2009/11/27 - 2009/12/12
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ほいみさん
ドゥンチェから歩き始めて3日目、ついに「聖なる湖・ヘムクンドに到着」。写真はマナスルに沈む満月。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 徒歩
-
前回も書いたが、このトレッキングでは一眼レフ(EOSkiss3)と三脚、広角・望遠レンズを持って行ったので夜の撮影が楽しい。
トイレタイムにちょっと撮影。
空気が薄くて澄んでいるせいか、凄い月明り。 -
月が明るくて星の写真は難しい。
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その代わり、山はよく写る
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前回の表紙写真にもしたが、これはマナスルに満月が沈むところ。そこに朝陽が射して、ヒマラヤがオレンジに染まる瞬間。
昇り陽、帰り月・・・ってやつだっけ? -
イチオシ
せっかく望遠レンズを持って来たんで、マナスルに沈む満月を撮ってみた。月のクレーターが写るような露出にすると、マナスルは全く写らないから、こんな写真になってしまったが、今になって思えばもうちょっと撮り方があったんじゃないと反省してる・・・って、今だったら絶対にタイムラプスだよな。
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「死ぬまでに見たい世界の絶景」的な本には、登場しない眺めかな。
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その瞬間、西側の空はこんな風になってるから油断無き様に!
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さて翌日はいよいよ「聖なる湖・ゴサインクンド」とご対面する日だ。距離的には大したことないので、山小屋を8時頃出発。山小屋を出ると、いきなり標高差200mくらいの急坂。標高は4000mを超えるからピッチは上がらない。
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ガイドのギャルツェンが、「空気が薄くて辛いね・・・」などと、同情?してくれるが、シェルパ族のギャルツェンにとっては、この高度じゃ、まったく何も感じないはず。後ろの山はランタンリルン7225m。
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無理しないで休みましょう・・・と助け船を出してくれる。こっちだって、3日もこんなところにいれば調子が出るんだけど、今回は期間が短いので体が慣れる前に下っちゃうし。
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4200m(たぶん)くらいの峠に出た。
峠には祠(チョルテン)やタルチョが、がんばったなぁ・・・って迎えてくれる。 -
風邪にたなびく度にお経を唱えたことにあるというから、我が家にも欲しいね。
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季節的なこともあって、我々以外のトレッカーはほんの数人・・・もう12月だからね。
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ゴサインクンドに向かう道が時かすかに確認出来る。
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ゴサインクンドまでは3-4時間と聞いて油断してしまったのか、ゴサインクンドの遥か手前で3時間経過。写真中央に、小さくゴサインクンドの山小屋が見えた。
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かろうじて正午前にゴサインクンドに到着。標高は4380m。
たいていの場合そうなのだが、「聖なるなんとか」って呼ばれているところに行っても何が「聖」なのか分からないんだよね。
恋人の鐘・・・ってことではない雰囲気はある。 -
たぶん由緒あるお寺。
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聖なる湖を一周してみた。
対岸に山小屋群が見える。こんな山奥にこんなにたくさんの山小屋?って不思議に思うかもしれない。ゴサインクンドを訪れるトレッカーは比較的少ないが、8月のある日にヒンドゥーの大きなお祭り?があって、インド中から信者やシャーマンが集まって来るんだそうだ。
そんな時に来てみたいが、なんだか恐ろしい様な気もする。 -
風で倒れたのか、聖なる湖には無粋だから倒されたのか・・・いずれにしても無い方がいいね。
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湖畔に祀られている「リンガとヨニ」・・・男性器・女性器ね。
ゴサインクンドにはヴィシュヌ神が眠っていると云われ、ここから流れ出る水はトリスリ川を通じてガンジス河に注ぐ。
インドには神様がたくさんいて分かり難いが、ヴィシュヌVisnuは、あの「シヴァ」と並んでとっても偉い。10の化身を持つといわれ、そのひとつが仏陀なんだから、どんなに偉いか分かるってってもんだ。ラーマヤーナのラーマ王子もヴィシュヌの化身。これくらい知っておけば、4トラは大丈夫。 -
こういうところってさぁ、必ず賽の河原的な場所があって、石を積みたくなっちゃうんだよね。
それよりも山小屋の後ろにそびえる右の山、登ってみたくない? -
で、せっかくだから山頂から夕日でも拝もうか・・・と夕飯前に登り始めた。ほんの20-30分の上りだが、4500mくらいなので呼吸が苦しい・・・8合目付近。夕日が当たってオレンジになってしまった。
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9合目付近。
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イチオシ
やっと山頂。ランタン方面かな。
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マナスル方面
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ここで、下りに使うヘッドライトを持って来るのを忘れたことに気が付いた。
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星が出るまで居たかったかったが、安全を考えて早めに降りる。
陽が落ちると一気に暗くなっちゃうからね。 -
山小屋が見えて一安心。
ゴサインクンドには煩悩の数と同じ108の湖があるとされている。山小屋の下にも湖が見えている。 -
インド亜大陸に陽が沈む。
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一気に暗くなり気温も急降下。
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寒い寒いと山小屋に飛び込んだら、唐辛子食うと温まるよ・・・だって。
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時間はちょっと戻って・・・
この山小屋も景色が良い個室だったが・・・ -
建付けが悪くて隙間だらけ。
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明け方、月とヒマラヤのコラボが撮れるかな・・・と期待したが、月は山の稜線に落ちてしまった。
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朝は-7℃・・・それで隙間だらけなんだからね。
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簡易水道が凍ってった。
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今日は長くなるから早く出発しよう・・・とのこと。ガイドブックによると、次の宿泊地のコプテまでは7時間。余裕をもって7時には出発。
ゴサインクンドから見えていた斜面を登る。トレイルを水が流れているのか、凍っていて危なっかしい。 -
さよならゴサインクンド。ゴサインクンドからは、登って来た道をドウンチェに戻るのが一般的なのだが、私はラウレビナヤク峠を越えて、ヘランブーに降りるコースを希望していた。
20分ほどでゴサインクンドを見下ろす・・・あれ、ネッシーが見えない?? -
拡大してみると・・・ほら!
昨日は湖を一周したのに見えなかったぞ。
ゴサイン君と命名した。 -
幾つもの凍り付いた湖をみながら峠を目指す。
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ランタンやマナスルの山々とも、これでお別れだ。
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8時半には4610mのラウレビナヤク峠を通過。
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若干の誤差。
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ここからは一気に1000mを下るので、膝のサポーターを装着。この頃は仕事で膝を痛めていた・・・っていうかリタイアしたら膝が治ったので、その原因は仕事だったってこと。ついでに腰痛も治ったし、血圧も下がりました。
仕事は体に悪い! -
雪じゃなく氷
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手前の尾根を越えた辺りが、今日の宿泊地ゴプテだろう・・・遠いなぁ。
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こんな小さな山小屋が一軒だけあるとこでランチ。
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こういうところでは、あるものしかない。
ってことで、何時ものダルバート。ニンニクを漬けた怪しげな調味料があった。 -
実はこの山小屋の後ろに見えている斜面に、1992年7月31日、タイ航空のエアバスが墜落して113人が亡くなった。
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その時の残骸の一部があった。
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今回の最高所のラウレビナヤク峠(4600m)を振り返る。
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午後は雲海の上を行くトレッキングとなった。
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更に2時間以上歩いて、宿泊予定(だと思っていた)ゴプテに着いた。すでに15時。
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3日間汗だくで歩いてシャワーも浴びてないので、暑くなった勢いで頭を洗う。
ここでギャルツェンがとんでもないことを言い出した。
「ここは谷間で景色がよくないから、あと2時間歩いて尾根の上のロッジまで行こう」
私が写真を撮るのが好きなことをギャルツェンは知っているので、せっかくだから景色の良いところに泊まらせて上げたいという「ガイドの鏡」みたいな提案であることは分かったが、私は完全に「今日の仕事終わり、一杯飲んで寝る」モードに切り替わっていた。
私が客なので「やだ~ここで泊まる」って言ってしまっても、それで済むのだが、相手の親切は有難く頂くことが礼儀と信じてる私は 「そ、それはいい考えだね。でもちょっと休ませて」
ギャルツエンが2時間っていうことは、3時間掛かるってことも分かってたけどね。 -
ランチの場所から撮った写真。
現在手前の矢印から下りたところがコブテ。ここで宿泊予定だったのに、さらにターレパティまで行こうというのだ。
ヒマラヤはデカいから、写真で見るよりずっと遠い。 -
体はもう「今日は終わり」って言ったじゃん状態で、本当にだるい。
ガイドとポーターは余裕で、冗談を言い合ってる。
標高は3500m前後まで下がっていたが、私はもうギブアップしたいくらいだ。ギブアップしても山小屋までたどり着かなければしょうがないのだが。 -
後15分だから・・・っていう言葉を4回ほど聞いて、やっと最後の上りに着く。丘の上に山小屋が見えて来た。この上りが辛かった。
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17時50分、やっとターレパティの山小屋に着いた。すでに日没直前。
本当に景色がいいんだろうなぁ。 -
こりゃ、非常用の「菊水舟口一番搾り」を飲むしかないだろ! しかもつまみは桃屋の酒盗だ! 今日の疲れは今日のうちに取ろう。
いや~・・大変な一日だった。
しか~し、翌日はさらなる理不尽なシゴキが待っているのだ。
今回は手頃な動画が無かったので、カトマンズの寺院のをアップしときます。天然BGMが素晴らしい! と思ってます。
https://youtu.be/slAmv15N28Q
これだもん、みんなゴサインクンドから戻っちまうわけだ!
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この旅行記へのコメント (8)
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- 鯨の味噌汁さん 2025/06/10 11:21:20
- かえりみすれば、月かたぶきぬ。
- ほいみさん
表紙の写真があまりにすごいので、なかなかコメントが浮かびませんが・・・
>昇り陽、帰り月・・・ってやつだっけ?
めちゃ古くなりますが、柿本人麻呂のうたに「東(ひんがし)の野に炎(かぎろい)のたつ見えて、かえりみすれば月傾きぬ」ゆうのがありました。
ネパールで万葉集もアレですが、古人が詠んだ歌がこの写真にあまりにドンピシャなので思い出してしまいました。高校の古典の教科書に載ってたような。
>後15分だから・・・っていう言葉を4回ほど聞いて
なんで海外では15分なのかしら。非英語圏でも、道を尋ねると「ジャスト クオーター」と教えてもらい、1時間くらい歩くってママあるような気がいたします。
- ほいみさん からの返信 2025/06/10 13:33:10
- RE: かえりみすれば、月かたぶきぬ。
- 鯨の味噌汁様、お久しぶりです。
なんでこんな古い日記に??って思ったら、イチオシ写真を変更したら、その日記が前に来てしまった…ってことみたいですね。
>高校の古典の教科書に載ってたような。
さすが、クジラさん!
私は「巨人の星」の一場面で覚えてました。死んでしまった彼女を沈み月に見た瞬間に、朝日が昇って来て飛雄馬が復活するって場面。
あと1hour、あとHalf houur、あとQuarter・・・の関係でしょうか? 1時間・半時間じゃダルすぎるし、お前のためにクオーターに負けておいてやろう・・・みたいな。
私も山歩きで時間を聞かれたら、いつでも親切に15分って答えようと思ってます!
ほいみ
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- jamokaさん 2017/09/18 08:52:32
- やっと着いた~
- いつの間にか一緒に登ってる感覚(汗)
ギャルツエインさんの嬉しい言葉に「やだ~ここで泊まる」の子供の様にだだっ子になる気持ち、わかります~(笑)
ここからまた、3時間近くもなんて凹みますね~絶対やだ~無理~!
やっと辿り着いた日没直前のターレパティのオレンジに染まる山々の写真は流石に写せなかったのですね~お察しします。
高山病を抱えながらよく頑張られましたね!
絶景見ながらの連日登山は憧れに留まりそうです(笑)
エアバスの墜落事故、リアルでゾッとします
ネパールとパキスタン、いつも天秤にかけて楽しんでいますが絶景度、辛さ、事故度、全てどちらもどちら?ポーターがネパールに軍配?でしょうか。
カトマンズの天然BGMバッチリ、著作権法にも引っ掛からないし!
- ほいみさん からの返信 2017/09/18 11:04:34
- RE: やっと着いた?
- こんにちは。
ターレパティの夕焼けにはスレスレ間に合いました。今アップしたところです。高山病は大丈夫だったんですけど、体がOFFモードになっちゃってたんで辛かったです。トレッキングは自分でプランを決めて歩くことも出来るし、途中変更や延長・早期切上げも自由ですから、ツアーよりは個人で行った方が全然気楽です。私も途中でイヤになって帰ってしまったこともあります。
個人旅行ならネパール、ツアーだったら絶対にパキスタンがお勧めです。でもパキスタンは現在西遊旅行しかやってないので、選択肢が極端に少ないですね。2-3人でネパールが現実的かなぁ。一人でも危険はないですけどね。
あのBGM,時々聞きたくなっちゃいます。
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- 猫大好きさん 2017/09/16 21:26:25
- 満月がデカイ!
- ほいみさんの好きな三角山の横に大きな月
凄い景色ね〜
これは世界の絶景に載ると思う!
山小屋のスキマ
手持ちのガムテープ貼ったらだめですか?
あと15分が4回って笑えます
騙してもらえないと頑張れないし〜!
次はどんな試練だろう?楽しみです
- ほいみさん からの返信 2017/09/16 22:45:11
- RE: 満月がデカイ!
- > ほいみさんの好きな三角山の横に大きな月
> 凄い景色ね〜
> これは世界の絶景に載ると思う!
流行りの絶景本って、山系は少ないんですよね。手近な絶景ってことなのかな。
そうそう、山小屋の隙間、木っ端を詰めれば塞げるのにやらないのがネパール人。彼らが住む石積みの家は隙間だらけだから、この程度は隙間に入らないんじゃないでしょうか。旦那さん、ネパールでボランティアいかがですか。ただでトレッキング出来そうですよ。
ガムテープ持ってくと便利って言われて、何回か持って行ったのですが、一度も役に立たなかったなぁ。次回は隙間テープと合わせて持って行こうか。
あと何分の答えは決まってるので、滅多に訊かないのですけどね。実はこの翌日が一番厳しいことになっちゃいました。何かが背中に取り付いた感じで体が重かったです。
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- くろねこだりゅんさん 2017/09/16 17:17:22
- マナスル、神々しい♪
- やっぱり8000mを超えた山はそれだけで迫力が違うのに月あかりを浴びて拝みたくなっちゃうほどキレイ☆
その場にいたら寒さも忘れて立ちつくしちゃいそうです。
108の湖ですか〜ゴサイン君2号3号出現したら面白いですね。
1000mの下り、標高にしてですから実際歩いたのは凄い距離じゃないですか?
あと15分を4回…
日本の山の標準タイムって結構余裕もって記入してある気がするのですが、ヒマラヤではそれが4分の1で紹介されるってことですね(笑)
最後のタイ航空の機体の残骸、あれは展示物?それとも有効利用ですか?
- ほいみさん からの返信 2017/09/16 22:34:17
- RE: マナスル、神々しい♪
- > やっぱり8000mを超えた山はそれだけで迫力が違うのに月あかりを浴びて拝みたくなっちゃうほどキレイ☆
> その場にいたら寒さも忘れて立ちつくしちゃいそうです。
でしょう! 私なんかオオカミになって遠吠えしそうでした。
何をもって湖というのかは知りませんが、小さなものは数え切れないみたいです。1000mの下りって、富士山は1500m下りますから大したことないのですが、その後に上りが来ると辛いですね。ネパールのガイドって、あと15分が得意です。その上は1時間になっちゃうのでアテにはなりません。
4000m前後って、普通にしてれば苦しくないので、つい調子に乗って早く歩いてしまいます。それで妙に疲れるなぁ・・・とか。5000mになっちゃうと普段から苦しいので、そ〜っと歩くんですけどね。
飛行機の残骸はずいぶん後になって山の中で拾ったんだそうです。話のタネに置いてあるんでしょうね。あの事故の2か月後にはパキスタン航空だったかな・・・カトマンズ空港で墜落したんで、暫くはビビっちゃいました。
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