マドリードからバスク地方へぶらぶらドライブ周遊旅　－　⑩ブルゴス編

2018/04/15 - 2018/04/15

かつては　一時カスティーリャ王国の首都となっていた時期もあったという過去があふれているブルゴス。

旧市街が割とそのまま残されているので、中世の雰囲気でいっぱい。

散策するだけで、昔の時代に引き戻されるような、不思議な感覚が味わえる、とても素敵な町です。

マドリードへ向かう途中にある町で、寄るか寄らないか最後まで迷っていたのですが、行ってよかったです。



マドリードからレンタカーで　クエンカ、バレンシア、タラゴナ、サラゴサ、パンプローナ、サンセバスチャン、フランスのサン・ジャン・デ・リュス、ブルゴスと、東から北にぐるっと周遊しました。

スペインは１，２時間で次の町に着くので、ドライブ旅行がしやすいです。

４／０９ 　マドリード着
https://4travel.jp/travelogue/11351658

４／１０　→　クエンカ　
https://4travel.jp/travelogue/11352096

　　　　→　バレンシア
https://4travel.jp/travelogue/11352099

４／１１　→　エル・パルマールへパエリア食べに
https://4travel.jp/travelogue/11352321

４／１２　→　タラゴナ　
http://4travel.jp/travelogue/11352334

　　　　　→　サラゴサ
https://4travel.jp/travelogue/11352686

４／１３　→　パンプローナ　
https://4travel.jp/travelogue/11353025

　　　　　→　サン・セバスチャン
https://4travel.jp/travelogue/11353078

４／１４　→　フランス　サンジャン・デ・リュスへ日帰り
https://4travel.jp/travelogue/11353782

４／１５　→　ブルゴス　
https://4travel.jp/travelogue/11353735

→　マドリード

４／１６～４／２２　マドリード散策

エリア ブルゴス(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

サンセバスチャンからバスで2時間。

近づくにつれだんだん気温が下がっていくのが分かりました。

この日は8度。

バスターミナルから旧市街へはすぐ目の前。

バスターミナルに　コインロッカーがありました。
大きな荷物もしまうことができます。

ここにスーツケースをしまって、旧市街へ。

バスターターミナルから旧市街は目と鼻の先。

この日はマラソンイベントか何か行われていたようです。

旧市街前を流れる川。

旧市街入り口の　サンタマリア門

ブルゴスの町とカスティリャ王国の要人たちの像

ブルゴス大聖堂。別名、サンタマリア大聖堂。

要するに、聖マリアを祭ったカテドラル。

スペイン・ゴシック様式の最高傑作と名高いカテドラル。
これものすごおおおく大きいです!!
これレベルの大きな大聖堂はそうそうないです。
ブルゴスがとても重要な町だったことがうかがえます。

１２６０年に完成したフランス・ゴシック様式のカテドラル。
フライボワイアン様式。（炎が燃えているような装飾）



１５世紀にドイツ人によって増築されたのでドイツの様式も入っています。



スペインではムハデル様式（イスラムやカトリック様式がごっちゃになっている折衷建築）が多いので、あまりスペインらしくない。

中の様子

美しいステンドグラスやレリーフ模様

奥の礼拝堂はミサ用に使われていました。

聖歌隊がいます。

ミサが行われている部屋には入れなかったので、こっそりと撮影。

この豪華絢爛な金使い放題の祭壇、アメリカ大陸から持ちかえったものなのだろうな。

芸術品のような祭服。絵画のような複雑な絵がすべて刺繍されています。

宝石のような豪華さ

それにしてもどれだけ金使っとんねん？！って突っ込みたくなります。

巨大な金の塊ごてごての祭壇のなる礼拝室が　３，４つはあります。

スペインの三大カテドラルは　セビリア、トレド、ブルゴスと言われますが、私が見た限りでは　ここが一番金が使われてる気がします。

プラテレスコ様式の黄金階段

プラテレスコ様式とは銀細工師(platero)から派生した言葉だそうです。

この階段はフランス建築家に影響を与え、後にパリ・オペラ座の階段のインスピレーションとなったらしい。
（https://plaza.rakuten.co.jp/laurier/diary/201106110000/　参照）

聖歌隊席。ルネッサンス様式

これまた別の豪華絢爛祭壇。

絵画を立体化した美しい祭壇。

ブルゴス出身の英雄、エルシッドとその妻ヒメノの墓。

回廊

回廊のステンドグラス

このおじいさんたちの格好、すごく北スペインのイメージ

私の住んでいるサンパウロのおじいさんって、キャップかぶって、シャツの胸元をはだけ、バミューダパンツ・・・

おじいさんの格好って、一番その土地らしさを表すと思いますが、どうですか？（笑）

この日は日曜日で、店はほとんど閉まっていますが、プラザ　マイヨール中央で大きなボリュームの陽気な音楽にあわせて、寒いのに派手派手タンクトップで踊ってる集団がいます。

・・・まさか・・・

・・・もしかして・・・

ブラジルで今人気のZUMBA!!

陽気な音楽に合わせて、腰周りをよく動かすこのダンスは　腰周りがすっきりしてダイエット効果があると、ブラジルで大人気のダンス。

こんなところで出会うとは（笑）。

なんだかブルゴス市民にめっちゃ受けてました。

皆へっぴり腰（笑）

さてはスペイン人、踊りが苦手？

プラザマヨールのこちら側でも人だかりが。

子供が多いので、映画か何かかな？って思ってよく見てみると・・・

わかりますか？

ワールドカップ開催の今年、世界選抜チームの選手のステッカーを集めている人々が　足りないシールを交換しているんです。

日本にもあるのかな？

ブラジルでは恒例です。

もう、みんなめっちゃ真剣そのもの。

わたしが興味半分に写真とってても、誰も気がつかないほど！！

ぶらぶらあてもなく散策

町のところどころに　こんな銅像が

これ、スペイン最大の英雄、エルシッドの像。

カスティーリャの貴族で、何度か追放されるも、カスティーリャ王国のために戦い、バレンシアをイスラム勢力から奪回した。

像が並ぶサンパブロ橋。


普通　像が並ぶ橋って、聖人が多いのに、軍人が並ぶって珍しい・・・。

エルシッドの息子。

戦いの最中に戦死。

父親より早く逝ってしまいました。

旧市街前を流れる川。

街中なのに、ヨーロッパぽい　のどかな風景

橋を渡った新市街側。

この建物は郵便局。

スペインの郵便局って立派な建物が多い。

大切だったんだね。

新市街はやっぱあまり面白くなさそうなので、旧市街へ引き返すことに。

グーグルマップ見たら、結構教会とか広場が集まってるとこがあるので楽しそう。

Restaurante Casa Ojeda
Calle de Vitoria, 5
サイト　restauranteojeda.com

どうやら地元の老舗レストランのよう。

グーグルマップの店舗情報見ると、ここの郷土料理が食べられるようです。
とても美味しそう。


私はと言うと・・・実はブルゴスで何も食べていません。

朝までいたサンセバスチャンでのバルのつまみで、胃を相当やられてまして、食事を絶っていました。（涙）

胃が弱いってつらい・・・（涙）

カサ オヘーダ 地元の料理

レストラン前の広場。
Freedom Square
Plaza de La Libertad

きちんとした身なりの子供たち。
レストランの客の子供なのでしょう。

この広場の奥の道を行くと、ホテルの多い通りが続きます。

Parroquia de San Lesmes

Gigantillos y gigantones
ヒガンティーリョとヒガンティーリャの像


｢サン・ペドロ・イ・サン・パブロ(聖パトリックと聖ポール)祭り｣は、中世から続くブルゴスで一番重要な祭りで、毎年6月29日に祝われます。その祭りで、この人形が町を練り歩きます。

教会の反対側は旧市街の門、外側　Arco de San Juan

Parroquia de San Lesmes

Parroquia de San Lesmes

１４世紀建立、ゴシック様式で、町の守護聖人であるサンレズメスが祭られている。

サンジュアン広場

ここら辺の建物はだいぶ古い

Monasterio de San Juan
サンジュアン修道院

修道院横にある十字架のジーザス像

サンセバスチャンで別れたうちの夫は　サンティアゴデコンポステラへの巡礼の旅に出ました。

こういうところに泊まるのかなと思ったり。

巡礼者の道しるべの帆立貝のマーク。

別になんでもない建物なんだけど、生活が感じられる光景が好き。

ここに住んだらどんなんだろうと妄想する楽しみ。

人間は話に夢中。

犬が見てる。

Arco de San Gil

旧市街を囲む門　他の入り口

巡礼者。

こんな天気で、この寒さで大変だろうな・・・

夫、大丈夫かいな？

シエスタ終わりのバル

中心街のバルは人であふれかえってるけど、ここら辺はすいてる。

しかし、寒いのによく外飲みするなあ。感心。

スペインに着てから、雨が降る日が多いけど、霧みたいな雨だから、靴がそうぬれないのが救い。

適当にあるいてたら、また広場に出た。

Huerto del Rey広場

だだっ広い広場。

Huerto del Rey広場

営業している店も少ないし、活気のない広場。

なのに、なぜかすごく落ち着く広場。。。

わかった。

この噴水の存在だ。

なんだかやたらいいエネルギーを感じる。

落ち着く・・・。

Flora Fountain.
Fuente de La Flora.

フローラの噴水。

ローマ神話のフローラ。花と春と豊穣の女神。
ボッティチェリの絵画に出てくる女神ですね。

広場のバル

広場前

広場前

ごみ入れの前の女の子、９，１０歳ぐらいの小さな子。

かなり人目を気にしながら、一生懸命自撮りしてる・・・。

地元の子かな。。。？

広場で小さな女の子が一人・・・

こういうことが目に付く観光地って、今までなかった・・・。

ブルゴスって時間がゆったりと動いている、すごく不思議な町・・・

春と豊穣の女神の見守る広場。。。

奥のおじいさん、ビニール袋を下げ、杖を突きながら階段を上がっていった。

人々の生活が見える町。

素敵な魅力に満ちたブルゴス旧市街。

また戻ってきました、ブルゴス大聖堂。

ぐるっと正面に回ってみました。
正面はフランスの典型的ゴシックカテドラルの風貌。

カテドラル前の建物の二階に住むワンコ。

静かにこっちを見ている。

カテドラル前の建物。

そろそろバスの時間が近づいてきました。

旧市街を後にします。

ブルゴスの町、昔のたたずまいがいまだ引き継がれている、魅力に満ちた町でした。



今回の旅で一番たのしかった街歩きでした。

バスに乗り込み、マドリードへ向かいます。



大変長い旅行記、読んでくださってありがとうございました。