西国三十三観音巡礼 御礼参り 北向観音･善光寺･元善光寺　2018年 1月

2018/01/20 - 2018/01/21

昨年一月から一年かけて西国三十三観音を
巡りました。残るは善光寺御礼参り。
善光寺には、過去数回訪れていますが
何の知識もなく、ただ長野の大きなお寺
くらいの感覚で訪ねていたので
今回は初めてづくしの経験でした。

意外な大阪との関わりもあり
知っていたことの断片が一つにまとまった
感もあります。

西国巡りの御礼参りが、何故信州？
と、ずーっと不思議に思っていましたが
こちらも自分なりに納得のいく解答を
見つけた気がします。

兎に角、西国観音巡礼に一段落。
終着駅を迎える事ができました。

エリア 長野

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

今回もツアーです。参加者が44名もいて
びっくり！！
なんばパークスをam 8:00前にでて
一路信州方面を目指します。
先達さんは、現役のお坊様。流石にお経を
唱えられると声の響き方が違います。

運転手さんは二人だと思っていましたが
お一人で、こちらもびっくり！！

多賀SAで最初のトイレ休憩。
名物だという、巨大メロンパンを隣のお席に
なった方に教えてもらい買ってみました。
が、バスに戻り荷物棚に上げるため
一瞬座席の上においた瞬間、隣の人にお尻で
踏まれてぺしゃんこに... あ然。。(；ﾟДﾟ)

多賀サービスエリア 道の駅

二回目のトイレ休憩は恵那SA
恵那峡が再現されていますね。

殆ど雪はありませんでしたが
流石に長野に入ってくると、標高の高い山は
真っ白です。

駒ヶ岳が見えるお土産屋さんでランチ

豚肉のお鍋と、お蕎麦を戴きました。

ビアンデ さくら亭 グルメ・レストラン

表の屋台カフェで使える割引券を頂いたので
絞りたてリンゴジュースを戴きました。

本日は、ここ一ヶ寺のみ。
北向観音、常楽寺にお参りです。

北向観音堂 寺・神社・教会

階段を降りて又登る作り

本堂には、現世のご利益を願う千手観音様が
北向に立っておられます。
南向きに立つ善光寺の阿弥陀様は未来往生を
願う為、両方を拝まなければ、片詣でと
言われる様になったそうです。

内陣でお参りをさせて頂くそうです。

その前に手水舎でお清めですが

ここの手水はお湯でした。
別所温泉にあるお寺、寒い信州のこの季節
有り難いですね。。

お詣りも終わったところで、境内散策を。。
長い建物は札所観音堂です。
その端は愛染堂。

樹齢1200年、愛染桂の木
このお寺が火災に遭ったとき、観音様が一時
影向した霊木と伝わる巨木。
小説 『愛染かつら』はこの木をモチーフに
したものだそうです。

愛染堂
愛染桂と共に、恋愛成就のパワースポット！

愛染堂の屋根。変わった形ですね。
こんなのは初めてみました。

温泉薬師浄瑠璃殿
凄い所に建っていますね。

鐘楼と護摩堂
では、そろそろ戻りましょうか。。

こちらの古そうな屋根の建物は、額堂と
言うそうですが、仁王さまが立って
おられました。

温泉街の風情が素敵な町並です。

慈覚大師は延暦寺のお坊様でしたね。

湯けむりが上がる

信州最古の温泉街。

お寺も多いです。。

上田という土地柄も... ^^

食事処たけうち グルメ・レストラン

バス駐車場前のお店で甘酒を戴きました。

千曲川を渡り

この旅の目的地へ到着です。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

既に拝観時間を終えていますが、最後の方が
お帰りになるまで灯りを灯し
扉を開けてあるそう...

山門を中から抜けて

今宵のお宿へ向かいます。
お地蔵様、また明日ね。。

折角なので、宿坊プランを選択しました。
多少の不自由さはありますが
ホテルプランでは経験できない行程が
あるからです。

善光寺永代宿坊 常智院 宿・ホテル

先ずは、簡単に今夜と明朝の説明を受け
引続き、早速お夕食となります。
優しい味付けの精進料理。

お坊様が托鉢の際持参されるお椀を真似た
全く無駄のない食器。
全て一つにまとめられます。
これ、欲しいわぁ ♪♪

これからは、これくらい身軽にしないと...
と思いました。

食事の後はみんなで声かけ合って、交代で
お風呂を頂きます。

障子のみの扉。鍵はありません。

相部屋で、みなさんと過ごします。
朝も早かったし、移動も長くて疲れたね。。
明日はお朝事に参加するため、早めに就寝
することにします。

お休みなさい... Zzzz

おはようございます。
まだ、お星さまも見ることができます。。

宿坊近くの釈迦堂に朝早くからお参りされる
地元の方が。。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

ここは、小林一茶が常宿にしていた宿坊だ
そうです。

と、少し観光もしながら歩いています。

仁王門から正式に参拝します。

常智院の執事さんが同行。
色々と説明しながら案内して下さってます。

この建物の中に、本田善光が御本尊を
背負って帰ってきた像が展示されています。

本田善光氏は、大阪のあみだ池に浮かんで
いた阿弥陀様を持ち帰り祀ったとの解説。
あみだ池は仏像が出てきた事に由来する名と
知っていましたが、それが善光寺さん
だったとは。。

そして、善光寺は『よしみつの寺』だった
事も初めて知りました。。

善光寺は、無宗派なれど天台宗と浄土宗の
お寺で運営されているそうです。
こちらは浄土宗の塔頭、堂照坊。
親鸞上人が100日間滞在されたお寺でも
あるそう。。

迫力の

お仁王さま

そうこうする内に空が白んで来ました。。

延命地蔵尊（如来堂跡）
ここは、現在旅館になっていますが
現在の本堂が建つ前は、ここに本堂が
あった場所なのだそうです。

駒返り橋
源頼朝が参内したとき、ここで馬の蹄が
石橋の穴に挟まり動けなくなったとか。。
頼朝は、馬を返し歩いて参拝したそうです。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

六地蔵
六道それぞれの世界で人々を助けようと
してくださるお地蔵さまたち。。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

大観進、ここのご住職が『貫主』と呼ばれ
善光寺の代表をされています。
間もなくお出まし、御数珠を頂戴します。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

山門の下でしゃがんで待っていました。
貫主様が通られる際、お経を唱えながら
頭の上に御数珠を一瞬置いて下さいます。
これが、『御数珠頂戴』の儀式。

御数珠頂戴、本堂まで列が出来ています。

では、我々も内陣へ上がらせて頂きます。

日出と共に、貫主様はじめ天台宗・浄土宗の
ご住職方が集り、本堂でおつとめが始ります。
一般の人も参加できます。
これが『お朝事』です。

善光寺さんには檀家がいないというのも
今回初めて知りました。

お朝事が終り、宿坊へ帰って来ました。

このご飯はお朝事の際、御本尊に供えられて
いたものです。
御下がりを一切れずつ皆で戴きます。

今朝2:00から寒い本堂に供えられていた
ご飯らしく、少しお線香の匂いがしました。
冷えているので、少し硬め。
でも、有り難く戴きました。

朝ごはんは、精進流し。
焼き魚が含まれています。

窓際に干されていた大根。。
いつか精進料理に使われるので
しょうね・・

『まどろみの太子』と名付けられた木彫り像

雪の積もる地域ならではの屋根瓦

ではホテル宿泊組と合流して
全員で善光寺参拝です。

経蔵

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

経堂の経典入れを回すことで、内部に保管
された経典を全て読んだ事になるそうです。

御開帳の際、絶対秘仏の御本尊お前立ちと
結ばれる回向柱。こちらはお役目を果たした
回向柱が保管されている場所です。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

その前にあった木。
鱗みたい... 変わった樹皮ですね。。

日本忠霊殿
戊辰戦争から第二次大戦までの英霊を祀る
仏式の霊廟。仏式は唯一なのだそうです。
御本尊は高村光雲による善光寺如来です。

日本忠霊殿 (善光寺史料館) 美術館・博物館

お不動さん

山門

善光寺の扁額。
平和の象徴、鳩が五羽描かれているのと
『善』の文字が牛に見えると。。
なるほど...

口から何か出てきてる...
お線香立てに飾られた獅子？

お寺と本田家の紋
又内陣まで上がらせて頂き
永代回向して頂きました。
戒壇巡りでは「極楽の錠前」にも
触れて来ました。
これにて善光寺参り終了です。

お昼は又宿坊に戻り、全員で精進料理です。
精進料理というと、次々とお膳が運ばれて
くる豪華なものをイメージしがちですが
これが本来の精進料理だそうです。

宿坊前のお土産屋さんでお土産を購入。

丸八たきや グルメ・レストラン

出発までは自由時間。一人で散策します。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

山門へ上がってみました。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

山門内部には、文殊菩薩さまと
四国八十八個所の御本尊が観られます。

カフェで珈琲を頂き、バスへ戻ります。

ザワックカフェ グルメ・レストラン

又千曲川を渡り

おぎのやさんで、最後のお土産タイム

おぎのや ドライブイン長野店 グルメ・レストラン

おやつのおやき ♪

段々畑？ 棚田かな？

最後のお寺、元善光寺です。

元善光寺 寺・神社・教会

元善光寺とは、本田善光のお家があった
場所です。

善光は、あみだ池から引き上げた阿弥陀様を
自宅に持ち帰り、臼の上に置いて拝んでいた
そうです。

そのご利益が広く知られるようになり
皇極天皇の勅命を受けて現在の善光寺へ
御本尊を移す事になります。

そして、善光の自宅には阿弥陀三尊を祀り
後に祠を建てて、元善光寺としたそうです。
なので、善光寺と共に詣らないと、こちらも
片詣と言われる場所だそうです。

本堂内陣でお参り後、こちらにも善光寺同様
戒壇廻りがありますので体験させてもらい
ました。善光寺ほど長くありませんが...

チケットを買って、宝物館へも

善光が御本尊を置いたという
臼もありました。

高台からの眺め

一番奥のお部屋では、西国のお砂踏みが
できます。
ギリギリまで拝観させて頂きました。

ては、又長い道のりを帰ることに...

阿智村辺りで夕陽を観る事が出来ました。

尾張一宮PAで一度目の休憩

尾張一宮パーキングエリア 道の駅

バスで頂いた晩ご飯は、おぎのやさんの
峠の釜めし

あの有名な『峠の釜めし』は土鍋でなく
エコな？紙の器になっていました。
嬉しいような、悲しいような...

ご飯はカンカンに入っていて、お味の方は
変わりなくおいしかったです ♪

おぎのやさんで買っておいた、清酒も
一緒に頂きます ♪

尾張一宮SAで買っておいた味噌カツも
お供に加えます ♪

最後の休憩は大津SA、綺麗な施設でした。

長いバス旅でしたが、渋滞に巻き込まれる
事もなく、全て順調でした。

江戸時代、空前のお伊勢参りブームが
起こりその先の熊野詣や、西国巡りを
済ませて道中の無事を感謝する為の
善光寺お礼参り。

関西人にとっては
わざわざの善光寺お礼参り
何で？ と、ずーっと疑問に思っていた事の
ひとつでしたが、キーワードは『回向』。

ご先祖様と向き合い、自分が今ある事に
感謝する機会を与えて頂いたと思います。
これが『お礼参り』なのかな...と。。

無事、西国三十三所巡りと善光寺お礼参り
フルコースで出来た事良かったと思います。

最後迄お付合い下さり
ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （6）

• いぬちゃんさん 2018/02/03 09:04:27

  誤認識

  素晴らしい善光寺旅行記、拝見させて頂きました。旅の大先輩に対し大変失礼かとは存じすが写真の説明文で”山門（三門）”と”仁王門”が全部反対です、、、善行寺本堂前が”山門（三門）”で仁王像のある門が”仁王門”と言います。余計なお世話かもしれませんが、、、、、一地元民として気になりました・・・悪しからず…また御ユックリとお出かけください。

  azuraさん からの返信 2018/02/03 17:41:01

  Re: 誤認識

  いぬちゃんさま
  
  はじめまして。
  コメント頂き、そして投票もして下さりありがとうございます。
  
  なのに... (>_<)
  今回私は善光寺のお仁王様には一度しかお目に掛かっておりません。
  門の上に登った場所が、仁王門だと思い込んでおりましたが、よくよく考えれば、下にお仁王様はいらっしっしゃいませんでした。
  仰る通り、山門の間違いですね。
  お恥ずかしいです。。
  教えて下さり、本当にありがとうございました。
  後程、旅行記の方も訂正させて頂きたいと思っています。
  
  善光寺のお近くにお住まいですか？私が訪ねた時は、道路に雪はなく、比較的暖かかったものの、朝晩はやはり冷え込む季節でした。
  あの凛とした空気感が、私は好きではありますが、毎日の事となるとやはり辛いでしょうか。。
  
  又寒波がやって来るとのこと。
  いぬちゃんさまもご自愛くださいね。
  実は、今年は信州の方に後何回か行けたら良いなと計画中なのです。
  
  ご親切に感謝致します。^^
  
  azura

  いぬちゃんさん からの返信 2018/02/03 21:51:33

  Re: 誤認識

  こんばんは！差し出がましいコメント、失礼致しました。ご納得いただければ幸いです、、、生まれも育ちも”善光寺”さんの膝元で、本日は恒例の”節分豆まき”が盛大に行われ、一年の無病息災を祈るイベントがありました！！
  azura様のご多幸を切にお祈り申し上げます！！！

  azuraさん からの返信 2018/02/04 01:05:44

  Re: 誤認識

  差し出がましいなんてとんでもないです。
  こういう事は仰って頂く側も勇気がいる事だと思います。
  先程旅行記も直しました。
  訂正の機会を与えて下さり、本当にありがとうございます。
  
  そうだ、今日は節分でしたね。善光寺の節分ってどんなでしょう…
  大変な賑わいだったのでしょうね。
  また、そういう行事の時にも行ってみたいです。
  
  ありがとうございました。

  いぬちゃんさん からの返信 2018/02/04 09:53:10

  Re: 誤認識=”ご縁”

  おこがましくも再度‥小生の浅学ですが、”善光寺如来（一光三尊像）”は遠く「百済の国」から海を越え「浪速の地」に渡り、池の中から”光り輝く物”を見つけそれを拾い上げたのが”本田善光”公、、その”一光三尊像”を背負って生まれ故郷、現在の飯田市座光寺「元善光寺」に据え置いたと伝えられております。そのあとはazura様の旅行記に続きます・・・・・という訳で今思うに、azura様のご出身地と我が故郷は奇しくもそんな”ご縁”を感じました、、！

  azuraさん からの返信 2018/02/04 16:06:51

  Re: 誤認識="ご縁"

  今回の先達さんから、善光寺の阿弥陀様は百済から来られたと伺いました。
  あみだ池に仏様がいらっしゃった訳は、仏教を擁護する蘇我氏と、神道の物部氏の対立の折り、当時流行った疫病の原因は、外国の神を受け入れた祟りだと怒った物部氏が、蘇我氏の大切な仏様をあみだ池に投げ捨てたからだとか。。
  
  善光寺にて、本田善光公のお話を聞いて、私も地元との縁を感じておりました。^^
  
  azura