スイス９日目、今日が折り返し地点だ。朝は６時に起床。まずは天気のチェック。天気予報のサイトは２種類見ている。ちなみに、今朝のグリンデルワルトの天気は、予報サイト①が曇り、１５時から１８時までは降水確率４０～３０％の雨。気温は最低６℃、最高１２℃とのこと。予報サイト②は、朝８時頃までにわか雨、１１時以降は曇りの予報。最後に窓の外の様子はというと、雨は降ってはいないものの曇り空、アイガーの山頂は雲に隠れているといった状況だ。<br /><br />　本日はフェロートラベルＫさんがガイドをしてくれる日。昨日電話で待ち合わせを８時３０分グリンデルワルト駅から、８時５０分メンリッヘンバーンへと変更してもらっている。朝食後８時３０分にシャレーを出てメンリッヘンバーンへ向かう。ゆっくり歩いて１５分、８時４５分にメンリッヘンバーンへ到着。Ｋさんたちも８時５０分過ぎには到着。ハイキングは我々だけではなく、他にもう１組カップルがいる。また驚いたことに、昨日電車でお目に掛かったＦさんも同行している。たかだか２組のハイキングのために、ガイドが２人も付くのは異例のことらしい。

2017年秋色のスイス（9）メンリッヘン、そしてバッハアルプゼーのハイキング

13いいね！

2017/09/18 - 2017/10/05

258位(同エリア998件中)

エリア

グリンデルワルト(スイス)

旅行の満足度: 4.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス船タクシー徒歩

航空会社: エールフランス

雨は降っていないものの曇り空。
本日歩く、メンリッヘンからクライネ・シャイディックへ至る稜線。それにしても雲が低い。
お天気山の「ベッターホルン」にも雲がかかっている。
シャレーを出て、メンリッヘンバーンの乗り場へ向かう。グルントの駅のすぐそばだ。
早速２組に分かれてロープウェイに乗り込む。このメンリッヘンバーンはヨーロッパ最長のロープウェイで、麓から山頂駅まで３０分も掛かる。ロープウェイはなだらかな牧草地の上を進んで行き、中間駅を過ぎた辺りからは岩混じりの牧草地の上を進んでいく。この辺りはマーモットが数多く生息しているエリアで、２０１１年に来たときに見かけている。今回も見られるかと思って目を凝らしたが、天気が悪いせいか見つからなかった。
麓駅から山頂駅までは３０分かかる。
山頂駅では、大きな牛の滑り台が我々をお出迎え。
手前はウェンゲンからのロープウェイ、奥にメンリッヘンの山頂（2,342m）が見える。
山頂駅では、まず展望台からウェンゲン、ラウターブルンネン、ミューレン等の眺望を楽しんでから出発。
ウェンゲンの街をアップで。
クライネ・シャイディックまで１時間３０分となっているが、これはスイス人の標準タイム。我々はもう少し時間がかかる。
曇り空でも、コース沿いに咲いている花々が私たちの目を楽しませてくれる。この花は７月～１０月が花期の「ナツザキエリカ」。
まだ「チャボギキョウ」が咲いていた。
雨に濡れ、花びらが半透明になって咲いていた「キンポウゲ科」の花。
アルペンサマランダー（イモリの仲間）を発見。
天気が今ひとつなのとシーズンオフが重なり、夏場あれほど賑わっていたコースはガラガラ。ほぼフラットな道をクライネ・シャイディックを目指して進んでいく。
コースの途中からメンリッヘン方向を振り返る。
斜面の草紅葉は今が盛り。
グリンデルワルトをアップで。泊まっているシャレーも見える。
ユングフラウヨッホが雲間から顔を出した。
Ｋさんからはコースから眺めることのできる山々の名前、標高の覚え方、アイガー北壁登攀の最短記録、グリンデルワルト周辺のスキー場の様子、沿道に咲く高山植物の話など、要所要所で説明をしてくれる。
幸いなことに空模様も、クライネ・シャイディックに近づくにつれてどんどん青空の面積が広がっていき、ベルナー３山も頂を見せ始めた。
もうすぐクライネ・シャイディック。コース脇の人工池に映り込む逆さアイガーとメンヒ。
途中、写真タイムや休憩を取りながらゆっくりとしたペースで進み、クライネ・シャイディックにはお昼少し前に到着した。もう一組のカップルは、これからすぐにグリンデルワルトへ戻るということでここでお別れ、Ｆさんと一緒に山から下りていった。
レストランの花壇に咲いていた「エーデルワイス」。
私たちはちょうどお昼時でもあるので、Ｋさんと一緒にレストランで昼食。私は「アルペンマカロニ」、妻は「ブラートヴルストwithロシュティー」を食べる。いずれも美味しい、日本人の口に合う味だ。
Ｋさんから午後の予定を聞かれた。最初はこのままアルピグレンへ下るハイキングをするつもりだったが、天気が回復してきたのでこのチャンスを逃す手はないと思い、「フィルストからバッハアルプゼー」または「グロッセ・シャイディックからアントゼーヴェンを経由してボルトまで」のいずれかのハイキングをすることに決める。

グリンデルワルトへ戻る電車の中で、グロッセ・シャイディック行きのバスの時刻を調べる。グロッセ・シャイディック行きは毎時４４分発なので、今からだと１時４４分発だ。しかし間の悪いことにトイレへ行きたくなり、グリンデルワルトの駅で用を足している間にバスは行ってしまった。次のバスは１時間後の２時４４分発だが、妻が時間がもったいないのでフィルストからグロッセ・シャイディックまでの逆コースを提案してくれる。頭が堅いのか逆コースのことは考えもしなかった。
直ちにフィルストバーンの駅へ行き、ロープウェイへ乗り込む。これに乗るのも６年ぶりだ。
ロープウェイに乗っている間に、今度はベッターホルン、アイガーに雲がかかりだした。
イチオシ

フィルストからグロッセ・シャイディックへのハイキングコースの肝は、アイガーとベッターホルン、そしてシュレックホルンであり、特にミラーレイクであるアントゼーヴェンでアイガーに雲がかかっていては行く意味が無い。またしても計画変更を余儀なくされる。結局、妻が行ったことのないアルプスの宝石「バッハアルプゼー」に行くことにする。
フィルストからバッハアルプゼーまでのコースタイムは５０分となっているが、これはスイス人の標準タイムで、我々だと２割増しで考えなければならない。ガイドブックには、「整備されたハイキングコースで、誰もが簡単に歩くことができるやさしいコース」と紹介されているが、どうしてどうして結構登りがきつい。
妻ともども息を切らして坂道を登る。天気は相変わらず雲が多い。ベッターホルンやシュレックホルン、アイガー、メンヒの頂上部には雲がまとわりついている。道すがらの山の斜面で「ピィー」という鳴き声。声のする方へ目を凝らすとマーモット２匹を見つけることができた。
グリンデルワルトの街には陽が差しているが、シュレックホルンやアイガーの山頂は雲に隠れてしまっている。
バテバテになりながらも、約１時間でバッハアルプゼーに到着。現地の人でも５０分かかるところを１時間で歩いたのだから優秀だ。しかし、湖は残念ながらさざ波が立っており、逆さベッターホルンやシュレックホルン、また、ここまで来なければ見ることのできないフィンスターアールホルンは映らない。
念のため、上の湖にも行ってみたが同じだった。
イチオシ

湖には１５分ほどいて来た道を引き返す。
フィルストまであと少しの所で天気雨に降られた。山の斜面に低い虹が架かった。
帰り道は基本的に下り坂なので行きよりは楽だ。
フィルストの展望台下の絶壁に、２０１５年９月にオープンした「フィルスト・クリフウォーク」にも挑戦した（もちろん妻はパス）。
イチオシ

グリンデルワルトへ帰ってきたのは１７時１５分過ぎ、シャレーへ戻り、ベランダから夕日に照らされた牧草地に点在するシャレーの写真を撮影する。
明日の天気予報は晴れ。特に、ブリエンツ・ロートホルンは快晴となっている。期待に胸が高まる。