町でも見ました。
たぶん普通の出来事なのでしょう。
まあ、ブラジルでもよく見かけるなあ。 -
この時間帯は大体19時20分ぐらいです。
夕日に照らされて美しく光る聖母ピラール教会 -
旧市街に入ると、ところどころ、こんな細い小道があり、大体飲み屋街になっています。
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入ってみました。
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トーストにフォアグラがのったもの。
激うま!! -
アラゴンの郷土料理は?と聞くとこれが出てきました。
パンくずを 米みたいに見たてて(?) 上に目玉焼き。
パンには軽く味がつけてあります。
食べてると飽きます・・・(汗)口の水分持っていかれます。
貧しい生活から生まれた一品なのでしょうね。
余って硬くなったパンをトーストして、粉にして・・・
食生活から、その土地の生活が推測できるというものです。 -
旧市街に たくさん飲み屋通りがあります。
前もっていろいろ調べていきましたが、結局実際あるいてみて、人が集まっている店がいいのかなって思ったりしました。 -
細い路地を歩いていると、急に小さな広場が目の前に広がったりしている・・・
そこのオープンテラスで歓談している人たち・・・
ゆったりと時間が過ぎています。 -
途中で見かけたブティック
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飲み屋どおり
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道が細いので、車が通らず、テーブル席があったり、カウンターがあったり。
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それにしても、ヨーロッパの人って体のつくりが違うのか???
立ちっぱなしで 疲れないんかな?
老若男女皆立っている。
ゆっくり座ってお酒を飲みたいって思っちゃうけど・・・ -
路地散策
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Iglesia Parroquial de San Gil Abad
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ここら辺で散策はおわり。
夜のピラール教会も美しいです。
長い旅行記、読んでいただいてありがとうございました。
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