2017/06/22 - 2017/07/03
47位(同エリア6831件中)
ダイスケitさん
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イタリア旅行12日間も終盤になり、残るはローマ観光最終日のみとなった。これまでの分と、この後の旅程は以下のようになっている。
【個人】1日目:成田-コペンハーゲン-ミラノ、ミラノ泊
【個人】2日目:ミラノ-トリノ、トリノ観光、トリノ泊
【個人】3日目:トリノ-ジェノヴァ、ジェノヴァ観光、ジェノヴァ-ミラノ、ホテルでツアーに合流しミラノ泊
【ツアー】4日目:ミラノ観光、ミラノ-ヴェネツィア、ヴェネツィア泊
【ツアー】5日目:ヴェネツィア観光(ツアー)、ヴェネツィア観光(フリー)、ベネツィア泊
【ツアー】6日目:ヴェネツィア-フィレンツェ、フィレンツェ観光、フィレンツェ泊
【ツアー】7日目:フィレンツェ自由行動(午前、午後)、フィレンツェ泊
【ツアー】8日目:フィレンツェ-ローマ、ローマ観光、ローマ泊
【ツアー】9日目:ローマ自由行動(ティヴォリ観光&ローマ観光(S.M.マッジョーレ大聖堂、ボルゲーゼ美術館))、ローマ泊
【個人】10日目:★ローマ自由行動午前(ヴァチカン博物館&サン・ピエトロ大聖堂)、自由行動午後(ナボーナ広場・パンテオン等)、ローマ泊
【個人】11日目:ローマ-コペンハーゲン-成田
【個人】12日目:帰国
35年前の出張時に、ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェを訪れたことは既に書いてきたが、その時には最初にローマも訪れて半日観光しており、更にはその数年前にもヨーロッパ一周2週間の旅行で、一日ローマ観光を行っていた(この時は、2週間でロンドン・リスボン・マドリッド・ローマ・スイス・パリを周遊するという、今では考えられない盛り沢山ツアーだった)。
従い、代表的なローマ名所の観光は3度目となるので、同じコースのみでは到底満足出来なくて、ローマ近郊の世界遺産も含む他の名所旧跡や美術館を訪れるために、1日のフリータイムに加えて帰国延長しての観光1日の合計2日間のローマでの自由行動(9・10日目)の設定となった(★が今回の内容)。
第13回目は、最終日10日目の自由行動(個人旅行)午前の【世】ヴァチカン市国観光の模様となり、訪れたのは下記のところであった。
■ヴァチカン博物館(朝食付き早朝鑑賞)
■サン・ピエトロ大聖堂
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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10日目、実質的に今回のイタリア旅行12日間の観光の終了日となる。
朝6時半に朝食は摂らずにホテルを出て、徒歩2分ほどでテルミニ駅の地下鉄乗り場へ。券売機の操作は前日に駅まで行って他の人が買うのを観察しておいたので、簡単に購入出来た。駅に近いので便利だ。
電車の中は土曜日の早朝ということもあって、空いている。スリに見えるような不審者も見当たらず、安心して乗っていることが出来た。ほどなく、ヴァチカン博物館の最寄りの駅チブロで降りたが、改札を出て地上に上がった途端に方向感覚がなくなってしまった。すぐ近くにいた韓国人観光客らしい若いカップルにヴァチカンの方角を聞いたが、彼らはどうやら駅で集合らしく「良く判らないが、グーグルマップは見れないのか」と言われた。苦笑しながら近くにいた地元の人らしいおじさんに、「ヴァチカン」と聞くと指差して方角を教えてくれた。この方が早い(笑)。
駅からヴァチカンへは登り坂があると聞いていたので、安心して階段を登って行くことが出来た。階段の両側には、夾竹桃が見事に咲いている。ローマでは綺麗に咲いている夾竹桃をあちこちで見掛けた。 -
日本では、大気汚染に強いとのことで道路際にしか見掛けない夾竹桃であるが、ローマではもう少し評価が高いようだった。
今回のヴァチカン博物館訪問は、いくつかのミスと連絡の行き違いがあって、結局帰国延長の最終日に個人での朝食付き早朝観光となった。
出発2週間ほど前に、旅行代理店(催行旅行社への直接申し込みではなく、代理店経由で申し込んでいた)から、「当初予定の日は祝日なので、ヴァチカン博物館が休館となり見物出来ません。」との連絡が入った。翌日は、完全な自由行動日でオプショナルツアーも設定されているので、その日に見物するのか聞いたが、団体予約取直しの都合もあるのだろうか「未定」の返事しか返ってこなかった。折角ローマまで行ってヴァチカン博物館を訪問出来ないケースは何としても避けたかったので、ツアーをあてにせずに自分で予約して行くことを考えた。幸いにも、その自由行動日に加えて帰国延長してのもう1日余分があったので、ティヴォリへの個人ガイドを予約していた自由行動日ではなく、帰国延長日に予約することにした。この日は、ローマ市内観光の詳細を未だ決めていなかったのだ。
調べてみると、ヴァチカン博物館見学には、普通コースから今回選択した朝食付き早朝鑑賞まで、料金と内容に応じて色んなタイプがあることが判り、自分で予約して行くので、少々高くてもじっくり見学出来るコースがベストとなった。 -
ほどなくヴァチカン博物館の名称の付いている入口を見つけて、入口の係員に日本で予約済みのeチケットを見せると、10人程並んでいる列を教えてくれて、列の後ろ付く。
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周りを見回すと、チラホラと人影が見えている程度だ。
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入口上部にある、ヴァチカン博物館の名称と彫刻。イタリアでは、VとUの文字が同じ形をしているので、最初はかなり戸惑ったものだ。
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暫く並んでいると、7時15分頃に入口から入場してチケット売り場でeチケットと入場券の交換作業が始まった。その後、またいくつかの関門で暫く待たされた後、7時半頃に博物館のピーニャの中庭の朝食会場に案内された。
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朝食は特別に豪華なものではないが、ビュッフェスタイルでひと通りのものは揃っており、アメリカから来ているという夫婦と同じテーブルで庭の景色を見ながら食べることになった。写真のパンケーキの皿に汚れて見えているのは、メープルシロップ。
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直径4mのブロンズ製の球体のオブジェは、イタリア生まれのアルナルド・ポモドーロ(Arnaldo POMODORO)の作品で、1990年にヴァチカン美術館のために制作され、「球体のある球体」という名称だそうである。
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球体のある球体。
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アメリカ人夫婦とお互いに記念写真を撮り合ってから、急いで食事を済ませてオーディオガイドを受け取り博物館入口へ。
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博物館の壁面には、「アウグストゥスの巨大な頭部」の彫刻が置かれている。
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入口付近には既に10人ほど並んでいたが、入口は閉まったままだ。どうやら開門は8時らしい。それなら案内に、「7時15分入場、7時30分朝食、8時博物館入場」と書いてくれておれば、もう少しゆっくり食事をしたのだが、イタリア人はそこまで細かくはない(笑)。「7時15分から朝食と早朝観賞」と書いてあるだけだった。
8時になって入場が始まると、博物館内の地図を渡された。一般の入場は9時からなので、この1時間は早朝鑑賞を予約した客だけの時間帯となる。早朝鑑賞ツアーもいくつかの種類があるようで、ヴァチカンの公式サイトでは朝食付きしか見つからなかったが、旅行会社主催では1時間15分前からとか、45分前からとか食事なしのプランもあるようだった。料金は、一般に比べて少しずつ異なるが、それなりに高い。我々の分は、一般16ユーロに対して、65ユーロだ。まさに「ヴァチカンの芸術鑑賞も金次第」というところか。地図は表と裏が緑と黄色に色分けされており、それぞれに異なる順路が記入されている。我々は、緑の方に従って進めと言われた。 -
古代ローマを中心とした彫刻が並ぶ八角形の中庭。先を急ぐあまり、有名な「ラオコーン」を見逃したことを後になって気付く。
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八角形の中庭の彫刻のひとつ。
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博物館内部。
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ミューズの間に入ってきた。中央の背中が見えている像は、「ベルヴェデーレのトルソ」。
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ギリシャ風の彫刻が並ぶ。
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著名な「ベルヴェデーレのトルソ」。
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円形の間。パンテオンをイメージした丸屋根になっており、この辺りも古代ローマ関連の像が並んでいる。
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床のモザイク画。
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更に進んで行くと至るところに仕切りのロープがあって、博物館内が迷路のようになっている。エジプト館で小さなスフィンクスの横を通って行くと、その横のロープ際では入場を待つ観光客の列があったりして、早朝鑑賞はそれなりに優越感が味わえるようになっている。後で判明したことであるが、団体の一般ツアーと最も異なっている点は、「ラファエロの間」に入場出来ること(団体ツアーではルートに入っていないこともあるようで、黄色の順路には含まれていなかった)と、システィナ礼拝堂での鑑賞が比較的空いているので壁際のベンチに腰掛けてオーディオガイドを聞きながら観賞出来たこと(団体ツアーでは満員電車の人混み状態で押されての移動らしい)の2つだったようだ。
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エジプト館の一部が見えている。
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廊下を進む。
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タペストリーの間に入ってきた。
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廊下の両側に大型のタペストリーが掲げられており、華やかな雰囲気が出ている。
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次に、地図の間。
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廊下の両側に、イタリアの地図が掲げられている。
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地図の間の天井画も、見ものだった。
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地図の間の天井。
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狩りや軍隊の行進の絵が多いようだ。
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インマコラータ(無原罪のマリア)の間の、聖母マリアの処女懐胎をモチーフにしたフレスコ画。
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天井画。
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壁画。
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通路側の窓からは、博物館の駐車場になっている中庭が見えている。
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ラファエロの間に入ってきた。ラファエロと彼の弟子らの手による著名なフレスコ画が飾られている4つの部屋だ。
「大教皇レオとアッティラの会談」。 -
窓枠の上に描かれているのは、「ボルセーナのミサ」。
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天井画。
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最も有名な「アテネの学堂」。
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右端の柱の陰の横顔の人物は、ラファエロ自身といわれている。
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中央の二人は、右側にアリストテレスと左側にプラトンが描かれている。画面中央下の頬杖をつく哲学者は、ヘラクレイトス。
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アテネの学堂と天井画。
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もうひとつの著名な「聖体の論議」。
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「ボルゴの火災」。
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左側の壁には、「カールの戴冠」の一部が見えている。
システィナ礼拝堂に急ぐあまり、ラファエロの間での滞在時間がやや短くなってしまったのは、少々残念だった。 -
19世紀頃の美術品のコーナーもあった。
ロダンの「考える人」だが、国立西洋美術館にあるものと比べると、非常に小さい。本物でも、いくつかのタイプがあるようだ。 -
シャガールの「ピエタ」。
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ヴァチカン博物館で最大の見どころのシスティナ礼拝堂へ入場。圧倒的な迫力のあるミケランジェロの壁画と天井画で覆われている。ここは撮影禁止になっており、カメラを持たない両手が空いているので、オーディオガイドを手に持ってゆっくりと解説を聞くことが出来る。
礼拝堂はそれほど大きくはなく、ちょっとした体育館程度の中に、100~200人程度がいたようだった。壁際には、ベンチもあってそこに腰掛けながら壁や天井のミケランジェロの絵を眺め、オーディオガイドを聞いている人が多い。これが、通常の鑑賞時間帯(9時以降)になると、満員電車内のような人混みで人の流れに押されて、立ち止まることも出来ずに進みながらの鑑賞ということになるらしい。
この写真は、中庭にあったガイドさんが使用するパネルを撮ったもの。 -
「最後の審判」の場面を拡大。
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同じく中庭にあった天井画のパネルを撮ったものだが、中央付近に「アダムの創造」の場面、その少し上に「楽園追放」の場面がある。
礼拝堂の中では、20分間ほど留まりゆっくりと鑑賞することが出来た。 -
この後は、主に美術工芸品が展示されているゾーンを通って行った。
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小さな装飾品も展示されていた。
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廊下の両側に工芸品等が展示されている。
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廊下の窓からは、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見えていた。
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更に進む。
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再び窓から見えるサン・ピエトロ大聖堂。その手前には、イタリア特有の笠松。
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戦いの絵だ。
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マイセンの磁器も真っ青な、精密な陶磁器の飾り台。
ここまで1時間半ほどで、慌ただしく見てきたことになる。
困ったこともあった。ガイドさんが付いていないので日本語のオーディオガイドが貸与されるのだが、片手に持って耳に当てるタイプだった。こちらは一眼レフカメラを持参しているので、両手で持って撮影するため、首からぶら下げているオーディオガイドを余り使用することが出来なかった。時々地図を見ながらの移動なので、尚更聞けなかった。実際、じっくり聞いたのは腰掛けて観賞していたシスティナ礼拝堂内部だけだった。ここは撮影禁止なので、両手が空いていたのだ(笑)。
もうひとつ困ったのは、時間配分だ。システィナ礼拝堂は順路の最後にあり、9時からの一般の入場が始まると混雑することを聞いていたので、9時までに観賞を終えようとすると前半部分に費やせる時間がどの程度あるのか判らず、どうしても早足で進んで行くことになった。おかげで、入場前は是非見ておきたいと思っていたギリシャ時代の彫刻なども、知らない間に通り過ぎてしまっていたりした。ほとんど人影のなかった「ラファエロの間」も、残りの部分に費やさなければならない時間が計算出来たら、もっとゆっくりとオーディオガイドを聞きながら観賞出来たのにと残念だった。 -
博物館の外、中庭の芝生の横には、システィナ礼拝堂の絵のパネルがいくつも立っていた。礼拝堂内はガイドも説明出来ないので、事前にこのパネルで学習してから入場するために設置されているようだ。現に、パネル周りを10人ほどが取り囲んでガイドの説明を聞いているグループもあった。
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中庭でこのパネルを見たりベンチに座って休憩していたが、有名な「ラオコーン」像を見逃したことに気付き、もう一度スタート地点から回ってみることにする。
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ところが、もう10時前になっていたので、大勢の見物客が押し寄せておりスムーズに移動出来ない。係員にラオコーンの写真を見せながら聞いてみるが、「あっちの方」程度の返事で、迷いに迷って結局到達出来ず仕舞いだった。
替りに撮ってきた像。 -
最後に通過した、有名な螺旋階段。
若干慌ただしかった初めての「ラファエロの間」も観賞出来たし、2度目のシスティナ礼拝堂も全体の姿はもとより「アダムの創造」「楽園追放」「最後の審判」「「最後の晩餐」等じっくりと観賞出来たので満足のいくものであり、自分で予約して行った早朝鑑賞はコスト差を埋めて納得出来るものだった。
いつも考えるようにしているのは、「もう2度と来ることはないかもしれないので、多少のコストの事は考えずに、満足出来るように楽しみたい」ということだ。「十分楽しむために、多少の余分の費用が掛かるのはやむなし」。ティヴォリの2つの世界遺産訪問のための日本人ガイド帯同も、同じ考えとなる。 -
博物館の外に出てみると、大勢の見物客が押し寄せていた。
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次のサン・ピエトロ大聖堂へ行くために城壁沿いに歩いて行くと、ヴァチカン博物館への入場客の行列が長く続いていた。
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10分程歩いてサン・ピエトロ広場に到着。
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ここで大きなミスをしていたことに気付く。
サン・ピエトロ大聖堂に入場するための観光客の長蛇の列があった。大きな広場の柱廊に沿って3/4周ほどの行列だ。ヴァチカン博物館の鑑賞後、暫く中庭のベンチに座って無駄な時間を過ごしていたことが悔やまれるが、後の祭りだ。
この列に並ばない限り入場出来ないので、最後尾に付いた。 -
並んでいる間に、サン・ピエトロ大聖堂の外観を撮る。
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大聖堂の正面の姿。
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柱廊の上の聖人像。
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寺院正面。
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これは柱廊が切れて、サンタンジェロ橋方面に至るコンチリアツィオーネ通り。
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行列は続く。
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噴水の向こうに見える柱廊と聖人像。
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聖ペトロ像。
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結局、1時間ほど並んで入場することが出来た。別に入場制限している訳ではなく、セキュリティチェックで時間が掛かっているのは、他の人気スポットと同様だった。
入ってすぐのところにあった大聖堂の見取り図。色んな禁止事項が示されているが、写真撮影はOKのようだ。 -
テラス付近。
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中に入っていくと、人は多いが荘厳な雰囲気が漂っている。聖堂内部の奥行きは200m以上あるとか。
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聖堂内右手の人だかりの向こうにには、ミケランジェロ25歳の時の作品の「ピエタ」像。
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大勢の人の頭越しに撮影。
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聖堂内部の奥に進んで行く。
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クーポラの内部の天井画も見えてきた。
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寺院内部。
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ベルニーニ作のブロンズ製の大天蓋「バルダッキーノ」が見えてきた。
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大天蓋の向こうには、これもベルニーニ作のブロンズ製の司教座がひかり輝いている。
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ベルニーニ作の「聖ロンギヌスの像」。
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聖ペテロ像。信者が足を触っている。
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天蓋と寺院内部。
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司教座に近づいてみる。
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大天蓋の真下に立つと、その天井部分の模様まで良く見えてくる。
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寺院内部。
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大聖堂のテラスからサン・ピエトロ広場を見る。中央に立つのはオベリスク。
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ローマ教皇ピウス9世像と大聖堂のファサード。
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空の青さが鮮やかになっている。
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朝7時過ぎから、ヴァチカン博物館の正味の見学約2時間、サン・ピエトロ大聖堂の見学約1時間を終えて、【世】ヴァチカン市国を後にすることになった。移動や休憩・待ち時間を含めると、約5時間半の見物時間で12時半となっていた。
午後には、テヴェレ川向こうのローマ市内見物が残っている。
(続く)
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この旅行記へのコメント (4)
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- しにあの旅人さん 2018/06/19 07:03:29
- バチカン早朝見学参考になりました
- 2018年3月にバチカン美術館に行って、あまりの混雑にブンむくれました。早朝という手があるのですね。来年もう一度ローマに行くつもりです。早朝見学でやってみます。
- ダイスケitさん からの返信 2018/06/20 18:31:06
- RE: バチカン早朝見学参考になりました
- シニアの旅人さん
私の場合は、ツアーで行ってバチカン美術館見物も付いていたのですが、祝日の休館日にあたってしまい催行延期になったため、急遽帰国延長の日に予約を取って行ってきました。結果的には、ツアーでの見物に行かなくて良かったと思っています。
このバチカン美術館(システィナ礼拝堂のみ?)は夜間貸切も出来るようになっていて、某デパート〇〇の200万円もする超豪華ツアーでは、夜間貸切見物するそうです。贅沢ですね。まさに「バチカンの芸術も金次第」です。
シニアの旅人さんが再びローマを訪れるなら、もちろんこの早朝鑑賞はお奨めです。また、世界遺産にご興味あるなら、ローマ郊外ティヴォリの2つの世界遺産に日本人ガイド兼ドライバーを半日お願いして行ったのが非常に良かったので、これもお奨めです(詳細は、私のイタリア旅行旅日記の(11)をご覧ください)。
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- たらよろさん 2017/10/27 21:47:00
- 貴重な情報!!
- こんばんは、ダイスケitさん
やっぱり、イタリアに行って、
ローマで遊んだならヴァチカンは行ってみたいです。
早朝見学っていうのができるんですね。
少しお高めのお値段で、
でも、ちょっとした特別感と静寂とゆっくりみれる雰囲気と。。。
それなら、少しくらいのプラスも有りなんじゃないかしら??と思う私です。
凄く貴重な情報を嬉しいな☆
もし行ける機会が来たら、私もこんなツアーに申し込んで優先入場でゆっくり見たいなぁ。
たらよろ
- ダイスケitさん からの返信 2017/11/05 09:35:21
- RE: 貴重な情報!!
- たらよろさん
My旅日記にお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回のヴァチカン博物館は直前に予約したのですが、高い料金の価値はありましたね。早朝鑑賞の情報は前々から知っていたのですが、ツアーでの観光と重複してもなあと思っていたら、偶々ツアーの方が変更になってしまったので、思い切って行くことが出来ました。
ローマは見どころが多いので(ローマに限らずイタリア全般ですが)、日数が足りなかった思いですが、「100%は無理だよね」と言い聞かせて、またの機会に楽しもうと思っています。
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