隠れ家的　シナゴーグ（ユダヤ教徒の集会所）

2016/10/02 - 2016/10/02

カイロからこんにちは！


たまたま訪問することができた、ユダヤ教のシナゴーグ（集会所）をご紹介します。

エリア カイロ(エジプト)

中世のイスラーム建築が並ぶ大好きなムイッズ通りを、ブラブラしていた時に、近くにシナゴーグ（ユダヤ教徒の集会所）があるとの情報をゲット。

「すぐ近くだよ」

という絶対に信じちゃいけない、エジプト人のいい加減な言葉を信じ、書いてもらったメモ（しかも後からわかったが、スペルが間違えていた！）を見せて人に聞きながら、しばらく探すがみつからず。

アフワ（カフェ）で休んでるおじいさんに訊いたら、親切なおじいさんは立ち上がって道案内をはじめ、さらには、そのおじいさんが訊いた別のおじいさんまで一緒に探してくれ、たどり着いた、超隠れ家的なシナゴーグ。

イスラームと同じく偶像崇拝が禁止されている為、非常に殺風景な内部。

こんな、超絶わかりづらい場所にあるのに、驚いたことに私たち以外にも、エジプト人女子たちが見学にきていました。

ユダヤの聖典トーラーを見ているところです。

ちゃんと案内してくれる方も常駐しています。（写真左の男性）

彼女たちの方が先に来ていたので、アラビア語で説明中で、私たちには、ちょっと待ってね、と声をかけてくれました。

なんだかわからん写真ですが、窓がある部分は2階になっていて、女性用のスペースだそうです。

すっかり忘れてしまったのですが、(´∇｀;)
地階には広いスペースがあり、学校のように使われていたんだったかしら・・・

井戸の跡があります。

こちらのラビ、Moses ben Maimonidesが建てたものだったんだと思います。

ちなみに、この方、ネットで調べたら、人生が壮絶すぎて、とても要約できん。

超簡単にまとめると、スペインのコルドバで生まれ、モロッコのフェズへ逃げ、さらにパレスチナへ行き、最後にエジプトへ到達。（超簡単なまとめね！）
もちろん、そんなに旅したのには事情があります。

歴史上の人物の人生を知ると、自分の日々の問題がちっぽけに思えてきてよいですね(;´∀`)

全体図と解説（アラビア語のみ）。

見学した部分だけでなく、もっと色々な部屋があるようです。

案内の方に帰り道をききましたが、説明に窮し、なんと、早めに切り上げて、ムイッズ通りまで送ってくれました。
（ちなみに、案内の方はムスリム（イスラーム教徒）です）

ちなみに、観光地として有名なのは、コプト教会が集まるオールドカイロにあるベン・エズラ・シナゴーグ。
ゲニザ文書という貴重な資料が見つかった世界遺産。

でも、このベン・エズラ・シナゴーグ内は写真撮影禁止。

今回訪れたシナゴーグは写真を撮ることができました。

カイロ、文字通り、まだまだ「隠れた魅力」がたくさん。