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音楽の都ウィーンを象徴するリンク沿線を彩るのは、華麗なクラシック音楽の殿堂に加えて、これらの殿堂の主役として衆目を浴びた巨匠たちの像。<br /><br />その元祖とも云えるモーツアルト、モーツアルトに憧れてウィーンを訪れ、ウイーンで人生の後半を過ごしたベートーヴェン、<br /><br />ウイーンに生まれ、ウイーンのクラシック音楽を確立したシューベルトとヨハン・シュトラウスはウィーン市立公園に建つ。<br /><br />ことに金色の彫像のヨハン・シュトラウスは「ワルツ王」と讃えられ、ヨハン・シュトラウス作曲の「美しき青きドナウ」は「第2の国歌」と国民に愛されている。<br /><br />モーツアルトと並んで王宮庭園に建つゲーテは、音楽家でもなくウィーンを訪れたこともないが、ゲーテの詩や戯曲は巨匠たちの心を揺さぶり、多くの歌曲やオペラを生んだ。<br /><br />ことにシューベルトは、よく知られる「菩提樹」を始め、ゲーテの詩から60曲もの美しい歌曲を編んだ。<br /><br />私の浪人の頃、KHKのラジオ放送の深夜番組に、「音楽の泉」という番組があった。<br /><br />司会は堀内恵三。<br /><br />私はその番組で聞いた、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ歌う「冬の旅」が好きだった。<br /><br />ゲーテの戯曲「ファースト」から曲を作った作曲家は数えるに枚挙にいとまがない程らしい。<br /><br />音楽家でないもう一人の銅像はラデッキー将軍。<br /><br />ヨハン・シュトラウスの父シュトラウスⅠ世が「ラデッキー行進曲」を作曲、北イタリアの独立運動の鎮圧に向かうラデツキー将軍を称えた。<br /><br />ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは、アンコールは3曲と決まっており、「美しき青きドナウ」が”ラス前”を、「ラデッキー行進曲」が聴衆の手拍子に載って”おお取り”を務める。<br /><br /><br />第9幕ウイーンラシック音楽を彩った巨匠たちの肖像 目次<br /><br />00リンクとその沿線マップ<br />01モーツアルト<br />02ゲーテ<br />03ヴェートーベン<br />04シューベルト<br />05ブルックナー<br />06ヨハン・シュトラウス<br />07ラデッキー将軍<br /><br /><br /><br />余談;このブログを書きながら頭を過った事があった。<br /><br />ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは毎年1月1日の夜、NHKTVが生中継する。<br /><br />幕間を利用してその年に招かれたゲスト達の感想が披露される。<br /><br />頭を過ったのはそのゲストにソプラノ歌手の佐々木典子さんが、音楽ジャーナリストの山崎睦さんと出演しておられた情景。<br /><br />NHKに問い合わせしたらそれは「2011年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートです」との事。<br /><br />僭越ながら佐々木さんとは妙な因縁が何重にも重なる。<br /><br />佐々木さんは大分で生まれ、幼稚園と小学校1年までは大分で、小学校の2年生から熊本県の玉名に移られ、高校高卒業まで玉名の住人。<br /><br />私も幼稚園と小学校1年までは東京で、小学校の2年生の時,当時の学童疎開を逃れて玉名に引っ越し、高校卒まで玉名住まい。<br /><br />佐々木さんの卒業された熊本県立第一高等学校はその前身が熊本県立高等女学校。<br /><br />私の姉はその女学校卒だから、いわば佐々木さんの先輩。<br /><br />姉の女学校時代、汽車通学の同級生に佐々木さんの伯母(佐々木さんの母御の姉)がおられ、姉は私よりはるか昔から佐々木典子さんの名も顔も歌声も存じ上げていたらしい。<br /><br />私が通った高校は佐々木さんとは別な高校だが同級生に、歌が上手く、東京で歌には無関係な職を得たのだが、入団するにはオーディションの合格が前提と云う、アマチュアーグループでオペラをやっているKさんがいた。<br /><br />Kさんは佐々木さん応援団長よろしく、日比谷の日生会館での”食事付き佐々木典子リサイタル”に同級生の我々を誘ったリした。<br /><br />私の海外旅行の仲間で、高校から音楽専門の学校卒というOさんには東京芸大卒の娘さんが居られ、その娘さんは芸大入学前からOさんの自宅での個人レッスンを受けていた。<br /><br />そお云う事情でOさんからは、佐々木さんのオフィシャル情報だけでない、佐々木さんのパーソナリティーを感じる話も伝わってきた。<br /><br />佐々木さんはザルツブルク・モーツァルテウム大学オペラ科を首席で卒業。1986年 から1991年までの5年間ウィーン国立歌劇場専属歌手。<br /><br />佐々木さんは当時を振り返り、次のように語っておられる。<br />「ウィーン人、そこにはどこか日本人の感性と相通じるものがあるような気がします。そして若き日にザルツブルクとウィーンで過ごした13年間が私の音楽の原点。」<br /><br />現在の佐々木さんは東京藝術大学音楽学部教授。二期会幹事でもある。<br /><br />時が過ぎ、今はみんな年を取って、佐々木さんをネタに会う機会も少なくなってしまったが、誰かに「海外旅行をするならどこが良いか」と問われたら、その一つは「オーストリア、特にウィーン」と答えたい。<br /><br />パノラマ写真集2017;07オーストリア編スペシャル (目次)に戻る<br />http://4travel.jp/travelogue/11273441

パノラマ写真集2017;07オーストリア編スペシャル版 第9幕ウイーン・クラシック音楽を彩った巨匠たちの肖像

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2007/09/28 - 2007/09/28

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WT信

WT信さん

音楽の都ウィーンを象徴するリンク沿線を彩るのは、華麗なクラシック音楽の殿堂に加えて、これらの殿堂の主役として衆目を浴びた巨匠たちの像。

その元祖とも云えるモーツアルト、モーツアルトに憧れてウィーンを訪れ、ウイーンで人生の後半を過ごしたベートーヴェン、

ウイーンに生まれ、ウイーンのクラシック音楽を確立したシューベルトとヨハン・シュトラウスはウィーン市立公園に建つ。

ことに金色の彫像のヨハン・シュトラウスは「ワルツ王」と讃えられ、ヨハン・シュトラウス作曲の「美しき青きドナウ」は「第2の国歌」と国民に愛されている。

モーツアルトと並んで王宮庭園に建つゲーテは、音楽家でもなくウィーンを訪れたこともないが、ゲーテの詩や戯曲は巨匠たちの心を揺さぶり、多くの歌曲やオペラを生んだ。

ことにシューベルトは、よく知られる「菩提樹」を始め、ゲーテの詩から60曲もの美しい歌曲を編んだ。

私の浪人の頃、KHKのラジオ放送の深夜番組に、「音楽の泉」という番組があった。

司会は堀内恵三。

私はその番組で聞いた、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ歌う「冬の旅」が好きだった。

ゲーテの戯曲「ファースト」から曲を作った作曲家は数えるに枚挙にいとまがない程らしい。

音楽家でないもう一人の銅像はラデッキー将軍。

ヨハン・シュトラウスの父シュトラウスⅠ世が「ラデッキー行進曲」を作曲、北イタリアの独立運動の鎮圧に向かうラデツキー将軍を称えた。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは、アンコールは3曲と決まっており、「美しき青きドナウ」が”ラス前”を、「ラデッキー行進曲」が聴衆の手拍子に載って”おお取り”を務める。


第9幕ウイーンラシック音楽を彩った巨匠たちの肖像 目次

00リンクとその沿線マップ
01モーツアルト
02ゲーテ
03ヴェートーベン
04シューベルト
05ブルックナー
06ヨハン・シュトラウス
07ラデッキー将軍



余談;このブログを書きながら頭を過った事があった。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは毎年1月1日の夜、NHKTVが生中継する。

幕間を利用してその年に招かれたゲスト達の感想が披露される。

頭を過ったのはそのゲストにソプラノ歌手の佐々木典子さんが、音楽ジャーナリストの山崎睦さんと出演しておられた情景。

NHKに問い合わせしたらそれは「2011年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートです」との事。

僭越ながら佐々木さんとは妙な因縁が何重にも重なる。

佐々木さんは大分で生まれ、幼稚園と小学校1年までは大分で、小学校の2年生から熊本県の玉名に移られ、高校高卒業まで玉名の住人。

私も幼稚園と小学校1年までは東京で、小学校の2年生の時,当時の学童疎開を逃れて玉名に引っ越し、高校卒まで玉名住まい。

佐々木さんの卒業された熊本県立第一高等学校はその前身が熊本県立高等女学校。

私の姉はその女学校卒だから、いわば佐々木さんの先輩。

姉の女学校時代、汽車通学の同級生に佐々木さんの伯母(佐々木さんの母御の姉)がおられ、姉は私よりはるか昔から佐々木典子さんの名も顔も歌声も存じ上げていたらしい。

私が通った高校は佐々木さんとは別な高校だが同級生に、歌が上手く、東京で歌には無関係な職を得たのだが、入団するにはオーディションの合格が前提と云う、アマチュアーグループでオペラをやっているKさんがいた。

Kさんは佐々木さん応援団長よろしく、日比谷の日生会館での”食事付き佐々木典子リサイタル”に同級生の我々を誘ったリした。

私の海外旅行の仲間で、高校から音楽専門の学校卒というOさんには東京芸大卒の娘さんが居られ、その娘さんは芸大入学前からOさんの自宅での個人レッスンを受けていた。

そお云う事情でOさんからは、佐々木さんのオフィシャル情報だけでない、佐々木さんのパーソナリティーを感じる話も伝わってきた。

佐々木さんはザルツブルク・モーツァルテウム大学オペラ科を首席で卒業。1986年 から1991年までの5年間ウィーン国立歌劇場専属歌手。

佐々木さんは当時を振り返り、次のように語っておられる。
「ウィーン人、そこにはどこか日本人の感性と相通じるものがあるような気がします。そして若き日にザルツブルクとウィーンで過ごした13年間が私の音楽の原点。」

現在の佐々木さんは東京藝術大学音楽学部教授。二期会幹事でもある。

時が過ぎ、今はみんな年を取って、佐々木さんをネタに会う機会も少なくなってしまったが、誰かに「海外旅行をするならどこが良いか」と問われたら、その一つは「オーストリア、特にウィーン」と答えたい。

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同行者
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  • 00リンクとその沿線マップ<br />

    00リンクとその沿線マップ

  • 01モーツアルト<br />

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  • 02ゲーテ<br />

    02ゲーテ

  • 03ヴェートーベン<br /><br /><br />

    03ヴェートーベン


  • 04シューベルト<br />

    04シューベルト

  • 05ブルックナー<br />

    05ブルックナー

  • 06ヨハン・シュトラウス<br /><br />

    06ヨハン・シュトラウス

  • 07ラデッキー将軍

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