2017年11月22日：第12回ダムカード収集の旅 群馬県東部・栃木県南部・埼玉県東部編（中編）　利根大堰・武蔵水路 の2施設訪問　＆　大堰自然の観察室

2017/11/22 - 2017/11/22

ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。

ふとした事から今年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回で12回目です

第 1回：神奈川編　2ダム訪問
第 2回：神奈川編　5ダム訪問
第 3回：埼玉県＆山梨県　7ダム訪問
第 4回：山梨県＆長野県　6ダム訪問
第 5回：東京都＆山梨県　3ダム訪問
第 6回：神奈川丹沢周辺　3ダム訪問
第 7回：群馬県北部周辺　7ダム訪問
第 8回：群馬県＆栃木県　7ダム訪問
第 9回：栃木県北西部　8ダム訪問
第10回：栃木県編　11ダム訪問
第11回：群馬県＆埼玉県　9ダム訪問

※第11回の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11304256

第11回終了時点で、7都県の68施設を巡りました

今回の第12回は群馬県東部・栃木県南部・埼玉県東部編です。
同方面は県境が複雑にいりくんいますが今回この方面のダムを巡る事で栃木県のダムカードがコンプリートできる予定でしたが・・・

なんとびっくり11月より東京電力が新たにダムカードの配布を始めました。群馬県は4施設が栃木県は2施設が新たに追加となりました。
まずその時点で今回での栃木県＆埼玉県のコンプリート計画は水泡に帰しました（笑）
まあ慌てても仕方ないので、のんびりと収集したいと思います♪

相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅なので、
前編・中編・後編に分けてお届けします

中編は埼玉県の群馬県境にある東京都の水道事業の要所
「利根大堰」と「武蔵水路」です


「埼玉県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・10
中編訪問数・・・ 2（20.0％）
累計訪問数・・・ 8（80.0％）
未訪問数・・・・ 2（20.0％）

※つたない文章＆写真ではありますが、是非最後までお付き合いください

エリア 行田・羽生・加須(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

前編にて
群馬県東部に在る「桐生川ダム」を訪問したものの、ダムサイトの管理所は本日開かない模様（臨時巡回？）
仕方ないので不在時配布先の桐生土木事務所でダムカードを頂きました
続いて、栃木県南部の「松田川ダム」を訪問するも、同じくダム管理所は閉所状態
同様に不在時配布場所の安足土木事務所でダムカードを頂きました

※前編の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11310007

※写真は前編の最終地「ダムカード配布時間中にダム管理所が不在」の
　場合に代替え配布地として松田川ダムのダムカードを頂ける
　「安足土木事務所」

「安足土木事務所」から「利根大堰」にやって来ました
「安足土木事務所」から「利根大堰」は県道で20km程の道のり

利根大堰 名所・史跡

利根大堰
正に名前の通り利根川にかかる大きな堰です

利根大堰 名所・史跡

ここから取水された水は武蔵水路を経て荒川に導かれ
荒川では秋ヶ瀬取水堰で取水され東京の水道事業を支えています

利根大堰 名所・史跡

利根大堰の上部は武蔵大橋となっており車の往来が結構激しいです
しかも堰上の橋で幅も狭いのに大型車の交通が多くて、歩道を歩いていても結構怖いです。
武蔵大橋の上流側は13km先の刀水橋、下流は4km先の昭和橋まで無いので、どうしても車は集中しちゃいます

利根大堰 名所・史跡

こちらは転倒ゲートと思われます
可動堰で水量を調整しています
利根川自体とても大きな川なので、結構な量を下流に流しているため
その水音は結構大きくて迫力があります

利根大堰 名所・史跡

こちらはローラーゲート
勿論全てのゲートが空いているわけでは無く
様々な要因を鑑みながら適切に水量調節している様です

利根大堰 名所・史跡

利根大堰中央付近から下流方面を望む
利根川は流域面積第2位の大河川です
川幅も広いです

利根大堰 名所・史跡

利根大堰中央付近から上流方面を望む

この遥か上流に在る、今迄のダムカード収集の旅で巡った、相俣ダム・矢木沢ダム・奈良俣ダム・藤原ダム・園原ダム・下久保ダム等々の利根川8ダム（草木ダム・渡良瀬遊水地を除く）を代表とする、各所ダムの水が長い旅路の道半ば、この利根大堰で分水されていると思うと感慨深いです

利根大堰 名所・史跡

利根大関
1968年（昭和43年）竣工の可動堰
堤頂長　692m（うち可動堰幅491m）
2葉式鋼製ローラーゲート　6門
1葉式鋼製ローラーゲート　4門
転倒ゲート　　　　　　　 2門

利根大堰 名所・史跡

今回のダム巡りの中で勝手に決めた目標に「徒歩で渡る事が可能な天端は渡る」という物があります、片道約700m頑張って渡りました（笑）

こちらは群馬県側から見た利根大堰です

利根大堰 名所・史跡

当たり前ですが、渡ったという事は戻らねばなりません
再び利根大堰天端（武蔵大橋）を渡って埼玉県側に戻って来ました

利根大堰 名所・史跡

利根大堰右岸側に
「大堰自然の観察室」がありました

利根大堰 名所・史跡

利根大堰の自然への影響を抑える活動の展示と地道に活動している利根川のサケ遡上の記録などが展示してあります

すぐ隣には大堰で魚の遡上が妨げられない様に敷設された魚道がありました

利根大堰 名所・史跡

丁度、魚が魚道を登るでもなく下るでもなく流れに逆らって留まっていました

利根大堰 名所・史跡

魚道を上から望むとこんな感じ、魚が途中で休めるようにブロック状の物を配置しています。

東京の白丸調整池ダムを訪問した際も同様の物がありました
※その時の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11274715

利根大堰 名所・史跡

利根大堰は社会科見学のコースになっている様で、今日も沢山の小学生が来ていました。なので案内看板等も充実しています
利根川水系各ダムの概略配置看板もありました
よしよし、この看板に描かれている12ダムは全部巡ったぞ♪

・・・失礼しました自己満足に浸る馬鹿親父の戯言です（笑）

利根大堰 名所・史跡

利根大堰により堰き止められた水は堰右岸側から採水されて

利根大堰 名所・史跡

須加樋管を通して利根川の堤防をくぐり

利根大堰 名所・史跡

堤防をくぐった水は、沈砂池へ導かれて

利根大堰 名所・史跡

武蔵水路・見沼代用水・埼玉用水路・葛西用水路・邑楽用水路などへ分水されていきます

利根大堰 名所・史跡

どの水路も灌漑上非常に重要ですが、やっぱり武蔵水路が名実ともに有名ですかね

利根大堰 名所・史跡

武蔵水路
1967年（昭和42年）竣工の導水路
全長　14,500ｍ
流入水門　ローラーゲート　3門
放流口　　ローラーゲート　6門
排水機場　縦型斜流ポンプ　6台

武蔵水路は、利根川の水を荒川に導くための導水路で全体が開水路で近年一級河川に指定されました

利根大堰 名所・史跡

2010年から2016年まで大改修が行われました
その際、中央に分離壁が設けられました。これにより片側づつ整備が可能となり機能を維持しながらの整備が可能となりました

利根大堰 名所・史跡

利根大堰のダムカードは堰右岸の管理事務所で頂くことが出来ます
大改修工事を記念してダムではありませんが武蔵水路のダムカードも配布しています

利根大堰 名所・史跡

まずは利根大堰
大規模地震対策事業バージョンでした

「埼玉県」ダムカード収集の旅
全10ダム中第7号（本日の第1号）は

・利根大堰

右上の目的記号は「AWI」
□　F：洪水調節
□　N：流水の正常な機能の維持
■　A：かんがい用水
■　W：水道用水
■　I：工業用水
□　P：発電

右下のダム形式は「G」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
■　MB：可動堰

なので
利根大堰は「かんがい用水・水道用水・工業用水」目的の
「可動堰」という事になります

利根大堰 名所・史跡

続きまして武蔵水路

「埼玉県」ダムカード収集の旅
全10ダム中第8号（本日の第2号）は

・武蔵水路

右上の目的記号は「FWI」
■　F：洪水調節
□　N：流水の正常な機能の維持
□　A：かんがい用水
■　W：水道用水
■　I：工業用水
□　P：発電
それに「浄化用水」の記述

右下のダム形式は「記載なし」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
□　MB：可動堰

なので
武蔵水路は「洪水調節・水道用水・工業用水・浄化用水」目的という事になります

さて、東京都と埼玉県の水道事業の要所「利根大堰」と「武蔵水路」の見学を終え、この後は群馬・栃木・埼玉の県境にまたがる渡良瀬遊水地、更には権現堂調節池を目指します

とは言え長くなってきたので、後は「後編」に続きます

※つたない文章＆写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「後編」もご覧頂くと幸いです

利根大堰 名所・史跡