2017/09/22 - 2017/09/27
3935位(同エリア7643件中)
jokaさん
二日目。
雲ノ平周回のコース選択。時計回りか反時計回りか、今朝起きるまで迷っていましたが、初志貫徹で時計回りで決定です。
となると本日のターゲットは黒部五郎岳。
一年前テント泊登山を始めた時から、“いつかは登りたい山”ランキング一位を飯豊山などと争ってきた憧れの山でもあります。
天気にも恵まれ、午前中は大げさでなく夢のような時間を過ごしましたが、午後になると事情は一変。長くて辛いスパルタ登山になりました。
二日目にしてすでに疲労困憊。果たして残りあと三日、無事ゴールを迎えることはできるのでしょうか?
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3時過ぎに起きて三俣山荘の自炊スペースへ。
基本、山荘の宿泊者優先ですが、テント場の受付時に確認したところ「空いていれば使っていいですよ」とのこと。
山荘内の自炊スペースが使えると、ついでに鏡付きの洗面所でゆっくりコンタクト入れられるので助かります。三俣山荘 宿・ホテル
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今朝の献立。
小松菜ご飯、豚の生姜焼き、なめこの味噌汁です。
あと今回は長めの山行ということで、サプリメントで野菜不足を少しでも補おうという作戦。
けっきょくわたしがいる間に自炊スペースを使う人はいませんでした。 -
朝食後、テン場に戻ってテント撤収。
ふとザックに付けた気温計を確認すると5度前後。テント内に置いてあったことを差し引いても今朝の冷え込みはそれほどでもないようです。 -
日の出まであと30分といったところ。
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水場の順番待ち。
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水を補給して、5時ちょうどに出発。
もちろんヘッドライトを点けてます。
要領が良くないため、起床から出発まで二時間近くかかることが多いです。 -
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日の出時刻
太陽の方向に雲がかかっているため、夜明け感はあまり無し。 -
だだっ広い場所で、矢印が無いと迷いそうでした。
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雪が残ってます。
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これから向かう黒部五郎岳方面。
日の出から30分以上経ってほんのり赤らんできました。 -
こちらは薬師岳。
晴天の女神、巻雲が浮かんでいます。
当初の計画では午後登るはずですが、昨日黒部五郎小舎にたどり着けず三俣山荘泊だったため、本日の予定は二時間押し。
登るとすれば明日の早朝かな。 -
足元はずっと岩がゴロゴロ。
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北アルプスの西端に独立峰のようにそびえる笠ヶ岳。
その見事なまでの綺麗な三角錐の形状は、山座同定の苦手なわたしでも一目でわかるほど。
今年のお盆休み、帰省していなければテント担いで登ってるはずでした… -
黒部五郎岳にも日が差してきました。
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この辺りからグッと下ります。
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黒部五郎小舎手前の登山道は、噂通りのなかなかの急な下り。大きめの岩がゴロゴロで、集中力欠いてると転んじゃいそうです。
三俣山荘に進んだ昨日の判断は正しかったかな。 -
黒部五郎小舎が見えてきました。
静かな山裾にひっそりたたずむその姿はまさに“大草原の小さな小舎”。
とても味のある雰囲気です。 -
6時56分、黒部五郎小舎に到着。
お土産用のバッジを購入しました。黒部五郎小舎 宿・ホテル
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わたしが水を補給している間に、小屋前のベンチにザックを置いた若い男性が手ぶらのままカールコースを歩き始めました。
黒部五郎岳までは片道2時間かかるし、手ぶらでってことはないよね。
どこに行くんだろう? -
黒部五郎岳には稜線コースとカールコースの2つのルートがあります。
通常の山なら稜線ルートが人気になることが多いのですが、黒部五郎では断然カールコースがオススメとのこと。
7時過ぎに小舎を出発。
もちろんカールコース! -
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色づき始めた登山道を進みます。
足元には大きめの岩がゴロゴロ。土よりは岩の方が好きなので調子よくボンボン登る。
あとで後悔することになるとも知らず…… -
目指すは遥かあの頂!
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素晴らしい山、道、天気♪
あまりの幸せに自然と声に出して笑ってしまいます。
見渡す限り誰もいなくてよかった… -
カール内には車ほどの大きさの岩がゴロゴロ。
このように大きな岩がゴロゴロしている状態を山用語で“ゴーロ”と呼び、それに“五郎”の字を当てるようになったと言われています。
黒部五郎岳というのは、“黒部にある岩がゴロゴロした山”という意味なんですね。 -
見上げれば吸い込まれそうな蒼天!
これまで散々天気に泣かされてきたため、にわかにはこの状況が信じられません。
何度も「夢じゃないよな…」という言葉が頭をよぎりました。 -
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この美しいカールの真っ只中を歩けるのが黒部五郎岳の醍醐味だと思います。
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振り返ってみた。
槍ヶ岳がちょこっと顔出してます。 -
ここからザレた斜面の急登が始まります。
距離こそ短いものの、気を抜くと麓まで真っ逆さまに転落しそうで、高い所が苦手なわたしは途中で振り向くのにも一苦労。 -
途中で一息。
行動食でエネルギー補給をしました。 -
急登の途中で山頂方面を眺める。
本当にあそこに立てるんだな… -
そのためにはまずここを登り切らないと。
歩き始めてまだ4時間足らずですが、けっこう足にキテます。 -
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傾斜が緩んで一息つけました。
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本日の幕営地、薬師岳に向かう尾根が見えます。
ここから見るとなだらかなハイキングコースみたいですが…… -
日焼け止めを忘れてしまったことをちょっぴり後悔…
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ここで黒部五郎小舎で先に出て行った男性とすれ違う。水すら持たずスイスイと…
往復4時間前後の道のりをまったくの空身とは凄いね。 -
振り返ると左手に明日登るかもしれない薬師岳。
3000mには少し欠けますが、山容の巨大さでは他を圧する存在感です。
その右手奥には剱岳や立山。
さらに遠くに白馬岳などの後立山連峰が臨めます。 -
9時11分、黒部五郎ノ肩に到着。
先客2名にならってザックをデポして空身で山頂に向かいます。 -
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9時21分、黒部五郎岳山頂(2840m)です。
黒部五郎岳 自然・景勝地
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薬師岳をバックにもう一枚。
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槍ヶ岳から奥穂高岳に至る稜線。
大キレットえぐいですね。 -
カールを見下ろしてみる。
つい数十分前まであそこを歩いてたんだな。 -
北アルプス北部方面。
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涸沢方面からモクモクと雲が湧いています。
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斜面に刻まれた細い引っかき傷が、先ほど登ってきた道。
ここからだとその傾斜がよくわかりますね。 -
本日の幕営地はあの辺り。
左手に見える尾根沿いにずっーーっと歩いて行きます。 -
山の神様に感謝、感謝。
20分弱滞在して、山頂をあとにしました。 -
黒部五郎ノ肩でザックを背負いなおしていざ長い稜線歩きへ。
まずはひたすらググッと下げるところから。 -
振り返るとこんな感じ。
辛そうな登りです。
何人かの方とすれ違いましたが、みな相当キツそうでした。
これ以後、薬師峠まで数組しか人影を見ず。 -
あのピークを越えたら昼ご飯にしよう!
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昨日三俣山荘で購入したお弁当を取り出します。
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長い時間揺られてだいぶ偏っていますが、丁寧に作られたのがよくわかるお弁当。
予想よりずっと美味しかったです。
卵焼きやつくねもいいですが、特に気に入ったのが酢レンコン。
ふだんは酸っぱいものを好んで食すことはないのですが、この時は「白米すべて酢飯だったらいいのに♪」と思ったほど。
疲れた体に酸味が染み渡りました。 -
こんな景色見ながら食べてます。
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弁当を食べ終えて、ふと前方を見ると西側からゆっくりと雲が。
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後ろを見ると黒部五郎岳にも徐々に雲がかかってきている。
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山頂から見たときはあんなに遠かった涸沢方面からの雲がどんどんこちらに向かって伸びてきています。
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10分もしないうちに黒部五郎岳山頂は雲の中。
進行方向にはまだ快晴のままなので、雲につかまらないうちにさっさと出発しましょう。 -
時間が経つにつれて、前方にも少しずつ雲が増えてきました。
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お弁当を食べた場所から歩くこと40分。
後方の黒部五郎岳は完全に雲に隠れてしまいました。
ほんの2時間前にはあんなにピーカンだったのに…
やっぱり登山は午前中勝負ですね。 -
あれを越えるのか…
遠い…… -
今回、軽量化のために行動食として軽くて高カロリーな(そして高価な)携行食を15種類ぐらい用意してきました。
同カロリーの固形物に比べて圧倒的に軽いし、かさばらないのもグッド。
だけど精神的満足度が決定的に足りない。
固形物を噛んで食べることの大切さがよくわかりました。 -
12時現在、前方にはまだ青空が広がっています。
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そして、この辺りから足の裏の痛みが耐え難くなってきました。
わたし自身は足裏感覚がある靴が好みなので、夏・秋のテント泊登山では軽くて柔らかなアプローチシューズしか履いたことがありません。登山用品店で店員さんがお客さんに「北アルプス行くならこのくらい固いソールの方がいいですよ」と勧めているのを耳にしたときも、内心“夏山にハードソールなんて大げさでは?”と思ってました。
でも北アルプス内部の登山道は想像以上に岩だらけ。本日の行程も、実に9割以上がごつごつ岩の上。
そこを重いテント泊装備担いで底の柔らかなアプローチシューズで何時間も歩くわけですから、そりゃ足裏も痛めるよね。
平坦な地面を歩くのすら苦痛になってきたので、今更ですが足の置き方を工夫して負担を減らすよう心掛けてみます。
なんとか薬師峠までもってくれ… -
遠目からはなだらかに見えた尾根道ですが、実際歩くとけっこうなアップダウンの連続です。
三俣山荘を出発してから7時間以上が過ぎ、そろそろ体力的にもバテてきました。 -
ここでミックスナッツ投入。
旨い!
ちょっぴり生き返りました。 -
12時30分、北ノ俣岳山頂(2662m)。
東側には青空が広がりますが、北ノ俣岳 自然・景勝地
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西側はすっかりガスってます。
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12時39分、神岡新道との分岐点を通過。
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風に吹かれるチングルマ。
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部分的に木道がでてくるようになりました。
足裏への負担が少しは軽くなって助かります。 -
北ノ俣岳からテント場の受付がある太郎平小屋まではコースタイムにして1時間半ぐらいのはずですが、やたらと長く感じました。
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足元は相変わらずゴツゴツです…
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すっかりガスに追いつかれてしまいました。
太郎平小屋での食事を待ちかねるあまり行動食制限、水分制限をしていたこともあり(いつものノリでついやってしまいました。真似をしないで下さい)、この辺りでは電池切れ一歩手前のふらふら状態。
『この一歩は絶対無二の一歩なり』というどこかで聞いたような言葉を呪文のように唱えながら、ゾンビみたいに歩いてました……
ありがとう、宗方コーチ!修造先生! -
ライチョウ出たーーーーっ♪
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かなり近寄ってもまったく逃げる素振りなし。
少し元気をいただきました。 -
霧の彼方にうっすらと…
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13時47分、ヘロヘロになりながら太郎平小屋に到着。
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なにはともあれ飯だ!飯!
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と、その前に
“おつかれさ~~~~ん♪” -
太郎ラーメン(大) 1200円
麺は乾麺だし、行者ニンニクが入るだけで通常のラーメンより200円も高いけれど、この瞬間世界一美味いラーメンであることは間違いない!
大、大、大、大満足です♪
そして私が食べている間に食堂の受付が終了。どうやら14時までの営業のよう。
あっぶねぇ………
万一間に合わなかったら、その場にへたり込んで動けなくなっていたと思います、たぶん… -
食後、売店でテント場の受付を済ませ、缶チューハイを購入してから移動。
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太郎平小屋からテント場のある薬師峠までは徒歩約20分。
かなり離れていますが、テント場に水場もトイレも完備されているため不便はありません。 -
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撮ったはずのテント場全景がなぜか見当たらないため、いきなりここからです。
フラットでハイマツに面したとてもいい場所が空いていました。 -
サクッと設営完了。
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受付番号は9番。
キャパ100張の広いテント場ですから、いい場所が空いているのは当たり前。 -
水の補給と洗濯へ。
水場もトイレも徒歩1分ほどの距離でとても便利。
左に見える緑のネットで囲われているのは空き缶専用のごみ捨て場。
至れり尽くせりです。 -
テン場用のサンダルに履き替えてます。
足元が浅い小川状態なので濡らさないよう気を遣いました。 -
水場もキャンプ場のように立派です。
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チョロチョロな見た目とは裏腹にコンクリートに当たってからの跳ね返りが凄くて、水の補給と衣類の水洗いを済ませて帰ろうとした時、ふと気付くとズボンがびしょ濡れになっていました……
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ハイマツの枝も活用して干してます。
明日までに乾くでしょうか?
このあと1時間半近くお昼寝タイム。 -
17時前に起き出して夕飯の準備。
今晩の献立です。
ほんの三時間前に太郎ラーメン食べたばかりなのでこれで十分。 -
まずはお湯を沸かしてアルファ米をもどします。
お湯を注いで15分です。
待ってる間に晩酌タイム♪ -
爪楊枝付き。
この小さな気遣いがうれしいですね。 -
このつぶ貝燻製は大ヒット!リピート決定です。
缶チューハイもう一本買っておけばよかった… -
ガスも晴れてすっかりキャンプ日和。
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食器類も一通り持参してきたのですが、面倒になってご飯の袋にそのままカレーをイン!
味は良かったです。 -
お隣さん。偶然にもわたしのテントと色違い。
オーナーが小柄な女性だったので、「こんな重いテントをよく担いできましたね」と話しかけると、「インナーを抜いてきました」と。
つまり耐風性能の高いツェルトのような状態で中はがらんどうというわけ。
明日の朝はおそらく氷点下になるはずですが、聞けばテント泊でのバックカントリースキーもやられるのだとか。
高いキャンプ技術をお持ちのようで感心しました。 -
夕食後、再度水の補給と歯磨きへ。
先ほどの失敗に懲りて、鮮やかなヒット&アウェイ戦法で跳ね返りを回避。 -
いつの間にかテントも15張ぐらいには増えました。
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ダイニングスペース
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現在17時45分。
徐々に陽も傾いてきました。 -
ウイスキーを飲みながらのんびり。
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フェニックスのような雲だな…と思いながら見てました。
その下にあるのはおそらく黒部五郎岳。
今日の午前中にはあちらからこちらを眺めていたなんて、ちょっと不思議な感じです。 -
心地よい静けさがテント場を包みます。
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今日も夕日はお預け。
18時前にはテントの中へ。 -
シュラフに潜ってみるも、首の後ろがヒリヒリ、というよりビリビリ、というよりジンジンしてなかなか寝付けず。
明日は首だけでも守らないとと思いつつ、寝たり起きたりの繰り返しで朝を迎えることになりましたとさ。
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松本・浅間
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