2017/06/22 - 2017/07/03
36位(同エリア3770件中)
関連タグ
ダイスケitさん
- ダイスケitさんTOP
- 旅行記248冊
- クチコミ9件
- Q&A回答21件
- 353,786アクセス
- フォロワー266人
下記の基本方針で12日間イタリアを旅行してきた。(準備編の詳細は、このシリーズの第1回目をご覧ください)。
1.基本的には、ツアーを利用する。ただし、以前に一度は訪れて街の様子は目にしているのだから、短時間のハイライト観光だけのツアーは避けて、フリータイムの設定があり好きなところを訪れることが出来るものにする。完全な個人旅行も考えたが、時間的な制限もあるし、体力的にもそれほど若くもない。
2.これまでにヨーロッパ旅行では阪急交通社のフレンドツアーを6回利用しており、今回も探していると「イタリア憧れの街めぐり9日間」というのが見つかった。ミラノ・ベネツィア・フィレンツェ・ローマを訪れ、ツアーでの観光に加えてベネツィア半日・フィレンツェ1日・ローマ1日の自由行動日が設定されている。昨年のスイスアルプス観光8日間のツアーでは、最後に2日間を追加してベルン・ルツェルン・ザンクトガレンの街歩きをして非常に楽しかったので、今回もツアーに加えて個人で追加観光することを考えた。
3.便利なことに、ほとんどのフレンドツアーには現地参加プランが設定されている。今回も自分でフライトを手配し、ツアーへの現地参加前に2日間、ツアー離脱後に1日間を加えることにした。これで、行動範囲はかなり広がることになった。旅行の目的のひとつが世界遺産訪問なのだが、今回のツアーで訪れる世界遺産「最後の晩餐」「ヴェネツィア」「フィレンツェ」「ローマ」「ヴァチカン」は前述のように35年前に既に訪れているので、同じところを観ただけではやはり物足りない。ツアーに簡単に合流・離脱出来る新規の世界遺産を調べて、追加の目的地としてミラノから行けるトリノとジェノヴァ、及びローマ郊外のティボリとした。これで、世界遺産5個所の再訪と、5個所の新規訪問が出来ることになった。
上記の原則に従い、出発時期や都合の付く曜日にも制限されながら組み立てた計画は次のようなものだった。
【個人】1日目:成田-コペンハーゲン-ミラノ、ミラノ泊
【個人】2日目:ミラノ-トリノ、トリノ観光、トリノ泊
【個人】3日目:トリノ-ジェノヴァ、ジェノヴァ観光、ジェノヴァ-ミラノ、ホテルでツアーに合流しミラノ泊
【ツアー】4日目:ミラノ観光、ミラノ-ヴェネツィア、ヴェネツィア泊
【ツアー】5日目:ヴェネツィア観光(ツアー)、ヴェネツィア観光(フリー)、ベネツィア泊
【ツアー】6日目:ヴェネツィア発、★ヴェネツィア-フィレンツェ、★フィレンツェ観光(ツアー)、★フィレンツェ泊
【ツアー】7日目:フィレンツェ自由行動(終日)、フィレンツェ泊
【ツアー】8日目:フィレンツェ-ローマ、ローマ観光(ツアー)、ローマ泊
【ツアー】9日目:ローマ自由行動(ティヴォリ観光&ローマ観光)、ローマ泊
【個人】10日目:ローマ自由行動(ヴァチカン観光他)、ローマ泊
【個人】11日目:ローマ-コペンハーゲン-成田
【個人】12日目:帰国
第7回目は、6日目の朝にヴェネツィアからフィレンツェにバスで移動し、午後からのツアー一行とのフィレンツェ市内観光の模様となる。フィレンツェも、「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されており、見どころは多い。
訪れた先は以下の通り。
■ミケランジェロ広場
■昼食
■ドゥオーモ
■シニョーリア広場
■ウッフィッツィ美術館
■皮製品店
■サンタ・クローチェ教会
■ホテルチェックイン
■夕食
この日の観光の目玉は、ガイドに案内されてのドゥオーモとウッフィッツィ美術館の2つで、訪れた個所としてはやや物足りなさが残った。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
ヴェネツィアからフィレンツェに移動途中、トイレ休憩でストップした時に撮ったバス。ボディにヴェッキオ橋とフィレンツェの紋章であるユリの花の絵が描かれているこのバスは、ミラノ‐ヴェネツィア間のおんぼろバスと比べると、新しく快適度も数段上だった。
-
昼頃に、フィレンツェのミケランジェロ広場に到着。小高い丘の上にあってフィレンツェ市街が見下ろせることと、ミケランジェロの「ダビデ像」のレプリカがあることで有名となっている。
-
駐車場から、ダビデ像の後ろ姿を見ながら展望台に近づいて行く。
-
正面に回って、見上げたダビデ像。強烈な逆光なのでアップの写真は撮っていない。翌日、本物をアカデミア美術館で見るから「まあ、いいや」というのもその理由だった。
帰国後、写真を整理していて気付いたことがある。ダビデ像の下に、横たわる人物の彫刻が4体あるが、これが何なのかここでは判っていなかったことだ。翌日のフリータイムにメディチ家の礼拝堂に行った時、棺の上に横たわるミケランジェロの彫刻を見た時にも気付かなかった。帰国後に両方の写真を見比べて初めて、この4つもミケランジェロの彫刻のレプリカだということを発見したのだ。ちょっと恥ずかしいことだったが、訪れた順序が逆だったらすぐに判ったのにとも思う。 -
展望台からは、フィレンツェ市街が見下ろせる。フィレンツェといえば、右端に見える赤い屋根のドゥオーモのクーポラ(天蓋)が一番目立つ建造物だ。。
-
そのアップ写真。ジョットの鐘楼も、ドゥオーモの左に聳え立っている。
-
もう少し左に目を動かすと、アルノ川に架かるヴェッキオ橋が見えている。
-
ドゥオーモの右手前の川の傍にあるのは、この後で訪れることになっているウッフィッツィ美術館で、その右側の尖塔(鐘楼?)がある建物はヴェッキオ宮のようだ。
-
ミケランジェロ広場は、10分間程度の短時間ストップだった。
その後、大型バスは市内観光には向かないので、ホテルで荷物を降ろしてからの昼食・観光とするため、一旦ホテルに到着。サンタ・マリア・ノベッラ中央駅前のホテルは、余分な装飾のないビジネスホテルの趣きだったが、ロケーションは最高にいいと言えよう。 -
ホテルから向かった昼食のレストランは、良く憶えていない。
前菜として出てきた、3種のパスタの盛り合わせ。 -
メインディッシュのローストチキンだが、半分ぐらい食べてから慌てて撮ったもの。
ツアーの食事は、通常3種類の料理が供されることになっており、前菜(オードブル、サラダ、スープ、パスタのいずれか)、メインディッシュ、デザートとなっている。イタリアの場合は、パスタの位置付けが微妙なので、出てくる場合と出てこない場合がある。
ツアーメンバーとのお喋りも楽しみながらの食事は、14時過ぎに終了。本音では、もう少し食事時間が短くて、観光にもっと時間を割いて欲しいとも思うが、参加者の最大公約数を取るとこうなるのだろう。 -
ミニバンに分乗して、ドゥオーモ前の広場へ移動。ここで日本人女性の地元ガイドさんと合流して、観光がスタートとなった。
ガイドさんの話を聞きながら撮った、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼、ドゥオーモ正面ファサード、クーポラの赤い屋根が奥に向かって並んでいる様子。 -
レンズを望遠側にズームすると、各建造物の一部分ずつが切り取られた構図になる。
-
ドゥオーモに近づいてから撮ったもの。
色大理石で造られた幾何学模様の見事なファサードだ。 -
ドゥオーモのファサード。
-
ドゥオーモ正面ファサードに対面するサン・ジョヴァンニ洗礼堂の「天国の扉」。
この名前は、ミケランジェロが付けたとか。 -
扉は、10枚の旧約聖書の物語で構成されている。
-
天国の扉をアップで撮影。
-
ドゥオーモ正面入り口上には、モザイク画が飾られている。
-
ファサード正面中央の壁画をアップで撮影。
-
ドゥオーモと洗礼堂の説明を聞いた後、ドゥオーモ内に入場。
夏の観光シーズンのしかも15時頃の一番観光客が多い時間帯なので、団体入口手前で10分ほど行列に並んだことになる。
意外なことに、教会内部は余り飾り立てられていない。ドームが大きいということもあるのだろうが、トリノでもミラノでもドゥオーモ内部は案外簡素な装飾だった。 -
祈祷席およびクーポラの方は、ロープが張られて行けないようになっていた。クーポラの下に行けないのは非常に残念だったが、ガイドさんは「何か宗教的な行事の準備でもしているのでしょうか」とあっさりしたものだ。こちらは、2度と見る機会はないかもしれないと思って焦っているのに(笑)。
ロープ際から最大限の望遠にして撮った、クーポラの天井画。クーポラの屋上展望台に行くための廊下も見えている。 -
ドゥオーモ壁面にあった、一針の時計。どう読むのだろうか?
-
ドゥオーモから退出して、側面辺りからクーポラを見上げる。
-
大理石の色調が鮮やかだ。
-
ドゥオーモ見物で30分ほど過ごした後、ウッフィッツィ美術館を訪れるためにシニョーリア広場へ移動。
カリマラ通りからシニョーリオ広場の奥に、ヴェッキオ宮とその塔が見えている。。 -
シニョーリオ広場に入って行くと、右手にいくつもの彫刻のギャラリーのようになっているランツィのロッジアがある。
-
ヴェッキオ宮入口の左には、ダビデ像のレプリカが立っている。残念ながら鳩の糞で汚れていた。
-
ランツィのロッジア内にある、ジャンボローニャの「サビーネの女達の強奪」。
-
チェッリーニの「ペルセウス像」。
-
ウッフィッツィ美術館にも大勢の観光客が押し寄せており、予約済みにもかかわらず、15分ほどの行列に並ぶことになった。入場時のセキュリティチェックに時間を要することも、行列の原因のようだった。
-
ガイドさんが足早に見どころを案内してくれる。
-
フィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」。
-
この美術館で最も有名な、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。絵の前には大勢の人だかりがあり、全体像を撮るのはなかなか大変だった。
-
これも、有名なボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」で、大変な混みようだ。
-
しばらく絵の前で待っていると、人影の入らないシャッターチャンスが巡ってくる。
-
再び、小部屋を出て次の部屋を目指す。
-
天井の細かな絵も素晴らしい。
-
天井画。
-
ガイドさんは、大混雑の美術館の中を有名な絵や彫刻があるところを選んで案内してくれる。全部見ようとすると一日かけても見切れないのだろう。
途中、廊下の窓からヴェッキオ橋が見下ろせるポイントで立ち止まって、撮影タイムを設定した。 -
この光景からも、ウッフィッツィ美術館はアルノ川沿いにあることが良く判る。
-
天井画再び。
-
ミケランジェロの「聖家族」。
-
有名なギリシャ彫刻のラオコーン。
-
ラファエロの「 ひわの聖母 」。
-
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」。かなり横長の絵となっている。
-
アレドレア・デル・ヴェロッキオとその弟子のレオナル・ダ・ヴィンチの共作といわれている「キリストの洗礼」。
-
カラヴァッジオの「メドゥーサの頭部」。円形の盾に描かれている。
-
これもカラヴァッジオの「イサクの犠牲」。
-
カラヴァッジオの「バッカス」。昨年、東京の国立西洋美術館で観た記憶がある。そのことをガイドさんに話したら、「その時には、このスペースには『日本に貸し出し中』のプレートが掲げられていましたよ」とのこと。
-
カラヴァッジオの作品が結構多かったようだ。
-
1時間足らずの駆け足鑑賞のウッフィッツィ美術館見物を終えて、民芸品店(実体は皮製品土産物店)へ連れていかれた。ツアーでは、ところどころでこの種の土産物屋に立ち寄ることは経験上良く知っているので、特段の抵抗はない。逆に、土産物屋に寄ることを望んでいる人も多いのだろう。
店の中では、ひと通り見たものの買うものもなくブラブラしていたが、退屈して店の外に出てみたら、サンタ・クローチェ教会が目の前に見えている。時刻は17時過ぎで、もう入場は出来ない。ここに来る時に、この教会の入場可能時刻を確認していたら、店の方は簡単に見るだけで教会に行けたのにと思ってみても、時既に遅し。買い物をした人の名前刻印に時間が掛かっており、予定よりも30分ほど長く滞在したから尚更残念だった。
添乗員は買い物のアシストには熱心だが、観光はガイド任せで冷淡だ(笑)。 -
教会の正面左の像は、ダンテ。フィレンツェはダンテゆかりの地でもあるのだ。
この教会には、ミケランジェロやダンテのお墓もあったので、外観を見ただけで残念だった。 -
ホテルには昼間荷物を預けていたのだが、正式にチェックインしたのは18時過ぎ。
19時半からの夕食は、ホテル近くのレストランで。添乗員に案内されて行ったレストランは全く場所を憶えていないことが多いのだが、今回も例外ではない。
前菜は、ハム・ソーセージ他の盛り合わせ。これだけでも、かなりの量だ。 -
メインディッシュは、「ビステッカ・アラ・フィオレンティーナ」という名前が付いているTボーンステーキ。200g以上はありそうで、全部は食べきれなかった。
「これは美味い!」というイタリア料理には、なかなか出くわさないが、2時間ほどツアーメンバーと歓談しながらのフィレンツェの初日は更けていった。
翌日は楽しみにしている丸一日のフリータイムで、前々から計画している観光で忙しい一日になるだろう。
(続く)
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ダイスケitさんの関連旅行記
フィレンツェ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
55