2006年アルメニアに行ってみた③（サナヒン、ハグパット）

2006/07/05 - 2006/07/05

アルメニア２日目はグルジアとの国境沿いの修道院ハグパットとサナヒンへ。世界遺産に登録された修道院に行くのがアルメニア観光の目標の一つだったんだけど、情報が今ひとつ足りない。歩き方は役に立たないし、旅行人ノートはアラベルディーというエレバンから180㌔ほど離れた街に宿泊してグルジアに抜けるルートを前提に説明している。アラベルディーは田舎町だからバスやマルシュートカの本数が少なく、日帰りできるか分からない。 、ロンプラに25ドルでタクシーがチャーターできると書いてあったアラベルディーの50㌔手前のヴァナゾールへ。ここは国内第３の町だからマルシュートカも頻繁にあるし

7月２日 JL 5051便（AIR FRANCE) 関空12時→パリ17時25分
　　　 AF2738便（AUSTRIAN)パリ19時10分→ウィーン21時15分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ウィーン泊
　　3日 ウィーン観光
　　　　 OS 641便　ウィーン22時25分→エレバン　翌４時50分
　　4日 セバン湖観光ほか　　　　　　　　　　　　　　エレバン泊
　　5日★サナヒン、ハグパット修道院観光ほか
　 6日　ガルニ、ゲルガド観光ほか
　　7日　OS 642便　エレバン５時40分→ウィーン６時20分
　　　　 空港バスでブラチスラバ移動、ブラチスラバ観光
　　　　 FR4643便　ブラチスラバ18時40分→ベルガモ19時55分
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベルガモ泊
　　８日 ベルガモ→ミラノ　オペラ観劇ほか　　　　　　　ミラノ泊
　　９日 ミラノ観光
　　　　 AP2929便　ミラノ17時５分→ローマ
　　　　 JL400便　　ローマ21時10分→成田　翌16時15分
　　　　 JL3007便　 成田18時15分→伊丹19時30分　

エリア その他の都市(アルメニア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: エールフランス ライアンエアー JAL オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴァナゾールはアルメニア第３の町だからマルシュートカも頻繁にある。ただ、バスの行き先表示はアルメニア語だけ。周りの人に「ヴァナゾール」と聞いて確かめる。彼らロシア語はともかく英語は分からないのでなんとなく不安。それでも２時間ほど、料金1200ドラム（３ドル弱）で目的地へ。で、写真のドライバーと筆談で交渉の結果、ハグパット5000、サナヒン＋2000、オズン＋1000とのこと。ロンプラより安い計8000（20ドル弱）で商談は成立し、ソ連製のラダでいざ観光へ

修道院が点在するデベト渓谷は緑が濃く、山深い地という感じ。川沿いの道路と平行して走る単線の鉄道もなかなか味があるし、車窓の風景も飽きない。谷に街がある一方で、山の上に社会主義時代の典型的なアパートがある風景は何か不思議。と、思ううちに山の上のハグパット修道院へ

ハフパトとサナヒンの修道院群　 史跡・遺跡

13世紀に建立されたという鐘楼

さすがに世界遺産だけに団体観光客もちらほら

ガイドのアンナの話だとアルメニアを訪れる外国人はイタリア人が最も多いのだとか。もっともここにいたのは英語だからアメリカ人かな

この修道院は10世紀にバグラト朝のアショット３世の時代に造られた寺院

教会内にはいくつものハチュカルが残っている

ちょっと色あせているけど、薄らと中世のフレスコ画が残っている

このハチュカルはアルメニアで最も有名らしい

ふと下の広場を見るとサッカーに興じる子どもたちが

主聖堂の聖ニシャン聖堂。重厚な造りは教会というより要塞のよう

丸いドーム屋根があるのがフレスコ画が残っていた聖グレゴリオス教会

ハグパットは山の上の修道院で眺めもなかなか

修道院前の簡易喫茶でアルメニアコーヒー（トルココーヒーと同じでドロドロのコーヒー）をドライバー氏と飲んでサナヒンへ

10世紀から19世紀にかけて主教座がおかれてきた由緒ある寺院という

ここは住宅街の中にあるけど、かなり朽ちた感じで味がある

寂れたというのとは少し違う、わびさびを感じさせるような佇まい

ここでは地元の少年が一緒に写真を撮ろうと声をかけてきた。英語は微妙だけど意外とフレンドリー。彼のカメラ付携帯でパチリと撮ったので、私も自分の記念に１枚

内部には静謐な空間が広がる

アルメニア語？が記された柱にはトラか何かのネコ科の動物の顔の装飾。何を象徴しているんだろうか

屋根が野草に覆われ、苔むした修道院。まさに古色蒼然。その姿は「サナヒン（古い修道院）」という言葉がぴったりあう

ハグパット、サナヒンともに静かで観光客ずれしていないのがいい

世界遺産の修道院を堪能した後、やってきたのがミコヤン博物館。ここはソ連時代に外相を務めたアルタシュス、航空技術者の弟アルチョームを記念したもの。といっても、お目当ては屋外展示されているミグ戦闘機だけだけど

記念写真も１枚撮って、あとはオズンに寄るだけ。と思ったら、ドライバー氏は何故かヴァナゾールへ直行。途中で気になり「オズン、オズン」と聞いたけど、言葉が通じない悲しさでどうともなりません。でも、悪気はなかったみたい。さかんにバスの時間がどうのと言ってたし（まだ４時半だったけど）、喫茶でコーヒー代も払ってくれたし、オズンに寄らないからと7000しか払わなくても文句言わなかった。ちょっと残念だったけど、アルメニアでは旅行者を食い物にしようという人間はいなかったなあ。

予定より早くエレバンに戻ったのでエレバン駅へ

エレバン駅 駅

市の中心部から少し外れた場所にあるエレバン駅。便数、路線ともに充実しているという感じではないので人影もまばら。地方のちょっと大きな駅という感じでしょうか。時間があれば、ジョージアに夜行列車で移動するという手もあったけどね

中心部から離れているということで地下鉄もここでは地上駅。路線は１路線だけ

夏なので日が暮れるまでは時間がある。トロリーバスで向かったのがエレブニ

エレブニ 散歩・街歩き

ここは紀元前７世紀ごろとされる古代アルメニアの遺跡

城塞跡なのでエレバンの市街が見渡せて見晴らしもなかなか

遺跡や壁画の一部も再現されているのだけれど

時間帯ということもあって、ほかに観光客の姿はなし。遺跡を独り占めって感じ

ってことで、共和国広場に戻ってしばしボーっとすると

ライトアップを楽しんで。最後は羊の串焼きを満喫しました