2017/11/14 - 2017/11/16
231位(同エリア500件中)
naoさん
旅の行程
11月14日 塩竈、松島
11月15日 登米、富谷
11月16日 白石、村田
宮城県塩竈市は、港湾都市として古くから歴史のあるところで、明治時代には東北本線の建設資材の陸揚げ港として近代的な港湾整備が行われ、近年は近海や遠洋漁業の基地として発展を続け、『日本一のマグロの水揚げ港』と呼ばれています。
「奥の細道」に松尾芭蕉が塩竈から松島へ舟で渡ったことが記されているように、塩竈は八百八島といわれる松島の島々へ向かう海の玄関口としての一面もあり、松島との間を遊覧船が結んでいます。
現在の塩竃は、大規模な区画整理と再開発により町の佇まいが日々様変わりしつつあり、風情ある町並みが見られるのは、JR本塩釜駅から鹽竈神社にかけての、門前町一帯のみとなってしまったようです。
なお、あの東日本大震災を経験した塩竃では、震災被害の甚大さを後世の人々に語り継ぐ活動が行われているようなので、その一端にでも触れられれば良いなと思っています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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仙台空港に到着しました。
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仙台空港からは、仙台空港アクセス線に乗って仙台駅へ移動します。
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仙台駅到着後、駅近くのホテルに荷物を預けた後、JR仙石線で本塩釜駅にやってきました。
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まずは県道3号線を鹽竈神社に向かって歩きます。
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こちらは味噌醤油醸造店の工場のようです。
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風情ある町家が2軒並んでいるのが目に入ってきました。
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ドウダンツツジが真っ赤に紅葉しています。
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こちらは、江戸時代後期の弘化2年(1845年)創業の味噌、醤油の老舗です。
先ほど見たのはこちらの工場だったんですね。 -
こちらは、享保5年(1720年)に廻船問屋を創業したお店で・・・
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現在は和菓子の老舗として知られています。
この2軒の間の通りを入ったところにも、風情ある町家が点在しているようなので行ってみます。 -
こちらは酒屋さんです。
店内の棚には、宮城の地酒がぎっしりと並んでいます。 -
こちらの石造りの町家も酒屋さんかと思いきや・・・
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お米屋さんでした。
お隣の酒屋さんの看板がすぐ横に立っているので、知らない人は勘違いしますよね。 -
塩竈市の雨水枡の蓋。
中央の市章の周りを、市の花「シラギク」が取り巻いています。
ちなみに、塩竈市の桝蓋には市内の各地区名が書かれていて、こちらは宮町のものになります。 -
妻壁に下見板を張った風情ある町家です。
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カレイの一夜干し、美味しそう~!
では、県道3号線へ戻ります。 -
石造りの大きな建物は倉庫でしょうか・・・。
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こちらはちょっと小ぶりな石造りの倉庫です。
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一人ぼっちのハナミズキの紅葉。
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こちらは汚水枡の蓋です。
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欅の黄葉がほとんど落葉しています。
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犬矢来をしつらえた土蔵風の町家です。
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金属板葺きの庇を何重にもまわした町家です。
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こちらは、享保元年(1716年)に鹽竈神社のお神酒の醸造場として創業したと伝えられている造り酒屋さんです。
「四季の松島」とは、土地柄らしい銘柄名です。 -
大きな仕込み樽を店頭に飾っているのは味噌醤油の醸造元です。
樽の横に立てられている石碑を見て、「はっ」と我に返りました。
『東日本大震災による津波 この地点まで到達する』
石碑に刻まれた震災を語り継ぐこの言葉が、まるで生き証人のように大阪在住の私に被害の甚大さを教えてくれています。
震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 -
鹽竈神社の参道が見えてきました。
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参道脇に建つ町家。
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参道正面から見た鹽竈神社。
長い階段を上ったところに境内が広がっています。 -
阿形の狛犬と・・・
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吽形の狛犬。
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鳥居の扁額には陸奥国一宮と書かれています。
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長~い階段を下から見ると、踊場から上の階段は勾配がよりきつくなっているように思われます。
県道3号線はここで折り返して、途中から脇道へ入ります。 -
こちらは塩竈市西町の汚水枡の蓋です。
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県道3号線から脇道へ入ると、宮城県の側溝蓋がありました。
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中央のマークは宮城県の県章です。
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2階の佇まいに伝統的な要素が残っています。
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脇道の町並みには・・・
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昭和レトロの雰囲気をたたえた町家も点在しています。
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こちらの汚水枡の蓋は塩竈市本町のものです。
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塩竈市が運行している市内循環バスの停留所がありました。
その名はズバリ、「しおナビ100円バス」と言うそうです。 -
鱗のような屋根材の小さな小屋が、個性的な趣をたたえています。
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こちらは、明治時代初期に建てられた「旧ゑびや旅館」を再生した「塩釜まちかど博物館」です。
館内には塩竈の歴史を伝えるジオラマや古地図など、貴重な資料が展示されています。 -
東日本大震災の津波で1階床上まで浸水する被害を被ったため、解体を余儀なくされる運命にあったこの建物を、保存活動に乗り出した塩釜市の歴史探究NPO「みなとしほがま」が平成25年に土地と建物を買い取り、現在の姿に再生したものです。
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かつて大隈重信も宿泊したことのある貴重な建物が、ある意味で東日本大震災の記念碑として蘇ったことで、今後の塩竈の発展に寄与するところは大きいと思います。
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「塩釜まちかど博物館」の方角を振り返って見たところです。
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こちらの一群の建物は、宮城の地酒の造り酒屋さんです。
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重厚な構えの玄関。
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大きな庵看板を掲げている建物は・・・
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造り酒屋の直売店です。
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直売店に続いて大きな妻面を見せているのは、白漆喰塗の酒蔵です。
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造り酒屋さんの全景。
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脇道から県道3号線に戻ってきました。
見えているのは、町歩きの最初の頃に見た味噌醤油醸造店です。
では、次の目的地への遊覧船に乗るため、マリンゲート塩釜へ向かいます。 -
こちらは塩竈市海岸通の汚水枡の蓋です。
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マリンゲート塩釜の桟橋です。
この遊覧船で次の目的地、松島へ向かいます。 -
塩竃市には第二管区海上保安本部があるので、塩釜港には巡視船が停泊しています。
港町として古くから発展してきた歴史のある塩竈は、鹽竈神社の門前町一帯に重厚で見応えのある町家が点在していて、風情ある町並みを楽しむことができました。
それにもまして深く感銘を受けたのは、東日本大震災の被害の甚大さを思い知らされた『東日本大震災による津波 この地点まで到達する』の石碑で、まるで生き証人のように震災を語り継ぐこの言葉を深く胸に刻み込みました。
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