2017/11/18 - 2017/11/30
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HOUKOUさん
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重慶から成都乗継の高速列車で峨眉山へ移動。
ホテルから徒歩で報国寺,峨眉山博物館を見学。
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(2017/11/22 旅行5日目)
今日は重慶北駅で成都東駅まで高鉄へ行き,鉄道乗り継ぎで峨眉山へ向かう。
重慶北駅での注意点については事前に調べている。
高鉄利用者は,地下鉄「重慶北駅」では降りてはいけない。
その次の駅で降りてバスに乗り換え,少し引き返す形で重慶北駅北広場に行かなければならない。
駅の北側と南側に連絡通路のようなものがないようなのだ。(こうした利用者の利便性無視の構造は,中国ではありえない話ではない。) -
さて切符売り場でCTRIPで予約した2枚の切符を受け取るときにちょっとしたトラブル発生。
予約データのパスポート番号と実際のパスポート番号が違うと言っているようだ。
PC画面で予約データを見せてもらった。
パスポート番号の真ん中の「0」が一個抜けている。
こうした予約サイトはすべてそうであると思うが,パスポート番号は一度登録すればその後の予約では再入力する必要がないし,変更した覚えもない。
このあいだの フフホトの旅でも最初に入力し,それが自動設定されたパスポート番号で何も問題なく切符を受け取れた
どういうこと?
窓口のガラスの向こうでは,ベテラン職員を呼んで対応を検討している。
こうやらOKのようでホットする。
普通,他駅出発(この場合成都東~峨眉山)の場合徴収される手数料5元も乗り継ぎだからか要らないと言われた。 -
荷物検査を通るとき,前のおじいさんが係のおばさんに通せんぼされている。
そのおじいさんの切符をちらっと見てみると「重慶発」となっている。
いかにも田舎からでてきた風のおじいさんで,「重慶駅」と「重慶北駅」の違いが分かっていないようだ。
故郷では一つの町に二つも駅があることなど理解できないのだろう。
それは,中国の田舎のおじさんに時々みられる,封建制時代からあまり変わっていないメンタリティを有しているかのような,何にでも従順で底抜けに人がよさそうなおじいさんであった。
何が何だかわからず困惑しているおじいさんの表情には,それを見ていた私も,そしておそらく服務員のおばさんも哀れをもよおしたが,こればかりはどうしようもない。 -
中国の鉄道に乗るたびに驚かされるのが,車窓から見るその広大な風景だ。
地図からその広大さがうかがえる四川盆地を見るのは初めてで,それがどういう風景なのか楽しみにしていたが,疲れがたまっていたのか,重慶を出て間もなく眠ってしまった。
目が覚めたのは,かなり成都まで近くなったときである。
意外だったのは,車窓から見る風景が想像していたような平らかな大地ではなくて,かなりでこぼこした地形だったことである。
四川といえば作物がたわわに実る「天府の地」というイメージあり,広々とした大田園地帯を想像していたのだが意外であった。
これでは機械化が難しく生産性が高い大規模農業は難しいのではなかろうか。 -
成都東駅に到着。
2時間ほどの乗り換え待ち時間があるが,時間を無駄にしないよう何をするかをあらかじめ決めていた。 -
この旅の終盤は成都に5連泊し,市内や郊外を縦横に移動することになる。
そのために予め「天府通」という成都の交通カードを購入することにしていた。
自販機でカードを購入し70元分をチャージする。 -
次に食事。
小奇麗な快餐店で定食を取る。
料理の名前は忘れたが,とろとろの肉のペーストはご飯に合う。 -
続いて地図の購入であるが,これも中国でありがちだが,駅構内・周辺の売店でも地図を置いていないことが多く3軒目にあたった売店でやっと買えた。
大都市の成都だけあって縮尺分母が大きく,私にとって最も必要なバス停までは書き込まれてはいないようだ。
そのかわり通りの名前はびっちりと丹念に書き込まれている。
これは非常に有用で,どこかの先進国と違い,通りの名前を照らし合わせることで,ほぼ場所が特定できるのである。(実際何回もこの地図に助けられた) -
成都東駅から峨眉山駅へ。
駅前からでている12番バスに乗り,「旅游車站」で降りる。
「旅游車站」は,峨眉山観光の拠点である「峨眉山旅游客運中心」の一般バス停である。 -
今日から3泊する「幸福酒店(ハッピーホテル)」はこの付近にあるはずで,すぐにわかるものと思っていたが,なぜかすんなり見つけることができない。
客引きのおばちゃんに場所を聞く。
観光地にはつきものの,いつもは鬱陶しく感じる客引きであるが,道を尋ねると意外と親切に教えてくれるものである。
ホテルは,この報国寺門前町の大通りから少し小路に入った場所にあった。 -
ここはBOOKING.COMで非常に評価が高かったホテルだ。
それにしては,3泊朝食付きで6,800円と良心的な価格だ。
峨眉山の宿を安めなものにしたのは,スケジュールによっては1泊放棄して代わりに楽山に宿を取る可能性もあったからだ。
峨眉山・楽山で活動できるのは,今日の日暮れまでの残り時間を除いては3日間。
その3日間の各日に次の3コースを割り振ろうと思っている。
A峨眉山・頂上付近
B峨眉山・麓と中腹
C楽山
どの日にどのコースを充てるかは天気との相談になる。
ハイライトはAの峨眉山・頂上付近なので,三日間のうち最も天候条件のいい日を充てたい。
ホテルにチェックインして,部屋を案内してもらったとき明日の天気を聞いてみた。
「不清楚」(はっきりわからない)との答え。
ホテルにしても,3000mの山の天気のことはよくわからないだろうし,天気が外れてクレームが出るのを警戒しているのであろうか。
前にふれたとおり,どういうわけかグーグルのみならずヤフー等のネット検索の手段が絶たれている。
スカイプで日本の知人に明日の峨眉山の天気を調べてもらって連絡してもらうようお願いする。
折り返しのスカイプで状況を聞いてもやはり「不清楚」だった。
そもそも「峨眉山」の天気といっても,それはおそらく峨眉山市の天気のことで,仮に市街地で天気が良くても3000mの頂上付近でよいとは限らない。
結局明日になって実際空を見てみないと判断できないなと思い街に出る。 -
少しでも今日ホテルから徒歩圏にある見どころを見学しておいて,残りの3日のスケジュールを楽にしたい。
報国寺に向かって少し登り坂のメインストリートを歩いて行く。
「峨眉山旅游客運中心」に立ち寄り,ここから成都に行くことになる場合のために成都行バス時刻を調べる。
午後はほぼ1時間に一本でているようだ。 -
通りの突き当りには広場があって,人口の滝や鐘楼などが建っていた。
いずれもお金がかかってそうで,いかに高い入山料で潤っているかを表しているかのようだ。 -
報国寺の手前に「峨眉山博物館」があった。
峨眉山の3D模型。 -
中生代ジュラ紀(「中侏羅世」と書いてあった)の地層から発掘された「天府峨眉竜」という体長20mくらいの草食恐竜。
学名もオーメイサウルス・ティエンフエンシスW。 -
峨眉山の玄武岩。
地質年代が古生代から中生代に移行するペルム紀の生物大量絶滅は,峨眉山の大爆発とそれにより噴出した膨大な量の玄武岩が原因という説があるそうだ。 -
そして報国寺にたどり着いた。
軒下の装飾が印象的だ。 -
峨眉山の象徴普賢菩薩。
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食堂(じきどう)に掛けてあった「獅子吼図」。
「獅子吼」とは元々は釈迦の説法のことである。
中国ではお寺の食堂に賓頭盧(びんずる)尊者を祭る風習があるといわれるが,賓頭盧尊者は「獅子吼第一」と言われるほど説法に秀でていた。
これはそういう由来なのであろう。 -
さてメインストリートの下り坂を買い物しながらホテルに戻っていく。
物価は平地より微妙に高い。
いくつかの超市で値段を比べながら,白酒,つまみ,ミネラルウォーターを買う。
部屋に戻って白酒を飲んでくつろいでいたら,ホテルの従業員が来て「この部屋はお湯が出ないので部屋を移動してくれ」とのこと。
道を隔てた向かい側に建つ別館の同じく3階の部屋に移動。
部屋のコンディションはあまり変わらないがwifiが少し弱く,スカイプ通話の時は本館の一階まで行かなければならない。
別館住まいにもメリットがあって,出入り口にフロントがないため,この種の小さなホテルではありがちな,出かける際のフロントの人への挨拶が要らない。
人見知りする私はこれが苦手なのだ。 -
さて食事に出る。
食事処にはこと欠かない店の多さであるが,一通り歩いてみて気づいたのは値段表示していない店が多いことである。
私は中国を旅していてほとんどぼったくりにあったことがない。
値段が表示してあるところで会計をごまかされたような記憶はほとんどない。
(昔,〇国を旅行していたときは,この点何度か不愉快な思いをしたことがある)
そういう意味では中国人は存外正直であり良心的だとさえ思う。
しかし(日本でもどこの国でもそうであろうが)値段表示のない店には入ってはいけない。
こういう店は「たまたま表示していないだけ」ということはありえなくて,何らかのよからぬ意図があって表示していないと思って間違いないと思う。
「何らかのよからぬ意図」を持っているということは,その店の主人の基本的な人格が信じることができないということだ。
そういう人が食材の仕入れ,衛生管理などきちっとやっているのか信頼できない。
そういう店にははいらない。
これは私が鉄則としていることである。
この報国寺前門前街は「旅游客運中心」が通りの半ばに位置しており,それを境に上手(報国寺側)と下手に分かれている。
下手の通り沿いのいくつかのレストランで「特価」料理の大文字で価格表示している置き看板が出ていて,結局3晩ともその特価料理を日替わりで食べた。 -
今晩注文したのは「宮爆鶏丁」20元である。
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