2017/11/18 - 2017/11/30
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HOUKOUさん
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福岡から上海浦東~バスで移動~虹橋空港から重慶へ。
前回の旅で虹橋からフフホトのフライトがキャンセルされるという嫌な思い出がよみがえったが、
気味が悪いほどの定刻出発であった。
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(2017/11/5 旅行1日目)
今回のフライトは前回8月のフフホト旅行と全く同じ福岡発着時間と,上海での乗り継ぎ方法(行きは浦東着虹橋発,帰りは浦東乗り換え)である。
朝9時すぎの上海行き中国東方航空への搭乗前に,KALラウンジで朝っぱらから缶ビール,バランタイン17年で酒盛り。
プライオリティパスを使って空港ラウンジを何回も使っているが,こんな人は私だけだ(W)。 -
上海浦東空港に到着後,虹橋空港へバスで移動。
8月にフフホト行フライトがキャンセルされるという忌まわしい記憶も新しい出発ロビーは,今日はあの時のようなざわつきがない。
早々とエアサイドに入り,これもいつもの「V1ラウンジ」を利用する。
前々回までは保冷庫にあったビールは,やはり今回も見当たらない。
虹橋空港出発ロビー付近には何軒か食堂があり,3回ぐらい利用したが,こういう場所にありがちだが,いずれも高くてうまくない。
この「V1ラウンジ」は,種類は少ないがチャーハンや煮込み料理等もあり,少しがまんしてここで食事をとるのが正解である。
気味が悪いほど,重慶便はほぼ定刻に出発した。 -
重慶江北空港第3ターミナルから市中心部への移動方法はバスや地下鉄があるようだが,これまで上清寺どまりだった空港連絡バスが,ホテル近くの解放碑まで路線を延長したと聞いていた。
空港を出たところ,折よくその「解放碑」行きバスが停まっていたので,すぐさま乗り込む。
バスは機場高速という巨大な道路を軽快に走っていたが,嘉陵江に架かる大橋手前で少し渋滞。 -
その橋を渡って,いよいよ重慶の中心部である重慶半島に入る。
バスの終点は「解放碑」となっていたが,実際の終着点はホテルすぐ側の「臨江門」であった。
(両者かなり近い位置関係であるが)
今日から4泊する「大世界酒店(WORLD TRADERS HOTEL)」にチェックイン。
こんなに時間通りで,流れるようなスムーズな旅行初日の移動も珍しい。
2014.5ドイツ・チェコの旅での福岡から初泊地のドイツ・フルダへのこと以来ではないか? -
振り返ってみれば,中国への旅の初日はたいていなにがしかのトラブルがつきものである。
フライト遅延,フライトキャンセル(W),位置不明のバスセンターへの夜の到着,長いタクシー待ち,やっと乗れたタクシー運転手がホテルの場所を知らない,ホテルの場所がわからなくて夜の街をスーツケースを引きずって道迷い,ホテルにチェックインしようとしたら勝手にキャンセルされていた・・などのトラブルが,場合によっては複数発生したりする。
ホテルは場所が抜群によい。
予めBOOKIBG.COMで予約していたグレードの部屋が満室なようで,無料で少し広めの部屋にアップグレードしてもらった。
バスタブもちゃんとついているし,心配していた室内禁煙もテーブルに灰皿がちゃんと用意してあった。
これまでの私の中国旅行では,旅の終盤以外は安ホテル(三星クラス)で通し,最後に少しよさ目の宿(4星クラス)で「成り上がり」気分を楽しむというものであったが,今回はのっけから4星クラスである。
これには,少し心境の変化がある。
私も今年58歳。
人生も既に終盤に差し掛かっている。
生物的には20年や30年生きるかもしれないが,いわゆる健康年齢は,この先10年もないのではないか。
単に健康ばかりではない。
たとえば今回の旅行前そうであったように,消化器系に機能低下で,グルメガイドのページをめくっても食欲がわかないということが常態化するということも考えられる。
また,美しい山を見てもそこに登ろうとは思わない,歴史の舞台にも以前ほど心動かされない,美人を見てもときめかない・・というように「意欲年齢」あるいは「感動年齢」というのが,この先それほど長くは続かないのではないか。
そうした不安が年々高まっているのを感じる。
昔から好きだった漢詩があるが,ここ最近まるで呪文のように心の中で呟いている。
それは漢の時代に作られた作者不明であるが有名な詩である。
「西門を出,歩みつつこれを思う。
今日楽しみをなさざれば、まさに何れの時をか待つべき。
楽しみをなすに及べ。まさに時に及ぶべし。
何んぞ鬱(うれい)をいだいて、また来時をまたんや。
美酒をかもし、肥牛を炙り、心の歓ぶ所を呼び、もって憂愁を解くべし。
人生は百に満たず、常に千歳の憂いを抱く。
昼短くして夜長く、何ぞ燭をとって遊ばざる。・・・・・」
「今日楽しみなさざれば、まさに何れの時をか待つべき」
・・要するに,「ケチケチしないで,生きている間に大いに楽しみなさい」という,あまりにも分かりやすい,あまりにも平凡で卑俗な価値観に基くものであるが,ここ最近この言葉が折に触れて私に囁いてくる。
おそおらく,人生の残り時間が刻一刻と少なくなっていくのを,だんだんリアルに感じてきているためであろう。
さて,早速「美酒をかもし、肥牛を炙り、心の歓ぶ所を呼び、もって憂愁を解」くべく街へ出る。 -
重慶観光で最も心配したのが,坂道が多そうなことだ。
実際この後様々な場面で苦労したのだが,ホテルから「解放碑」付近あたりのここ界隈はほとんど平らな土地である。
重慶のシンボルともいうべき「解放碑」は1940年の孫文逝去日を記念して建てられた木造の塔が原点である。
日本軍による重慶爆撃は1938年から43年にかけて200回ほど行われているので,爆撃のさなかに建てられたことになる。
おそらく,度重なる爆撃に怯まないよう,国民を鼓舞する目的もあったのであろう。
日中戦争終了後は抗戦勝利の記念碑となり,現在の「解放碑」という名称に至っている。
おそらく当初建てられたときはランドマークとして目立つ建物だったのであろうが,現在はビルの谷間にこじんまりと立っている。 -
さあ何を食べようか。
いきなり火鍋はためらわれ(一人鍋できそうな店を探さないといけない),ここは無難に麺料理を選択。
表通りのレストランは高そうで,ホテル裏道の庶民的な店を見て歩く。
四川の麺料理屋の特徴は,ほとんどの場合,「一両(小)=ない場合もある」「二両(中)」「三両(大)」から量を選べることだ。 -
好物の羊肉麺を注文。
中国語では二は「両(リャン)」と言い換えられるが,この場合は「両両」ではなく,二両(アールリャン)という。
ここは羊肉を看板としている店らしく,肉の風味もよく,大変満足した。 -
ホテルの半地下にスーパーがあり,チェックインする前に白酒を買っていた。
選んだ酒は「郎酒」。
上品な甘みがある。
私が最も好きな銘柄の一つである。
白酒も同じ銘柄でも不用意に低グレードのものを買うと裏切られることがある。
その点「郎酒」は,記憶する限り買って後悔したことはない。
48元と値ごろなものが棚に並んでいたので迷わずそれを選択した。
48元のリーゾナブル白酒に羊ラーメン,・・・
どこか「美酒をかもし、肥牛を炙り」であろう(W)。
またおっぱじまった,いつもの「貧乏性」と「現生享楽主義」のせめぎ合い。
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