スルターン・バルクークのコンプレックス

2016/10/02 - 2016/10/02

前回に引き続き、ムイッズ通りの共通チケットで見学できる建物をご紹介します。

スルタン・ナーセル・ムハンマドのマドラサの隣にある、スルタン・バルクークのコンプレックスです。

写真の左の高い塔があるのがナーセル・ムハンマドのマドラサの入口で、
右の入口がバルクークのコンプレックス入口となります。

エリア カイロ(エジプト)

まず霊廟。

壁や柱の装飾が見事。シンプルなのにものすごい重厚感です。

ステンドグラスもものすごく細かく、天井も森林というか蜂の巣というか、見事な彫刻です。

スルタン・バルクークのコンプレックスは1384年から1386年に建てられました。

バルクークはクリミア半島出身の軍人奴隷で、最終的にスルタンになった驚くべき人物です。

立派な木の扉を開け（開いてますが）、

中世にタイムスリップしてしまったかのような素敵な通路を通り、

中庭のようになっているモスクとマドラサへ。

お清め用の水場の天井がものすごい美しい！

写真だとみえづらいかもしれませんが、外壁の上部にびっちりとアラビア語が書かれています。

案内してくれたチケット売りのおにいさんがおもしろいものを教えてくれました。

写真だとちょっとわかりづらいですが、左右にドアノッカーがあって、左のドアノッカーの下には金具があり、右のドアノッカーの下には何もないのがわかりますか？

これはノックの音を変えることにより、中にいる人が男性が来たのか女性が来たのかわかるような仕組みだそうです。

今でもサウジアラビアなどでは女性用と男性用の玄関があると聞いたことがあります。

ノック音によって中の人も女性が出るか男性が出るか事前に決められるので便利ですね。

床も壁も柱も天井も、どこを見ても隙なく装飾が施されているのに華美過ぎない見事なモスク。