2017/09/24 - 2017/09/24
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旅人のくまさんさん
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最澄が開創した比叡山のお寺は、日本の国を鎮め護る寺として朝廷から大きな期待をされ、桓武天皇時代の年号『延暦』を寺号に賜りました。延暦年間は、782年から806年まででした。(ウィキペディア)
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ここからは、約2時間半の自由行動です。諸堂巡りをしながら、再集合場所の横川地蔵エリアに向かいました。現在時刻は12時少し前です。横川(よかわ)のバス駐車場への再集合は14時半でした。(同上)
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最初は東塔(藤堂)地蔵エリアの巡拝ですから、延暦寺会館に向かう途中に目にした光景が続きます。大黒天信仰の始まりとされる、大黒堂の建物光景です。大黒天(だいこくてん)とは、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのこととされます。仏教の大黒天は、天部に属する神とされ、神道の大黒天は、大国主命と神仏習合して七福神の一柱となりました。(同上)
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幅広い坂の上から見下ろした、根本中堂方面の光景です。現在修復工事中の根本中堂が中央から左手にかけて見えていました。根本中堂の建物は国宝、長い回廊は重要文化財に指定されています。(同上)
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同じく、幅広い坂の上から見下ろした、根本中堂方面の光景です。時間の都合で、坂を下るのはここまでにしました。平成28年(2016年)4月から工事が始まり、工事期間は10年が見込まれています。(同上)
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この建物も一度目にした『萬拝堂』です。萬拝堂は、『日本全国の神社仏閣の諸仏諸菩薩諸天善神を勧請し、合わせて世界に遍満する神々をも共に迎えて奉安して、日夜平和と人類の平安を祈願している平成の新堂』と自己紹介されていました。(同上)
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往きにも目にした紫色の道案内標識ですが、表示内容は異なっていました。上から順に延暦寺会館、阿弥陀堂、西塔、横川、国宝殿の表示がありました。(同上)
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東塔(とうどう)地蔵エリア内の参道光景です。左手前方向の矢印で、先程、千日回峰行ビデオと話をお聞きした延暦寺会館が記されていました。宿泊施設ともなっているようでした。(同上)
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正面から眺めた、『大講堂』の建物光景です。僧侶が学問研究のため論議する道場とされ、ことに古来比叡山の行事で、慈恵大師以来5年毎に行われる法華大会の広学堅義は、僧侶になる登竜門として現在に続いています。(同上)
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戒壇院設立に関する戯曲を紹介した看板です。長与喜郎(1888~1961年)作の戯曲、『最澄と空海』からの場面紹介でした。最澄の弟子二人(義真と光定)と、高官の藤原冬継のやりとりです。空海(774~835年)も登場して許可が下りた戒壇院の創建だったようです。(同上)
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『戒壇院』に登る石段の光景です。その正面に戒壇院が見えていました。天台宗の僧侶が受戒する重要なお堂で、天長5年(828年)に創建されましたが、現在の戒壇院は延宝6年(1678年)に再建された建物です。(同上)
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イチオシ
正面から眺めた、『戒壇院』の建物光景です。延暦寺に戒壇院が出来るまでは、三戒壇と呼ばれる、奈良の東大寺、九州の観世音寺、関東の薬師寺のいずれかの戒壇院で受戒を受けなければ、一人前の僧としては認められなかったようです。(同上)
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『戒壇院』に付属した、小さな鐘楼の光景です。台座にも赤く塗られた跡が見えていました。屋根は銅葺です。(同上)
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『戒壇院』の境内に隅に建つ、宝篋印塔の光景です。塔の中に宝篋印陀羅尼を納めたことから由来する名称で、お墓や慰霊塔として使われています。中国の呉越王銭弘俶が延命を願って、諸国に立てた8万4千塔(金塗塔)が原型とされています。日本では鎌倉初期頃から制作され、中期以後に造立が盛んになったようです。(同上)
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『戒壇院』の境内に建つ、石灯篭の光景です。春日灯篭に似た、縦長の石灯籠ですが、各部の造りは異なっていました。(同上)
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斜め前から眺めた、『戒壇院』の建物光景です。戒壇院は、桁行が三間、梁間が三間、一重の宝形造、栩葺(とちぶき)の建物で、正面に軒唐破風を付けています。国の重要文化財の建物です。(同上)
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『比叡山と平安建都』のタイトルがあった絵物語です。右が第50代の桓武天皇(737~806年)、左が最澄の肖像画です。桓武天皇は、白壁王(後の光仁天王)の第1王子として天平9年(737年)に生まれました。生母は百済系渡来人氏族の和氏の出身の高野新笠です。平安京の建都に当たり、鬼門に当たる東北方面に延暦寺を建てたことなどが紹介されていました。(同上)
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『法華総持院東塔』のタイトルがあった絵物語です。古絵図では、多宝塔を中央に、東に灌頂堂、西に真言堂を配した一塔両堂式であったことと、現在は東塔を中心に、北に阿弥陀堂と寂光堂、南に灌頂堂を配した造りであることが紹介されていました。開山1200年記念の昭和62年(1987年)に、400年振りに再建された建物であることも紹介されていました。(同上)
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『比叡山開山伝教大師御像』のタイトルがあった絵物語です。伝教大師が著わした、『山や学生記』を基に、伝教大師の1150年遠忌を機に始まった、『一隅(いちぐう)を照らす運動』のことが紹介されていました。(同上)
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『六所の宝塔と伝教大師』のタイトルがあった絵物語です。伝教大師が弘伝9年(818年)に著わした、『日本国大徳僧院記』の中で、全国を六区に分け、六つの宝塔を建てる計画を出したことが紹介されていました。六所宝塔は、比叡山に二箇所(東塔、西塔)のほか、日本の東西南北(上野国浄法寺、下野国大慈寺、豊前国宇佐弥勒寺、筑前国竈門山寺)の六寺院に法華経を納める塔の建立計画でした。(同上)
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『鎌倉古絵図による東塔』のタイトルがあった絵物語です。鎌倉時代(1185~1133年)初期に描かれた、『比叡山東塔絵図』の紹介です。比叡山に関する最古の絵図のようです。昭和期の東塔の再建工事に参考とされたようです。(同上)
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『胎蔵界五仏の製作』のタイトルがあった絵物語です。仏教の尊像の一種で、密教の世界観を表した両部曼荼羅のうちの一つで、胎蔵曼荼羅の中心に位置する5体の仏のことです。具体的には、大日如来、宝幢(ほうとう)如来、開敷華王(かいふけおう)如来、無量寿如来、天鼓雷音(てんくらいおん)如来を指します。京都の大仏師乃松久朋琳氏による製作場面です。(同上)
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『壁画の製作』のタイトルがあった絵物語です。法華経28品中の要点4点が、広本進師と諸藤英世師によって描かれ、金剛界五仏が林屋坦養師によって描かれたことが紹介されていました。(同上)
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延暦寺会館に向かう途中には素通りした長い石段とは別の石段でした。石段の先に見えるのは、阿弥陀堂です。昭和12年(1937年)に建立された、檀信徒の先祖回向の道場です。(同上)
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イチオシ
正面から眺めた、『阿弥陀堂』の建物光景です。本尊は丈六の阿弥陀如来です。ここも、ゆっくりと立寄る時間はありませんでした。紫地に白い寺紋と、五色幕が前面に飾られていました。天台宗の宗紋は『三諦章』、延暦寺の寺紋は、『天台菊輪宝』と呼ばれています。(同上)
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阿弥陀堂や法華総持院東塔があった境内の一角にあった泉水です。中央に観音菩薩らしいブロンズ像、その周りに四体の石造の地蔵尊が配置されていました。なぜか黄色いオモチャのアヒルが泳いでいました。(同上)
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イチオシ
斜め前から眺めた、『法華総持院東塔』の建物光景です。昭和55年(1980年)に再建された建物です。本尊は大日如来をはじめとする五智如来が祀られていて、塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されているようです。伝教大師最澄が計画した、日本全国の6箇所の宝塔の、その中心の東塔です。(同上)
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左手前の建物が『法華総持院東塔』、右手前の建物が『阿弥陀堂』だったようです。その周りに長い回廊がありました。(同上)
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左手に見えるのは、『智証大師御廟』の文字が刻まれた石標、その右側に道案内図がありました。円珍(814~891年)は、平安時代の天台宗の僧で諡号は智証大師、入唐八家(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人です。赤い矢印に従って、『西塔』方面に向かいました。(同上)
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縦と横の柱は朱色、壁が白色に塗り分けられた回廊の光景です。その下を潜り抜けて通行することができました。(同上)
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坂を少し下った場所から、振り返って眺めた東塔方面の光景です。回廊の紅白の壁面が見えていました。次は、西塔地蔵エリアに向かいました。(同上)
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