2017/02/18 - 2017/02/20
263位(同エリア410件中)
元杜鉄工さん
雪降り積もる北海道へ。やっぱり北海道にはあえて雪の時期に行くのが好きです。
できたばかりの北海道新幹線に乗って札幌、小樽と進んで、雪の中を街歩き。帰りは苫小牧からフェリーで仙台へ。
仙台への帰り道は太平洋フェリー。苫小牧から出発です。
フェリーの時間まで宇宙船に乗ることにします。苫小牧に宇宙ステーション「ミール」、それも本物があるのです。
宙と海の2つの船に乗って北海道を去ります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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札幌から特急で1時間ほどで苫小牧。やっぱり太平洋側は雪が少ない。
苫小牧駅 駅
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駅から歩くこと20分。苫小牧市科学センターに到着。
地方の小さな科学館。しかしここにはとんでもないものが展示されています。
入場はだれでも無料。苫小牧市科学センターミール展示館 美術館・博物館
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入るとまず北海道警で活躍したヘリコプター。
このほか、グライダーや航空機ジェットエンジンなど航空系の展示が並びます。 -
北海道工場で製造された「街の遊撃手」いすゞジェミニのガソリンエンジン。
その奥はダットサンベビーなる子供用自動車。 -
プラネタリウムもあります。写真は以前使われていた投影機。
この他、錯視や子供向けの体験コーナーなどがありました。
ここまでは割とどこにでもありそうな科学館。
ところがこの階段の先に世界でもここでしか見られないお宝が。 -
この少し昔のSFの世界から飛び出したような巨大な物体。
その正体は旧ソ連の宇宙船「ミール」。
本物です。 -
旧ソ連国旗やキリル文字が刻まれています。
「ミール」は1986年に旧ソ連が打ち上げた世界初の長期滞在型の宇宙ステーション。15年間運用され、2001年に大気圏に再突入し消滅。
解説の方によれば、米ソが宇宙開発でしのぎを削っていた当時、世界初の宇宙ステーション打ち上げを実現するために旧ソ連は全く同じ「ミール」を2つ製作。これは打ち上げに万が一失敗した場合、最初から作り直しては先を越されてしまうと考え、予備を用意したからです。
実際、打ち上げは成功したため、予備の1機は地上に残され訓練用などに利用されました。それが1989年競りに出されていたところを北海道の建築会社が買い取り、それを寄贈され今日に至るとのこと。
もしかしたらここに展示されているものが宇宙に行ったかもしれない、言い換えるとここにあるものはレプリカではなく宇宙で動作するホンモノということだ。
(ただし技術流出を防ぐため一部の部品は取り除かれている) -
船内も見学可能。
ドッキングポートにも入れる。キリル文字のキーボードとかよくわからん。
この座席で訓練した宇宙飛行士もいるはず。 -
こちらはトイレ。
つくばのJAXAに行けば最新の展示が見られますが、宇宙開発競争当時のものは国内ではここだけでしょうね。 -
THE宇宙食って感じの宇宙食。
宇宙食もだいぶ進化しているそうなので今はもっと品数も増え、味も良いらしいです。 -
ミールのほかにも宇宙系の展示があります。
こちらは苫小牧で過去に行われたロケットの衝突実験で発生したロケットの残骸。万が一の事態のときの危険予測のために行われました。実験では約5分の1スケールのものが使用されました。
ちなみにこうして開発されたこのロケットはM-Vと名付けられ、小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げなどに活躍しました。 -
以上、ミール館でした。
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バスの時間がフェリーに接続をとっているのか不安になり歩いてフェリーターミナルへ。4km以上、歩くこと50分。この距離はなかなかしんどいぞ。
ちなみに苫小牧には西と東の2つの港があって今回の太平洋フェリーは西発着。東港はさらに遠いので要注意。 -
このカウンターでチェックイン。
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乗船するのは右の仙台行きの太平洋フェリー「いしかり」
左のは八戸行きの「シルバープリンセス」苫小牧西港フェリーターミナル 乗り物
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本日の宿はB寝台。8800円也。
2段ベッドです。太平洋フェリー 乗り物
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ベッドはこんな感じ。枕、毛布、ハンガー、読書灯とネットの小物置場。
ブラインドで外から見えないようにできます。コンセントはここにはありませんが、展望通路のテーブルなどのものを利用できます。 -
船室にはゴミ箱があります。
ひだりからBin Can, Pet, Moerugomiです。Can以外は日本語…。逆に外国の方を混乱させそう。 -
エントランスはちょっぴり豪華。エレベータもあります。
船内の地図や主な岬の通過時間などが書かれたイラストマップなどが置いてありました。 -
ボードで食事や売店の時間をチェック。
大浴場は24時間利用可能みたいですね。 -
さて晩御飯。
フェリーにはレストランもあるのですが、今回は節約して札幌駅で買ったお弁当にしました。札幌駅駅弁の北海道旅弁当。1080円也。
ところでこれを買った翌月に廃線になった区間がパッケージに描かれているけど今はどうなっているんだろう。 -
牛肉、ホタテ、シャケ昆布と北海道らしさを詰め込んであります。
俵ごはんがよっているのはおそらくミール館ではしゃぎすぎたせいかな。 -
しばらくしてどらの音が鳴り出港。さようなら北海道。
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ラウンジではジャズの演奏会が開催されました。入場無料。
ピアノとギターで1時間ほどの生演奏。
入ったら思いのほか空席が多く、途中で抜けるのは忍びない雰囲気。と言いつつ最後まで楽しませてもらいました。音楽の教養がもうちょっとあったらなぁ。 -
こちらは翌日撮影したもの。ラウンジはこんな感じで、生演奏のほかにも映画の上映もやっていました。
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太平洋で迎える朝。
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朝食はレストランでバイキングをいただきました。
窓際のカウンター席からは宮城の霊峰、金華山が見えました。 -
船内には船のイラストやトリスハイボールのキャラクターで有名な故柳原良平氏のフェリーいしかりのイラストが飾ってありました。
このイラストは2011年3月13日の就航開始を前にした東京での内覧会のときに描かれた時のものです。
内覧会中に東日本大震災が発生し、2週間ほど就航が延期となりました。 -
仙台に近づくと貨物船が増えてきました。こちらは内航タンカー。
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仙台のシンボル泉ヶ岳。この日はちょっと霞んでしまっていました。
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仙台港ではガントリークレーンでコンテナの積み下ろしの様子が見られました。
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こちらの船は…新幹線!?
(栃木県の会社が中古の新幹線を買い取ったらしい) -
仙台港に無事に着岸。
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19時に苫小牧を出港して9時半に到着(この日は到着後内覧会があり通常より30分早く着いた)。
ちょっと名残惜しいですがここでさよなら。
ありがとう、いしかり! -
仙台に上陸。
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フェリーターミナルから外に出てバスを待つ。最寄りの中野栄駅までは3km程なので歩けなくはないけど。
ここもこんな高さまで水に浸かったんだ。仙台港フェリー埠頭 名所・史跡
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日中1時間に1本程度運行している泉中央駅行きのバスに乗ります。
このバスは仙台駅を経由します。
バスに揺られて50分ほどで仙台駅に到着。
3日間、真冬の北海道耐寒旅行終了。
飛行機じゃなくても北海道に行けるんです。
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旅行記グループ 雪を求めて北海道
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