渡辺崋山の田原から岡崎・刈谷・鳴海と常滑、犬山祭りまで四日間の旅(四日目・完)~愛知県を代表する一大観光地、犬山城下は、寺社に旧家、グルメも含めて本当に多彩。カラクリで知られる犬山祭りですが、夜の顔もまた一興です~
2018/04/08 - 2018/04/08
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たびたびさん
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旅の四日目、最終日は犬山祭り。犬山は今回で3回目。今回のお目当ては犬山祭りだったんですが、もう一度、犬山の観光スポットを調べ直してみると、ほとんど手つかず状態。変だなあという思いもありましたが、実はそれだけ犬山は観光資源が豊富なんですね。それではと、この機会に、その辺りも総ざらいしてみることにしました。結局、田楽、げんこつ飴、串ものに、最後は町家レストランのグルメも含めて。最終日もかなりのてんこ盛り。まあ、いつものことではありますが。。
さて、犬山祭の方ですが、こちらも朝から夜遅くまで一日がかりの見物。朝は、各町内の山車13両が針綱神社前の広場に終結。一列に並んだ姿は、まさにポスターで見た通り。本当にそのままの姿でした。
そして、そこからは順次、カラクリ奉納。神社に向かってお囃子とそれに合わせたカラクリを上演します。私も勇んで、カラクリの正面、神社の鳥居の隣りからから見上げるポジションを確保しましたが、上演ははるか山車の最上部なので、チラチラとしか見えない。つまり、これは観衆に見せるものではない。神社に奉納するものだと思えば、まあ一つのスタイルかもしれません。
そして、力任せに方向転換するどんでんと夜の提灯、子供たちの派手な金襦袢といったいくつかの見せ場もあって、本当にへとへとになるまで楽しめる。犬山の底力を感じるお祭りだと思います。
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早朝、名古屋から犬山へ。祭りまではまだ時間があるし、犬山遊園駅の周辺にはお寺がいくつもあるので、その辺りから散策を始めます。
龍泉院は、東側の斜面を上ってすぐ。中川清蔵主という人物が紹介されていて。 -
小牧長久手の戦いの際、秀吉側の池田信輝が犬山城を奪取しますが、その時に城主中川定成留守の犬山城を守っていたのがこの人。寺の住職ですが、その戦いで討ち死に。定成の伯父だったのだそうです。ここは犬山城も正面に見える場所。辛い歴史がさりげなくある寺です。
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臨渓院もその一角。
創建は、室町時代、文明14年。織田信長が当時の犬山城主、織田信清を攻めた際に全焼したとか。今は、江戸期の犬山城主、成瀬氏の菩提寺。ここも犬山城と大いに関係しています。
なお、境内は赤い帽子を被った小さなお地蔵さんがあちこち配されて、ちょっと観光にも配慮したところがあるような気がします。 -
続いての龍済寺は、三本の筋の入った筋塀が格式を感じさせます。
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臨済宗妙心寺派の寺で、山門を入ると広さはさほどではありませんが、本堂から前庭とかよく整備された境内。紅葉の季節の美しさが気になりますが、あとで調べるとそれは本堂裏手のエリアだそう。そこまではちょっと気が付きませんでした。
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ここまで来たら、ついで。さらに山道を上って行った先、善光寺公園まで足を延ばします。途中に善光寺がありますが、公園の頂上はまだまだ先です。
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展望所があって、眼下に見える木曽川の眺めは悪くないですが、苦労して上ったのに犬山城は微妙に見えない。そこがちょっと人気が今一つの理由かもしれません。
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眺めのポイントは木曽川。
犬山城は木曽川の南側に建っていて、木曽川にも守られた城。城からも木曽川は見下ろせますが、善光寺公園の展望所からだと、眼下に見下ろせます。
川は水量が多くて、川幅もある。青くゆったりとした流れが美しいです。 -
善光寺公園からは、直接、大本山成田山の方に回ります。
ここは、成田山新勝寺の別院で、通称は犬山成田山。 -
犬山城と向かい合った山の上に雄大なスケールで展開するちょっと途方もない構えです。
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本殿の前の舞台から犬山市街を広く見渡せるし、駐車場もこれなら何百台も入れるでしょう。
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どうしてここに、ここまでのものを作ったのか。ちょっと不思議になるくらいです。
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もう一度、犬山遊園駅の方に戻って、これは瑞泉寺。
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この辺りでは群を抜いて一番大きなお寺。境内はたくさんのお坊さんが庭の掃き掃除をしていましたが、その姿だけでもちょっと壮観でした。臨済宗妙心寺派の古刹であり、応永22年(1415年)に伽藍が完成。今でも、境内には大寺の雰囲気がしっかり残る。
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参道の楠木も巨大です。
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そして、犬山城の方に向かいますが、その途中の名鉄犬山ホテル。
ここで、有楽苑を拝見します。 -
有楽苑は、織田有楽斎が建てた国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院などを移築した庭園。名鉄犬山ホテルの敷地の続きにあります。ただ、ここが歴史的な場所かというとかつては遊園地があったということも聞きましたが、それ以上のものではない。それでも、園内はそんなことと関係なく重みを感じる雰囲気があって、愛知県は明治村などこうした施設を作るのが得意なのかもしれません。
入園料は1000円ですが、これならまあまあ見合っているのかなと思います。 -
順路に沿って、まずは旧正伝院書院。
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織田有楽が建仁寺の塔頭正伝院を再興し、隠居所として建築した建物。門から入ると少し大きめの和風玄関がありますが、
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むしろ、見応えがあるのは
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裏手の三方に縁をめぐらした客殿の方。
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開放感があって涼しげな佇まいは、風流の極といった趣です。
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入口から順路をさらに進むと改めてそちらのエリアに入れますので、あわてなくてもけっこうです。
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そして、これが織田有楽の手による国宝茶室、如庵。有楽苑の中では一番の目玉でしょう。
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貴人口には白、赤、黒の三つの石。これを見ただけでもおしゃれなんですが、
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イチオシ
中を覗くとジーンズの青のような色調に四角い障子の小窓がいくつも。それが端正に並んでいて、これもめちゃめちゃおしゃれじゃないですか。
利休の待庵の復元も見たことがありますが、それも第一印象でいうとおしゃれ。時代は安土桃山の絢爛豪華な時代に花が開いた芸の世界。わびさびというのを否定するわけではありませんが、絢爛豪華に対抗できるためにはやはりそれなりの美しさが必要だったはず。一般的な地味イメージは少し修正した方がいいかもしれません。 -
この元庵は、有楽斎が大阪の天満に構えた茶室を復元したもの。
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茶室自体は奥に深い三畳の広さですが、隣りの縁を有した日本間と繋がっていて、合わせて一体として観賞すべき建物でしょう。
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復元した建物なので、ちょっと新しさも目につきますが、
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周囲には苔むしたつくばいもあって、
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まあまあわびた雰囲気は出ています。
ところで、お茶は中国から伝わったもの。遣唐使の空海や最澄も茶を持ち帰っていますが、日本の茶祖と言われるのは、鎌倉初期、宋に渡り茶の製法などを学んで帰った栄西禅師。仏教と関係が深かったお茶ですが、それが茶の湯という芸の極みに高められたのは日本独自の文化。千利休が完成させたとはいえ、そこまでには村田珠光から竹野紹鴎の流れがあるし。堺の豪商や自らの力を示すことにも利用した信長の存在も絡んでくる。
歴史の偶然も重なりながら日本独自の文化として花開き、普遍性を持った茶の湯。しかし、本当のルーツがどこにあるのかはちょっと曖昧なんですよね。私の理解でいうと日本の特徴は伝わった文化を紐解き、その本質を明らかにして受け入れていくということ。仏教しかり、明治の西洋文化の導入もそうでした。技術だけを導入した中国に対し、日本は議会政治や法治国家の仕組みなど、西洋列強の力の源泉が技術だけではないことに気が付き、それを取り入れて行ったんですね。
もしかしたら、お茶もそういうことではなかったのか。中国のお茶に茶の湯につながる要素が実は含まれていたのではないか。その辺りがあるとすれば、それが本当のルーツだと思うのです。日本独自の文化というだけでは、納得感がない。なにかモヤモヤ感が残ります。 -
敷地内は緑が豊か。建物はその緑に埋もれるように建っているので、それぞれ独立して楽しめる。全体の広さとその中にいかに建物を配置するか。基本的なことですが、そのセンスも評価できる庭園だと思います。
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そして、針綱神社前に到着。
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もう車山(ヤマ)が集まってきていますね。
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広場に整列していて、犬山祭りのポスターでもこんな感じでした。
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各町内から順次集まってきますが、これが「どんでん」。
車山には方向転換の機能はないので、人力で車輪をずらすことで方向転換をするんです。 -
集団が力を合わせて、えいやー。えいやー。
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車山は全部で13基。ここで勢揃いをするようです。どんどん集まって来ましたよ~
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さて、どんでんは、体を斜めに傾けて、全身の力を車山に伝えます。
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なるほどー。確かにこれも祭りの見どころの一つですね。
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少し晴れてきて、
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青空に映える車山。
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イチオシ
今日は祭り日和になりそうです。
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ここからは、針綱神社への奉納カラクリ。
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一基ずつ針綱神社の前へと移動します。
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針綱神社は、濃尾の総鎮守。犬山祭りはこの神社の例祭です。
起源は江戸時代の前期、寛永12年(1635年)。下本町、魚屋町からの練り物が出されたことですが、間もなく、車山とからくりが奉納も始まり、犬山城主、成瀬氏によって奨励されたこともあり、規模が大きくなりました。 -
さて、祭りの始まりにあたって、まずはここに参拝。いよいよカラクリを奉納するようです。
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奉納は、鳥居の前。神社に向かって行います。
枝町は、一番車山。三番叟人形が御幣を左右に振り、13基すべての車山巡行の安全を祈願します。 -
朝から各車山が順番に奉納するのですが、実は日がな一日といった感じ。鳥居の前に陣取って、高い場所で演じられるカラクリをじっくり拝見するつもりでしたが、とても全部は無理ですね。
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これは、枝町で、カラクリは遊漁神で、これは異境から訪れて漁をもたらす神。子供が大きな鯛を抱いていますが、うーん。あんまり全体は見えません。
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続いては、魚町。
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ゆっくりと近づいてきて、
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車山を神社前に据えます。
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カラクリは、眞先(まっさき)。
かつては、一番車山だったことで、まっさき。枝町は魚町から分かれたもので、今は枝町が一番となっています。
魚屋町は日蓮宗の2寺があって日蓮宗徒が多い。檀徒の有力者が日蓮の木偶を車山に上げたものだそうです。
日蓮が祈ると -
桃が割れて
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子供が出てきて
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杭の上を歩いて行く。
これが最大の見せ場。まさに離れ業です。 -
杭を渡った後は、
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空中ブランコ。
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観客に手を振るまでの一連の動作は、
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カラクリとしての最高峰だということです。
なるほどー。 -
ここで、鳥居のところから針綱神社の本殿の方に上がってみます。
階段を上がって行くんですが、これは傘鉾ですね。京都の祇園祭や長崎のくんちでも見るので、そう珍しいものではないようにも思いますが、それでもこうやって眺めるとけっこうインパクトは強いですよね。 -
これが本殿。ずいぶん上がってきました。
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そこから、今度は三光稲荷神社の方へ。
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神社は織田信長の叔父、織田信康の尊崇を受け、犬山城主成瀬家歴代の守護神でもある、これも犬山を代表する神社。犬山祭りの期間中ということもあって、大勢の参詣者。境内には、ハート型の絵馬が人気の姫亀神社もあります。
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さらに戻って、今度は犬山神社。ここは犬山城の西御殿があった場所で、神社は、成瀬正成以降の歴代犬山城城主を祀ります。
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白木の鳥居奥の拝殿とか意外に地味なので、参詣者は今一つ。ちょっと人気には欠ける神社かなと思います。
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すぐ向かいに犬山城前観光案内所。
ここで昼飯の情報を入手。お勧めという松野屋に行ってみることにしました。 -
途中の観光スポットをチェックしながら行けば効率的です。
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ということで、ここからは犬山市街の北西部を南下しつつ。
常満寺は、表の通りから延びる参道から山門までは古刹っぽいいい感じだったのですが、 -
境内は鐘楼を除いて改修工事中。覆いに囲まれて本堂など何も見えませんでした。本堂、観音堂、大師堂とかあるはずなんですが、その構えは想像するしかありませんでした。
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さらに進んで、専念寺。こちらは浄土宗の寺で、弘治元年(1555年)、犬山城主、池田信輝の創建。少し髙い場所に建つ山門とその背後に小山のような楠木が、ちょっと強烈な眺めです。
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山門を入って楠木の間を抜けた先が本堂。境内は限られますが、なんとも静かです。
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そして、松野屋に到着。
犬山には菜めしと田楽という名物があって、その一番の老舗がここということなんですね。
外観からは小さなお店だと思ったら、奥が深くて、座敷はいっぱいのお客さんであふれていました。 -
イチオシ
田楽は豆腐の両面にに味噌を塗って串で焼いたもの。
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菜めしは少し塩味が効いたご飯です。とてもおいしいのですが、ただ、どちらも想像した通りの味わいで、サプライズはなし。しかし、実は、この豆腐そのものが何気にうまい。ベースの癖のないつるんとした味わいは、やっぱり老舗ならではのように思います。
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市街では、カラクリ奉納を終えた車山が巡行していて、街はお祭り気分がいっぱいです。
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ただ、流れがあるので、このまま散策を続けます。
桜屋菓舗本店は、本町の交差点を西に少し進んだところ。犬山は最近若者の観光客が増えているそうで、その理由の一つがインスタ映えする串ものの広がり。 -
イチオシ
こちらでも「舞かんざし」という和菓子の串ものがあって、これが何ともかわいらしい。そして、見た目だけじゃなくて白餡を象った細工菓子もとってもうまい。若い女性が買いに来ていましたが、これは確かにお勧めです。
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少し、また南に入って。
旧堀部家住宅は、明治期に建てられた武家風住宅。 -
ちなみに、堀部家は犬山城主、成瀬家に仕える武士なので、普通なら武家屋敷というんでしょうが、そうではなく武家風住宅。
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町家住宅というのはありますけど、どこが違うんでしょうか。そう思ってみてもあまりよく分かりませんでした。
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一方で、中庭の意匠はなんでしょう。立石の組み合わせで小さな築山を作って、それを円形に白い砂利が囲む。
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枯山水と言えば枯山水なんですが、インパクトのある眺めです。
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建物が囲む中庭が悠々と広くて、今でも暮らしやすそうなお宅です。
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祥雲寺は、堀部家住宅の通りを挟んだ反対側。通りからの入口に「祥雲寺」と銘打った立派な石の柱が建っています。
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臨済宗妙心寺派の寺。本堂や庫裏が国登録文化財担っているようですが、見た感じはそこまでの迫力は感じません。市街に自然になじんだ感じの方が印象に残りました。
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ところで、犬山には、げんこつ飴という名物があって、あちこちの店が扱っているんですが、その元祖といわれるのがこの厳骨庵。賑やかな通りからは少し離れるんですが、そういうことならと訪ねてみました。
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黒砂糖、きな粉、水飴を練った固めの飴。シンプルな味わいですが、少しづつ溶ける具合が独特のおいしさにつながっているような。品数は少ないですが、その分、この商品にかけている感があって、悪くないと思います。
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先聖寺は本町通りから入りますが、
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通りからすぐに赤いような黄色いような色の瓦の個性的な本堂が見えてきます。ここは、黄檗宗の寺。近づくと本堂前の石の柱にも派手な彫り物。バリバリの中国風で、街の中では浮いているような気もしますが、ここまで堂々と主張されるとそれはそれですごいことかなと思います。
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この辺りはもうだいぶ南の方。けっこう遠くにやってきました。
犬山は織田有楽斎の如庵が移築されていたりするお茶どころなんですが、まさにその伝統を感じるお菓子屋さんが、この若松屋阡壱。 -
ゴマ最中をいただきましたが、パリパリの皮が小気味いい。やっぱりよくできていますね。
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一階の店内では、犬山のお茶との関わりの歴史の説明がちょろっとあるんですが、本当にすごいのは二階。落雁の型の資料館があって、じっくり拝見させてもらいました。
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落雁と砂糖菓子、お干菓子の違いに、州浜粉とか。女将さんの丁寧な説明もあって、意外なところで頭の整理をさせてもらいました。ありがとうございました。
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名古屋の名物はういろうですが、この犬山にもういろうの専門店があって、それが大野屋。店内はういろうの商品がずらり。
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ちょこっと食べが出来ないかなと思ったら、花見だんごがありまして。花見だんごはお米のだんごなので、ういろうと同じなんですね。もっちり、しっかりしただんごはやっぱり専門店ならでは。はっきりとした味わいです。
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犬山駅の方に戻る形で。。
愛宕神社は、犬山駅にも近い市街地。一見普通の神社ですが、ここは木ノ下城という城の跡。文明元年(1469年)、尾張国の守護、斯波義敏の家臣、織田広近が築城。天文6年(1537年)に織田信康が犬山城を築城し、廃城となりました。 -
本殿辺りに石垣がありますが、それもたぶん城の遺構ではない。この神社の境内の平たい土地に館が建っていたと考える方が自然かなと思います。
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さて、本町通りですが、露店が出て、ここも祭り一色です。
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ただ、ここでまた本町通りの東側の路地に入る。
西蓮寺は、ここもお寺の集まるエリアです。 -
真宗大谷派の寺ですが、真宗の寺にしてはちょっとおとなしい感じ。隣りはしだれ桜で知られる円明寺ですが、そちらの華やかさに押されて、存在感は少し薄くなっているように思います。
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浄誓寺は、その円明寺と向かい合わせに建っています。鉄筋コンクリート造りの近代的な鐘楼の門を入ると、
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あれれ。こちらのしだれ桜は満開です。円明寺のしだれ桜のような大木ではありませんが、軽やかな感じがまたいいですね。花の時期も円明寺とはずれるようですし、花の時期、セットで考えると外れがないかもしれません。
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そして、円明寺は、唐破風の立派な山門を入った
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正面が本堂です。その本堂の前に立つしだれ桜が名物で、樹齢300年という大木です。
ただ、こちらはもう散ってしまっていて、塀のところに咲いている方の桜が満開でした。時期をずらせて咲く桜があって、よかったです。 -
少し進んで。
こちらの奥村邸は、江戸時代の町家建築と庭園が見どころ。今はフレンチ創作料理なり多が入って、フランス料理店がメインです。 -
ただ、ちょっと勇気をもって入って行くと庭の感じやその庭を囲むように建つ蔵や建物の雰囲気はけっこういい。
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湧水もあったり、意外に癒されます。
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これなら期待が持てそう。夜の方は、ここなり多を利用してみることにします。さっそく予約を入れて、これでまた落ち着きましたね。
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そして、この車山はもう静かですね。
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よく見ると、もう夜の祭りに備えた準備を始めている様子。
夜の車山は夜車山(ヨヤマ)。これもとっても雰囲気があるということ。私も今晩しっかり見ていくつもりですからね。 -
少し歩き疲れて。
岩井本店へ。魚屋町の筋にある小さな和菓子さんです。 -
店内の腰掛に座って花見だんごをいただきましたが、ほんのりした甘さがいい感じ。女将さんが人懐っこく犬山祭のことをあれこれ教えてくれて。地元のお菓子屋さんらしい雰囲気にも癒されました。
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と、さっきの車山はもうこんな感じ。提灯だらけに大変身してました。
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一つづつ提灯を飾り付けて、これは手がかかる。お疲れ様でしたあ。
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と、これは新町の車山。犬山では唯一という舟形の車山。
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雉の首もちょっと異様です。
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そして、カラクリもやってるじゃないですか。
カラクリは浦嶌。お馴染みの浦島太郎ですね。 -
これは最大の見せ場。乙姫が浦島太郎に玉手箱を渡すシーンです。
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玉手箱を差し出す乙姫。
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イチオシ
浦島太郎が無事に玉手箱を受け取りました。無事成功です。
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玉手箱を渡した乙姫は去って行き、
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一人残された浦島太郎は玉手箱に手をかける。
あー、やっちゃいましたか。 -
白いひげのおじいさんに変わってしまって、その身を嘆く浦島太郎。
これにて完結。終了です。観客からは拍手が起きました。 -
やっぱり、もう少し車山を見るべきかな。ちょっと思い直して、針綱神社の方に戻ります。
その途中。
壽俵屋というのは、奈良漬のお店なんですが、 -
今の大人気は井上犬山邸の方で販売している「醤油おこげ串」。
小さな焼きおにぎりとけっこうな塊りの奈良漬を串に刺したもの。焼きおにぎりの方はどうかなと思いましたが、奈良漬けの方はグッド。ちょっと楽しい串ものです。 -
イチオシ
あれ。まだこの時間になってもカラクリ奉納が終わってない。これは、しんがりの外町ですか。けっこう豪華な車山ですよ。
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そして、鳥居の前ではその前の余坂町がカラクリ奉納の真っ最中。
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カラクリは寳袋。
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大黒天が宝袋に槌をふり下ろすと、袋が割れて中から舟に乗ったえびすが舞い上がるものなんですが、
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遠くて細かいところまでは分からない。でも、まあここからなら、おおよその雰囲気を楽しめばいいでしょう。
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たぶん、見つめるこの人も同じかなあ。大事がないように見つめます。
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さて、カラクリが終わって引き揚げ開始。
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イチオシ
ここで、例のどんでんが始まります。
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辺りをよく確かめて、
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おりゃー。
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団子みたいになって押してみたり
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ちょっと木を使ってみたり。
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えんや、えんや。
何とか街の方に出発です。 -
さて、しんがりの外町。
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おりゃー。
ここでもどんでん。 -
鳥居の前に据えられまして。
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最後のカラクリ奉納。
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カラクリは、梅梢戯。唐子が梅の梢で戯れるというものです。
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梢にぶら下がったり、
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今度はよじ登る唐子もいて、確かに戯れるといった感じ。
唐子はおめでたいものだし、漆塗りの車山の豪華さとあいまって、なかなか決まってますねえ。 -
そして、外町も市街の方に行ってしまいました。
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太鼓を担いだ人を先頭にして
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神輿も登場。
車山だけじゃなくて、こんな小さな行列もあるようです。本町通りを進んでいきました。 -
ただ、私は、犬山市文化史料館の方へ。こちらは、本町通りでも犬山城に近い辺り。
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城とまちミュージアムという展示室があって、主として犬山城主、成瀬氏について、詳しい説明・展示がありました。文武両道を旨とし、御奉公第一。ルーツは三河武士。初代の正一は途中、武田家に仕えますが、帰参してからは徳川家一筋。その堅い奉公ぶりが自慢になっていることがよく伝わってくる展示です。
ただ、犬山城の城主といっても、それは尾張藩の御附家老として城を与えられたもの。つまり、成瀬氏は徳川幕府にとっては家臣の家臣。陪臣の位置づけ。ちょっと寂しい一面はあったかもしれません。 -
史料館を出ると本町通りには山車。
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太鼓をたたく子供たちは赤い半纏を着ています。これも派手ですねえ。
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そして、どんでん館へも。本町通りの入口すぐです。
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犬山祭りの期間中で目玉の車山は出て空でしたが、ビデオの方を拝見しました。
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からくり奉納の方ばかりに注目していましたが、神輿行列もなかなかの見どころだったんですね。神輿の他に、かつての華やかな時代を伝える要素もあったようです。そっちの方は見過ごしてしまいましたが、こちらでそれを確認することができました。
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あとは、カラクリ人形や
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半纏も確認しておしまいです。
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車山の方はそれぞれ、夜車山の準備ができたようですね。
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芳川屋は、犬山駅から本町に向かうメインストリート沿い。もともとはフルーツのお店なので、ソフトクリームに果物を大胆にトッピングした商品が大人気。
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確かにいわゆるインスタ映えするソフトクリームなんですが、基本はソフトクリームでしょ。ということで、私はトッピングなしの方をいただきました。するとこれがまた絶品。生乳のうまさが見事に表現されていて、これなら文句なし。見た目だけじゃなくて、ちゃんと実力があるお店です。
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犬山の名物、げんこつ飴のお店は犬山市内にいくつかあって、藤澤製菓もその一つ。家族でやっている小さなお店です。
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げんこつ飴はやや固め。甘さがあまりなくて、始めは地味な感じなんですが、水飴、黒砂糖、大豆、ごま、シナモン、ニッキといろんな味が混じりあって、複雑な味わい。ちょっと大人の味わいのげんこつ飴ですね。
結局、げんこつ飴では、ここのが一番よかったかなと思います。 -
高田屋製菓はその隣り。ここもげんこつ飴のお店です。それぞれのお店が特徴を競っていて、こちらのげんこつ飴はソフトタイプ。げんこつ飴は堅いのが特徴ですから、それをソフトにして新味を出したんだと思いますが、それだと逆にげんこつ飴のらしさがうすくなるような。その分、大豆の味が前面に出ているかもしれません。
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玉冨久は、老舗の和菓子屋さん。
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いただいたのは、城菊。
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犬山の名物、げんこつ飴を柔らかくしたようなのがベースになって、餡子を仕込んだ小さなお菓子。言われるとげんこつ飴なんですが、菊の形とか格調が高いし、味わいもまったくの高級な和菓子風。アレンジの仕方とか、やっぱり老舗は違います。こんなアレンジもありましたかというようなお菓子です。
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これはなんですか?
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入るとスラリと並んだ衣装。さっき見た赤い半纏のもっと派手なやつ。
金襦袢というんだそうです。 -
イチオシ
背中に負った龍の作りものとか。とんでもないことになってますねえ。
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通りに出ると、これは本物。
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肩車された子供たちは、衣装が汚れないようにするためでしょうね。
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背中には、これは獅子。いや、本当にとんでもないことをしています。
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こちらでは夜車山の準備。
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皆さん最後の追い込みです。
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車山の前の子供たちは。。
金襦袢でも十分派手でしたが、さらに電飾まで備えていましたか。 -
龍も獅子も派手派手ですね。
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車山の提灯も灯が入ったようです。
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子供たちは記念撮影。
いよいよ夜の祭りが始まるんですね。 -
日が暮れてくると
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車山の提灯も
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だんだんと雰囲気が出てきます。
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ここからが
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一番きれいに見える時間帯です。
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お囃子の準備も万端。
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いい。いい。
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いいですよ~
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すっかり暗くなって、
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市街の巡行が始まりました。
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狭い路地を行く車山。
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ここは、路地が曲がっている場所なので、
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イチオシ
例のどんでんを軽くやりながら進みます。
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揺れる提灯に、お囃子の面々。
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昼のカラクリで知られた犬山祭りですが、
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この夜の顔もまた一興です。
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車山の下の方には金襦袢の子供たち。
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背中の飾り物がいっそう光を増しています。
なるほどー。 -
さて、ここで昼間予約しておいたフレンチ創作料理なり多へ向かいます。
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かつては呉服商の邸宅だったという奥村邸を活用したレストラン。玄関を入るとこんな感じ。この石畳はちょっとモダンな感じもありますよ~
昼間に見た緑の深い中庭、湧水の井戸も悪くなかったんですが、やっぱり邸内に入らないと価値は分かりませんね。 -
通された部屋は、かつては自然光を取り入れていた天窓が高い吹き抜けの先にある部屋。悠々としたシチュエーションでコースを楽しみます。
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さて、料理を待ちますと
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トリュフの前菜と
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カリフラワーのスープに
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イチオシ
メインのステーキの次は
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もうデザート。あれっという感じで終了です。
リーズナブルな値段だったんですが、まあ、それに見合ってはいるかもしれません。 -
ただ、野菜の味を大事にしたということも言えますが、量が少ない場合は、味わいの濃厚さで補うといったことも必要かと思いますが、それは最後のデザートのところに持って行ったという感じですね。
フレンチ創作料理というネーミングは本格的ではないというようなネガティブな響きもないことはないのですが、つまりは、庶民的な値段設定。敷居が高そうなイメージはありましたが、もっともっと、普段使いに利用していいレストランだと思います。
支配人のような人に、蔵を活用した個室とか。もう少し建物を案内してもらいました。いろんな楽しみがあるレストランだと思います。
さて、これで犬山は終了。東京へ帰ります。ちなみに、終電は犬山発が21時24分。遠くまで来たようでも、こうして夜の祭りも見て帰れるので、かなり余裕です。
四日間の旅は無事終了。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 古時計さん 2018/12/28 12:09:16
- 犬山在住だったのに…
- 楽しい旅日記、読ませて頂きました。
犬山ってこんな街だったのだすね。
18年位前に仕事の関係で犬山駅の上のアパートに4ヶ月だけ住んでました。でも仕事漬けの毎日で行ったのは犬山を離れる直前に犬山城だけ。
今考えるともったいない事をしたなと思います~(笑)
たびたびさんのおかげで、犬山の事が良くわかりましたよ~。チャンスがあれば犬山散策したいです。
- たびたびさん からの返信 2018/12/29 13:30:57
- RE: 犬山在住だったのに…
- 犬山は、ほかに明治村もあるし、もみじの寂光院もあります。
季節のいい頃にぜひどうぞ。
たびたび
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