アイルランド・スコットランド11日間の旅⑩　ピンチをのりこえてダンノッター城

2017/08/08 - 2017/08/08

個人旅行をするようになって、いつも頭を悩ませるのはスーツケースの預け場所です。宿泊する街での観光なら、チェックイン前、チェックアウト後いずれでも、ホテルで預かってもらえます。ところが、移動中の観光だと、頼みはコインロッカー。この日は、インバネスからダンディーに移動中、アバディーンとストンヘイブンで荷物預け場所を確保しなければなりませんでした。

アバディーンは事前のリサーチだと、駅に荷物預かり所がありそうでした。(実際、無事預けることができました。）

でも、ダンノッタ―城の最寄り駅ストンヘイブンは、ほぼ無人駅に近く、コインロッカーはおろか、荷物を預けられそうなところはないようです。さあ、困った。城をあきらめるか！　宿泊地を変えるか！

そんな折、夫が地元のAIというタクシー会社とのメールのやり取りで、駅からタクシーを呼べば、観光中そのタクシー会社のオフィスでスーツケースを預かってくれるということになりました。やれやれ。

ところが思うようにならないのが旅・・・というのを思い知らされます。

☆が、この旅行記
(旅程)
8/3(木)　22:55羽田発　AF293便　

8/4(金)　04:30パリ　シャルルドゴール着、　
　　　　　07:20　シャルルドゴール発　AF1616便　08:20　ダブリン着
　　　　　空港バスで、市内中心部へ
　　　　トリニティカレッジ　泊

8/5(土)　コリンズデイツアー参加
　　　　　08:45　ダブリン市内発　
　　　　　10:00～11:30　グレンダーロッホ
　　　　　13:15～16:15　キルケニー
　　　　　18:00　ダブリン市内着
　　　　　トリニティカレッジ泊

8/6(日)　エクストリーム・アイルランド社ツアー参加にて、ベルファスト移動
　　　　　06:30　ダブリン市内発
　　　　　10:00　ダークヘッジス、キャリック・ア・リード吊り橋、コーズウェイ、ダンルース城(写真のみ）をへて
　　　　　16:00　ベルファスト着（ここで、ツアーから離団）
　　　　　ベルファスト・IBISホテル泊

8/7(月）　09:50　ベルファスト・ジョージ・ベスト空港発　Fly Be
　　　　　10:55　インヴァネス空港着
　　　　　タクシーでインヴァネス市内へ
　　　　　ジャコバイトツアー　テンプテーションコース参加
　　　　　14:00　インヴァネス　バスステーション発
　　　　　ネス湖クルーズ、アーカード城見学　
　　　　　17:00　インヴァネスバスステーション帰着

　　　　　B&B Sandwood 泊

☆8/8(火）　09:00　インヴァネス駅発
　　　　　11:25　アバディーン駅着　アバディーン市内観光
　　　　　14:04　アバディーン駅発　14:20　ストンヘブン駅着
　　　　　タクシーにてダンノッタ―城へ
　　　　　17:53　ストンヘブン駅発　18:53　ダンディー駅着
　　　
　　　　　マルメゾン　ダンディー　ホテル泊
8/9(水）　06:55　ダンディー　バスステーション発
　　　　　07:32　セントアンドリュース　バスステーション着
　　　　　セントアンドリュース城、大聖堂　見学
　　　　　11:25　セントアンドリュースバスステーション発
　　　　　12:00　ダンディ―　鉄道駅着
　　　　　13:54　ダンディー　鉄道駅発　14:43　スターリング駅着
　　　　　ウォリスモニュメント
　　　　
　　　　　スターリング　ユースホステル泊
8/10(木）09:30　スターリング城　見学　
　　　　　12:07　スターリングバスターミナル発　12:52　グラスゴー着
　　　　　グラスゴー大聖堂、ジョージスクエア観光
　　　
　　　　　ホテルポイントAグラスゴー　泊

8/11(金)05:50　グラスゴーブキャナンバスターミナル発
　　　　07:00　エジンバラ　バスターミナル着
　　　　エジンバラ城、聖ジャイルズ大聖堂、ホリルード宮殿見学

　　　　21:00　ミリタリータトゥー鑑賞

　　　　　エジンバラセントラルユースホステル　泊

8/12(土）07:25　エジンバラバスターミナル発
　　　　　08:20　ダンファームリンバスターミナル着
　　　　　ピッテンクリフ公園、ダンファームリンアビー見学
　　　　　10:25　ダンファームリンバスターミナル発
　　　　　11:30　エジンバラバスターミナル着
　　　　　エジンバラ市内散策、昼食
　　　　　13:41　ヨークプレイス発　トラム
　　　　　14:20　エジンバラ空港着
　　　　
　　　　　16:40　エジンバラ空港発　AF1487便
　　　　　19:30　パリ・シャルルドゴール空港着
　
　　　　　23:25　パリ・シャルルドゴール空港発　AF274便
8/13(日）　
　　　　　18:20　羽田空港着

エリア アバディーン(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: エールフランス フライビー (運航停止)
• 旅行の手配内容: 個別手配

アバディーンから南に２３ｋｍ。

14時4分アバディーン発の列車が
ストンヘイブンの駅に着きました。

14時20分、ほぼ定刻通り到着。

この駅にはコインロッカーも、荷物預かり所もありません。

スーツケースをどうするか・・、いろいろ調べ、メールのやり取りなどして、
地元のAIタクシー社が、「駅から電話をすれば、迎えに行き、
スーツケースをオフィスで預かり、城を見た後、また連絡したら迎えに来る。」
と言ってくれました。

そこで、駅に着くなり、AIタクシー社に電話。
ところが！
つながらない！
なぜか、夫の携帯電話が
かからない！

無人駅で、客待ちタクシーもいません。

ピンチの中で思い出しました。

ストンヘイブンの駅前にあるStation Hotel.
やはり、メールのやり取りをして、
「予定が詰まっていて泊まれないけれど、
食事をするから、荷物を預かってもらえないか？」との質問に
「いいですよ。」と返事をもらっていました。

たしかそのメールのやり取りもプリントして、
持ってきていたはず・・。

夫がホテルにお願いに行くと、すんなりOKが。
スーツケースを預かってもらえることになりました。

荷物を預けて行動開始・・。
ちょうどよく、駅にお客さんを運んできたタクシー、AI社のではなかったけれど、それに乗ることができました。

タクシーに乗りストンヘイブンの駅から10分くらいで
ダンノッター城に到着。

スコットランドですから、お天気は良くないこと
覚悟していました。

でも、この青空。

海もご覧のように真っ青。

はるか彼方に、古城が見えてきましたが、
駐車場のあるゲートからは、坂を下り、その後上がり・・・。

まずは、チケットオフィスで入場券を買います。

荷物の件では、ここにもメールして、
「お城見学中、スーツケースを預かってくれますか？」
と尋ねたのですが、
答えは「残念ですが、できません。」

この広さでは、確かに無理ですね・・・。

入場料は、大人7￡。
子ども3￡。

お得なファミリーチケットもありますよ。

まずはお城全体図で、見学順路を考えます。

入場券とともに城の地図も渡されています。

トリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい世界のお城」5位に選ばれたのがこのお城です。

ちなみに、「死ぬまでに行きたい世界のお城」、
1位は、ノインシュバンシュタイン城。(昨年行きました！！）

2位が姫路城,3位が紫禁城、4位がタージマハール。

有名どころと並んで堂々5位になったのは、なぜ？

海岸沿いの、突き出た断崖絶壁に建つロケーション。

三方が海で、守りは完璧。

今残るのは、ほとんど壁ばかり。

断崖絶壁の下の海も、北海ですから、夏でもこんな感じ。

あれれ、だれか潜っているよ！

こんなかわいいのぞき穴発見。

ほらほら、やはり潜っている人が・・。
8月でも、穏やかな海とはいいがたいのに。

16から17世紀のKitchenのようです。

樽の中にお水を確保しておいたのかな？

調理台？

城内部の見学を終え、外に出ますと、池？

昨年訪れた、死ぬまでに行きたいお城1位のノインシュバンシュタイン城と比べると、人もけた違いに少ないです。

あちらは、世界中からの観光客が押し寄せ、ネットで予約し、分刻みに見学でしたものね。

でも、このお城はこうして、遊歩道をくだると、海岸沿いに出ることもできます。
歴史やら、冬の姿やら、いろいろなことを想像しながら
自分のペースで城めぐりができるのです。

下から見上げる城。
ディズニー映画「メリダとおそろしの森」のメリダの住むお城のヒントとなったとか。

おそらく、こんな好天の日はめったにないのではと思われるくらいの
青い空と碧い海の中に浮かぶような城が見られ、至福の時でした。

わたくしにとっての「死ぬまでに来てよかったお城」のBEST5には間違いなく入るでしょう。

城を堪能し、フットパスがストンヘイブンの街までつながっているので歩きます。

歩き始めは、先ほどタクシーで降りた、車の通る舗装道路からでしたが、
なんとか、牧草地を横切り、フットパスを見つけました。

牧草地を横切るにも実は用心しなければなりません。

セキュリティの面からか、境界には電気柵みたいなところもあるのです。

フットパスから、はるか後ろになったお城をもう一度眺めます。

ステーションホテルで荷物を預かってもらえてよかった！


そうでなければ、駅で何とか見つけたタクシーに、お城を見る時間待ってもらって、大急ぎでお城を見て、市街地に戻るしかなかったでしょうね。

歩き始めて40分くらい経った頃、ストンヘイブン港が見えてきました。

小さな町です。

坂を下り切ると、市街地に。

さあ、お日様が出たぞ！
お洗濯もの乾け?乾け!
・・といわんばかりに干してあります。

主婦ならその気持ちよくわかります。

街の中心部にスーパーがあったので、明日の朝食用のパンやお水を買いこみます。

スーパーの前にタクシー乗り場があり、駅まで乗ることにしました。
客待ちタクシーの先頭は、皮肉なことに先ほど電話がつながらなかったAIタクシーさんでした。

「AIタクシーは、この街では有名だね」と、夫が尋ねると
「そうさ、街でNo1のタクシー会社さ。」ですって。

駅に着きました。
荷物を預かってもらった恩義あるステーションホテルへ。

ここのレストランでちょっと一休み。

申し訳ないけど、夕飯には、まだ早いので・・。

アイスクリームをいただきました。

荷物預かりを快諾してくださったマダムは、気配りの方。

「何時の電車に乗るの?、次はどこの街に？」とさりげなく聞き、
常連さんと話しながらも、列車の時間にアイスクリームが間に合うか目配りしてくれます。

本当にありがとうございました。

たっぷりのアイスクリームをいただいて、元気を回復し、
今夜の宿泊地ダンディーに向かいます。

17時53分ストンヘイブン発。

高揚した気分で歩き、ちょっと疲れたけれど、1時間ほど列車に揺られ、
18時53分ダンディー到着。

今晩は、わたくしたちの旅には珍しく4つ星ホテルで、ちょっと楽しみ。

最後に、ストンヘイブンの街の地図をもとに振り返ります。

駅からタクシーで多分紫のルートでダンノッタ―城へ。

そして、フットパス黄色のルートで、市街中心部へ。

そこから中心部から駅まで緑のルートでタクシー。

この地図は、Stonehavenの観光協会公式サイト
http://www.stonehavenguide.net/finalversion.pdf

からダウンロードできますよ。

この旅行記へのコメント （2）

• ももんがあまんさん 2017/11/13 21:18:38

  世界五位・・・

  　今晩は、さんちゃんさん。
  
  　ダンノッター城、世界第五位だったのですか・・・残念、アバディーンまでは行ったのに・・・ダンノッター城の事は、このサイト(http://www.undiscoveredscotland.co.uk/usmapindexes/eastern.html)で知っていて、チェックしてはいたのですけれど、行きそびれました・・・世界五位だと知っていたら、なんとしてでも行ったのに・・・
  
  　ストンヘイブンの港も、良い感じですね・・・スコットランドの田舎の港巡りもしましたけど、結構上位に入る、美しい港かもしれませんね・・・ダンノッター城へ行っていれば、訪れていたでしょうね・・・残念・・・
  
  　スコットランドの美しい田舎・・・思い出して、楽しませていただいてます。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　by ももんがあまん

  さんちゃんさん からの返信 2017/11/14 09:52:16

  Re: 世界五位・・・

  ももんがあまん様
  おはようございます。わたくしの旅行記に投票していただき、またメッセージもありがとうございます。
  
  世界5位の典拠はこちらになります。↓
  https://www.tripadvisor.jp/pages/Castle.html
  
  帰国後に知りました。
  
  6位以下で行ったことのあるのは、ブラン城、プラハ城、クロンボー城、ホーエンシュバンガウ城、アルカサル・・なのですが、それより上位というのに少し驚きでした。
  
  でも、ももんがあまん様が2011年のスコットランド旅行記１のネイドパス・キャッスルで
  ＞こういうお城の鑑賞法は、これを周りの風景の中に置くこと、というのが僕のスタイルです、周辺の自然の中に置くことで、簡素な美しさが、より一層引き立つような、そんな感じですね。＞
  書いていらしたように、
  
  周辺の自然の中に置くと、古城、廃城であってもその美しさが引き立つお城なのかもしれません。
  
  わたくしが行った日は、こよなく晴れておりましたが、嵐の中ではどんな姿を見せるのだろうかなど想像力かきたてられました。ストンヘイブンの街までのフットパスも、なかなか良かったですよ。
  
  どうしても、スーツケースありの公共交通機関頼みの旅行なので、小さな町や村には、立ち寄れないのですが、（ももんがあまん様みたいな自転車旅行、あと○歳若ければやってみたい！）死ぬまでに行ってよかったお城リストには間違いなく入るお城です。
  
  拙い旅行記まだまだ続きます。また、コメントいただければ幸いです。
  
  さんちゃん