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成都観光のハイライトである三星堆遺跡へ到着。<br />第1展示館と東城壁跡を見学。

2017.11重慶・峨眉山・楽山・成都の旅~(16)三星堆遺跡「第一展示館」「東城壁」

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2017/11/18 - 2017/11/30

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HOUKOU

HOUKOUさん

成都観光のハイライトである三星堆遺跡へ到着。
第1展示館と東城壁跡を見学。

  • まず最初の展示館(第一展示館=総合館)に入る。<br />

    まず最初の展示館(第一展示館=総合館)に入る。

  • 三星堆遺跡全体図。<br />今いる博物館は写真右上の川の近く,東城壁の北端付近である。<br />おびただしい青銅器が埋まっていた2つの祭祀坑や,名前の由来である本来の「三星堆」という場所もはるか遠くにある。<br />北側は鴨子河が流れ他の3辺に城壁が築かれていたようである。<br />城を斜め横断するように馬牧河が流れている。<br />おそらく古代においてもこの河は水源や運送に使われていたのであろう。<br />西側に残る城壁にはこの河のための切れ目のような痕跡もあるという。<br />

    三星堆遺跡全体図。
    今いる博物館は写真右上の川の近く,東城壁の北端付近である。
    おびただしい青銅器が埋まっていた2つの祭祀坑や,名前の由来である本来の「三星堆」という場所もはるか遠くにある。
    北側は鴨子河が流れ他の3辺に城壁が築かれていたようである。
    城を斜め横断するように馬牧河が流れている。
    おそらく古代においてもこの河は水源や運送に使われていたのであろう。
    西側に残る城壁にはこの河のための切れ目のような痕跡もあるという。

  • 三星堆からは文字らしきものも見つかっている。<br />ただし今の時点で「文字」とは認定されておらず,解説パネルも「符号」と標記されている。<br />

    三星堆からは文字らしきものも見つかっている。
    ただし今の時点で「文字」とは認定されておらず,解説パネルも「符号」と標記されている。

  • 古代蜀王国の歴史。<br />「蚕叢(さんそう)」が初代の王とされ,その後「柏灌(はっかん)」、「?鳧(ぎょふ)」、「杜宇(とう)」と続き、その後「鼈霊(べつれい)」が開明王朝を開く。<br />開明王朝は秦によって滅ぼされ古蜀王朝は途絶えてしまう。<br />「杜宇(とう)」の時代が商(殷)末周初とあるから,紀元前1000年ごろである。<br />これから逆算すると初代「蚕叢(さんそう)」は紀元前2000年以上となるが・・。<br />

    古代蜀王国の歴史。
    「蚕叢(さんそう)」が初代の王とされ,その後「柏灌(はっかん)」、「?鳧(ぎょふ)」、「杜宇(とう)」と続き、その後「鼈霊(べつれい)」が開明王朝を開く。
    開明王朝は秦によって滅ぼされ古蜀王朝は途絶えてしまう。
    「杜宇(とう)」の時代が商(殷)末周初とあるから,紀元前1000年ごろである。
    これから逆算すると初代「蚕叢(さんそう)」は紀元前2000年以上となるが・・。

  • 当時の住居は「干欄式木骨墻式」という一種の高床式建築だった。

    当時の住居は「干欄式木骨墻式」という一種の高床式建築だった。

  • このジオラマは遺構の柱の跡からスケールも忠実に再現したものであろうが,かなり小さな家だったようだ。<br />

    このジオラマは遺構の柱の跡からスケールも忠実に再現したものであろうが,かなり小さな家だったようだ。

  • 三星堆遺跡といえば中原文化とはかけ離れた美意識から生まれた造形が目を引くが,意外と中原文化そのものと思える青銅器も出土している。<br />殷から運ばれたものもあろうし,殷から移住した(あるいは連れてこられた)職人もいたのであろう。<br />こうした中原からの優れた技術の流入なくして三星堆の青銅器文化は花咲かなかったであろう。<br />

    三星堆遺跡といえば中原文化とはかけ離れた美意識から生まれた造形が目を引くが,意外と中原文化そのものと思える青銅器も出土している。
    殷から運ばれたものもあろうし,殷から移住した(あるいは連れてこられた)職人もいたのであろう。
    こうした中原からの優れた技術の流入なくして三星堆の青銅器文化は花咲かなかったであろう。

  • 金の杖<br />かなりへ変形しているが,かろうじて魚と鳥の図柄を見出すことができる。<br />これは一般に王が用いた杖とされている。

    金の杖
    かなりへ変形しているが,かろうじて魚と鳥の図柄を見出すことができる。
    これは一般に王が用いた杖とされている。

  • そしてとうとう姿を現した巨大な「青銅神樹」。<br />「神樹」は2本復元されており,こちらが1号。<br /><br />

    そしてとうとう姿を現した巨大な「青銅神樹」。
    「神樹」は2本復元されており,こちらが1号。

  • この形象には古代宗教の強いメッセージが込められているはずであるが,それが何のメッセージか分からないままでも十分神秘的なオーラが伝わってくる。<br />柱には枝が9本あり各々の先端は花のつぼみみたいなものが取り付けられている。<br />そして枝には鋭いクチバシを持つ鳥が憩っている。<br /><br />これがどういうメッセージなのかは諸論あるようだが,大筋ではこれを神話(これ自体バリエーションがあるが)にある太陽信仰の具象化としている。<br /><br />東方の地に「扶桑」(日本を「扶桑」というのもこのことに由来する)という巨大なクワの木がそびえている。<br />その木には10個の太陽があり,朝になるとカラスに背負われて一つの太陽が昇って行く。<br />つまりこの木は「扶桑」であり,鳥は太陽を運ぶカラス(または太陽自体)というものである。<br />実際の神樹は9つの枝と鳥しかないが,神樹の天頂は欠損しており,そこにもう一つの太陽(鳥)があったとする説もあるようだ。<br /><br />

    この形象には古代宗教の強いメッセージが込められているはずであるが,それが何のメッセージか分からないままでも十分神秘的なオーラが伝わってくる。
    柱には枝が9本あり各々の先端は花のつぼみみたいなものが取り付けられている。
    そして枝には鋭いクチバシを持つ鳥が憩っている。

    これがどういうメッセージなのかは諸論あるようだが,大筋ではこれを神話(これ自体バリエーションがあるが)にある太陽信仰の具象化としている。

    東方の地に「扶桑」(日本を「扶桑」というのもこのことに由来する)という巨大なクワの木がそびえている。
    その木には10個の太陽があり,朝になるとカラスに背負われて一つの太陽が昇って行く。
    つまりこの木は「扶桑」であり,鳥は太陽を運ぶカラス(または太陽自体)というものである。
    実際の神樹は9つの枝と鳥しかないが,神樹の天頂は欠損しており,そこにもう一つの太陽(鳥)があったとする説もあるようだ。

  • こちらは2号神樹。<br />1号と較べ大きさも装飾もだいぶ見劣りする。<br /><br />

    こちらは2号神樹。
    1号と較べ大きさも装飾もだいぶ見劣りする。

  • 「揺銭樹」(英語表記は「money trees」)<br />三星堆付近を含め四川一帯の後漢時代の墓からはこの「揺銭樹」が副葬品として添えられている例が少なくないそうだ。<br />これは太陽信仰というより,死者が天国で貧困に陥らないための残された者の祈りなのであろう。<br />しかし基本的な構造,全体的なデザインは「神樹」の系統を受けているとしか思えないものだ。<br /><br />

    「揺銭樹」(英語表記は「money trees」)
    三星堆付近を含め四川一帯の後漢時代の墓からはこの「揺銭樹」が副葬品として添えられている例が少なくないそうだ。
    これは太陽信仰というより,死者が天国で貧困に陥らないための残された者の祈りなのであろう。
    しかし基本的な構造,全体的なデザインは「神樹」の系統を受けているとしか思えないものだ。

  • 三星堆からはほかにも数本の神樹が出土したというが,破損が激しかったためか2本しか展示されていない。<br />これはそれら神樹に取り付けられていたものなのであろう。<br />猛禽類のようなクチバシの形からはとても神話にいうカラスには見えない。<br />解説にも「鳥」としか標記してなかった。

    三星堆からはほかにも数本の神樹が出土したというが,破損が激しかったためか2本しか展示されていない。
    これはそれら神樹に取り付けられていたものなのであろう。
    猛禽類のようなクチバシの形からはとても神話にいうカラスには見えない。
    解説にも「鳥」としか標記してなかった。

  • かなりデザイン化されたトサカ(?)のようなものをそなえている鳥もある。<br />クチバシから何か垂れているように見えるが,蛇(?)。<br />

    かなりデザイン化されたトサカ(?)のようなものをそなえている鳥もある。
    クチバシから何か垂れているように見えるが,蛇(?)。

  • 「銅人首鳥身像」<br />これも神樹に取り付けられていたものであろうか。<br />小型の銅像であるが,何か夢に出てきそうな非常にインパクトのある造形感覚である。<br /><br />

    「銅人首鳥身像」
    これも神樹に取り付けられていたものであろうか。
    小型の銅像であるが,何か夢に出てきそうな非常にインパクトのある造形感覚である。

  • 総合館を出て東城壁を見学する。<br />解説によると,この城壁は今から4千年前ごろに作り始められ,その後千年間ほど使われていたそうだ。<br />城壁といってもこんもりした土手にしか見えないものだが,この気が遠くなるほどの歴史を経てよく残ったというべきであろう。<br />一部日干しレンガが用いられており,これは中国でも最も早い用例とされる。<br />

    総合館を出て東城壁を見学する。
    解説によると,この城壁は今から4千年前ごろに作り始められ,その後千年間ほど使われていたそうだ。
    城壁といってもこんもりした土手にしか見えないものだが,この気が遠くなるほどの歴史を経てよく残ったというべきであろう。
    一部日干しレンガが用いられており,これは中国でも最も早い用例とされる。

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