2006年アルメニアに行ってみた②(セヴァン湖)

2006/07/04 - 2006/07/04

　ウィーン22時15分発エレバン行きは定刻どおり４時50分に到着。夜行便だから機内で寝て、と思っていたけど欧州と時差が３時間あるので飛行時間は３時間ほどしかない。う～ん、眠いとぼけた頭で入国審査。旧ソ連圏だけど、空港で簡単にビザは取得できます（21日間で30ドル）、というか日本に大使館がないからここで取るしかないんだけど。
　そうそう、この便は満席でビジネスクラスにアップグレード。ラッキーと思っていたら、席は３列のうち真ん中の席が「RESERVE　for　YOUR　CONVENIENCE」となっていて荷物置き場に使える欧州で一般的なタイプ。こんなビジネスクラスがあるんだ、って衝撃を受けたものです。
　で、早朝着だったのでホテルの迎えを頼んでいたので朝６時ころにホテル着。チェックインには早い。この日は朝から現地ツアーを申し込んでいるし、ロビーで待つのかなと思ったら部屋に入れてくれたので、シャワー浴びてしばし休息。で、日本から予約していたツアーに参加です

7月２日 JL 5051便（AIR FRANCE) 関空12時→パリ17時25分
　　　 　AF2738便（AUSTRIAN)パリ19時10分→ウィーン21時15分
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウィーン泊　　
　 3日 ウィーン観光
　　　　 OS 641便　ウィーン22時25分→エレバン　翌４時50分
　　4日★セバン湖観光ほか　　　　　　　　　　　　　　エレバン泊
　　5日　サナヒン、ハグパット修道院観光ほか
　 6日　ガズニ、ゲルガド観光ほか
　　7日　OS 642便　エレバン５時40分→ウィーン６時20分
　　　　 空港バスでブラチスラバ移動、ブラチスラバ観光
　　　　 FR4643便　ブラチスラバ18時40分→ベルガモ19時55分
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベルガモ泊
　　８日 ベルガモ→ミラノ　オペラ観劇ほか　　　　　　　ミラノ泊
　　９日 ミラノ観光
　　　　 AP2929便　ミラノ17時５分→ローマ
　　　　 JL400便　　ローマ21時10分→成田　翌16時15分
　　　　 JL3007便　 成田18時15分→伊丹19時30分

エリア その他の都市(アルメニア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: エールフランス ライアンエアー JAL オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ツアーはカフカスの真珠といわれるセヴァン湖（琵琶湖の２倍の大きさ）周辺を巡るもの。料金は8000ドラム（19米ドルほど）で、参加者は１人だけなので貸し切り状態です。で、まずはアルメニア独特の十字架石で有名なノラトゥスへ

ノラトゥス墓地 散歩・街歩き

ハチｭカルという十字架石は主に墓石として使われたほか、重要な事件の記念碑としても使われた

この石に刻まれているのは歴史物語かな。馬に乗っているのは騎兵だろうか

数百年という歴史があるという墓地には無数のハチュカル

このハチュカルはどんな歴史を見てきたのだろう

アルメニアでは比較的有名な観光地のはず……。ただ、訪れる人はまばら

アルメニア独特のハチュカルにはキリスト教以前の宗教の影響も指摘されるという

アルメニア国内では4000以上のハチュカルがあるらしい

ふと視線を墓地の外に向けると、そこには人々の暮らしが

ノラトゥスで出合った女の子、この時は８歳

ちょっとシャイな男の子

おばちゃんが羊を連れてのんびりムード。お土産も持っていたけど、売れたらいいなくらいの感じで商売っ気もほとんどなし。すれてないというか、素朴ですなあ

ただ残念なのは天気が崩れ気味で寒かったこと。半袖しか持ってなかったのできつい

ノラトゥスを離れてセヴァン湖へ。あいにく雲の多く風も強くて寒いのが残念

セヴァン湖 滝・河川・湖

そしてセヴァン湖を臨む高台にあるセヴァナバンク修道院へ。手前が聖母教会、奥にたたずむのが聖使徒教会。湖と素朴な教会のコントラストが美しい

セヴァン修道院 寺院・教会

２つの教会は874年、時の王族バグラト家の王女マリアムによって創立されたという

天気が良ければ違った表情を見せてくれたのだろうけど、曇天の教会も哀愁を帯びているようで味がある

教会の入り口で自ら描いた絵をお土産として売る人も

教会はセヴァンの街からちょっと離れた岬にあって昔は湖に浮かぶ島にあったとか。ちょっと遺跡のよう。侘びさび雰囲気があり日本人の感性にはあっている気がする

宗教的なものを伝えているのだろか、それとも民間伝承のようなもの。プリミティブな独創的な石碑が面白い

教会内の祭壇はいたってシンプル

歴史を感じさせる石造りの教会、篤い信仰心を感じさせる

観光客だけでなく、地元の人も祈りを捧げにくる

セヴァン湖は標高1900ﾒｰﾄﾙ、山の天気は変わりやすくじゃないけど、どんどん怪しくなってくる

湖畔から見上げる教会。レトロなバスがいい味出している

ツアーにはセヴァン湖で湖水浴を楽しむための自由時間も取ってあったのだけれど、とても寒くて泳ぐどころではなし。まあ、水着持ってないけど。湖畔沿いを歩くにしても、寒くて人気もないし。最後は雷雨が降って、寒さでこりゃたまらんとなり、早めにエレバンに引き上げました。

さて、こちらがガイドのアンナさんはシリアに７ヶ月ほど留学した経験を持ち、アルメニア語、ロシア語、英語のほかにアラビア語も堪能とのこと（こちらは英語にも不自由しているというのにとほほ）。彼女に「何でアルメニアみたいに小さな国に来たの」と彼女に質問され、答えに詰まってしまった。「ローマ人の物語」を読んだり、エルサレムでアルメニア人地区があることに興味を持ったとか、世界遺産のサナヒンとかの修道院に興味があるとか、旧ソ連の歩き方のコーカサスの部分に興味を持った、などいくつか理由はあるのだけど。これという理由が説明できない。もどかしいなあ。

ホテルにそのまま戻るのももったいないので中心街で下ろしてもらう。2001年建立の聖グリゴル・ルサヴォリチ教会はエレバン最大の教会。なかなかの迫力です

聖グリゴル ルサヴォリチ教会 寺院・教会

聖グリゴル・ルサヴォリチ教会から北へ向かい、エレバンの中心ともいうべき共和国広場へ。噴水のある落ちついた広場は市民の憩いの場所

共和国広場 広場・公園

さらに進むと「ソ連」を感じさせる円形のオペラ・バレエ劇場も

オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー

で、やってきたのが巨大な階段状のモニュメントカスカード

下から見上げると……。これを登るのかなり大変。一応、エスカレーターもあるけど

カスカード 散歩・街歩き

展望台からはエレバン市街が一望できる絶景ポイント。天気が良ければアララト山の姿を見ることができるらしいけれど、あいにくの天気のため残念

さて夕飯はロンプラに載っていた「コーカサス　タベルナ」へ。まずはジョージア風サラダ

羊の香草煮込みです。ちょっと中東の影響を受けて香辛料が効き、トルコ料理やギリシア料理に近い感じ。肉に味がしみ込み美味でした

ビール２本でしめて3000ドラム（７ドル）。なかなかお腹は満足でした

夕食を堪能した後はライトアップされた共和国広場をしばし散策

夜景を満喫したのでホテルに戻りますか。明日は世界遺産のサナヒンとハグパットの修道院へ